2022年に娘が公立中高一貫校受検を考えています。長男は私立中学受験を経験しているのですが同じ小学生が受験する試験ですがだいぶ違いがあるので今回は公立中高一貫校とは?難関私立中高一貫校との違いをご紹介します。
公立中高一貫校とは
公立中高一貫校は、1999年文部科学省が学校教育法を一部改正し、それまで私立中学(や一部国立)でしか提供されていなかった中学校・高等学校の6年間で一貫した教育を提供できる公立の中高一貫校です。
詳しくは下記の記事でご紹介しています。
公立中高一貫校とは?難関私立中高一貫校との違いは?
違い1:入試方法
難関私立中学校は基本的に4教科を中心とした教科試験ですが、公立中高一貫校では知識を総合して答える「適性検査」や「作文」の出題が中心です。
※最近では私立中学でも「適性検査」型の入試スタイルも増えてきています。
公立中高一貫校の選抜方法は?
地域/学校により異なりますが公立中高一貫校では基本的に「適性検査」「報告書」「作文」で選考されています。
※地域や学校により「面接」や「二次検査」がおこなわれるところもあります。
ちなみに「適性検査」と呼ばれるペーパーテストは建前上、学力を問う試験は行ってはならないことになっているため「試験」ではなく「検査」という名称になっています。
適性検査では「読解力」や「仮説思考力」などが試されているようです。
「読解力」は文章を読んで理解する力も必要ですが、それだけではなくて出題者の意図を読み取ることも含めた力が求められるようです。また「仮説思考力」に関しては、日常の現象について「なぜ?」と疑問を持ち、仮説を立てる力などが重要なようです。
基本的に小学校で学ぶレベルの知識を元に思考力を試されるような検査なので多くの私立中学受験で求められる「深い知識」を前提とした暗記的な勉強が必要な受験ではないのも私的には魅力的に感じました。
違い2:一般の公立中学、高校と大きく変わらない学費
公立中高一貫校のメリットの1つが学費が安いことです。ベネッセの発表によると公立(都立)中高一貫校の6年間の費用は354万円〜390万円で私立の780万円〜1,080万円と比べると半分以下になる可能性があります。
公立(都立)中高一貫校 費用 | |
学校教育費 | 25万円〜30万円程度 |
学校給食費 | 4万円〜5万円程度 |
学校外活動費 | 30万円程度 |
1年間合計 | 59万円〜65万円程度 |
6年間合計 | 350万円〜390万円程度 |
私立中高一貫校 費用 | |
学校教育費 | 100万円〜150万円程度 |
学校給食費 | - ※弁当持参が多い |
学校外活動費 | 30万円程度 |
1年間合計 | 130万円〜180万円程度 |
6年間合計 | 780万円〜1,080万円程度 |
出典:中高一貫校に通わせたい 6年間にかかる費用とそのリアル
違い3:準備期間
塾の対策講座の開始時期で比べると多くの私立中学受験向けの講座は小学校3年生の2月(新4年生)から開始されます。公立中高一貫校受検向けの講座は小学校5年生の4月から開講する塾と小学校6年生の4月から開講する塾とがあります。
実際の開始時期も私立中学受験を目指す場合は全体の1/4の約25%が小学校3年生の2月(新4年生)から開始するのに対して公立中高一貫校受検で塾に通い始めるのは6年生からと言うケースも多いようです。
神奈川県の公立中高一貫校対応の塾合格実績ランキング、塾選びの方法は下記の記事で詳しくお話しています。
違い4:併願の可否
難関私立受験では併願で第一希望の学校以外にも1人平均5~6校を受験するようです。公立中高一貫校受検では私立中学との併願は可能ですが公立、国立の併願は出来ません。
最近では私立中学でも適性検査型の試験も増えてきているようですが公立中高一貫校受検は私立中学受験とは準備する内容がことなるため同じ公立で併願が出来ない点は選択肢の面では不利な面があると思います。
塾なしで受験(受検)に挑戦するケースも
あとは難関私立中学受験ではありえない塾なしで難関公立中高一貫校に合格するケースもあるようです。※実際にはかなりレアなことのようですが。
詳しくは下記のブログをご覧下さい。
まとめ
公立中高一貫校と難関私立中高一貫校との大きな違いは下記の3点のようです。
- 選考方法
- 費用
- 準備期間
- 併願に関して
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