昨日、私が運営している『公立中高一貫校受検対策オンラインスクール』の体験授業を受けて頂いた生徒さんの保護者とZOOMで面談をしました。
お話を聞いていて自分の子供の公立中高一貫校受検時代を思い出してしまいました。
文系の読解・作文指導を8月から継続指導させて頂くことになりました。
今回は、久々に『公立中高一貫校受検』に関して書いていこうと思います。
enaや栄光ゼミナールなどの集団塾では足りないと思ったこと
子供の公立中高一貫校受検を考えたとき、多くの方が大手集団塾に通わせることを検討されると思います。私もそうでした。しかし、実際に大手塾に通わせる中で、「このまま塾任せにするのは限界がある」と感じたのです。
実際に私の子供たちは体験授業なども含めると「ena」「栄光ゼミナール」「臨海セミナー」「中萬学院」「湘南ゼミナール」など公立中高一貫校受検対策塾大手に通わせました。
もちろん大手公立中高一貫校受検対策塾は公立中高一貫校受検の情報をたくさん持っているので専門的な対策授業を受講した方が有利だとは思います。
ただし作文の塾の添削を見ていて「返却が遅い」こと「添削の質が低い」ことが、気になりました。
そこで、長女の受検直前期は妻と私で添削をしていました。
その時に書いた記事は今でも多くの方に読んで頂いています。
特に、合否を左右する思考力や表現力を問う問題は、集団塾の指導ではなかなか成績を伸ばすのが難しいと感じました。理系の思考問題や、文系の作文問題は、個々の生徒の理解度や癖に合わせてきめ細かく指導する必要があるからです。
集団授業では、元々合格レベルにいる生徒を順当に合格させることは期待できても、理系の思考問題や、文系の作文問題に課題がある場合は、集団塾の授業だけで劇的な成績アップは厳しいと感じました。
返却に2〜3週間かかる作文添削…
最初は「ena」「栄光ゼミナール」「臨海セミナー」「中萬学院」「湘南ゼミナール」など公立中高一貫校受検塾に任せていれば大丈夫だと思っていました。
しかし特に不安を感じたのが、作文の指導でした。
「ena」などは週に1回、作文の授業があったのですが模試などでも作文の点数が思うように伸びない…
「大丈夫かな?」と思っている中で塾からの作文添削を確認すると
- 作文添削が戻ってくるまでに2〜3週間かかる:
せっかく頑張って書いた作文なのに、作文添削が戻ってくる頃には、何について書いたか本人も忘れてしまっている状態でした。 - 添削が誤字脱字チェックのみ
大手の公立中高一貫校受検対策塾なら、添削で何をどう直せば得点アップに繋がるのか、具体的にどうすればいいのか指導してもらえるものだと思っていましたが、実際は誤字脱字にチェックがされている程度でした。
ちなみに、この点は子供が実際に指導を受けた「ena」「栄光ゼミナール」「臨海セミナー」「中萬学院」「湘南ゼミナール」などでは、どこも似たりよったりでした。
親がサポートする限界
大手公立中高一貫校受検対策塾の作文添削に不満を感じた妻と私は、自分たちで添削を始めました。しかし、親が直接指導することには、やはり限界がありました。
親が直接指導する際の問題点
まず、子どもが思春期に入ると、親の指導を素直に聞かなくなります。私たちの声かけが、子どもにとっては「うるさい」としか聞こえなくなってしまったのです。
さらに、子どもが同じ間違いを何度も繰り返すと、親も冷静でいるのが難しくなります。良かれと思って厳しく指導してしまうと、子どもとの間に険悪な空気が流れてしまい、作文そのものに対して苦手意識を持ってしまうのではないかと心配になりました。
子どもの作文力を伸ばしたい一心でしたが、指導するたびに親子関係がぎくしゃくしてしまうのは本末転倒です。この経験から、私たちは「親ではない第三者」の存在が必要だと強く感じました。子どもが素直に耳を傾けられる、信頼できる指導者。それが、私たちのオンラインスクールを立ち上げる原点となりました。
保護者による公立中高一貫校受検対策プライベートスクール
私たちは、かつて私自身が感じた「集団塾の課題」を解消するために、同じ悩みを持つ保護者数人と共にオンラインスクールを立ち上げました。
最初は私の知り合いの大阪大学や東北大学、千葉大学など出身の講師経験者の方々に指導をお願いしました(特に公立中高一貫校受検の知識や指導経験はありませんでしたが、中学受験を経験して御三家などに入学した経験をお持ちの方々だったので、問題なく指導して頂けました)
市販教材で指導+反転学習
私たちが講師に指導をお願いするにあたって、まず考えたのは指導方法でした。講師陣は優秀な国立大学出身者ですが、公立中高一貫校受検の専門家ではありません。そこで、私たちと講師陣で過去問を徹底的に分析し、公立中高一貫校の適性検査に求められる能力を洗い出すことから始めました。
その結果、以下の3つの能力が特に重要であると結論付けました。
- 情報処理能力:多くの情報を素早く、正確に読み解く力
- 思考力:与えられた情報をもとに、論理的に考えを組み立てる力
- 表現力(記述力):自分の考えを、読み手に伝わるように的確な言葉で表現する力
これらの能力を効率的に伸ばすため、私たちは市販の教材の中から最適なものを選び、それを軸に指導を進めることにしました。
ご興味をお持ちの方がいれば文系対策なら優秀な講師の方が指導可能です!
