全国の公立中高一貫校について調査する「全国の公立中高一貫校徹底研究シリーズ」
今回は、千葉県立千葉中学校について調べたのでご紹介します。
県立千葉中とは?
県立千葉中(千葉県立千葉中学校)は、千葉県千葉市(千葉県千葉市中央区葛城1-5-2)にある公立の中高一貫校です。JR本千葉駅から歩いて10分ほどの高台にあります。千葉県立千葉中学校は平成20年4月に県立千葉高等学校内に設置されました。
教育目標
高い知性
知的欲求に働きかけて不断に学び続ける自主性を伸ばし、揺るぎない学力を基礎とした幅広く深い教養を育成する。
豊かな人間性
多くの人びととふれ合い協同して互いに高め合う中で、他人のいたみのわかる、うるおいに満ちた人間性を育成する。
高い志
わが国の伝統や文化に対する深い理解と実社会への共感をもとに社会貢献の志を育み、自己を確立する基盤を育成する。
県立千葉中の立地・環境・施設
千葉県立千葉中学校・高等学校は、JR内房・外房線の本千葉駅から徒歩10分、京成千葉線の千葉中央駅から徒歩15分、千葉都市モノレール県庁前駅から徒歩9分のところに位置しています。
千葉県立千葉高等学校は、1878(明治11)年に創立して以来、140年以上の歴史を誇っています。1899(明治32)年には、葛城の高台に校舎を移転しました。2008(平成20)年には中学校が併設され中高一貫校となりました。
周辺には、千葉県立中央図書館や千葉市立郷土博物館(亥鼻城)、千葉県文化会館、千葉大学亥鼻キャンパスなどがあり、千葉県立千葉中学校・高等学校とともに文教地区を形成しています。
また、千葉県庁や千葉県警察本部、千葉地方裁判所などの行政機関が立地しており、格式高い雰囲気が感じられます。
そして、千葉寺方面に歩いていくと、自然やスポーツが楽しめる青葉の森公園があります。このように千葉県立千葉中学校・高等学校は、千葉の中心地にありながら、文教施設や自然に恵まれており、勉学には最も適した環境にあります。
中学生が主に使用する中学棟は、2010年に竣工したばかりの新しい校舎です。中学棟には、中学1年生〜3年生が使用する普通教室のほか、体育室や技術室などの特別教室があります。
中学棟の普通教室には、電子黒板機能付きプロジェクターが完備されており、ICT環境も充実しています。ホールには千葉中文庫という中学生用の図書コーナーを設置しており、読書に親しみやすい環境となっています。
中学棟の奥には、2014年に完成したきれいな人工芝グラウンドがあり、体育の授業や部活動で使用されます。中学棟に隣接するテニスコートは2018年に改修工事が行われました。
一部の教科や総合学習は、特別教室棟(理科棟)で授業が行われます。特別教室棟には、中学理科室や中学家庭科室のほか、少人数授業や総合学習(ゼミ)で使用する特別教室や多目的室があります。また、カウンセリングルームや高校理科の各教室、コンピュータ室もあります。管理・芸術教室棟では、音楽・美術・国語の書写の授業が、専門の教室で展開されます。
また、独立した建物として講堂、図書館、記念館(美術館)があるのも、千葉県立千葉中学校・高等学校の特徴です。中でも講堂は、1927(昭和2)年に建てられた歴史ある建築物です。
千葉県立千葉中学校の偏差値は?
千葉県立千葉中学校の偏差値は男子64、女子65(四谷大塚の80偏差値)です。
公立中高一貫校は記述問題(作文含む)が多い適性検査であることや小学校から提出される報告書や志願理由書などで選考されるため、偏差値だけでは合格できるか判断できない面があります。
ただ四谷大塚の偏差値からは私立中学受験をしている受検者の併願校のレベルを知る上で参考になります。
ちなみに公立中高一貫校を受検する生徒が多く受検する模試である首都圏模試(首都模試)の偏差値では男子72、女子72となっています。
同じくらいの偏差値の学校を探すと、
- 市川中学校(男子64、女子66)
- 昭和学院秀英中学校(男子61、女子64)
- 東邦大学付属東邦中学校(男子61、女子64)
- 青山学院中等部(男子58、女子65)
- 鷗友学園女子中学校(女子65)
- 慶應義塾湘南藤沢中等部(男子65、女子68)
などです。
同じ公立中高一貫校だと
- 東京都立武蔵高等学校附属中学校(男子62、女子65)
- 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校(男子63、女子65)
- 茨城県立水戸第一高等学校附属中学校(男子61、女子63)
などです。
千葉県立千葉中学校の受検倍率は?
2023年
千葉県立千葉中学校の受検倍率は2022年は7.35倍から2023年は7.05倍となりました。ただし受検者数564名に対して入学できるのは80名ですから、引き続き難易度の高い受検であることに変わりありません。
2022年
千葉県立千葉中学校の受検倍率は2022年は7.35倍でした。この倍率は全国的に見ても非常に高い受検倍率となっています。募集定員が80名と少数であることや、高い進学実績から人気を集めています。
千葉県立千葉中学校の評判は?
千葉県立千葉中学校の「みんなの中学情報」での評価は千葉県内78校中4位(全国2,247校中55位)と非常に評価が高いです。(2023年3月に改めて調査したところ千葉県内78校中4位→3位、(全国2,175校中52位)にランクアップしていました)特に「進学実績/学力レベル」は千葉県内347校中3位「先生」も同7位、「校則」同17位、「学習環境」同23位などが高い評価です。逆に「部活」同238位、「制服」同135位などが少し低めです。
部活動紹介
中学校は1学年80人と人数が少ないので活動している部活も限られます。ちなみに高校からは1学年320人に増えるので、部活動も充実します。
部活動一覧
千葉県立千葉中学校・高等学校の進学実績は?
千葉県立千葉高等学校の令和4年度の進学実績は東京大学19名(前年6名)、一橋大20名(前年1名)、東工大24名(前年6名)など国公立大に200名が合格しています。また私立では慶応義塾大学に121名、早稲田大学141名、上智59名など合格しています。
千葉県立千葉中学校への各塾の合格実績
千葉県立千葉中学校への各塾の合格実績では
2023年
市進学院:46名
SAPIX:26名
早稲田アカデミー:25名
となっています。
2022年
ちなみに2022年は
- 四谷大塚:52名
- 市進学院:31名
- SAPIX:28名
となっています。
千葉県立千葉中学校へのZ会/進研ゼミの合格実績
2022年
2021年
公立中高一貫校受検ではZ会や進研ゼミにも適性検査対策のオプション講座があり、千葉県立千葉中学校に21年はZ会13名、進研ゼミ4名が合格しています。
Z会や進研ゼミの単体受講だけでなく塾との併用も含まれると思いますがZ会では2022年からリニューアルで東京都立中(全校)や千葉県立中(千葉・東葛飾)などで出題される「長文読み取り問題」「複数の資料の読み取り問題」に対応する特別回も追加。志望校にあわせた対策が可能です。難解な出題形式に慣れ、限られた時間で正答にたどり着くためのトレーニングを行います。※5年生の8・12・3月号、6年生の10~12月号で出題します。
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千葉県立千葉中学校の過去問
まとめ
今回は、千葉県立千葉中学校の「特徴」「 偏差値」「進学実績」「塾や通信教育ごとの合格実績」などをご紹介しました。
※本記事は千葉県立千葉中学校や各塾などのホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
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