英語 | 中高一貫校の中学生向け 定期テスト対策と勉強法

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定期テスト

中高一貫校では中学過程終了時点での英語の目標として英検2級レベルと設定している学校が一定数あります。

帰国子女を受け入れているような中高一貫校では入学時点で英検2級以上に合格している生徒も珍しくないと言います。

もちろん中高一貫校に入学して、はじめて本格的な英語学習をする生徒も多くの学校で一定数いるようですが、中高一貫校の授業は全般的に進度が早く英語も例外ではありません。

小学生時代から英語学習を続けてきた生徒にとっても簡単ではないと言われる中高一貫校の英語の授業。

今回は中高一貫校に通う中学生向けに英語の定期テスト対策と勉強法をご紹介します。

この記事を読んで欲しい方
  • 中高一貫校に通っていて英語の定期テスト対策や具体的な勉強法を知りたい中学生
  • 中高一貫校に通っていて英語の定期テストで目標の点数が取れていないと悩んでいる中学生
  • NEW TRESURE(ニュートレジャー)採用校の定期テスト対策や具体的な勉強法を知りたい中学生
  • 中高一貫校への進学を予定していて英語の学習に不安を感じている方

中間テスト・期末テストの準備はいつから?

定期テストはいつ実施される?

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、年に5回もしくは4回実施されるのが一般的です。

アニーパパ

千代田区立麹町中学校で校長をされ現在は、私立の横浜創英中学・高等学校の校長をされている工藤先生は「テストの結果を根拠に学力を測ったり成績をつけたりすることに疑問を感じていた」とのことで中間テスト・期末テストなどの定期テストを廃止しています。

中間テスト・期末テストは通知書を作成するためにあると言うのは「確かに」と思える部分でした。興味がある方は「学校の「当たり前」をやめた。」をご一読ください。

学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―

とは言え、日本のほとんどの中学校では時期や回数こそ差があるものの中間テスト・期末テストなどの定期テストが実施されている学校がほとんどです。

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、年に5回もしくは4回実施されるのが一般的です。
これは、通っている学校が2学期制か3学期制かで異なるほか、学校の行事でも日程は前後します。

定期テストの日程によって、テスト勉強を開始する日も変わるため、おおよその目安を把握しておくと良いと思います。

2学期制

2学期制の学校では、定期テストが4回実施されているケースが多いと思います。

ただ2学期制でも3年生など受験学年では、定期テストを3回のみ実施し、後期の期末試験がない、もしくは受験に影響がないように少し早めに実施されたりする学校もあります。

前期中間テスト6月初旬から中旬
期末テスト8月下旬から9月中旬
後期中間テスト11月中旬から12月上旬
期末テスト2月中旬から3月上旬

2学期制を採用している学校で注意が必要なのは、3学期制の学校と比べると定期テストの試験範囲が広くなることです。
テスト範囲が広くなる傾向があると言うことは、定期テスト対策も早めにはじめる必要があります。

前期の期末テストが夏休み明けに行われる学校などもあるため夏休みの過ごし方も重要になってきます。

3学期制

3学期制の学校では、定期テストが5回実施されるケースが多いと思います。

1学期中間テスト5月中旬から下旬
期末テスト6月下旬から7月中旬
2学期中間テスト10月上旬から中旬
期末テスト11月中旬から12月上旬
3学期期末テスト2月中旬から3月上旬

2学期制の学校と比べるとテスト範囲は狭くなる傾向がありますが、そのうち3回の期末テストでは実技科目の対策も必要になるために負担が多くなる傾向もあります。

中間テスト・期末テストの準備はいつから?

中間テスト・期末テストなどの定期テストは、テスト実施日の2週間前くらいにテスト範囲が発表されるケースが多いと思います。
しかしテスト範囲が発表されてから勉強していては、効果的な学習計画が組めません。

定期テストの準備は、テスト実施日の1ヶ月前を目安に開始すると良いと思います。

また、定期テストの準備は、テスト実施日の1ヶ月前開始を目安としてお伝えしましたが、定期テスト対策よりも予習・復習をしていて日々の授業をしっかり理解し定着させている状態にしておくことが重要です。

定期テスト対策を1ヶ月前からやることよりも、予習・復習に取り組み普段の授業を最大限に活用することが結果的には最大の定期テストになると言えます。

日々の授業をとにかく大切にしましょう!

