数学 | 中高一貫校の中学生向け 定期テスト対策と勉強法

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数学(体系数学)

中高一貫校の中学生の場合、中学1年生から数学は代数と幾何に分けて授業がおこなわれます。

この代数と幾何というカリキュラムは、地域の公立中学で採用されている文部科学省が定めた学習指導要領に沿った授業とは、進み方が大きく異なります。

実際に教科書も「体系数学」など、検定外教科書と言われる難易度の高い中高一貫校向けの教科書を採用している学校が多いです。

なので、どのように勉強したらよいのかわからないケースもあると思います。

うちの娘も特に幾何に苦戦しました。

今回は中2からオンライン家庭教師をしていただいているY先生(男子御三家の中高一貫校出身で旧帝大を卒業して大学院にすすまれています)に教えてもらった中高一貫校の中学生向けの定期テスト対策と勉強法をご紹介します。

この記事を読んで欲しい方
  • 中高一貫校に通っていて数学の定期テスト対策や具体的な勉強法を知りたい中学生
  • 中高一貫校に通っていて数学の定期テストで目標の点数が取れていないと悩んでいる中学生
  • 中高一貫校への進学を予定していて数学の学習に不安を感じている方

中間テスト・期末テストの準備はいつから?

定期テストはいつ実施される?

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、年に5回もしくは4回実施されるのが一般的です。

アニーパパ

千代田区立麹町中学校で校長をされ現在は、私立の横浜創英中学・高等学校の校長をされている工藤先生は「テストの結果を根拠に学力を測ったり成績をつけたりすることに疑問を感じていた」とのことで中間テスト・期末テストなどの定期テストを廃止しています。

中間テスト・期末テストは通知書を作成するためにあると言うのは「確かに」と思える部分でした。興味がある方は「学校の「当たり前」をやめた。」をご一読ください。

学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―

とは言え、日本のほとんどの中学校では時期や回数こそ差があるものの中間テスト・期末テストなどの定期テストが実施されている学校がほとんどです。

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、年に5回もしくは4回実施されるのが一般的です。
これは、通っている学校が2学期制か3学期制かで異なるほか、学校の行事でも日程は前後します。

定期テストの日程によって、テスト勉強を開始する日も変わるため、おおよその目安を把握しておくと良いと思います。

2学期制

2学期制の学校では、定期テストが4回実施されているケースが多いと思います。

ただ2学期制でも3年生など受験学年では、定期テストを3回のみ実施し、後期の期末試験がない、もしくは受験に影響がないように少し早めに実施されたりする学校もあります。

前期中間テスト6月初旬から中旬
期末テスト8月下旬から9月中旬
後期中間テスト11月中旬から12月上旬
期末テスト2月中旬から3月上旬

2学期制を採用している学校で注意が必要なのは、3学期制の学校と比べると定期テストの試験範囲が広くなることです。
テスト範囲が広くなる傾向があると言うことは、定期テスト対策も早めにはじめる必要があります。

前期の期末テストが夏休み明けに行われる学校などもあるため夏休みの過ごし方も重要になってきます。

3学期制

3学期制の学校では、定期テストが5回実施されるケースが多いと思います。

1学期中間テスト5月中旬から下旬
期末テスト6月下旬から7月中旬
2学期中間テスト10月上旬から中旬
期末テスト11月中旬から12月上旬
3学期期末テスト2月中旬から3月上旬

2学期制の学校と比べるとテスト範囲は狭くなる傾向がありますが、そのうち3回の期末テストでは実技科目の対策も必要になるために負担が多くなる傾向もあります。

中間テスト・期末テストの準備はいつから?

