
「うちの子、慶應に入れたのはいいけれど、希望の学部に行けるのかしら…」
慶應義塾大学の付属校に通わせている保護者の方なら、一度はこんな不安を抱いたことがあるのではないでしょうか。内部進学率は97〜100%と非常に高いものの、希望する学部に進学できるかは別問題です。人気学部の席は限られており、高校3年間の成績が進路を大きく左右します。
この記事では、慶應義塾の付属校・系属校から大学への「内部進学(塾内進学)」の仕組みを、幼稚舎から大学までの進学ルート、学部の序列、各付属校別の評価基準と対策まで徹底的に解説します。
神奈川県在住の50歳、会社員です。
2022年から長女が中高一貫校に通っています。娘は入学後、多くの中高一貫校で使用されている検定外教科書「体系数学」と「NEW TREASURE(ニュートレジャー)」に苦戦しました。学校の進度についていけず成績が低迷した時期に、多くの教育専門家の方々に相談したのがきっかけになり、中高一貫校生を対象としたオンラインスクールを開校しました。
オンラインスクールには、慶應義塾高等学校(塾高)から慶應義塾大学に進学した講師がいました(現在は外資系コンサルティングファームで活躍しています)その講師から聞く「塾内進学」のリアルな話は、オンラインスクール運営にも記事執筆にも大いに活かされました。
実際に慶應義塾高等学校(塾高)の内部進学のサポートもさせてもらいました。
また、私の職場には慶應出身者が多いこともあり、内部進学のリアルな話を耳にする機会がよくありました。なかでも印象的なのが、慶應義塾幼稚舎から普通部、塾高、そして慶應義塾大学へと進んだ同僚の存在です。幼稚舎から大学まで「生粋の慶應ボーイ」として過ごした彼との出会いをきっかけに、私の慶應ネットワークは一気に広がりました。さらに、別の元同僚には慶應義塾大学で教鞭を執る現役教授もおり、大学側から見た内部進学生の評価についても生の声を聞くことができています。
このような経験と人脈から得られた情報を、この記事に凝縮してお届けします。
- 慶應義塾大学の付属校・系属校にお子さんが通っていて、希望学部への内部進学を実現させたい保護者の方
- 中学受験で慶應の付属校を志望しており、入学後の内部進学事情を事前に把握しておきたい方
- 幼稚舎・横浜初等部から大学までの一貫教育ルートを体系的に理解したい方
- 定期テストの成績が伸び悩んでいて、今から対策を始めたい慶應付属校の中高生
- 慶應義塾大学の学部間の序列や人気度を知り、進学先の選択に役立てたい方
- 第1章 慶應義塾の一貫教育とは――幼稚舎から大学までの進学ルート全体像
- 第2章 「内部進学」と「塾内進学」――慶應独自の用語を理解する
- 第3章 大学入学定員と内部進学の割合
- 第4章 付属校5校から慶應義塾大学への内部進学率
- 第5章 慶應義塾大学に内部進学する際の「序列」を考察する
- 第6章 医学部・SFCは別格、法学部・経済学部は「人気度」が高い
- 第7章 各付属校の内部進学評価基準と攻略ポイント
- 第8章 内部進学で希望学部に進むための実践的対策
- 第9章 通塾型で内部進学対策におすすめの塾
- 第10章 オンラインで受講できるおすすめの個別指導・家庭教師
第1章 慶應義塾の一貫教育とは――幼稚舎から大学までの進学ルート全体像
慶應義塾は、小学校から大学院まですべての学校課程を擁する日本でも稀有な総合学塾です。しかし、その一貫教育の構造は外部から見ると非常に複雑です。「幼稚舎」が小学校であることに驚く方も少なくありませんし、中学校が3校、高校が5校あり、それぞれの進学ルートは入り組んでいます。
まず、慶應義塾の系列校を学校段階ごとに整理します。

小学校には「慶應義塾幼稚舎」(東京都渋谷区)と「慶應義塾横浜初等部」(横浜市青葉区)の2校があります。幼稚舎は1874年創設の歴史を持ち、男子96名・女子48名の定員に対して1,500名を超える志願者が集まる最難関小学校です。横浜初等部は2013年に開校した比較的新しい学校で、湘南藤沢中等部・高等部への一本道の進学ルートとなっています。
中学校は「慶應義塾普通部」(男子校・日吉)、「慶應義塾中等部」(共学校・三田)、「慶應義塾湘南藤沢中等部」(共学校・藤沢)の3校です。普通部は慶應義塾の中学校として最も歴史が古く、「慶應の王道」とも称されます。中等部は戦後に創設された共学校で、三田キャンパスに隣接しています。湘南藤沢中等部は高等部と中高一貫教育を行う唯一の系列校です。
高校は「慶應義塾高等学校(塾高)」(男子校・日吉)、「慶應義塾志木高等学校(志木高)」(男子校・志木)、「慶應義塾女子高等学校(女子高)」(女子校・三田)、「慶應義塾湘南藤沢高等部」(共学校・藤沢)、そして「慶應義塾ニューヨーク学院」の5校があります。
