全国の公立中高一貫校について調査する「全国の公立中高一貫校徹底研究シリーズ」
今回は、岩手県の公立中高一貫校「岩手県立一関第一高等学校附属中学校」について調べたのでご紹介します。
岩手県立一関第一高等学校附属中学校とは?
岩手県立一関第一高等学校附属中学校は、岩手県一関市(岩手県一関市磐井町9番1号)にある公立の中高一貫校です。
岩手県立一関第一高等学校附属中学校の特徴
言語能力の育成
- 全教科等における学力の向上
- レポート作成や発表(プレゼンテーション)などの活動の充実
- モジュールによる国語、数学、英語の時間増※1
- 高等学校のSSH※2指定を踏まえた円滑な接続
※1:時間増分は、随時、発展的な問題(課題)にチャレンジする時間に当てている。
※2:文部科学省の事業で、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先 進的な理数教育を実施する高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を支援するもの。
「高志タイム(総合的な学習の時間)」を中心したキャリア教育の充実
- 学年ごとにテーマを設定 1学年「広げる」 2学年「深める」 3学年「繋げる」
- 「職業や自分の将来に関する課題」、「学校の特色に応じた課題」、「生徒の興味・関心に基づく課題」について探究的な学習を展開
中高一貫校としてのメリットを生かした取組
- 高等学校進路課との連携
① 高校生の授業見学
② 高校生や大学生から学ぶ機会の設定
③ 高校進路指導課長講話の設定 等 - 体育祭、文化祭を中高合同で実施
- 3年生は、後期から高等学校の部活動に入部可能
生徒一人ひとりに寄り添う生徒指導の充実
- 教育相談の実施(全生徒を対象に年間4回以上)
- 毎日の生活記録やアンケート調査による諸問題の早期発見
- 保護者との希望面談、三者面談の実施 等
岩手県立一関第一高等学校附属中学校の入学者募集・選抜について
出願資格
- 次のア、イのいずれの条件も満たす児童で、岩手県立一関第一高等学校附属中学校の教育理念により岩手県立一関第一高等学校までの6年間の学校生活を強く希望し、入学予定者となった場合に入学を確約できる者とする。
ア 令和5年3月に小学校又は特別支援学校の小学部を卒業する見込みの者もしくは令和5年3月に義務教育学校前期課程を修了する見込みの者(以下、特別支援学校の小学部及び義務教育学校前期課程も含めて「小学校」という。)
イ 保護者とともに岩手県内に住所を有し、入学後も引き続き岩手県内の保護者の住所地から通学することが確実な者 - (1)のイを満たさない場合であっても、次の条件のいずれかを満たす場合は資格があるものとみなす。
ア 出願時には保護者とともに岩手県内に住所を有するが、特別な家庭の事情により、入学後は岩手県内に住所を有する三親等以内の成人の親族(以下「親族等」という。)の住所地から通学することが確実な者(例えば、保護者の遠方勤務又は長期出張に伴って、親族等に児童の保護を託す場合等)
イ 県外からの出願の場合(県外に住所を有する場合)
① 保護者の転勤や新居建築等に伴う一家転住の事情により、入学までに保護者とともに岩手県内に住所を異動し、入学後も引き続きその住所地から通学することが確実な者
② 特別な家庭の事情により、入学までに岩手県内に住所を有する親族等の住所地に異動し、入学後も引き続きその住所地から通学することが確実な者(例えば、保護者の遠方勤務又は長期出張に伴って、親族等に児童の保護を託す場合等)
ウ 海外からの出願の場合(海外に住所を有する場合)
① 海外に在住中で日本人学校を卒業見込みの者が出願をする場合は、「1 出願資格」
(2)イに準ずるものとする。
② 外国の小学校を卒業見込みの者又は卒業した者で、平成22年4月2日から平成23年4月1日の間に生まれた者が出願をする場合は、「1 出願資格」(2)ウ①に準ずるものとする。
募集定員
70名
入学者選抜検査
- 本検査方法
適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ・適性検査Ⅲ・面接
ア 適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ
思考力・判断力・表現力など、小学校の教育課程に基づく学習によって身に付けた総合的な力をみる。
① 検査時間 各35分間(35分間×2)
② 配 点 各100点(100点×2)
イ 適性検査Ⅲ
【作文】自分の考えや意見をまとめ、筋道を立てて的確に文章で表現する力などをみる。
① 検査時間 30分間
② 配 点 30点
【放送を聞いて答える問題】話し手が伝えている内容を的確に捉える力をみるとともに、主体的に学びに向かう姿勢や、よりよい学校生活の実現に参画しようとする態度などをみる。
① 検査時間 15分間
② 配 点 30点
ウ 面接
自分の考えをわかりやすく伝えようとする表現力や、コミュニケーション能力などをみる。
① 方 法 受検者4~5人程度の集団面接 20分間程度
② 配 点 40点
アニーパパ
適性検査、面接以外に小学校で作成してもらう調査書や志願理由書も選抜で使用されます。
岩手県立一関第一高等学校附属中学校の偏差値は?
岩手県立一関第一高等学校附属中学校の偏差値は首都圏模試センター、日能研、四谷大塚などの偏差値リストにはありませんでした。
アニーパパ
公立中高一貫校は記述問題(作文含む)が多い適性検査であることや小学校から提出される報告書などで選考されるため、偏差値だけでは合格できるか判断できない面があります。