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、テスト実施日の2週間前くらいにテスト範囲が発表されるケースが多いと思います。
しかしテスト範囲が発表されてから勉強していては、効果的な学習計画が組めません。

定期テストの準備は、テスト実施日の1ヶ月前を目安に開始すると良いと思います。

また、定期テストの準備は、テスト実施日の1ヶ月前開始を目安としますが、高得点を狙うなら予習・復習をしていて日々の授業をしっかり理解し定着させている状態にしておきましょう。

むしろ定期テスト対策を1ヶ月前からやることよりも普段の授業を最大限に活用するためにも予習・復習に取り組むことの方が定期テストに対しても効果が高いです。

日々の授業をとにかく大切にしましょう!

とは言え、ここではテスト前1ヶ月の定期テスト準備で重要なポイントをご紹介します。

学習計画を立てる

定期テストの対策をスムーズに進めるために、定期テスト準備では最初に学習計画を立てるのが効果的です。問題集や教科書ワークは3周以上取り組めると定期テストで得点につながりやすいです。

試験範囲の問題集や教科書ワークを3周以上取り組めるような学習計画を立てましょう。

また問題集や教科書ワークは、何周もするのでノート取り組みましょう。その際に「正解だった問題」と「間違えてしまった問題」がわかるように記録しておくことが重要です。

2周目以降は「間違えてしまった問題」や、正解した問題でも理解・定着が甘いと感じる問題に絞って取り組むと効率的です。

また学習計画を立てる際のコツは、計画通りにいかないことを前提に計画を立てておくことです。

予備の時間や日程を確保しておくことで、計画通りに学習がすすめられなくても焦らなくてよくなります。

また、もう1点として深夜の勉強を前提としないことです。

深夜の方が集中力が高まり学習効率が良い生徒もいますが、翌日の学校の授業に支障がないことが大前提です。学校の授業の質を少しでも下げてしまうリスクがあるなら深夜の学習はおすすめ出来ません。

中高一貫校での数学の中間テスト・期末テスト対策

数学で重要なのは問題演習です。

「数式を覚えるだけで対応できる」という暗記系の問題は多くありません。

数学では、覚えた数式を使って問題を解く力が求められますから、演習を中心に勉強しましょう。演習を重ねるほどに、問題への理解が深まります。

定期テスト対策としては、テスト範囲の問題集やワークを3周以上することを前提に計画をたてるようにしましょう。

数学 代数のテスト対策と勉強法

代数では、数と式、文字式、方程式などを扱います。

教科書は中高一貫校の場合、数研出版の「体系数学」を採用している学校が多いと思います。

中高一貫校用の「体系数学」は市販されていませんが、中高一貫教育をサポートする 体系数学1 代数編体系数学2代数編[中学2,3年生用]数と式の世界をひろげる (中高一貫教育をサポートする)」が教科書と同じ内容です。

学校用のカバンが重く通学でクタクタになってしまうので自宅学習用に購入しました。

また、体系数学で教科書の問題を1人で解くのが難しい場合は、「実力をつける、実力をのばす体系数学1 代数編 パーフェクトガイド」や「実力をつける、実力をのばす体系数学2 代数編 パーフェクトガイド」を使用するのも有効です。

授業前の予習と復習が重要

中高一貫校の数学は進度が早く、定期テストの範囲も広くなるケースが多いため定期テスト直前だけで対策をおこなうのには無理があります。

授業の効果を最大化するためにも予習と復習が有効です。

中高一貫校生は通学時間などもあり学習時間が削られがちですが、予習では例題に目を通して「理解できない部分をチェックしておく」だけでも授業の効果は格段に高まります。

また復習ではパーフェクトガイドのやり方をまねしながらでも「解けるまで取り組む」ことが重要です。

代数は、問題演習量が得点に直結する傾向があります。

中高一貫教育をサポートする 体系問題集数学1 代数編 基礎~発展」「体系問題集数学2代数編基礎~発展」で問題演習量を増やすのが有効です。

中間テスト・期末テストなどの定期テスト前は「中高一貫教育をサポートする 体系問題集数学1 代数編 基礎~発展」「体系問題集数学2代数編基礎~発展」で試験範囲の問題を3周以上取り組めると良い結果につながると思います。

