中学生から考える大学受験 「学校推薦」「総合型選抜」「一般選抜」徹底比較

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大学受験
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中高一貫校に通う中学生は、高校入試がないため「中だるみ」と言われる状況になるリスクがあります。少し先のことと考えがちですが大学入試に関心を持つことは緊張感にもつながり「中だるみ」のリスクを下げることが可能です。

本記事では、大学受験の選抜方式である「学校推薦」「総合型選抜」「一般選抜」の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。これを参考に、自分に最適な受験方法を見つけてください。

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大学受験の基本概要

日本の大学受験制度は多様化しており、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜、特別選抜などがあります。これらの選抜方法は、それぞれ異なる特徴と評価基準を持っており、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

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大学入試の種類

大学入試には主に以下の種類があります。

一般選抜

一般選抜は、大学入試の中でも最も多くの受験生が受験する選抜方法です。誰でも受験でき、募集人員も最も多くなっています。一般選抜の種類や、国公立大と私立大の選抜方法の違いなど、基本的な仕組みを理解しておきましょう。

高校での学業成績や学外での活動、面接など多面的に判断され選抜される学校推薦型選抜や総合型選抜と違い、一般選抜は、

  • 国公立大は、共通テストおよび前期・中期・後期日程で実施される個別試験(2次試験)
  • 私立大は、おもに2月以降に実施される個別試験(共通テスト利用方式を含む)

で評価される学力を中心とした選抜方法です。

2025年度新・共通テストの変更点は

  • 新科目「情報Ⅰ」導入、ほとんどの国公立大学で必修
  • 英語のReadingで必修の英単語数が6,500語を超える
  • 国語は大問1問、試験時間が10分増、横書き文章やデータ・チャートの読み取りも
  • 数学も大問1問、試験時間が10分増

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜とは、いわゆる推薦入試のことです。文部科学省の用語として、2021年度から名称が変わりました。
国公立大、私立大のいずれでも実施されています。大学入試区分表に示したように、大きく分けて公募制と指定校制に分けることができます。出願にあたっては、以前は専願(第一志望で受験し、合格したら必ず入学すること)が主流でしたが、公募制では併願(複数大学の受験、合格後に他大学への入学も可能)できる大学も出てきています

入試科目は、一般選抜と比較すると教科試験の科目数は少なく、全く無い場合もあります。代わりに、志望理由書の提出が必要で、面接や小論文を課すことが多く、それぞれの内容をもとに選抜が行われます。

学校推薦型選抜に向いている人は、志望大学や学部がしっかりと決まっていて、日頃からの高校の授業を大切にしている人です。高校の成績をもとに作成された調査書も大きな選抜材料となります。

学校推薦型選抜の種類

学校推薦型選抜の、指定校推薦と公募制推薦の違いについて解説します。

指定校制 指定校推薦

指定校推薦は大学が指定した高校の生徒にのみに出願資格があるものです。高校3年間の成績、課外活動の実績、生活態度などを総合的に判断して選考を行います。余程の事がない限り、指定校推薦で不合格となることはなく、一般選抜と比較して合格率がかなり高いのが特徴です。ただし、大学によって各高校で推薦可能な人数に制限があるため、高校での校内選考に通る必要があります。

公募制 公募推薦

公募制推薦は、大学が定める出願条件を満たしていて、学校長の推薦があれば高校ごとの人数制限はなく出願できます。公募制一般選抜、公募制特別推薦選抜(スポーツ推薦、文化活動推薦、有資格推薦)などがあります。特に、11月に実施される公募制一般選抜は2月・3月に実施される一般選抜と大きな違いなく、「秋の一般選抜」といった様相になっています。

総合型選抜

総合型選抜とは?