とは言え、ここではテスト前1ヶ月の定期テスト準備で重要なポイントをご紹介します。

学習計画を立てる

定期テストの対策をスムーズに進めるために、定期テスト準備では最初に学習計画を立てるのが効果的です。問題集や教科書ワークは3周以上取り組めると定期テストで得点につながりやすいです。

試験範囲の問題集や教科書ワークを3周以上取り組めるような学習計画を立てましょう。

また問題集や教科書ワークは、何周もするのでノート取り組みましょう。その際に「正解だった問題」と「間違えてしまった問題」がわかるように記録しておくことが重要です。

2周目以降は「間違えてしまった問題」や、正解した問題でも理解・定着が甘いと感じる問題に絞って取り組むと効率的です。

また学習計画を立てる際のコツは、計画通りにいかないことを前提に計画を立てておくことです。

予備の時間や日程を確保しておくことで、計画通りに学習がすすめられなくても焦らなくてよくなります。

また、もう1点として深夜の勉強を前提としないことです。

深夜の方が集中力が高まり学習効率が良い生徒もいますが、翌日の学校の授業に支障がないことが大前提です。学校の授業の質を少しでも下げてしまうリスクがあるなら深夜の学習はおすすめ出来ません。

中高一貫校での英語の中間テスト・期末テスト対策

英語では、まずは単語・熟語等を暗記しておくことが重要です。

定期テスト直前に一気に覚えようとせずに日常的に暗記して定着させていくことが重要です。

仮に、定期テスト直前の一夜漬けで覚えた単語・熟語等で定期テストで得点が取れても、定着させなければ、次回以降のテストで得点をとることは難しいでしょう。

その上で、まずは教科書に掲載されている英文を音読して、文法事項も含めて理解できていない箇所がないようにしましょう。

教科書として「NEW TRESURE(ニュートレジャー)」を採用されている学校の場合は、Grammer中のKey points(そのLessonで重要な英文法の事項がまとめられています)を読み込み内容を理解するとともに、例文を何度も音読して定着させましょう。

英語は、単語・熟語や文法知識などを身に付けるのが前提になりますが、定期テストの1ヶ月くらい前からは、問題集やワークの演習に取り組みましょう。

NEW TRESURE(ニュートレジャー)の学習方法

ここでは、多くの中高一貫校で英語の教科書として採用されている「NEW TRESURE(ニュートレジャー)」の学習方法をご紹介します。

ニュートレジャーを採用している学校の定期テスト対策としては定期テスト直前期だけに集中して勉強しても効果は限定的です。

最大限に活用したいのが学校の授業です。

そして学校の授業での理解度を高めるのに有効なのが予習や復習です。

ここでは、ニュートレジャーの勉強方法を具体的にご紹介します。

中高一貫校での英語(New Treasure)の勉強方法

New Treasure(ニュートレジャー)とは

New Treasure(ニュートレジャー)はZ会が出版している、中高一貫校を中心に採用されている難度の高い英語の教材です。

教科書で扱う単語数は、一般の公立中学校で採用されている教科書が約1,200語に対して、ニュートレジャーは中3までで約3,000語と、一般的な教科書に比べて倍以上の単語を扱っています。

文法解説も非常に詳しく掲載されており、ニュートレジャーを100%理解できれば、最難関大学に合格できる英語力が身につくとも言われています。

成績を上げるニュートレジャーの予習方法

ニュートレジャーの予習では、「文法」「英単語」「本文の和訳」に取り組んでください。

文法の予習

ニュートレジャーの文法事項の解説は「Grammar」のページ内にある「Key Points」に詳しく書かれています。まずは「Grammar」のページ内にある「Key Points」を熟読しましょう。

ただし、「Grammar」のページ内にある「Key Points」を熟読しても予習の段階で完璧に理解するのは難しいと思います。予習では、わからなかったところを授業で集中して確認できるようにチェックしておくと良いでしょう。

英単語の予習

単語の予習に関してはニュートレジャーに限った話ではありませんが、これから習う範囲の文章に出てくる単語で、意味がわからない単語は調べて意味がわかるようにしておきます。