進学ルートの大まかな流れは次のとおりです。横浜初等部からは湘南藤沢中等部・高等部を経て大学へ至る独立したラインが形成されています。幼稚舎からは、男子は主に普通部または中等部を経て塾高へ、女子は中等部を経て女子高へ進みます。塾高と女子高は入学者の約半数が高校受験による外部生であり、志木高はほとんどが高校受験組で構成されています。
私の同僚は、まさにこの「王道ルート」で幼稚舎から普通部、塾高、そして慶應義塾大学へと進んだ「生粋の慶應ボーイ」です。彼によれば、「幼稚舎から一緒の仲間とは、もはや家族のような絆がある。大学でも社会に出ても、この繋がりは一生の財産になる」とのことです。

「生粋の慶應ボーイ」の同僚が話す幼稚舎の修学旅行の話にも、日本を代表するゼネコンや食品メーカーの創業家のお子さんや、大臣経験者の政治家の息子などと同じ部屋だったなど話を聞いているだけでも面白かったのが印象的です。
第2章 「内部進学」と「塾内進学」――慶應独自の用語を理解する
慶應義塾の系列校から大学へ進むことを、一般的には「内部進学」と呼びますが、慶應義塾の中では伝統的に「塾内進学」という言葉が使われます。これは慶應義塾が自らを「義塾」=「塾」と呼ぶ文化に根差しており、塾内の学校間を移動する進学だから「塾内進学」というわけです。
慶應義塾の公式メディア「三田評論」でも「塾内進学者」という表現が一貫して使われています。
この用語は系列校の段階を問わず使用されます。幼稚舎から中学校への進学も、中学校から高校への進学も、高校から大学への進学も、すべて「塾内進学」です。ただし、外部の方と会話する際には「内部進学」のほうが通じやすいため、この記事では場面に応じて両方の表現を使い分けます。
慶應義塾大学の教授である同僚に聞いたところ、「大学の教員の間でも『塾内進学者』と『一般入試組』という区分は日常的に使われる。ただし、それは学生の出自を差別するためではなく、入学前の学習バックグラウンドを把握して指導に活かすためだ」とのことでした。
第3章 大学入学定員と内部進学の割合
慶應義塾大学の入学者全体のうち、内部進学(塾内進学)が占める割合は約23%です。つまり、入学者のおよそ4人に1人が付属校から上がってきた学生ということになります。一般選抜は約57%で、残りは総合型選抜や学校推薦型選抜による入学者です。

学部別に見ると、内部進学枠が特に大きいのは経済学部(約44%)、医学部(約40%)、法学部(約30%)、看護医療学部(約30%)です。慶應の看板学部とも称される経済学部と、私大医学部の最難関とされる医学部で内部進学者の割合が高い点は注目に値します。
一般選抜の割合が低い学部は、法学部(38%)、経済学部(50%)、総合政策学部(53%)、環境情報学部(53%)あたりです。2025年度からは経済学部でも学校推薦型選抜(指定校推薦)が導入されましたが、入学定員1,200人のうち30人分が一般選抜から指定校推薦に移行した程度であり、大きな変動とは言えません。ただし、方向性として一般選抜の枠が今後さらに縮小する可能性は十分にあります。
文部科学省が2025年11月に公表した令和7年度の入学者選抜実施状況によると、大学入学者全体に占める総合型選抜と学校推薦型選抜の合計は53.6%に達し、いわゆる「年内入試」が過半数を超えました。私立大学に限ればその割合は61.6%です。こうした全国的な流れの中で、慶應義塾大学の内部進学枠の価値は今後ますます高まっていくと考えられます。
第4章 付属校5校から慶應義塾大学への内部進学率
慶應義塾大学への内部進学が可能な付属校は、慶應義塾湘南藤沢高等部、慶應義塾高等学校(塾高)、慶應義塾志木高等学校(志木高)、慶應義塾女子高等学校(女子高)、慶應義塾ニューヨーク学院の5校です。
各校の内部進学率と学部別進学者数(2023年度実績、ニューヨーク学院のみ2014年度)は以下のとおりです。
| 学部 | 湘南藤沢 | 塾高 | 志木高 | 女子高 | NY学院 | 学部計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 12 | 9 | 10 | 12 | 10 | 53 |
| 経済学部 | 69 | 210 | 80 | 60 | 30 | 449 |
| 法学部 | 64 | 224 | 74 | 54 | 20 | 436 |
| 商学部 | 12 | 70 | 18 | 16 | 15 | 131 |
| 医学部 | 7 | 22 | 7 | 5 | 2 | 43 |
| 理工学部 | 39 | 86 | 40 | 24 | 2 | 191 |
| 総合政策学部 | 12 | 11 | 1 | 14 | 10 | 48 |
| 環境情報学部 | 15 | 22 | 3 | 17 | 9 | 66 |
| 看護医療学部 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 |
