コロナの影響で多くの学校が海外留学や海外研修などを中止していましたが、再開する学校が増えています。
うちの娘の学校では、高校1年生で海外研修があり、最近は学校でも「たまに話題になる」そうです。
今回は、海外研修に力を入れている神奈川県の公立中高一貫校をご紹介します。
神奈川県の公立中高一貫校情報
神奈川県には2009年に開校した県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、2012年に開校した横浜市立南高校附属中学校、2014年に開校した川崎市立川崎高校附属中学校、2017年に開校した横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の5校の公立中高一貫校があります。
相模原中等教育学校
相模原中等教育学校の英語教育
自分の考えや意見を筋道を立てて英語で相手に伝える力を育てます。聞くことや話すことなどの実践的なコミュニケーション力を養います。
PROGRESS IN ENGLISH 21を活用して授業を行います。1年、2年ともに週3時間で本文1レッスン分を、ペアで暗誦・発表をして完結します。1年では残りの1時間をワークブックに、2・3年では残りの2時間を前年度の復習と先取り学習に充てています。
イングリッシュキャンプ
3年でイングリッシュキャンプを実施します。英語の研修施設に宿泊して異国文化の疑似体験を通して英語によるコミュニケーションを向上させるとともに、社会生活実践力を身につけます。
海外研修
4年生の希望者を募ってオーストラリア海外研修がおこなわれています。
たくさんの希望者が集まり、毎年選考会も行われるほど人気のオーストラリア海外交流研修。本物の英語に触れる11日間で、語学だけでなく世界に目を向けるきっかけにもなっています。
南高等学校・附属中学校
南高等学校附属中学校にはEGGという「総合的な学習の時間」があります。
その中で、南高等学校・附属中学校が目指す学校像でもある「国際社会で活躍するリーダーの育成を目指す学校」に沿った豊富なグローバル教育プログラムが用意されています。
夏季英語集中研修(全年生)
生徒はグループに分かれて、外国人の英語講師と一日活動します。それを3日間続けることにより、英語を好きになり、達成感を感じることができます。最終日には、南高ホールにおいて成果を発表します。
イングリッシュキャンプ(2年生)
2年生では御殿場に2泊3日の自然教室に出かけます。講師とともに自然の中で、様々な活動を行います。ただし、イングリッシュキャンプですから、英語だけで過ごすことになります。自然の中で英語のスキルアップとコミュニケーション力の向上を目指します。
カナダ研修旅行(3年生)
カナダのポイント・グレイ・セカンダリー・スクールは本校の姉妹校です。3年生の秋には、その姉妹校のあるバンクーバーに4泊6日で研修旅行に行きます。
3年間の「EGG体験」で身に付けた人間関係づくり&コミュニケーション力を大いに発揮することになります。
横浜スーパーグローバルハイスクール
南高等学校は平成27年度から5年間、文部科学省より「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」として指定を受け、令和2年度からは、横浜市教育委員会から新たに「横浜スーパーグローバルハイスクール」の指定を受けています。これまでの成果を踏まえ、グローバルリーダーとして必要な素養と異文化理解を深めるための活動を「TRY&ACT(総合的な探究の時間)」を中心に、あらゆる教育活動の中に取り入れています。
国際交流
カナダのポイントグレイセカンダリースクールと姉妹校提携をしており、毎年 11 月に生徒を受け入れ、2月にこちらから生徒を派遣する交換留学制度があります。また、海外グローバルリーダー研修として、ニューヨークにも派遣しています。
横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校
グローバル教育・サイエンス教育の推進
サンモールインターナショナルスクールとの交流や、マレーシア研修への参加など、サイエンスの力を
グローバルに発信する活動を多く行っているため、教職員を対象にしたアンケートについては肯定的な回答が89%となっている。今後、どのようにグローバルリーダー教育を附属中で行っていくかについては、6年間を通したサイエンススタディーズ・サイエンスリテラシーの在り方を検討することが必要となっている。