無料相談も受付中です!
当時採用していた教材(良い教材だと思います)
中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版
「中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版」は、首都圏の公立中高一貫校の過去問を徹底分析し、出題頻度の高い問題を「でる順」に掲載しているため、効率的に学習を進めることができます。また、「例題」と「練習問題」の2ステップ構成とすることで、着実に力をつけながら多様な問題形式に慣れることができ、受検対策を効果的に行うために最適な教材だと考えました。
このシリーズは、中学入試の過去問の中から、知識だけでは太刀打ちできない思考力を必要とする問題を集めた問題集です。麻布中、灘中、慶應義塾中等部、渋谷教育学園渋谷中など、難関校で出題された良問を厳選して収録しています。

中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集シリーズは、かなり難易度の高い問題集です。
授業内で問題を解く授業形式だと、1問も解けないで1時間の授業が終わってしまうなんてことも想定できたいので、この問題集をきっかけに反転学習形式※(後程解説します)での授業形式となりました。
ちなみに生徒たちは「1問解くのに2時間かかった」みたいなことを授業中に自慢し合っていました。本気で取り組むと小学生には非常に難度の高い問題集ですが「必死に考えて、それでもわからなければ解説を読んででも、自力で解いてきて欲しい」と伝えていました。
授業内では自力で解けた生徒が考え方などを他の生徒に解説する形式の授業をおこなっていました。
国語
複雑な文章の読解や、論理的な思考力を問う問題など、中学入試の国語で求められる思考力を6つのカテゴリーに分類して掲載。別冊の解答解説では、思考のステップを丁寧に解説しているので、考え方のコツを掴むことができます。
算数
数量関係や図形に関する問題の中から、思考力を必要とする問題を集めています。求められる「力」別に問題を分類しているため、苦手な分野を集中的に克服することが可能です。詳細な解説で、疑問点を残さず次の問題に進めます。
理科
実験の計画・設計から、実験結果の考察、資料読解など、知識を応用する力を問う問題が豊富に収録されています。思考ステップ別の詳しい解説で、理科の本質的な理解を深め、応用力を身につけることができます。
社会
見慣れない資料の読み解きや、論理的に説明する力、世の中の動きを捉える力など、知識と思考力を組み合わせて解く問題を多数掲載しています。別冊の解説では、思考ステップを詳しく説明し、保護者向けのコーナーも設けています。
授業は反転学習形式
また、授業形式として反転学習を取り入れたのも、私たちのスクールの大きな特徴です。
適性検査型の問題は、読み解きから解答まで時間がかかるため、授業時間だけでは十分な演習量を確保できません。そこで、事前に自宅で課題に取り組んでもらい、授業では講師が一方的に教えるのではなく、生徒同士でディスカッションする時間を多く設けました。
他の生徒の思考プロセスを聞くことで、自分にはなかった新しい考え方や視点に気づくことができる。
このような能動的な学びの機会を設けることで、より深い理解と実践的な応用力を養うことができると考えたのです。
特に力を入れたのが作文・記述対策でした
思考力問題は、生徒によって得意・不得意がはっきり分かれる分野だと思いました。
そんな中で、特に力を入れたのが作文や記述問題の対策でした。公立中高一貫校の適性検査は、知識の暗記だけでは対応できません。与えられた資料を読み解き、自分の考えを論理的にまとめ、相手に伝わるように表現する力、つまり記述力が合否を大きく左右します。
そして、この読解力・記述力を求められる問題は、しっかり力が付いていれば「どんな問題」でも大崩れしない、安定した得点源に出来ると思いました(逆に言うと思考系の問題は、相性が悪い問題だと力がある子でも、全く得点にならないことも考えられます)
しかし、この記述力は一朝一夕には身につきません。そこで私たちは、生徒一人ひとりの作文を丁寧に添削し、具体的にどこをどう改善すれば得点が伸びるのかを指導する体制を整えました。
集団塾では、作文を提出してから添削が戻ってくるまでに時間がかかり、生徒が内容を忘れてしまうことがよくあります。また、添削内容も形式的なものが多く、どうすればもっと良くなるのかが分かりにくいという課題がありました。
