全国の公立中高一貫校について調査する「全国の公立中高一貫校徹底研究シリーズ」
今回は、千葉市立稲毛国際中等教育学校(千葉市立稲毛高等学校附属中学校)について調べたのでご紹介します。
稲毛高校附属中とは?
稲毛高校附属中(千葉市立稲毛高等学校附属中学校)は、千葉県千葉市(千葉県千葉市美浜区高浜3-1-1)にある公立の中高一貫校です。千葉市立稲毛高等学校附属中学校は千葉県初の併設型公立中高一貫教育校として平成19年4月に開校しました。「確かな学力」「豊かな心」「調和のとれた体力」を身につけたグローバルリーダーの育成を目標に、中高6年間の一貫教育の利点を生かし、系統的なカリキュラムに基づく継続的な指導で一人ひとりの力を最大限に伸ばしています。
令和4(2022)年4月から令和9(2027)年度にかけて中等教育学校への移行がおこなわれる計画です。
中高一貫教育目標
確かな学力
- 文系理系に偏らないバランスのとれた学力を保証し,進路の自己実現を支援します。
- 先進的な英語教育で培われた研究成果を生かして,実践的な英語コミュニケーション能力を育成します。
- 読書活動や言語活動を通して,読解力や表現力の向上を図ります。
豊かな心
- スタートアップセミナー(宿泊研修),自然教室,職場体験,海外語学研修などの体験的な学習を重視します。
- 様々な活動を通して,個人の価値を尊重し,異文化を受容できるしなやかな心を持つ生徒を育成します。
調和のとれた体力
- 生涯を通じて、自分の健康を自分で管理・改善していく資質・能力を育てます。
- 活力ある生活を支え、たくましく生きるための体力を増進します。
千葉市立稲毛国際中等教育学校
千葉市立稲毛国際中等教育学校への移行スケジュール
令和4(2022)年4月に中等教育学校の1年生が入学し、その後、年次進行で中等教育学校へ移行します。令和9(2027)年度には、6学年の全てが中等教育学校となる予定です。表中の数字はクラス数で、色がついている部分が中等教育学校です。
※中等教育学校が開校しても、令和6年度入学生までは、稲毛高等学校の生徒募集は継続します(普通科3クラス、国際教養科1クラス)


中学校と高校の併設型の中高一貫校で高校の募集停止は全国的にもトレンドになっていますが併設型から中等教育学校に切り替える学校は多くありません。
千葉市立稲毛国際中等教育学校の紹介動画
千葉市立稲毛高等学校附属中学校の偏差値は?
千葉市立稲毛高等学校附属中学校の偏差値は男子57、女子58(四谷大塚の80偏差値)です。

公立中高一貫校は記述問題(作文含む)が多い適性検査であることや小学校から提出される報告書や志願理由書などで選考されるため、偏差値だけでは合格できるか判断できない面があります。
ただ四谷大塚の偏差値からは私立中学受験をしている受検者の併願校のレベルを知る上で参考になります。
ちなみに公立中高一貫校を受検する生徒が多く受ける首都圏模試では男女ともに63となっています。
同じくらいの偏差値※四谷大塚の学校を探すと、
- 芝浦工業大学柏中学校(男子57、女子59)
- 中央大学附属中学校(男子57、女子59)
- 法政大学中学校(男子57、女子59)
- 東京学芸大学附属竹早中学校(男子58、女子58)
- 青山学院中等部(男子58、女子65)
などです。
同じ公立中高一貫校だと
- 千代田区立九段中等教育学校(男子58、女子60)
- 東京都立三鷹中等教育学校(男子58、女子58)
- 東京都立南多摩中等教育学校(男子58、女子58)
などです。
千葉市立稲毛国際中等教育学校の受検倍率は?
2023年
千葉市立稲毛国際中等教育学校の受検倍率は2023年は5.19倍(7.3倍)でした。

2022年
千葉市立稲毛国際中等教育学校の受検倍率は2022年は7.3倍(前年7.6倍)でした。

千葉市立稲毛国際中等教育学校の評判は?
千葉市立稲毛国際中等教育学校の「みんなの中学情報」での評価は千葉県内339校中3位と非常に評価が高いです。特に「制服」が千葉県内で5位です。他にも「校則」(同11位)「学習環境」(同12位)「進学実績/学力レベル」(同13位)などが高い評価です。逆に「部活」「先生」が少し低めです。
制服


制服が高い評価だったので気になってみてみました。私立中などで人気がある有名ブランドの制服とかなのかな思ったんですが普通の制服のようです。
部活
千葉市立稲毛国際中等教育学校の学校案内によると、陸上競技、柔道、剣道、サッカー、ラグビー、軟式野球、ソフトテニス、硬式テニス、卓球、バスケットボール、バレーボール、ヨット、ESS、吹奏楽、茶道、弦楽オーケストラ、書道、美術、工芸などの部活動がおこなわれているようです。
千葉市立稲毛高等学校の進学実績は?
千葉市立稲毛高等学校の令和2年度の進学実績は一橋大4名など国公立大に26名が合格しています。また私立では慶応義塾大学に10名、早稲田大学27名、上智31名など合格しています。

千葉市立稲毛国際中等教育学校への各塾の合格実績
千葉市立稲毛国際中等教育学校への各塾の合格実績では
2023年
- 市進学院:74名
- 京葉学院:34名
- SAPIX:16名

2022年
- 市進学院:53名
- 京葉学院:48名
- SAPIX:14名

千葉市立稲毛高等学校附属中学校へのZ会/進研ゼミの合格実績
2022年
公立中高一貫校受検ではZ会や進研ゼミにも適性検査対策のオプション講座があり、千葉市立稲毛高等学校附属中学校に21年は進研ゼミ10名、Z会23名が合格しています。

2021年
公立中高一貫校受検ではZ会や進研ゼミにも適性検査対策のオプション講座があり、千葉市立稲毛高等学校附属中学校に21年は進研ゼミ13名、Z会10名が合格しています。


Z会や進研ゼミの単体受講だけでなく塾との併用も含まれると思いますがZ会では2022年からリニューアルで東京都立中(全校)や千葉県立中(千葉・東葛飾)などで出題される「長文読み取り問題」「複数の資料の読み取り問題」に対応する特別回も追加。志望校にあわせた対策が可能です。難解な出題形式に慣れ、限られた時間で正答にたどり着くためのトレーニングを行います。※5年生の8・12・3月号、6年生の10~12月号で出題します。
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千葉市立稲毛高等学校附属中学校の過去問
まとめ
今回は、千葉市立稲毛国際中等教育学校(千葉市立稲毛高等学校附属中学校)の「特徴」「中等教育学校への移行計画」「 偏差値」「進学実績」「塾や通信教育ごとの合格実績」などをご紹介しました。
※本記事は千葉市立稲毛国際中等教育学校や千葉市、各塾などのホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
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