サイエンス教育推進としては、小学生向けのサイエンス教室の実施を増やすとともに、横浜市中学校理
科研究会との連携も検討をしている。
※横浜市「横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 学校評価報告書(令和5年度)」より抜粋
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)海外研修
2023年に約3年ぶりの海外研修となる「マレーシア研修」が実施しされたことが記事になっています。マレーシア研修は、2023年度から文部科学省の指定を受けた「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)重点枠」の取組で、海外の生徒との共同課題研究を目的としています。
横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校が目指すのは、単に自分の課題研究について英語で発表するのではなく、海外の生徒との定期的なオンラインミーティングと現地での協働的な活動を組み合わせた、定常的な国際共同課題研究です。
今回の研修には、校内での選考を経て、海外の学生との共同課題研究に取り組む高校生と附属中生の8チーム、計19名の生徒が参加したようです。
KYS(Kolej Yayasan Saad)は、コロナ禍前まで、毎年10月に高校2年次生全員が訪れ、英語で課題研究発表を行っていた連携校です。現地では、歓迎式典と学校紹介プレゼンテーションの後、これまでオンラインでしか話したことのなかった共同研究パートナーの生徒と初めて対面し、これまでの活動内容や今後の研究計画について確認し合いました。
午後は、これまでの共同課題研究の進捗状況や、今後の共同研究に向けてのテーマの提案など、全グループがステージで口頭発表と質疑応答を行いました。発表後のティータイムでは、食品に使われる着色料についての研究をしているチームが持ち寄ったお菓子を試食するなど、楽しい時間も過ごしました。
プトラ大学(Universiti Putra Malaysia)はマレーシア有数の国立大学で、コロナ禍前の2年次マレーシア研修では、本校の課題研究SLⅡで分野代表に選ばれた生徒が研究発表を行っていた大学です。同大学とは共同課題研究を進めた上で、その研究成果を同大学の入学に生かす推薦入試制度の導入を見据えた連携活動を行っています。
現地ではBiomath Technology Laboratoryを訪れ、今回の共同課題研究の連携主体となっているBiotechnology and Biomolecular Science学部のDr. Muhaiminから、大学施設や各学部の研究内容等について説明を受けました。その後、同学部の学生が本校の各グループに加わり、これまでの研究内容や、それぞれが関心を持っている研究テーマ、これからの研究計画等についてディスカッションを行い、その内容を発表スライドにまとめていきました。
午後は、バスで広大なキャンパスを視察した後、KYSでの活動と同様、これまでの共同課題研究の進捗状況や、今後の共同研究に向けてのテーマの提案など、全グループが口頭発表と質疑応答を行いました。また当日のディスカッションの様子を、Zoomを使ってリアルタイムで学校のスクリーンに映すことも試行し、研修の様子を多くの生徒と共有するための準備を整えました。
横浜サイエンスフロンティア高等学校ホームページより
マレーシア海外研修(2年次10月)
高校2年次の10月に全員参加の海外研修を行います。研修先のマレーシアは多民族国家で、それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣が融合した独特な文化を持っています。公用語はマレーシア語(マレー語)ですが、各民族間で会話をする際は、英語でコミュニケーションをします。現地では連携校との交流やクアラルンプール市内研修の他、コース別選択研修も行います。
2年次マレーシア海外研修の目的
- 異文化における体験や交流活動などを通して、国際コミュニケーション能力を養う。
- サイエンスリテラシー、グローバルスタディーズで学習した成果を活かし、外国において英語でプレゼンテーションを行うことで、高度な英語運用能力を身につける。