そこで私たちのオンラインスクールでは、添削を1週間前後で返却することを徹底しました。書いた内容を覚えているうちにフィードバックを受け取ることで、生徒は自分の弱点をすぐに把握し、次の作文に活かすことができます。さらに、ただ赤字を入れるだけでなく、「なぜこの表現では伝わりにくいのか」「どうすればより説得力が増すのか」といった点まで細かく指導することで、生徒の表現力は飛躍的に向上しました。
この、読解・記述力の育成でも市販教材を活用しました。
中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
独自のわかりやすい読解法と抜群の合格実績が評判となり、受験生の保護者から個人指導の依頼が殺到するカリスマ家庭教師「早瀬律子さん」のドリルです。
わずか3行の文章からトレーニングをスタートし、1回ごとに行数が増えていきます。ドリルは計30回分で1ヵ月で読む力が飛躍的に強化され、最後は開成中学の過去問でも扱われた文章です。


うちでは娘も小5の1年間で少しづつ(1日に1段落づつ)取り組みました。息子も小4の終わりから少しづつ(1日に1段落づつ)取り組みました。
はじめての論理国語
元東進ハイスクールのカリスマ講師「出口汪」のドリルです。
学年別になっていますが、基本的に無学年教材です。
うちでは小4に「小4レベル」から開始して小5の途中で「小6レベル」まで終わらせました。
読解力・要約力だけでなく、記述力も身に付きます。

はじめての論理国語は、現在もオンラインスクールの教材として活用しています。
文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
「早ね早おき朝5分ドリルシリーズ」の文章読解です。
娘は朝が弱く、受検直前に朝型にするのに本当に苦労しました。
試験は朝早いので朝型の習慣がついていると本番に強くなると思います。
あとは、勉強の習慣を付ける意味でも「早ね早おき朝5分ドリルシリーズ」はおすすめです。
Amazonで「早ね早おき朝5分ドリルシリーズ」を探す!
記述力を身に付ける
作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集
作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集の特徴は、公立中高一貫校の作文問題で求められる様々な課題をトレーニングできるのと、それぞれの問題に小学生が書いた作文(本当?って思うぐらい高度な作文です)が、複数掲載されています。

この見本の作文を親子で見て、作文の書き方を研究しました
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題
基礎
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けて、じっくり解法を身につける
- 作文問題が苦手な人が、適性検査の作文が書けるようになるために必要な力をじっくりしっかり身につけられる
- 出題者、作問者が求めている作文とは!? 採点者目線での書きかたを指導
- 作文の書きかたをまず知り、文章を書くのに慣れるためのトレーニングをする
- 適性検査作文問題の分析、問題文の読み解きかたを身につけ、実際に書く際の手順をマスター
- 最後に演習問題で実際の作文力を試そう
- 保護者のかたへの「サポートのポイント」つき
標準~応用
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けた問題集
- 6つのテーマ、56の良問…バラエティー豊かな題材と手応えのある問題量で力をつける! !
- 大問1題あたり小問3〜4問。チャレンジしやすい問題構成
- 書く作文問題の解答欄、そして解答例とも実戦的な仕様
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けた問題集
- 6つのテーマ、48のトピック、56の良問…バラエティー豊かな題材と手応えのある問題量で力をつける! !
- 大問1題あたり小問3~4問。チャレンジしやすい問題構成
- 書く作文問題の解答欄、そして解答例とも実戦的な仕様
受検経験が大学受験、そして就職活動にも活きる!
