2024年4月に中学校に進学した息子。
6月12日(水)、13日(木)に中学校入学後初の定期テストである「中間テスト」があります。
6月2日(日)に英検4級を受験することにしたので、「中間テスト」の前哨戦となります。
英検4級に合格して中学校の「中間テスト」に弾みをつけて欲しいところです。
この記事では、英検4級合格に必要な情報をまとめて紹介しています。
英検とは
英検とは、実用英語技能検定のことです。公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しています。1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、年に3回実施されています。
累計志願者数は1億2千万人を超え、年間志願者数も420万人を超える、日本で最大規模の英語検定試験です。長年にわたる実施歴により、抜群の知名度と信頼を得ており、近年では、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を身につけられる英語検定試験へとリニューアルが進められています。
小学生から社会人まで幅広い年齢層を対象としているため、職歴や経験によって結果が左右されないよう設計されており、「誰でも受けられる」「英語力そのものを測る」検定という定評があります。
検定料は4級で4,700円で、試験会場も多く受験しやすいのが特長です。
英検4級のレベル
英検4級は中学中級程度のレベルとされ、「簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」とうたわれています。There is 構文や時制など、日本人には馴染みにくい文法が出題されるようになるという点で、5級より一段上の内容であり、英語力を今後伸ばしていく上で重要な基礎事項を問われる級と言えるでしょう。小学生や中学生を中心に、幅広い層に受験されています。
英検4級を受験する意義
うちでは現在、中3の娘が小学校5年生の時に英検4級を受験して合格しました。
小学生にとっての英検4級
小学生にとっては、中学中級レベルである英検4級に合格するということは、標準以上の英語力があることを意味します。現在通っている中高一貫校では英語の学習進度が早く苦戦していますが同じ6月に準2級、第3回(1月末)に2級合格を目指していますが、小学生時代に英検4級に合格するために学習したことが基礎力として身に付いていると感じているようです。
中学生にとっての英検4級
対して、息子は中1の6月にはじめて英検4級に挑戦します。
中学生にとっては、中学中級レベルである英検4級にいつ合格できるかは、学習進捗の確認になります。中学1年時に取得できれば標準以上であり、3年時であれば、それまでの学習事項を確実に習得できているということを確認する機会となります。
英検4級の試験内容
試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)に加え、スピーキングテストも導入します。なお、スピーキングテストは、級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されます。
一次試験
一次試験は、筆記試験とリスニングテストの2部構成で、解答形式はマーク式です。
筆記試験は35分で、リーディングの技能が判定されます。
リスニングテストは約30分で、筆記試験に続いて実施されます。
問題の構成は下記のとおりです。
筆記試験
リスニング試験
英検4級では、家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化などに関する話題が出題されます。
英検の公式サイトで直近の過去問を閲覧できます。
日程
※必ず英検公式サイトを確認してください。
第1回検定
個人申込 | 申込受付中2024年3月15日(金)〜 5月8日(水) |
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試験日程
第2回検定
個人申込 | 申込期間外2024年7月1日(月)〜 9月9日(月) |
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試験日程
第3回検定
個人申込 | 申込期間外2024年11月1日(金)〜 12月16日(月) |
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試験日程
※必ず英検公式サイトを確認してください。
個人受験でも準会場(団体試験の会場)で受験できる場合があります。その場合は、上記の個人受験(本会場)の日程とは異なり複数の日程があります。詳しくは、英検公式サイトで最新情報を確認くしましょう。また、団体受験の受験日も、個人受験の日程と異なり複数ありますので、自分が所属する団体に問い合わせましょう。
英検4級の過去問
英検4級の問題やレベルを確認するには、過去問を解いてみることが一番です。英検の公式サイトで、直近3回分の過去問が公開されています。過去問は、試験終了後1週間程度でアップされます。
