公立中高一貫校とは? | 現役保護者が徹底解説

公立中高一貫校

2022年に娘が公立中高一貫校に受験して無事に4月から通うことになりました。

2年弱の準備期間で公立中高一貫校に挑戦したので、当初は公立中高一貫校に関する知識も非常に乏しかったと思います。

この記事は公立中高一貫校受験の検討をはじめた直後に書いた記事ですが、実際に公立中高一貫校に娘が入学して半年が計画した2022年10月に加筆修正しています。

この記事を書いた人

管理人の"アニーパパ"と申します。 神奈川県在住40代です。2022年に長女が公立中高一貫校に無事に合格することができました。
私は東証一部上場企業の子会社で教育事業の責任者を2年ほどやっていました。当時、公立中高一貫校受検の専門家や国際バカロレア(IB)の専門家の方々に、取材や対談でお会いして公立中高一貫校や英語教育に魅力を感じました。
このブログでは子供たちの中学受検体験記的な内容から仕事も含めて情報収集して集めた受検・教育情報なども紹介していこうと思います。ちなみに2024年には次男の中学受検を予定しています。
また、娘が中高一貫校に通うことになり中高一貫校の多くで使用されている検定外教科書「体系数学」と「New Treasure(ニュートレジャー)」に苦戦しました。そこで多くの専門家の方々に相談してオンラインスクールを開校すべく準備をすすめています。このような経験から得られたことも発信しています。

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公立中高一貫校とは?

公立中高一貫校の目的

公立中高一貫校は1999年に文部科学省が学校教育法を一部改正して誕生しました。
中高一貫教育は6年間の計画的・継続的な教育指導により個性や創造性を伸ばし、幅広い年齢層の生徒が6年間一緒に学校生活を送る中で社会性や豊かな人間性を育む教育を進めることができます。
公立中高一貫校が開校するまでは私立の中高一貫校に行くことでしか受けられなかった中高一貫教育を経済的負担が比較的少ない公立校でも受けられるようにしました。

公立中高一貫校の3つの設置形態

公立中高一貫校の設置形態は「中等教育学校」「併設型」「連携型」の3つのがあります。ただし適性検査などで生徒の選抜を行うのは主に「中等教育学校」「併設型」の2つなので、この2つを詳しくみていきましょう!

中等教育学校

中学/高校の6年間を通じて中高一貫教育を行います。基本的に高校の募集をおこなわない設置形態です。中学の課程を「前期課程(1、2、3年)」高校の課程を「後期課程(4、5、6年)」として学校独自の教科の設定が可能です。

併設型

都道府県などが設置する中学と高校からなり一貫教育が行われます。もともとある高校に付属の中学校を新設するケースも多く見られます。基本的に高校からも生徒募集をおこないます。

公立中高一貫校の理念

公立中高一貫校の教育の基本理念として「未来を切り開くリーダーの育成」が掲げられており、単なる知識の詰め込みではなく、自分で問題を解決できる能力を持ち、リーダーシップを発揮できる子どもたち、すなわち将来の日本を担っていくリーダー人材の育成を公立中高一貫校は担っているのです。

公立中高一貫校の選抜方法は?

地域/学校により異なりますが公立中高一貫校では基本的に「適性検査」「報告書」「作文」で選考されています。

※地域や学校により「面接」や「二次検査」がおこなわれるところもあります。
ちなみに「適性検査」と呼ばれるペーパーテストは建前上、学力を問う試験は行ってはならないことになっているため「試験」ではなく「検査」という名称になっています。

適性検査では「読解力」や「仮説思考力」などが試されています。
「読解力」は文章を読んで理解する力も必要ですが、それだけではなくて出題者の意図を読み取ることも含めた力が求められるようです。また「仮説思考力」に関しては、日常の現象について、「なぜ」と疑問を持ち、仮説を立てる力などが重要です。

基本的に小学校で学ぶレベルの知識を元に思考力を試されるような検査なので多くの私立中学受験で求められる「深い知識」を前提とした暗記的な勉強が必要な受験ではないのも私的には魅力的に感じました。

アニーパパ
アニーパパ

適性検査を終えて帰宅して自己採点を一緒にしました。適性検査Ⅰは合格ラインを超えていることは確実だと思いましたが、適性検査Ⅱが自己採点では良くなくて「これはダメかな…」と思いました(その時の気持ちはコチラ

この時に感じたのは心から「公立中高一貫校に挑戦して良かった」との想いでした。

不合格だったとしても「公立中高一貫校に挑戦した経験は必ず人生の糧になる」そう感じていました。

公立中高一貫校受検の定番

公立中高一貫校適性検査問題集(通称:銀本)は前年度の全国公立中高一貫校の適性検査を1冊にまとめたものです。

アニーパパ
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とにかく過去問演習は大切だと聞いていたのでメルカリやヤフオクなども活用して6年分くらいの銀本を集めました。

過去問が重要なのは間違いありませんが志望校の過去問以外は前年で十分(余裕があるなら前々年の2年分やれば十分だと思います)

出題傾向が変わっているので古すぎる問題は解かない方が良いと思います。

公立中高一貫校の魅力は?

