グローバル化がすすむ中で注目されている「国際バカロレア(IB)」今回は公立校でありながら話題の国際バカロレア(IB)教育が受けられる「さいたま市立大宮国際中等教育学校」をご紹介します。
国際バカロレア(IB)とは?
国際バカロレア(IB)は国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムで国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。
国際バカロレア(IB)の使命
「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。
IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。」
国際バカロレア(IB)のプログラムに関して
グローバル化に対応できるスキルを身に付けた人材を育成するため、生徒の年齢に応じて、以下の教育プログラムを提供。平成30年4月1日現在、世界140以上の国・地域、5,119校において実施。
PYP (Primary Years Programme) 3-12歳 (国内:27校)
精神と身体の両方を発達させることを重視したプログラム。どのような言語でも提供可能。
MYP (Middle Years Programme) 11-16歳 (国内:16校)
青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラム。どのような言語でも提供可能。
※「さいたま市立大宮国際中等教育学校」ではMYPの認定を受けています。※DPは候補校
DP (Diploma Programme) 16-19歳 (国内:38校)
所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能。原則として、英語、フランス語又はスペイン語で実施。
文部科学省ホームページより
さいたま市立大宮国際中等教育学校とは?
さいたま市立大宮国際中等教育学校は埼玉県さいたま市(埼玉県さいたま市大宮区三橋4-96)にある公立の中高一貫校です。「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)」の認定校で公立の費用で受けられることなどから人気がある公立中高一貫校です。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の費用に関して
さいたま市立大宮国際中等教育学校のFAQによると
Q:授業料、制服代、給食費などの費用を教えてください。
A:授業料は、前期課程は無料、後期課程は市立高校と同額(参考:2021年度は年間 118,800 円)程度になります。制服代(前期、後期で同じ制服を使用)は、多くの公立高校と同額程度を予定しています。
前期課程における給食費は市立中学校と同じ自校給食で提供し、同額程度を予定しております。その他の費用も含め、改めてホームページ等でお知らせいたします。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の特徴
- 埼玉県内初で唯一の中等教育学校
- 国際バカロレア(IB)のMYP認定校(DPは候補校)
詳しくは動画でも紹介されています。
あと、これから受検を検討している方が気になるのは入学者選抜も特徴的ですよね。
適性検査Aと集団活動で英語力の適性を見られます。詳しくは「入学者選抜」の紹介部分でご案内します。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の偏差値・受検倍率は?
さいたま市立大宮国際中等教育学校の偏差値
さいたま市立大宮国際中等教育学校の偏差値は四谷大塚のホームページには女子55、男子54と掲載されていました。同じくらいの偏差値の学校を探すと、
- 大宮開成
- 埼玉県立伊奈学園
などです。
ただ公立中高一貫校の適性検査や面接・グループ活動など特殊な検査方法などを考えると偏差値はあまり参考にならないかもしれません。特に大宮国際中は適性検査Aや集団活動(グループディスカッション)で英語力の適性も検査されるので、その傾向は強いと思われます。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の受検倍率は?
2021年度入学者選抜の受検倍率は男子が3.3倍、女子が4.6倍でした。詳細は下記の通りです。
◆募集生徒数 【男 80名程度】 【女 80名程度】 【計 160名】
◆出願数 【男 262名】 【女 366名】 【計 628名】
◆一次選抜受検者数 【男 258名】 【女 359名】 【計 617名】
◆一次選抜合格者数 【男 200名】 【女 200名】 【計 400名】
◆二次選抜受検者数 【男 164名】 【女 163名】 【計 327名】
◆二次選抜合格者数 【男 80名】 【女 80名】 【計 160名】
4.50倍(2020年1月入試)
6.31倍(2019年1月入試)
さいたま市立大宮国際中等教育学校の評判は?