過去問で英検4級対策をするなら、日本語訳と丁寧な解説が掲載された旺文社の過去問シリーズがおすすめです。じっくり取り組みたい方は、6回分の過去問を収録した『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』を、短期で学習させたい方は、3回分の過去問を収録した『2023-2024年対応 直前対策 英検4級 3回過去問集』がオススメです。
独学で英検4級に一発合格した勉強法 | 3ステップ
娘が小学校5年生時代に独学で英検4級に一発合格した勉強法をご紹介します。
ステップ1 単語を覚える
英検4級に合格するために覚える必要がある単語数は約1,300語とされています。まずは、この単語を覚えないことには、一次試験(筆記とリスニング)を解くこともできないので、まずは単語の意味や発音を覚えることに最優先で取り組みましょう。
小5で英検4級に合格した娘は単語を「英検4級 でる順パス単」を使って覚えました。
英語指導の専門家KANA先生に教えてもらったのが「英検4級 絵で覚える単熟語」です。このシリーズ5級、4級は「絵で覚える」ですが3級以上は「文で覚える」になります。
3級以上は「文で覚える」シリーズが、長文の中で、文脈を通じて単熟語を覚えられ、単語学習と同時に、読解力も身につけることができてオススメですが5級、4級は「英検4級 でる順パス単」でも、「英検4級 絵で覚える単熟語」でも良いとのことです。
具体的な単語の覚え方
うちでは4級までは「英検4級 でる順パス単」と無料アプリ「英語の友」を活用しました。
1.音声をタウンロードする
「英語の友」に「英検4級 でる順パス単」の音声をダウンロードします。
2.目で見て、音声を聞いて、発音して単語を覚える
1日10分「英語の友」で音声を再生して、再生中の単語を「英検4級 でる順パス単」で指でなぞりながら「英語の友」の音声の順(「英語」→「日本語」)で真似をして発音します。
3.「英検4級 でる順パス単」で覚えているかチェック
「英検5級 でる順パス単」に付属されている赤いシートを当てて単語を見て意味が理解できているかチェックします。意味を覚えていない、間違えていた場合はチェックボックスに鉛筆でチェックします。
1日10分で、100個ちょっとの単語を見て、聞いて発音します。もちろん1回では完璧に覚えることはできませんが、毎日10分づつ続けると2週間かからずに全ての単語に触れることができます。エビングハウスの忘却曲線など人間の記憶の仕組みからすると、短期間に何回も触れた情報を重要な情報として忘れづらくなるとの研究もあるようなので、何周もして覚える方が良いとのことでした。
ステップ2 筆記対策
英検4級の頻出単語を「英検4級 でる順パス単」で覚えたら合格への最短ルートは『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』を使って学習することです。
英検対策としては『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』を解いて、「わからない単語は調べる」「意味が理解できない文章は解答の解説を読む」で理解しました。
英検に合格するための学習としては「英検4級 でる順パス単」と『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』で十分だと思いますが、中学校の英語学習を先取り的におこなっておきたい場合は、文法的な説明がある解説書も学習しておくと良いと思います。
英語指導の専門家KANA先生に教えてもらったのが「英検4級 を ひとつひとつわかりやすく。」です。
見開きの左ページに、学習すべき内容が単元ごとにまとめられていて、右側に練習用の問題がついています。この本は、内容のまとめが簡潔で、非常にわかりやすいと感じます。
子供が自分で学習することも出来ますし、保護者が読んで説明をしてあげるにも便利な構成です。
英検4級のテキストは子供向けを意識してか、カラフルなものが多いですが、「英検4級 を ひとつひとつわかりやすく。」はむしろ、色味が少なくシンプルです。でも子供向けとは言えシンプルで、気が散りづらく、わかりやすく見やすいのでオススメです。
ステップ3 リスニング対策
リスニングも『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』を使って学習します。
ステップ1で単語を覚えて、ステップ2で「わからない単語」や「わからない文章の意味」などを調べて学習しておけば、リスニングは比較的、簡単だったと娘は言っています。
リスニングは『2024年度版 英検4級 過去6回全問題集』で過去6回分を何回かやっておけば、英検本番でも「リスニングは出来る」と思います。
娘が英検4級受検の勉強で使用したテキスト3種類
大きな書店に行くと英語学習のコーナーがあり、そこには英検対策をはじめとした参考書などがたくさん並べられていて、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
しかし、英検4級対策では「英検4級 でる順パス単」「英検4級 過去6回全問題集」「英検4級 を ひとつひとつわかりやすく。」の3冊テキストを購入すれば十分だと思います。
英検4級 でる順パス単
英検4級 過去6回全問題集
英検4級 を ひとつひとつわかりやすく。
「家庭学習と塾」英検対策にはどちらがおすすめ?
