公立中高一貫校受検を支えた2年――今、改めて感じる「親の伴走」の意味

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公立中高一貫校
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はじめに:問い合わせが相次いだ2日間

昨日、今日の2日間で、私が運営している公立中高一貫校受検の適性検査対策オンラインスクールに、5件の問い合わせをいただきました。
普段は月に1〜2件ほどのペースですが、今週は珍しく集中。久しぶりに保護者の方々と面談を重ねながら、我が家の子どもたちが受検に挑戦していた日々を思い出しました。

「適性検査の作文を子供が書いて、私と妻で添削して翌朝返却する」
あの時期は親も子も本気で取り組んでいました。

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公立中高一貫校受検を終えて2年が経過

私自身が子どもたちの適性検査対策をサポートを終えて、気づけば2年以上が経ちました。
最初は右も左も分からないまま、教材を探し、作文を添削し、過去問を一緒に解き、夜中まで議論することも。
振り返れば、親子で泣き笑いしながら過ごした時間そのものが、かけがえのない「受検の思い出」です。

当時はとにかく「合格」という目標だけを見ていましたが、いま思えば――
一番大切だったのは、“自分の力で考え抜く力”を育てることだったのだと感じます。

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都立中高一貫校の現実:人気塾の実態と保護者の本音

今回お話した保護者の多くが、すでにena(エナ)に通われている方々でした。
都立中高一貫校受検塾としては合格実績No.1を誇る有名塾です。
実は、我が家の末っ子もかつてenaに通っていました。
しかし正直に言うと、良い思い出ばかりではありません。

教室長が2回交代した受検学年

enaに関しては受検学年の1年間で、なんと教室長が2回も辞めてしまうという事態が起こりました。
最終的には3人目として、エリアマネージャーがた教室の教室長と兼務する形で教室長になりましたが、全く生徒を見れていない状況でした。
現場の混乱は避けられず、親としても悔やんでも悔やみきれない経験でした。

そんな話を面談でしていたところ、ある保護者の方から
「うちも教室長が辞めてしまって…」
と、驚きの声を聞いてしまいました。

集団塾に感じる限界

さらに話を伺うと、今回問合せを頂いた保護者さんたちのお子さん達は公立中高一貫校受検塾に既に通われていました。(ena・栄光ゼミナール・臨海セミナーといった集団塾でした)

どの塾も指導方針や教材の質には定評がありますが、
小5・小6の保護者の方々から共通して聞こえてきたのは――

「作文や記述の添削が雑で不安」
「フィードバックが少なく、子どもが自分の弱点を理解できていない」

という声でした。

やはり集団塾では、1人ひとりの記述内容に時間をかけて指導するのが難しいのが現実です。
適性検査において記述力は命。そこが不安になるのは当然のことだと思います。

あと「先生が恐くて子供が怯えている」って声も聞きました。
うちの娘の時もそうでした。

塾業界(特に受験・受検塾)って、今でも「スパルタ教育」なところが多いですよね。

中学受験塾だと「SAPIX」で私の同僚のお子さんが授業前に友達と話をしていたら「うるせーな!授業前にペチャペチャ話してるから成績伸びねーんだよ!」と怒鳴られてクレームを入れたと聞いたことがあります。

enaにしろ、SAPIXにしろ「合格実績」にしか興味がない塾は、先生たちのマインドも少し壊れている傾向があるのかもしれません(もちろん素晴らしい先生も多いのでしょうが)

オンラインスクールが目指すもの:記述力を“基礎から”育てる

私が運営している公立中高一貫校受検のオンラインスクールでは、まさにこの“記述・作文力”を基礎から鍛えるカリキュラムを設計しています。

「作文対策」と一言で言っても、

  • 構成力
  • 課題文の要点把握
  • 自分の意見を論理的に展開する力
  • 表現の精度

といった複数の要素を組み合わせて指導する必要があります。

私たちは、単なる添削にとどまらず、「考え方のプロセス」そのものを教えることに重点を置いています。
「どのように考えれば、より深い意見にたどり着けるのか」
を対話しながら引き出すことで、子どもたちの文章に“自分の言葉”が宿る瞬間があります。

そして何より、オンラインであっても、一人ひとりの成長をしっかり見守れる距離感を大切にしています。

また使用しているテキストも市販の教材です。

例えば「出口式 はじめての論理国語シリーズ」などです。

enaの週5通塾と、子どもの心のバランス

今回の面談では、「オンライン講座を受けたいけれど、今は週3日~週5日enaに通っている」という声もありました。
確かに、受検学年のスケジュールは過密。
放課後に塾、夜は宿題、休日は模試や特訓――。

親として「このままで大丈夫?」と不安になるのも当然です。
ただ、ここで忘れてはいけないのが、お子さんの“心の余白”です。

「オンライン講座を受けたい」と保護者さんが思ってんも
受講するのはお子さんです。

お子さんが本当に塾にプラスしてでも受講したいのか確認することをお願いしました。

また、もし受講したいとしても体験授業+体験作文添削を受けてから継続するか決めて欲しいと伝えました。

「やらされる勉強」と「自分の意志で取り組む勉強」

これは我が家の経験からも強く感じることですが、
受検の勝敗を分けるのはモチベーションの質です。

「親が焦って」「塾が詰め込んで」「子どもが疲弊する」――そんな悪循環に陥ると、
本来の目的である「思考力を育てる受検」からどんどん遠ざかってしまいます。

むしろ、「受かりたい」と自分の中から湧き上がる思いをどう育てるか。
そのために親ができるのは、信じて見守る勇気かもしれません。

公立中高一貫校受検は“家族のプロジェクト”

公立中高一貫校の受検は、私立中学のように偏差値で合否が決まるわけではありません。
「どれだけ深く考え、論理的に表現できるか」――つまり、中学入学後の学びに直結する力が求められます。

だからこそ、受検は親子二人三脚の長期戦になります。
情報を集め、計画を立て、模試を受け、結果を分析し……。
家族全員で取り組む「小さなプロジェクト」と言ってもいいかもしれません。

そしてその過程で、
子どもが「自分で考え、自分で決める」姿勢を少しずつ身につけていくのです。
合否以上に価値があるのは、そこにある成長の軌跡だと、いまの私は思います。

親として、伝えたいこと

面談の最後に、よくいただく質問があります。
「小6のこの時期からでも、間に合いますか?」
その答えは――「本人が本気になれば、まだ間に合う」です。

ただし、焦る必要はありません。
親が先に焦ってしまうと、子どもは「自分の勉強なのに、やらされている」と感じてしまいます。

だから私はいつもこうお伝えしています。

「お子さんの“受かりたい気持ち”を引き出してあげてください。」

合格をゴールにするのではなく、自分の力で考える経験を積む場として受検をとらえる。
それが、私たちのオンラインスクールの理念でもあります。

おわりに:焦らず、一歩ずつ。

この2日間、5件の面談を通して、改めて感じたことがあります。
それは――
公立中高一貫校受検において、親ができる最大のサポートは「信頼」だということ。

焦りも不安も当然あります。
でも、子どもは想像以上に強く、成長しています。
大切なのは、その力を信じ、環境を整えてあげること。

もし今、不安や迷いがある方は、ぜひ一度体験授業にお越しください。
「うちの子にもできるかもしれない」と思えるきっかけになるはずです。

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受検は、親子にとって試練であり、同時に絆を深める最高の機会です。
どうか焦らず、一歩ずつ、前へ進んでいきましょう。

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