また意味だけでなく、発音も確認しておくと良いと思いますが、そこで役立つのが発音記号です。

発音記号はKANA先生にYouTubeで詳しく解説してもらったのでチェックしてみてください。

本文の和訳

文法事項を理解して、必要な単語を覚えたら本文の和訳に取り組みます。

完全に訳そうとすると時間がかかり過ぎてしまう場合は、さっと本文に目を通し、大体の意味をつかんでおくだけでも予習としては十分です。

更に予習のレベルを上げたい場合は、意味がつかめない部分をピックアップしておき授業で確認します。単語学習で各単語の意味は理解できている前提だとすると、この「意味がつかめない部分」に重要な文法ルールや熟語などが含まれているケースが多いです。

アニーパパ

忙しくて予習の時間が取れない…そんな時は最低でも「授業前にKey Pointsの文法事項に目を通すは取り組むと授業での理解度が変わってきます。

成績を上げる授業の受け方

授業の効果を高めるポイントは、正に予習の質にかかっています。

しっかりと準備しておくことで授業を最大限に活用しましょう。

「Grammar」のページ内にある「Key Points」で理解できなかった部分や和訳で「意味がつかめない部分」の説明をしっかり聞きましょう。説明を聞いても理解できなかった場合は、質問したり、それでも理解できない場合は授業後に聞きに行くなど、授業で習った範囲は都度、理解できている状態を目指しましょう。

ご自身も中高一貫校出身で中学時代はニュートレジャーを使用して学習していたF先生の体験談もご紹介します。

F先生

私は授業では下記の3点に気を付けていました。

  • 単語:はじめて見る単語は先生の説明を聞くだけでなく、自分で英和辞典をひく
  • 音読:音読を正しい発音を意識して取り組むのは恥ずかしかったりもします。でも音読では正しい発音を意識して真剣に取り組む
  • 先生の説明:授業中の先生の説明は聞き逃さないように真剣に聞いていました。特に定期テスト前などはテストに出る可能性が高い重要な内容を説明していたり、教科書にない有益な情報を説明してくれていることもあるので先生の説明は聞き逃さないように真剣に聞く

成績を上げるニュートレジャーの復習方法

単語

New Treasure(ニュートレジャー)で扱う単語数は、一般の公立中学校で採用されている教科書が約1,200語に対して、ニュートレジャーは中3までで約3,000語と、一般的な教科書に比べて倍以上の単語を扱っています。

なので、授業で扱った単語は、その授業の復習で暗記するようにしましょう。もちろん1回復習しただけで完全に暗記するのは難しいと思うので、定期テストなどのタイミングで試験範囲の単語を総復習するなど、繰り返し定着させていきましょう。

文法

まずはKey Pointのページをしっかりと読み込みましょう。また、例文を音読することで文法事項の記憶の定着にもつながり、英語の語順にも順応することができます。また、英作文でも単語を入れ替えるだけで使うことができたりもします。

音読

復習では「Key Points」「本文」「Read」と音読しましょう。それも1回や2回ではなく教科書を見なくても暗唱できるくらい音読したいところです。そして正しい発音を意識して真剣に取り組みましょう!

New Treasure(ニュートレジャー)採用校の定期テスト対策

英語は日常的な反復練習が重要

英語の定期テスト対策としてはご紹介した「予習」「授業」「復習」の質を高めておくことが最も重要です。

その上で、定期テストの1ヶ月くらい前からは、問題集やワークの演習に取り組みましょう。

学習計画としては、定期テストの1ヶ月くらい前から学校で配布されている問題集やワーク、プリント類を3周以上は取り組めるように計画します。

何周も取り組めるようにノートなどに取り組むと良いでしょう。

そして、この問題集やワークの演習で重要なのが「正解した問題」「不正解だった問題」を記録しておくことです。2周目以降は「不正解だった問題」を中心に演習します。

中高一貫校生にオススメのテキスト

基本は学校で配布された問題集やワーク、プリント類を優先するのが効率的な定期テスト対策になると思います。

ただ、定期テストの難易度の高い学校の場合は中高一貫校生向けのテキストを活用してみると良いと思います。

中高一貫ハイステージ英語

中高一貫校生を対象にしたテキストは市販品としては、かなりレアです。

開成中学・高校の英語教論が書き下ろした参考書!
「単語」「文法」「問題」「CD」の総合的な学習で、本物の英語力が身につく!!
本冊は「単語ノート」→「文法ノート」→「STEP UP」→「型で確認」で構成。英語を無理なく、効率的に学習していくのに最適な順番です。本冊で学んだあとは、別冊の「問題」で実力アップを目指します。CDには、力が伸びる音読学習の仕掛けがもりだくさん! 本書で「実際に使える英語」を学びましょう!!