| 薬学部 | 7 | 2 | 1 | 0 | 1 | 11 |
| 内部進学者数合計 | 237 | 656 | 234 | 207 | 99 | 1,433 |
| 卒業者数 | 241 | 670 | 241 | 約200 | 101 | 約1,453 |
| 内部進学率 | 98.3% | 97.9% | 99.5% | ほぼ100% | 98.0% | 98.6% |
すべての付属校において、経済学部と法学部が進学者数の上位を占めています。どの学校でもこの2学部で内部進学者の約3分の2を占め、ここがメインの進学先と言えるでしょう。内部進学しない数%の生徒は、他大学の医学部など慶應以外の選択肢を求めて外部受験するケースが大半です。
学部を選ぶなら対策が必須
上記のとおり、慶應義塾大学への内部進学率は98%を超える高水準です。しかし「どの学部でもいい」のであればほぼ進学できるという話であって、人気学部を狙うのであれば明確な成績基準をクリアする必要があります。学部別の内部進学に必要な成績目安は以下のとおりです。
| 学部 | 内部進学の成績目安 |
|---|---|
| 経済学部 | 校内順位で上位30%以内(評定目安6.3) |
| 法学部 | 校内順位で上位25%以内(評定目安7.5) |
| 医学部 | 校内順位で上位3%以内(評定目安8.5) |
| 理工学部 | 校内順位で上位15%以内(評定目安7.0) |
経済学部と法学部は進学者数が最も多い人気学部ですが、それでも上位25〜30%に入る必要があります。理工学部は文系学部ほど志望者が多くないものの、評定7.0以上が求められるため油断はできません。そして医学部は上位3%という圧倒的な狭き門です。「内部進学だから安心」ではなく、「希望学部に進むための競争は高校入学と同時に始まっている」という意識を持つことが大切です。
第5章 慶應義塾大学に内部進学する際の「序列」を考察する
慶應義塾大学のように歴史があり、複数の付属校を持つ大学では、「序列」が気になる方も多いでしょう。ここでは4つの観点から考察します。
付属校間の序列について。 「幼稚舎から慶應にいる人はエリート」「SFCよりも塾高のほうが格上」といった見方をする人は確かに存在します。しかし、そうした考えの人は少数派です。大学に入学してしまえば、どの付属高出身かが大きな問題になることはほとんどありません。
私の職場には慶應出身者が多いこともあり、内部進学のリアルな話を耳にする機会がよくあります。なかでも印象的なのが、幼稚舎から普通部、塾高、そして慶應義塾大学へと進んだ同僚の話です。彼自身は「大学では出身校の話はネタにはなっても、それで上下関係ができるようなことはない」と断言しています。
ただし、これはあくまで「幼稚舎側」の感覚かもしれません。その同僚の大学時代の親友は、慶應義塾普通部に外部から入学し、塾高を経て大学に進んだ方です。同僚から紹介されてお会いしたことがあるのですが、「付属校間の序列って実際どうなの?」と聞いてみたところ、「自分は全然気にしていなかったし、周りもそこまで意識していなかった」と前置きしつつも、「でも正直に言えば、幼稚舎出身の人たちには”別格感”はあったよ」と苦笑いしていました。小学校から16年間ずっと慶應で過ごしてきた人々の結束力や独特のオーラは、中学から入った自分とはやはり違うものがあったというのです。
実際、同僚から幼稚舎時代の話を聞くと、その人脈のスケールには驚かされます。「幼稚舎からの友達には、誰もが知る大企業の創業家の御曹司や、某有名大学の創始者一族の御曹司がいた」というのです。幼稚舎から慶應で育った人たちが当たり前のように持っている人脈やネットワークは、外から見ると確かに「別格」と感じざるを得ないものがあります。
とはいえ、この「別格感」が学業成績や就職、大学生活の人間関係で不利に働くかというと、そういうわけではありません。同僚の親友も「大学に入ってしまえば、出身校より何をやっているかのほうがずっと大事」と語っていました。序列は一部の人が感じる空気感として存在するかもしれませんが、それが実際の大学生活を左右するほどの力を持つことはないと考えてよいでしょう。
内部進学者と外部進学者との序列について。 大学進学後に「内部進学生同士・外部進学生同士が固まって、序列ができるのでは?」と心配される親御さんもいらっしゃるでしょう。内部進学者は顔見知り同士でグループを形成しやすい傾向があるのは事実ですが、これは慶應に限った話ではなく、付属校を持つ大学であればどこでも見られる現象です。内部生だから、外部受験組だからと区別して接する学生は少なく、むしろ内部進学生のほうが「外部生に壁を作られること」を嫌がる傾向すらあります。