総合型選抜(旧AO入試)は学校推薦型選抜との共通点が多い。ただ、総合型選抜は「大学が求めている学生を選抜する」という特徴があります。そのため、総合型選抜では志願者の意欲や熱意を大学に強くアピールする必要があります。
総合型選抜では、「その大学でこんなことを学びたい」という意欲や入学後の目標が重視されます。学校長の推薦は基本的に不要で、書類審査や面接だけでなく、知識や思考力・表現力等、多面的に評価する選抜方法が増えています。

総合型選抜で重視されるアドミッション・ポリシーとは?

総合型選抜は大学の方針と受験生の希望のマッチングを重視する入試なので、受験生がアドミッション・ポリシー(大学の教育理念、目的、特色等に応じて入学者に求める能力、適性等についての考え方をもとめたもの)に書かれた「求める学生像」に当てはまる人物かどうかも選考のポイントになります。大学・学部によって異なるので、早めにアドミッション・ポリシーを読んで、大学選びや受験対策に活かしましょう。



特別選抜

特定の分野で優れた実績を持つ生徒を対象とした選抜方法です。スポーツや芸術などの分野で活躍している生徒が対象となります。

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大学入学共通テスト

大学入学共通テストは、大学入学を目指す高校生などを対象に、主に高校までの基礎的な学習の到達度を判定するため、毎年1月中旬に行われる日本最大規模の大学入学試験です。

国公立大学の一般選抜の1次試験であると同時に、私立大学でも選抜方法の一つとして利用されています。

大学入学共通テストは全部で7教科21科目あり、その中から受験する大学で指定されている科目を選択します。

国公立大学の受験では、多くの場合は6教科8科目が必要です。

また共通テストは一般選抜だけでなく国公立大の学校推薦型選抜では、共通テストを課す場合があり、一般選抜のように6教科8科目を課す大学・学部が多いです。

国公立大学の入試制度

国公立大学の入試制度には以下の特徴があります:

  • 一般選抜の流れ:大学入学共通テストと各大学の個別試験を受ける必要があります。共通テストの成績が重要な役割を果たします。
  • 学校推薦型選抜の特徴:高校からの推薦を受けて出願する方法で、指定校推薦と公募推薦があります。推薦枠が限られているため、競争率が低いことが特徴です。
  • 総合型選抜の特徴:学力試験だけでなく、面接や小論文、課外活動の実績などを総合的に評価する方法です。自分の得意分野や個性をアピールできます。

私立大学の入試制度

私立大学の入試制度には以下の特徴があります:

  • 一般選抜の流れ:大学入学共通テストと各大学の個別試験を受ける必要があります。共通テストの成績が重要な役割を果たします。
  • 学校推薦型選抜の特徴:高校からの推薦を受けて出願する方法で、指定校推薦と公募推薦があります。推薦枠が限られているため、競争率が低いことが特徴です。
  • 総合型選抜の特徴:学力試験だけでなく、面接や小論文、課外活動の実績などを総合的に評価する方法です。自分の得意分野や個性をアピールできます。

入試制度の選び方

一般選抜に向いている人 

一般選抜は学力重視の選抜方式です。

したがって、学力が高い人に向いています。

学校推薦型選抜に向いている人 

学校推薦型選抜に向いているのは、高校在学中の定期テストで優秀な成績を収め、高い評定平均を持つ人です。

スポーツや文化活動で特筆すべき成果がある場合も、学校型推薦選抜に向いています。 

総合型選抜に向いている人 

総合型選抜は自己アピールが重要な選抜方式です。

自分の考えを、自分のことばで相手にプレゼンできる人にとって、総合型選抜はかなり有利な方式です。また、資格や活動実績があると受験が有利に進む場合があります。

なので、過去にいろいろな活動や何かに一生懸命取り組んだことがある人におすすめの受験方式だと言えます。



まとめ

大学受験は一生に一度の大きな挑戦です。中高一貫校生として、早い段階から準備を始め、自分に最適な選抜方法を見つけることが重要です。「学校推薦」「総合型選抜」「一般選抜」のそれぞれの特徴を理解し、自分の強みを最大限に活かせる方法を選びましょう。成功を祈っています!


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