問題集は何周も取り組みたいためノートに取り組むことをオススメします。そして問題を解き終わったら「解けた問題(正解だった問題)」「解けた問題(不正解だった問題)」「解けなかった問題」がわかるようにしておきます。

2周目以降は「解けた問題(不正解だった問題)」「解けなかった問題」を中心に取り組みます。

3周目以降で残っている問題は、理解できない分野の問題が高いので先生に確認したり、塾や家庭教師などで指導をうけるなどした方が良いと思います。

数学 幾何のテスト対策と勉強法

幾何では平面図形や立体図形、証明などを扱います。

幾何については、考え方や問題の解き方がわからず苦手意識を持つお子さんが多いかと思います。

うちの娘は、中学受験時代から図形に苦手意識がありました。

そこで弟が使用していた中学受験用テキストの「中学入試 算数図形問題完全マスター」に取り組みました。少し難易度の高い「中学入試 算数図形問題完全マスター ハイレベル」もありますが、図形に苦手意識がある場合は「中学入試 算数図形問題完全マスター」で十分だと思います。

ちなみに、この「中学入試 算数図形問題完全マスター」は、体系数学やチャート式の出版社である数研出版による問題集です。

小学校算数レベルの図形知識が身に付いたら教科書レベルの例題と練習問題をしっかりと解けるようになるまで繰り返し、考え方や問題の解き方を身につけることが重要です。

中高一貫校をサポートする体系数学1~幾何編体系数学2幾何編 図形のいろいろな性質をさぐる」を自宅学習用に購入して、学校でやった問題を中心に解くのが効果的です。

また、幾何について問題を解く際には、頭の中だけで問題を解かずに、図を書くことで(問題文に図がある場合は、問題文図に問題文に書かれた条件を書き込む)理解が深まります。

また、体系数学で教科書の問題を1人で解くのが難しい場合は、「実力をつける、実力をのばす体系数学1 幾何編 パーフェクトガイド」「実力をつける、実力をのばす体系数学2 幾何編 パーフェクトガイド」を使用するのも有効です。

幾何でも、「中高一貫教育をサポートする 体系問題集数学1 幾何編 基礎~発展」「体系問題集数学2幾何編基礎~発展」などで問題演習に取り組むのが定期テスト対策としては有効です。

幾何でも試験範囲の問題を3周以上取り組めると良い結果につながると思います。

基本的な取り組み方は、代数と同じです。

中高一貫校の定期テスト対策おすすめな参考書と問題集

定期テスト対策としては、代数も幾何も学校の教科書や問題集の問題を理解・定着するまで取り組むのが有効であることは説明しました。

しかし、体系数学やパーフェクトガイドなどを読んでも理解できない場合や、体系数学問題集では演習量が足りないと感じる場合などは、「中学 自由自在 数学 : 中学生向け参考書/基礎から難関校受験(入試)まで」と「中学 自由自在問題集 数学: 基礎から難関校突破まで自由自在の実力をつけるスーパー問題集」は活用できます。

どちらも高校受験を目指す中学生向けの参考書と問題集ですが中学全学年を網羅しているので中高一貫校生にも使いやすい参考書、問題集だと思います。

また体系数学には一部、高校数学も含まれています。高校数学分野が理解できない場合は「やさしい高校数学(数学I・A)」「やさしい高校数学(数学II・B)」も活用できると思います。

ちなみに、この「やさしいシリーズ」は「やさしい中学数学」もあります。

まとめ

今回は、「体系数学」を採用している中高一貫校に通う中学生向けに定期テスト対策と勉強法をご紹介しました。

定期テスト対策に限りませんが、中高一貫校で良い成績を取りたければ学校の授業を中心に予習・復習をして学校の授業が理解できる準備と定着させるための演習を繰り返すのが基本です。

中高一貫校の数学は、効率的に学習できるように設計されていますが、一度理解できなくなると自力で挽回するのは難易度が高いのも事実です。

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