偏差値による学部間の序列について。 「偏差値に差があるからこそ、学部間に序列があるのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。旺文社「パスナビ」のデータによると、慶應義塾大学の学部偏差値は医学部と環境情報学部が72.5で最も高く、総合政策学部70、法学部67.5、経済学部・商学部65〜67.5、文学部・理工学部65、薬学部62.5、看護医療学部57.5と続きます。学部間には確かに偏差値の差がありますが、偏差値はあくまで入試難易度を示すものであり、学部の価値や「格」を直接反映するわけではありません。各学部は独自の専門性を持ち、それぞれが社会に貢献する重要な役割を担っています。
入試倍率による序列について。 一般選抜の倍率は医学部7.3倍、環境情報学部6.4倍、総合政策学部5.8倍、法学部4.1倍、薬学部3.6倍、経済学部・商学部・文学部3.2倍、理工学部・看護医療学部3.1倍です。倍率上位4学部は偏差値順と一致しており、人気の高さがうかがえます。しかし、倍率が高い=人気がある、ということと序列は別物です。それほど気にする必要はないでしょう。
第6章 医学部・SFCは別格、法学部・経済学部は「人気度」が高い
慶應義塾大学の中で、医学部とSFC(総合政策学部・環境情報学部)はやや別格と捉える在学生が多いようです。ただし、「別格」の意味合いは両者でまったく異なります。
医学部は偏差値の高さに加え、付属校の中でも学年上位数名(上位3%程度)しか内部進学できない極めて狭き門です。塾高には22名と最大の枠がありますが、母集団も大きく、幼稚舎・普通部・中等部からの内部進学者は原則として塾高に上がるため、教育熱心な家庭の優秀層が多く集まることを踏まえると、相当な競争になります。女子高では医学部の内部枠が5名と少ないため、医学部志望者が外部受験で他大学の医学部に合格するケースも毎年見られます。その大変さを身近に知っているからこそ、序列とは関係ない部分で「別格」と感じる人が多いのでしょう。

SFC(湘南藤沢キャンパス)の「別格」は、やや複雑なニュアンスを含んでいます。現在の偏差値データでは環境情報学部72.5、総合政策学部70と、法学部や経済学部を上回る数値が出ています。しかし、正直に言うと、私たちの世代(現在の40代前後)にとってSFCは「慶應の中では落ちこぼれが行く学部」というイメージがありました。キャンパスが日吉や三田から離れた藤沢にあること、入試科目が小論文+1科目と他学部と大きく異なることもあり、「本流ではない」という見方をする人が少なくなかったのです。
ところが、この評価はここ10〜15年で大きく変わりました。IT・スタートアップ分野の台頭に伴い、SFCの先進的なカリキュラムや起業家精神を重視する教育が再評価されています。実際にSFC出身の起業家や経営者が次々とメディアに取り上げられるようになり、偏差値も上昇しました。かつての「落ちこぼれ」イメージは、今の受験生やその保護者世代にはほとんど通じないでしょう。時代とともに学部の評価は変わるという好例です。
ただし、内部進学の観点で見ると、各付属校からSFCへの進学者数は依然として少数にとどまっています。塾高からの進学先割合で見ると、経済学部と法学部で約8割を占め、SFC(総合政策学部+環境情報学部)は数%程度です。志木高にいたってはさらに少なく、立地が離れていることが影響しているようです。「内部進学でSFCを積極的に選ぶ」という生徒はまだ多くないのが実情です。
法学部と経済学部は内部進学者数でも圧倒的に多く、最も人気の高い学部です。経済学部は内部進学枠が入学定員の約44%を占め、法学部も30%という大きな割合です。保護者の中には「法学部や経済学部に入っておけば認知度も高く安泰」と考える方も多く、これらの学部を目指す競争は毎年激しくなっています。ただし、人気が高いことと序列があることは別です。なかには序列と見る方もいらっしゃるかもしれませんが、それほど気にする必要はないでしょう。
慶應義塾大学の教授である同僚の見解では、「学部間の序列を気にするのは主に入学前の話で、入学後は各学部の専門性に没頭する学生がほとんど。大切なのは偏差値の高い学部に入ることではなく、自分が本当に学びたい分野を選ぶことだ」とのことでした。
第7章 各付属校の内部進学評価基準と攻略ポイント
慶應義塾湘南藤沢高等部

評価基準: 学年評定(6割)+実力テスト(3割)+部活動・課外活動評価(1割)で内部進学順位が決まります。学年ごとの評定の内訳は、高1が1割、高2が2割、高3が3割と学年が上がるにつれて比重が大きくなります。
攻略ポイント: 高3の成績と実力テストで評価の6割が決まるため、最終学年が非常に重要です。ただし、高3から急に成績を上げることは現実的に難しいため、高1・高2のうちから定期テストで基礎学力をしっかり固め、部活動や課外活動にも取り組むことでバランスの良い準備を進めましょう。高3では勉強面に振り切るメリハリが成功の鍵となります。