娘が高校生になり、大学受験の準備を始めた今、改めて感じることがあります。それは、適性検査対策の経験が、その後の人生に本当に役立つということです。
特に、読解・記述対策の経験は、総合型選抜(旧AO入試) などの大学受験で活きていると実感しています。さらに、今年就職活動を終えた長男を見ていて、適性検査や総合型選抜で培った「自分の考えをまとめ、論理的に表現する力」が、就職活動でも大きな強みになっていると感じました。
公立中高一貫校受検で身につけた力は、子供たちの将来を拓く大きな武器になると感じます。
我々が提供する読解・記述対策オンラインスクールに関して
私たちは、営利を目的とした塾ではありません。かつて私自身が子どもの受検対策に真剣に悩み、大手塾の指導に限界を感じた経験から、同じような想いを抱える保護者の方々をサポートしたいという一心で、このオンラインスクールを立ち上げました。
子どもたちの受検に本当に役立つテキストと授業形式を厳選し、指導経験のある優秀な講師陣に協力を仰ぎ、試行錯誤を繰り返して現在のスタイルを確立しました。
理系授業を終了し、文系指導専門になった理由
当初は、理系と文系の両方の指導を行っていました。理系授業は、公立中高一貫校出身の大学生の先生方に担当していただいていましたが、彼らが就職活動や卒業に伴い、講師を卒業してしまったのです。
私たちは、質の高い授業を提供することを第一に考えているため、安易に新しい講師を探すのではなく、現在の講師陣で最も力を発揮できる文系指導に特化することにしました。この選択は、私たち自身の経験から、作文や記述問題が合否を大きく左右することへの確信があったからでもあります。
現在は、講師1人に対して生徒1人のマンツーマン形式で、作文や記述問題の指導に徹底的に力を入れています。
- 添削を1週間前後で返却: 書いた内容を忘れないうちにフィードバックを返すことで、効果的に復習できます。
- 具体的かつ丁寧な指導: お子さま一人ひとりの良い点を見つけ、どこをどう改善すれば得点アップに繋がるかを具体的に伝えます。
私たちだからできる、本質的なサポート
私たちは、営利目的の塾とは一線を画しています。かつて私自身が子どもの受検対策で真剣に悩み、大手塾の指導に限界を感じた経験から、同じような想いを抱える保護者の方々を心からサポートしたいという想いでこのオンラインスクールを立ち上げました。
そのため、ただ成績を上げることだけを目的とするのではなく、お子さまの成長を心から願い、私たちの指導理念に共感してくださる方々とご一緒したいと考えています。
体験授業と面談について
現在は、すべての授業を講師1人に対して生徒1人のマンツーマン形式で提供しているため、無料での体験授業は行っておりません。しかし、私たちの指導を一度試してみたいという方のために、1回1時間の授業と作文添削1回をセットにした体験授業を3,000円※でご提供しています。
※体験授業を受けて頂くにあたり授業で使用する市販テキストはご自身でご準備頂きます。
また、体験授業を受けていただく前に、まず運営メンバーとZoomで面談をさせていただいております。これは、私たちの指導内容や方法をしっかりご理解いただき、納得していただいた上で、お子さまに最適な学びの機会を提供したいと考えているからです。
お子さまの将来の可能性を広げる公立中高一貫校の受検。私たちと一緒に、お子さまの「書く力」を磨いていきませんか?
ご興味をお持ちの方がいれば文系対策なら優秀な講師の方が指導可能です!
無料相談も受付中です!
まとめ
公立中高一貫校の受検は、子供の将来の可能性を広げる大きな一歩です。
しかし、大手集団塾に通わせるだけでは、合否を左右する思考力や表現力を十分に伸ばすのが難しいと感じることがあるかもしれません。
私たちもかつて、作文の添削のスピードや質に不安を感じ、親が直接指導する難しさも痛感しました。
そうした経験から、「本当に子どものためになる指導とは何か」を追求し、オンラインスクールを立ち上げました。
営利を目的とせず、お子さま一人ひとりの成長を心から願う保護者の方々と共に歩むこと。そして、過去問を徹底的に分析して厳選した市販教材を用い、マンツーマンで丁寧かつスピーディーに指導すること。特に、合否を分ける作文・記述問題に特化した手厚いサポートは、集団塾では得られない大きな強みです。
私たちの指導理念にご共感いただけた方は、ぜひ一度体験授業を受けてみませんか。 公立中高一貫校の受検を通して、お子さまの「書く力」という一生ものの財産を一緒に育んでいきましょう。
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