- 地球温暖化など、世界規模の問題についてグローバルな視野で考えることができるセンスを培います。
川崎市立川崎高校附属中学校
オーストラリアへの海外語学研修
英語圏の国を訪問し、現地のスクールでの教育活動やホストファミリーとの生活の中で、様々な学習や活動などを体 験的に経験したり、交流を通して実践的に英語で会話したりすることで語学力を伸ばしコミュニケーション力を向上さ せることが狙いです。
「対 象」 令和3年度より1年生
「定 員」 15名~100名 希望制
「実施時期」 令和3年度より1年生2月
「場 所」 オーストラリア クイーンズランド州
「期 間」 10日間~2週間
「内 容」 ホームステイ形式 午前 : 英語の授業 午後 : バディと同じ授業
シンガポール方面への修学旅行
2年生の10月末に3泊5日(ホテル3泊 飛行機内1泊)で実施します。
現地の大学生と少人数でグループディスカッションをするなど、普通科独自のプログラムの実施を検討しています。
英語・国際理解教育の推進
英語や総合的な学習の時間を活用し、グローバル社会で様々な人と積極的にコミュニケーションをとりながら仕事をしたり、課題を解決したりするための道具として必要な英語力を身につけます。異なる国や地域の文化や歴史を理解し、人権尊重教育の理念の下、相手の文化的・社会的背景を踏まえたうえで、上手にコミュニケーションをとる力を身につけます。
英語については、インプットのみならずアウトプットを重視し、English CampやEnglish Challengeなどの取り組みを通して、英語の活用力を高めます。
公益財団法人博報堂教育財団「日本語交流プログラム」
日本と海外の生徒同士が日本語を通じて交流し、互いへの理解を深めるというもの。5月に行われた第14回の取り組みでは、国内の2校と海外11カ国の生徒が計8日間にわたって交流し、日本の文化や授業を体験しました。
「日本語交流プログラム」は、日本語を大切にしながら異文化体験や国際交流をすることを通じて、海外の生徒と日本の生徒が互いの理解を深め、「文化の異なる人と、社会的課題に向かってともに行動できる人」への成長のきっかけとなる場の提供を目指すもの。海外の中等教育機関(日本の中学校に相当)で日本語を学ぶ生徒を日本に招待し、日本校への訪問や同世代の生徒との交流、日本の文化・社会体験などを行うプログラムです。
第13回「日本語交流プログラム」は千葉大学教育学部附属中学校と川崎市立川崎高等学校附属中学校の2校が日本側の指定校としてプログラムに参加しました。
第14回「日本語交流プログラム」はお茶の水女子大学附属中学校と川崎市立川崎高等学校附属中学校の2校が日本側の指定校としてプログラムに参加しました。
川崎市立川崎高等学校附属中学校は2年連続でプログラムの指定校に選ばれています。
平塚中等教育学校
これまで海外研修旅行を5年次に実施していたようですが、円安による旅行費用の高騰等を踏まえ、九州 方面への国内研修旅行に切り替えられたようです。
ちなみに1年生はイングリッシュ・サマーワークショップで、ネイティブスピーカーの講師を迎え、少人数グループで、1日中英会話でコミュニケーションをとる3日間を体験するようです。
まとめ
この記事では、神奈川県の公立中高一貫校5校の海外研修・海外留学事情を詳しくご紹介しました。
娘の通う中高一貫校でも中学1年生から毎年1回のEnglish Campなど英語漬けで1~2日過ごすようなプログラムが用意されていて、高校1年生で海外研修が予定されています。
娘は英検準2級に合格していて「中学生で英検2級に合格する」と英語学習には熱心に取り組んでいます。
娘は「学校の英語のテスト対策」や「英検対策」とは別にオンライン英会話をやっています。はじめは外国人の先生と話すのは好きではなかったようですが、留学を意識しだしてからは、いろいろな国の先生と話すことを楽しんでいるようです。
海外研修や海外留学を考えると「聞く力」と「話す力」をしっかり育成する必要があります。中高一貫校の中には授業内でオンライン英会話を導入している学校も多いですが娘はネイティブキャンプで英会話を続けています。
「聞く力」と「話す力」をしっかり育成することは本当の意味で使える英語力を身に付けることにつながると思います。
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