慶應義塾高等学校(塾高)

評価基準: 3年間の評定平均のみで内部進学順位が決まります。比率はおおむね高1:高2:高3=3:3:4です。最低基準は評定平均6.0以上(10段階評価)です。
攻略ポイント: 他の付属校と異なり、塾高では学年評定だけがすべてです。実力テストや課外活動が加算されないため、一発逆転が難しい仕組みです。高校入学直後から好成績をキープする必要があり、入学前から苦手科目を克服しておくことが望ましいでしょう。塾高は宿題の量があまり多くない傾向があるため、「やらなければいけない勉強」に追われることが少なく、学習習慣が身につかないケースも散見されます。少なくとも定期テスト前は主体的に机に向かう習慣を早期に確立することが重要です。
人気学部の評定目安としては、法学部が校内順位上位25%以内(評定目安7.5)、経済学部が上位30%以内(評定目安6.3)、理工学部が上位15%以内(評定目安7.0)、医学部が上位3%以内(評定目安8.5)とされています。
慶應義塾女子高等学校
評価基準: 高2の学校成績(2割)+高3の成績(4割)+実力テスト(4割)です。高1の成績は内部進学評価に影響しません。出席日数3分の2以上が必要です。
攻略ポイント: 高3で評価の8割が決まるという極めて特殊な構造です。高3の実力テストが全体の4割を占め、入試に近い難易度の問題が出題されるため、内部進学だからと油断せず、一般受験にも通用するレベルの実力を身につけておく必要があります。高1のうちは学習習慣の定着と苦手科目の克服に充て、高2以降は高い成績をキープできるよう計画的に準備を進めましょう。法学部志望の場合は7割強、医学部の場合は評定8.5以上が目安となります。
慶應義塾志木高等学校
評価基準: 各学年の学期ごとの評定平均の総合評点のみで内部進学順位が決まります。全科目の総合評点が「6×科目数」以上であること、評定3以下の科目について一定基準を超えないことが条件です。
攻略ポイント: 塾高と同様に高1から全学年の評定が反映されるため、入学直後からの対策が不可欠です。志木高は自由な校風である一方、学習の難易度は高く、一部の内容は高校範囲を超えることもあります。24言語の選択授業やレポート課題など独自の教育が行われており、勉強量は塾高より多いとの声もあります。医学部を目指す場合は学年順位10位以内、法学部は評定8前後、経済学部は7.5〜8、理工学部は8〜8.5の評定が必要とされています。
第8章 内部進学で希望学部に進むための実践的対策
定期テスト対策がすべての土台
慶應義塾大学の希望学部に内部進学するための最重要課題は、定期テストで高い成績を維持し続けることです。内部進学率は97%以上ですが、希望通りの学部に進学できるかは高校3年間の成績次第です。
具体的には、日頃から授業の予習・復習を怠らず、テスト範囲の教科書や問題集に繰り返し取り組む地道な努力が必要です。中高一貫校で使われる体系数学やNEW TREASURE(ニュートレジャー)は、検定教科書と比べて難易度が高く進度も速いため、一般的な参考書ではカバーしきれない部分が多くあります。学校の授業で使われる教材を軸にした対策が不可欠です。
中学時代からの準備が高校の成績を左右する
「高校から頑張ればいい」と思うのは大きな落とし穴です。中高一貫校の場合、中学での学習習慣と基礎学力がそのまま高校の成績に直結します。中学受験の成功後に気が緩み、高校受験がないぶんモチベーションを失って成績下位に沈む「深海魚」状態に陥ると、高校に上がってから急激に浮上するのは極めて困難です。
娘が通う中高一貫校でも、中1・中2のうちに体系数学でつまずき、数学への苦手意識がそのまま高校まで続いてしまう生徒は少なくありません。私自身、娘が体系数学とNEW TREASUREに苦戦する姿を見て、「このままでは高校に上がった時に取り返しがつかなくなる」と危機感を覚えたことがオンラインスクール開校のきっかけになりました。
評定平均の計算を理解する
高1から高3の1学期(前期制の学校は前期)までに履修した全科目の評定を合計し、履修科目数で割った値が評定平均です。慶應の付属校の場合は10段階評価が主流ですが、考え方は同じです。高1の成績から計算に含まれるため、初年度の成績が低いと後から取り返すのに大きな労力がかかります。
提出物と授業態度も見逃さない
評定は定期テストの点数だけで決まるわけではありません。提出物の期限厳守と質、授業中の取り組み姿勢、出席状況も評定に影響します。テストで高得点を取っても、提出物を出さなければ評定は下がりますし、出席日数が基準を満たさなければ進級すら危うくなります。
苦手科目を放置しない