みんなの中学情報に記載されている評判を見ると「校則」「施設」「制服」「いじめの少なさ」「学習環境」など全般的に高い評価です。逆に「部活」「治安/アクセス」が低めです。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の進学実績
開校間もないため進学実績はありません。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の入学者選抜に関して
募集人員
160名 (男女各80名程度)
日程
出願期間………令和4年1月 5日(水) AM男子、PM女子
令和4年1月 6日(木) AM男子・女子
第1次選抜………令和4年1月16日(日)
第1次選抜発表…令和4年1月19日(水)
第2次選抜………令和4年1月22日(土)
第2次選抜発表…令和4年1月26日(水)
出願資格
一般選抜:次の2つを満たしていることを原則とする。
- 令和4年に学校教育法で規定する小学校またはこれに準ずる学校若しくは特別支援学校の小学部を卒業する見込みの者
- 出願時に保護者と同居している者で、さいたま市内に住所を有し、引き続きさいたま市に居住し、かつ通学することができる者
※上記2つに該当しない場合、志願資格審査を受け、承認されると出願することができます。
例)さいたま市外に居住しているが、保護者とともに令和4年4月1日までにさいたま市内に転居する場合など
特別選抜:帰国生と外国人を対象にした特別選抜に該当するかどうかについて、詳しくは「生徒募集要項」もしくは本校ホームページでご確認ください。または、本校に直接お問い合わせください。
選抜内容
一般選抜
1次選抜
適性検査A
小学校で身に付けた様々な分野の基礎的・基本的な知識を活用する力をみます。グローバル・スタディの授業で身に付けた知識を活用し、適切に判断する力をみます。
さいたま市立大宮国際中等教育学校は2段階選抜を採用しており、1次選抜では「リスニング問題」、2次選抜では「集団活動(グループ ディスカッション)」が英語力の適性検査として実施されています。
令和3年度の適性検査Aの大問1が英語のリスニング問題だったようです。全5問ですが全て選択式の問題で単語(数字と具体的なモノ)を正しく聞き取る力、文章の情景・流れをイメージする力が問われています。
さいたま市立大宮国際中等教育学校のホームページに問題がPDFで掲載されています。
※放送した内容も掲載されています。
※ホームページより
英語(リスニング)の出題内容
出題範囲
原則として、小学校の学習指導要領からの出題に限定されます。
私立中学の入試では学習指導要領を超えた問題が出題されますが、適性検査では学習指導要領を超える出題はありません。
難易度
難度は高くなく、難問や小学校の学習指導要領では範囲外とされている細かな文法事項の理解を問うような出題はありません。
ふだんから学校の学習にしっかり取り組み、教科書の内容を押さえておけば十分に対応できるレベルです。
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適性検査の英語(リスニング)は原則として、小学校の学習指導要領からの出題に限定されるので、そこまで準備をする必要はありません。ただ、入学後に困らないためにも小学生時代に英語学習を楽しめる基礎を身に付けておく必要があります。
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適性検査B
発展的な課題に取り組み、自分の知識を活用して考え、課題を解決する力をみます。文章や資料などを読み取り、適切に判断・表現する力や、自然現象・数理的事象などについて科学的に理解し、分析したり合理的に説明したりする力をみます。
第2次選抜
適性検査C
文章や資料から課題の意図を読み取り、自分の考えをある程度まとまった文章で表現する力をみます。
集団活動
小学校のグローバル・スタディで身に付けたコミュニケーションをするために必要な力をみます。
- 実施方法
5名程度の受検生を1グループとして、課題について、さいたま市立小学校で実施している「グローバル・スタディ」の授業に則した活動を行う。
- 課題(一般選抜)
自分が新たに作りたいクラブ活動とその理由をみんなに伝え、みんなもそのクラブ活動を行いたいかをインタビューし、その結果を発表しよう。
すべて英語で、「受検生同士での自己紹介」・「テーマに関する自分の意見の発表」・「他の受検生と意見交換」・「意見交換のまとめを発表」などが実施されたようです。
特別選抜
一般選抜と異なる選抜内容で行います。
※新型コロナウイルスの影響で選抜内容などが変更になる可能性があります。最新の情報は学校のホームページを確認してください。
さいたま市立大宮国際中等教育学校の過去問
さいたま市立大宮国際中等教育学校の適性検査対策では「読解力」「思考力」「アウトプット力」の育成!
東大生講師と1対1でディスカッション双方向オンライン授業
さいたま市立大宮国際中等教育学校の適性検査問題は、問題文の分量が非常に多いことをご存じですか? 限られた時間内に解答を作成するには、速読力と読解力が重要です。そして作文問題も含めて記述力も求められます。
適性検査は私立中学受験のように国語・算数・理科・社会などの科目試験ではありません。適性検査とは情報処理力、思考力、アウトプット力などを求められる教科横断型の検査です。さいたま市立大宮国際中等教育学校の適性検査は適性検査A、B、Cで国語・算数・理科・社会以外に音楽など副教科の知識も活用して解く教科横断型の検査です。
先にご紹介した「速読力」「読解力」「記述力」は文系問題でのみ求められる訳ではありません。理系の問題でも「速読力」「読解力」「記述力」が重要です。
短時間で問題文で問われていることを正確に読み取り、条件を整理して求められる解答をアウトプットする必要があります。
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※本記事は「さいたま市立大宮国際中等教育学校」などのホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
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