公立中高一貫校の魅力は主に「一般の公立中学、高校と大きく変わらない学費」「高い進学実績」「短い受検準備期間」の3つです。

一般の公立中学、高校と大きく変わらない学費

公立中高一貫校のメリットの1つが学費が安いことです。ベネッセの発表によると公立(都立)中高一貫校の6年間の費用は354万円〜390万円で私立の780万円〜1,080万円と比べると半分以下になる可能性があります。

公立(都立)中高一貫校 費用 
学校教育費25万円〜30万円程度
学校給食費4万円〜5万円程度
学校外活動費30万円程度
1年間合計59万円〜65万円程度
6年間合計350万円〜390万円程度
私立中高一貫校 費用 
学校教育費100万円〜150万円程度
学校給食費- ※弁当持参が多い
学校外活動費30万円程度
1年間合計130万円〜180万円程度
6年間合計780万円〜1,080万円程度

出典:中高一貫校に通わせたい 6年間にかかる費用とそのリアル

アニーパパ
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やっぱり費用面は魅力ですよね。

高い進学実績

都立初の公立中高一貫校である白鴎高校が中高一貫校となって最初の卒業生の合格実績は、東京大学5 人、一橋大学2 人、東京工業大学3人、早稲田大学37人、慶應義塾大学15人、上智大学14人と難関大学への高い合格実績を残し、それ以後に開校した公立中高一貫校も含めて難関大学にコンスタントに卒業生を進学させていることも高い人気の理由となっているようです。

引用:AERA掲載情報 https://dot.asahi.com/aera/2020012100069.html

アニーパパ
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難関私立の中高一貫校と比べると見劣りするものの多くの公立中高一貫校で国公立大学に多くの合格者を出しています。娘の通う公立中高一貫校も東京大学や京都大学など難関国立大学にも合格者を出しています。

娘の学校では先取り学習はないとの説明でしたが英語では「NEW TREASURE」数学では「体系数学」など多くの一貫校で採用されている少し応用レベルのテキストを使っています。

また週に1回は学習会などが実施されており面倒見も良いなと感じます。

この辺りが、高い進学実績につながっているのでしょうね。

短い受検準備期間

私立中学受験の準備が小学校3年生くらいから開始されるのに対して公立中高一貫校は小学校5年生から開始されるケースが多いです。受検準備開始が6年生からでも合格している生徒が多くいます。

受検準備期間が短いことは子供の負担の違いはもちろん、費用にも直結しており保護者の費用負担が私立受験と比べると割安であるとも言えると思います。

アニーパパ
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娘も公立中高一貫校に挑戦することを決めたのは小5の時でした。小5の間はいくつかの塾の季節講習を利用させてもらって本格的な通塾は小6になってからでした。

2024年に公立中高一貫校に挑戦する予定の息子は小5から通塾させようと思っていましたが本人の希望もあり本格的な通塾は小6になってからになりそうです。

公立中高一貫校の応募倍率

首都圏の公立中高一貫校の2020年の応募倍率を見てみると依然として高い倍率であることがわかる。

学校名2020年度倍率
東京都立小石川中等教育学校5.69倍
東京都立武蔵高等学校附属中学校4.27倍
横浜市立南高等学校附属中学校4.88倍
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校(2017年4月開校)6.06倍
さいたま市立浦和中学校※第1次選抜適性検査7.61倍
千葉県立千葉中学校9.03倍
千葉県立東葛飾中学校10.81倍

ちなみに2022年の倍率は都立中高一貫校は

  • 三鷹中等教育:5.71倍
  • 白鷗高等学校附属4.98倍
  • 立川国際中等教育4.88倍
  • 桜修館中等教育4.81倍
  • 両国高等学校附属4.57倍
  • 大泉高等学校附属4.28倍
  • 小石川中等教育4.15倍
  • 南多摩中等教育4.14倍
  • 富士高等学校附属3.68倍
  • 武蔵高等学校附属2.94倍


神奈川県は下記の通りです。

相模原中等教育学校6.35倍(前年:6.71倍)
平塚中等教育学校4.71倍(前年:5.53倍)
川崎市立川崎高附属中3.92倍(前年:3.93倍)
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中6.20倍(前年:6.44倍)
横浜市立南高附属中5.15倍(前年:5.56倍)
2022年実績

千葉県の公立中高一貫校の一次検査の受検倍率は

  • 千葉中学校:7.4倍
  • 東葛飾中学校:10.6倍

公立中高一貫校受検最大の問題は、この高倍率です。

1年から2年もの期間を合格のために頑張るわけですから結果を出させてあげたいのが親心ですが倍率が10倍を超える学校もあるわけですから合格できるのは10人に1人以下で9人以上が不合格と言う過酷な受検です。

しかも公立と国立は併願は出来ませんので公立中高一貫校受検がメインだとすると1校しか受検できません。

アニーパパ
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首都圏の公立中高一貫校の受検倍率は一時よりは落ち着いてきたとは言え、依然として5倍前後の倍率が多いです。非常に難易度が高い受検であることは変わりありませんので、しっかりとした準備が大切です。

千葉県の東葛飾中学校の10倍越えは驚きです…

まとめ

公立中高一貫校の魅力などを紹介してきました。

まとめると

<メリット>
  • 一般の公立中学、高校と大きく変わらない学費
  • 高い進学実績
  • 短い受検準備期間
<デメリット>
  • 受検倍率が高い
アニーパパ
アニーパパ

確かに高い受検倍率で一発勝負的な検査なので少し怖いですが、適性検査対策の受検勉強も含めて、是非多くのお子さんに挑戦して欲しいと思います。

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