内部進学では全科目の成績が評価対象となるため、得意科目だけ伸ばしても苦手科目が足を引っ張れば順位は上がりません。特に、中学の段階で数学(体系数学)に苦手意識を持ってしまうと、高校数学はその上に積み上がるため、傷口はどんどん広がります。中2〜中3あたりで苦手の芽が出てきたら、そのタイミングで専門塾やオンライン家庭教師を活用して穴を埋めることが、結果的に最大の内部進学対策になります。
精神的なサポートも大切
慶應の付属校は内部進学率が高いがゆえに、「どうせ大学には行ける」と油断して勉強に身が入らなくなる生徒も少なくありません。お子さんのモチベーションを維持するためには、保護者からの精神的なサポートが欠かせません。目標を明確にし、小さな成功体験を積み重ねる仕組みをつくることが効果的です。
第9章 通塾型で内部進学対策におすすめの塾
慶應の内部進学対策において、「家で勉強できない」「勉強しても点数が上がらない」という悩みを持つ生徒には、中高一貫校の教材やカリキュラムに精通した専門塾の活用が有効です。
1. 中高一貫校専門 個別指導塾WAYS(ウェイズ)
中高一貫校生を専門に2,500人以上の内部進学をサポートしてきた実績を持つ個別指導塾です。慶應義塾湘南藤沢高等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾女子高等学校、慶應義塾志木高等学校の4校に個別対応した定期テスト対策を提供しており、内部進学成功率は98.5%を誇ります。
体系数学やNEW TREASURE(ニュートレジャー)など中高一貫校向けの検定外教科書にも対応しており、学校の進度に合わせた完全個別カリキュラムで指導が受けられます。
WAYSの慶應義塾大学志望学部に向けた5つの対策
① 各学校の進捗に特化した指導で、内部進学に必要な成績へ到達
学校でお使いの教材を使い、次の定期テストの範囲を踏まえた対策を行うなど、お通いの学校の学習状況に合わせた指導を実施しています。カリキュラムの進度やレベルなど、それぞれの学校に合わせた特化指導だからこそ、お子さまの成績を内部進学に必要な評定まで最短で引き上げることができます。
② 家で勉強できない生徒でも、十分な勉強時間を確保
WAYSの指導時間は他塾より長い1コマ120分。塾内で必要な勉強時間を確保できるので、家や学校で勉強時間が取れないお子さまでも着実に成績を伸ばすことができます。部活や習い事で忙しいお子さまこそ、必要な勉強時間を塾で確保し、大学への内部進学・希望学部の合格をつかみ取りましょう。
③ 演習中心のアウトプット学習で、着実に点数UP
「授業を聞いている時は理解できたのに、テストになると問題が解けない…」そんな問題の原因は圧倒的な「アウトプット演習」の不足にあります。WAYSでは徹底的に問題演習を行い、知識の定着を図る確認テストも毎回実施。「解ける」レベルまで定着させる指導で、着実にテストの点数UPにつなげます。
④ 定期テスト対策だけじゃない!進学に必要な特別試験の対策も可能
慶應義塾大学の内部進学には、評定だけでなく高3のタイミングで実施される実力試験・テストが評価基準になる学校もあります。学校から配られた過去問や特別試験対策の問題集をお持ちいただければ、その教材を使った実力試験・テストの対策指導を行うことも可能です。特に湘南藤沢高等部(実力テスト3割)や女子高(実力テスト4割)の生徒には心強いサポートとなるでしょう。
⑤ 勉強のやり方から教える指導で、主体的に学習する習慣を作り出す
慶應義塾大学の付属校はいずれも内部進学率が高いがゆえに、勉強に身が入らず、定期テストでは平均点を下回るという生徒も少なくありません。WAYSでは「勉強のやり方から丁寧に教える指導」を行っているので、勉強のやり方がわからない・勉強をしても成績が伸びないと悩む生徒にこそピッタリな塾です。
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4. 大学受験専門塾ディアロ(Z会×栄光ゼミナール)|「対話式トレーニング」で深い理解を実現
ディアロは、Z会の質の高い教材と栄光ゼミナールの指導ノウハウを融合させた大学受験専門の個別指導塾です。単に講師から教わるだけでなく、生徒自身が学んだ内容を講師に説明する「対話式トレーニング」を導入している点が大きな特徴です。この学習法により、分かったつもりになることを防ぎ、MARCH以上の難関大学入試で求められる深い思考力と表現力を中学生のうちから養うことができます。
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第10章 オンラインで受講できるおすすめの個別指導・家庭教師
慶應義塾の付属校は日吉、三田、藤沢、志木と立地が分散しています。近くに専門塾がないエリアにお住まいの方や、部活動で忙しく通塾が難しい方には、オンラインの個別指導・家庭教師が有力な選択肢になります。
5. オンライン個別指導塾【東大オンライン】|東大生講師によるハイレベル個別指導