英検に合格するために、家庭学習で対応するのと、英語塾や英会話スクールを利用するのとではどちらが良いのでしょうか?
結論、ご家庭の方針により「家庭学習と塾」のどちらが向いているかは違います。
家庭学習がおすすめのケース
- 保護者が学習のサポートをする前提で、子供と一緒に頑張ろうと思う場合
- なるべく費用をかけずに対策したい場合
英語塾・英会話スクールがおすすめのケース
- 保護者が英語が苦手
- 親が忙しくサポートできない
- 効率良く英検対策をしたい場合
- プロの指導で英語を学びたい場合
英検家庭学習 保護者のかかわり方のコツ
- 英語学習の目的や目標を決める
- 英語学習をする曜日や時間は子供と話し合って決める
英語学習の目的や目標を決める
保護者が、子供の興味や関心を理解し、それに基づいて英語学習の目的や目標を子供と話しながら決めていくことが重要です。例えば、子供が海外旅行に興味を持っている場合、日常会話を理解し、自分で英語でコミュニケーションが取れるようになることを目標として設定するのも良いと思います。
「来年の夏休みにアメリカに家族旅行に行こう」などと英語を使う機会を設定してあげるのも良いと思います。
次に、子供自身が自分の目標を見つける手助けをすることも重要です。例えば、将来外国で働きたいという夢を持てば、「いつまでに」「どんな英語力」が必要なのか一緒に調べて目標として設定するのも良いと思います。
英語学習をする曜日や時間は子供と話し合って決める
「学習時間や曜日などを子供自身が決める」ことは、中学受験塾で教えてもらいました。
大人でも、そうですが「人が決めたことをやる」=やらされ仕事よりも「自分でやることを自分で決める」方が主体的に取り組めると思います。
これは子供も一緒です。
学習時間(「いつ」「どのくらいの時間」勉強するか)を子供と話し合って基本的には子供に決めさせるのです。
英検の勉強を始める前に子供と話し合って「毎日17時から30分間勉強する」「日曜日はお休みにする」などの学習ルールを決めておくのです。
子供自身で決めるようにするのが重要です。英語学習をきっかけに学習習慣を身に付けるチャンスです!
子供がやる気になる声掛けが重要!
子供の気持ちに寄り添った前向きな声かけを心がけましょう!
何度説明しても理解していない、なんどやっても単語などを覚えていない…そんな時は、ついついキツい言い方で注意してしまいます。
でも英検学習に取り組む小学生は中学校レベルの英語を勉強しているのですからすぐに理解できなくて当然です。
子供のモチベーションを高める、ポジティブな声かけを意識しましょう!
せっかく小学生から英語学習をやるのに、逆に英語が嫌いになってしまうキッカケづくりになってしまったら、やらない方が良いです。
感情的になってしまう場合は、一旦プロに任せるのもありだと思います。
まとめ
今回は、中学1年生の息子が英検4級を6月2日(日)に受験予定なので英検1級/TOECE満点のKANA先生に教えてもらった「英検4級のレベル」「英検4級の試験内容」「独学で英検4級に合格するための勉強法」などをご紹介しました。
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