中高一貫 ハイステージ英語 1

中高一貫 ハイステージ英語 2

中高一貫 ハイステージ英語 3

New Treasure(ニュートレジャー)学習の補助サービス

New Treasure(ニュートレジャー)の学習に苦戦している場合は、早めにプロのサポートを受けることを検討する必要があると思います。

理解できていない状態で、次に進んでいってしまうと授業を受けていても理解できない状態になってしまい、そのような授業を受けていると「英語嫌い」になってしまいます。

このような状態になってから挽回するには多大な労力が必要になりますので、早め早めの対策が必要です。

  1. オンライン家庭教師Wam
    • 中高一貫校生の指導をおこなう「中高一貫サポートコース」があり、「PROGRESS」「NEW TREASURE」「BIRDLAND」「体系数学」「4STEP」など中高一貫特有の検定外教科書などにも対応しています。スタートキャンペーンで1ヶ月分月謝無料+成績保証
  2. インターネット家庭教師Netty
    • Nettyでは中高一貫校で採用されている検定外教科書にも対応無料体験授業受付中
  3. 中高一貫校専門塾エスコット(Escot)
    • 四ツ谷駅徒歩2分の塾ですがオンライン指導にも定評があります。英語だと『NEW TREASURE ENGLISH SERIES』の他に、『プログレス』『Birdland English Course』など中高一貫校用の教科書に対応した講座を開講しています。
  4. オンラインプロ教師のメガスタ
    • メガスタでは私立専門の家庭教師として25年以上、私立校に通うお子さんの成績を上げてきました。そのため、ニュートレジャーを使っているお子さんが、どのように勉強をすれば英語の成績を上げることができるのかを熟知しています。
  5. 名門会Online
    • 名門会には難関進学校、大学附属校などの一貫校生が多数在籍しているため、各校の指導方針やカリキュラム、定期テストなどの情報が豊富なことも強みです。体系数学やプログレス、ニュートレジャーなど独自教材対策から、最終的な医学部・最難関大学合格に向けた個別対策まで、任せることが出来ます。無料学習相談開催中!
  6. NativeCamp(ネイティブキャンプ)
    • 中学生向けには中学校で使用している教科書を使って学習できるコースがあります。※NEW TREASUREも対応教科書にあります。7日日間無料トライアル開催中
  1. Z会の通信教育 中高一貫コース
    • 『New Treasure(ニュートレジャー)』を出版しているZ会だからこそ、『New Treasure(ニュートレジャー)』のカリキュラム順に学習することができます。
番外編(オンラインではありません)
  1. 中高一貫生専門 個別指導塾WAYS(ウェイズ)
    • 個別指導塾WAYS(ウェイズ)は中高一貫校生専門の個別指導塾です。
  2. 個別教室のトライ
    • 中高一貫専門対策なら家庭教師のトライのプロ家庭教師×教育プランナー

\まずは無料学習相談・無料体験指導がオススメ!/

公式サイトでは「WEB予約・資料請求」※PCの場合は「カレンダーで予約・資料請求がオススメ!

Z会の通信教育 中高一貫コース

Z会の通信教育 中高一貫コースは、中学3年分の全単元を好きな順序で学習ができるのがZ会のオープンカリキュラム。苦手な単元はさかのぼって復習、得意な単元は先取りして予習など、一人ひとりに最適な学びを実現します。さらに英語・数学は高校範囲の一部も公開。

Z会の通信教育 中高一貫コース公式ページより
『NEW TREASURE』(Z会)にも対応!

『New Treasure(ニュートレジャー)』を出版しているZ会だからこそ、『NEW TREASURE』のカリキュラム順に学習することができます。

\まずは無料の資料請求がオススメ!/

まとめ

今回は娘の中高一貫校で英語の教科書として採用されている「New Treasure(ニュートレジャー)」を中心に中高一貫校での英語の成績を上げるための予習・復習、そして授業の正しい受け方、定期テスト対策などをご紹介しました。

中高一貫校の数学は、効率的に学習できるように設計されていますが、一度理解できなくなると自力で挽回するのは難易度が高いのも事実です。

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