東大オンラインは、厳しい選考を突破した現役の東京大学の学生や大学院生から、ハイレベルな完全マンツーマン指導を受けられるオンラインサービスです。自身も難関中学受験や中高一貫校での激しい競争を勝ち抜いてきた東大生講師だからこそ、中高一貫校ならではの悩みや効率的な勉強法を熟知しています。MARCH以上の難関大学に合格するための逆算思考やモチベーション管理まで、年齢の近い優秀な先輩として親身にサポートしてくれます。
おすすめポイント①:講師は全員「現役の東大生・大学院生」
東大オンライン最大の強みは、講師が全員、現役東京大学の学生・大学院生であること。
「分かりやすい解説」だけでなく、受験を勝ち抜いた学習法まで含めて伴走してくれます。
おすすめポイント②:月額29,800円(税別)でマンツーマン(月4回)
料金体系はシンプルで、
- 1コマ80分 × 月4コマ
- 月額29,800円(税別)
「個別指導=高い」というイメージがある中で、時間(80分)×回数(月4回)が明確なのは安心材料です。
おすすめポイント③:24時間質問OK「manabo(マナボ)」が使える
授業外でつまずきやすいのが「質問できない時間」。
東大オンラインは、24時間いつでも質問できる『manabo』を利用でき、分からないを放置しません。
おすすめポイント④:映像授業(約2000時間)+メタバース自習室で“自走力”が伸びる
マンツーマン指導だけでなく、
- 約2000時間の映像授業(理解の補強・復習に強い)
- メタバース自習室(勉強する場所・習慣を作りやすい)
が揃っているので、授業のない日も学習を進めやすい設計です。
おすすめポイント⑤:塾長の「マンツーマン・コンサル」で学習設計までできる
さらに、元代ゼミ講師の塾長によるマンツーマン・コンサルを受けられるのも特徴。
「受験までの戦略」「勉強の優先順位」「伸びない原因の特定」など、学習の全体設計まで相談できます。
おすすめポイント⑥:初月は“お試し”で半額(入会金0円も)
はじめやすさも魅力です。
- 入会金0円
- 初回1ヶ月はお試し期間:4コマ半額
「合わなかったらどうしよう…」という不安を減らしてスタートできます。
こんな人におすすめ
- 部活や習い事で忙しく、通塾の時間がもったいない
- 分からない問題をすぐ質問できる環境がほしい
- 勉強のやり方・計画から立て直したい
- 地方でも“東大生の個別指導”を受けたい
まずは無料の入塾相談から(30秒で申込)
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大学受験を見据えた予備校の中学生・高校生コース
鉄緑会、河合塾のMEPLO(メプロ)、駿台の中高一貫コースなど、難関大学受験を見据えた指導を中学生・高校生の段階から提供する予備校もあります。これらは主に学力上位層を対象としていますが、「ハイレベルな環境に身を置くことで刺激を受けたい」というお子さんには非常に有効です。同じ中高一貫校に通う仲間や、他校の優秀な生徒と切磋琢磨できる環境が、中だるみからの脱出につながるケースも少なくありません。
中だるみの時期にいきなり通塾型の予備校に通わせるのはハードルが高いと感じる保護者の方には、現役合格実績No.1の大学受験予備校である東進ハイスクール・東進衛星予備校も選択肢の一つになります。
東進の最大の特徴は、全国から選りすぐられた予備校界最強ともいわれる実力講師陣による授業です。表面的な知識や小手先のテクニックではなく、「なぜ、そうなるのか」「どう考えればよいのか」にとことんこだわる授業は、本物の思考力を養うことを重視しています。映像授業のため自分のペースで受講でき、わからない箇所は何度でも繰り返し視聴できる点も、中だるみで学習の遅れが生じているお子さんにとって大きなメリットです。
さらに東進は、約200億件にのぼるビッグデータとAIを融合させた日本初の学習システムを導入しています。AIによる学力診断で一人ひとりの学力と志望校に応じた学習課題と優先度を明確に特定し、それを克服するために最適な演習セットを提案してくれます。100万人いれば100万通りの完全個別カリキュラムが組まれるため、「どこから手をつければいいかわからない」という中だるみ状態のお子さんでも、今やるべきことが明確になります。
学習面のサポートだけでなく、担任指導が充実している点も中だるみ対策として注目したいポイントです。大学受験のエキスパートである担任と、東進OB・OGである担任助手が、定期的な面談に加えて毎日のコーチングタイムで生徒を個別にサポートします。その日の目標を達成できたら一緒に喜んでくれる存在がいることで、「次も頑張ろう」という気持ちが生まれやすくなります。対策4でお伝えした「成功体験の積み重ね」を日々の学習の中で自然に実現できる仕組みといえるでしょう。
また、対策2でお伝えした「外部模試の活用」という観点でも、東進が実施する「全国統一高校生テスト」や「全国統一中学生テスト」は無料で受験でき、全国レベルでの自分の立ち位置を確認する絶好の機会になります。中だるみで学習意欲が低下しているお子さんにとって、「全国で見たら自分はどの位置にいるのか」を客観的に知ることは、学習への姿勢を見直す大きなきっかけになり得ます。
東進は東大をはじめとする難関大のみならず、あらゆる大学を目指す受験生をサポートしています。「うちの子は難関大志望ではないから関係ない」と感じる必要はありません。東進では無料の体験授業や学力診断テストを随時実施していますので、まずは現在の学力を客観的に把握するところから始めてみるのもよいでしょう。
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第11章 学年別ロードマップ――中1から高3まで「いつ・何をすべきか」
中学1年生〜中学2年生:学習習慣の土台を築く
中高一貫校に入学した直後は、中学受験からの解放感で勉強への意欲が下がりやすい時期です。しかし、ここで学習習慣を失うと「深海魚」に沈むリスクがあります。体系数学とNEW TREASUREの進度に遅れないことを最優先に、毎日最低30分〜1時間の自主学習を習慣にしましょう。定期テストでは授業内容の完全理解を目指し、苦手の芽は小さいうちに摘み取ります。

中学3年生〜高校1年生:評定への意識を「ON」にする
高校に上がる直前から直後のこの時期は、内部進学を見据えた「評定意識」のスイッチを入れる最重要タイミングです。塾高や志木高では高1の成績から内部進学評価に含まれるため、高校入学と同時に実質的な「受験」が始まっています。全科目の評定をバランスよく取ることを意識し、苦手科目があれば個別指導塾やオンライン家庭教師の活用を検討しましょう。
高校2年生:進学先の方向性を決め、学習を本格化する
希望学部をある程度絞り込み、必要な評定の目安を把握する時期です。医学部なら評定8.5以上、法学部なら7.5前後、経済学部なら6.3以上など、目標を具体的な数字に落とし込みます。湘南藤沢や女子高の生徒は実力テスト対策も並行して進める必要があります。部活動と勉強の両立が求められる時期ですが、学習時間の確保を最優先にしましょう。
高校3年生:最終評定と実力テストに全力を注ぐ
すべての付属校において、高3の成績は内部進学評価で最も大きなウエイトを占めます。女子高では高3の成績+実力テストで評価の8割が決まりますし、塾高でも高3の比重は4割です。最後の定期テストまで気を抜かず、実力テストがある学校では入試レベルの問題演習も行いましょう。内部進学の結果が出るのは高3の2月頃です。ここで内部進学ができないと確定してから他大学を受験するのは現実的に困難なので、最後まで走り抜ける覚悟が必要です。
第12章 まとめ:評定は「保険」であり「武器」である
慶應義塾大学の付属校から大学への内部進学率は97〜100%と非常に高く、学部を選ばなければほぼ確実に慶應義塾大学に進学できます。しかし、「どの学部に進めるか」は高校3年間の成績次第であり、人気学部ほど高い評定が求められます。
ここまで見てきたように、内部進学対策の本質は「定期テストで継続的に高い成績を取り続けること」に尽きます。そしてそのためには、中学時代から体系数学やNEW TREASURE(ニュートレジャー)といった中高一貫校特有の教材にしっかり取り組み、学習習慣を早期に確立することが不可欠です。
我が家の娘の場合、体系数学とNEW TREASUREに苦戦したことがオンラインスクール開校のきっかけとなりましたが、振り返ってみれば、あの苦戦の時期に「このままではいけない」と行動を起こしたことが最大のターニングポイントでした。問題は成績が下がること自体ではなく、下がった時に何も手を打たないことです。
慶應義塾大学で教鞭を執る同僚は、「内部進学生には大学受験の経験がない代わりに、6年間あるいは16年間かけて培った”慶應の学び方”がある。定期テストに真剣に取り組む姿勢は、大学での研究姿勢にもつながっている」と語っています。内部進学は「楽な道」ではなく、長期戦だからこそ求められる計画性と持続力が問われる道です。
お子さんの成績が伸び悩んでいるなら、一人で抱え込まず、中高一貫校の教材やカリキュラムに精通した専門の個別指導塾やオンライン家庭教師を活用してください。塾が少ないエリアにお住まいの場合は、東大オンラインをはじめとしたオンライン指導サービスも有力な選択肢です。
評定は、希望学部への「パスポート」であると同時に、どの入試方式を選んでも活きる「万能の武器」です。中学時代から丁寧に積み上げた評定は、お子さんの将来の選択肢を最大限に広げてくれるでしょう。









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