全国の公立中高一貫校について調査する「全国の公立中高一貫校徹底研究シリーズ」
今回は、大阪府の公立中高一貫校「大阪府立富田林中学校」について調べたのでご紹介します。
大阪府立富田林中学校とは?
大阪府立富田林中学校は、大阪府富田林市(大阪府富田林市谷川町4-30)にある公立の中高一貫校です。
富田林中高一貫校がめざす教育目標
グローカル(Global & Local)リーダーの育成
富田林中学校・高等学校では「グローカル(Global & Local)リーダーの育成」を教育目標として掲げています。
“グローカルリーダー”とは地域に根ざしながら世界的な視野を持ち、世界に貢献できる人材のこと。
未来を切り開く強い意志と高い知性、そして豊かな感性を持つ人材を、ここ富田林の地で育てていきたいと考えています。
育みたい3つの資質
富田林中学校・高等学校の教育活動では「高い志を持つこと」「基礎基本の学習」「豊かな人間性」を大切にしています。
さらに6年間の教育活動を通して次の3つの資質を育んでいきます。
- グローバルな視野とコミュニケーション力
- 論理的思考力と課題発見・解決能力
- 社会貢献意識と地域愛
富田林中学校・高校の「科学教育」
富田林中学校・高校は大阪府立高校の普通科としては唯一のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校です。
地域に根差し、世界的な視野で活躍する「グローカル人材」を育成するため、生徒自ら課題を発見して研究を進める「探究」の授業を軸に、グローバルな視点も取り入れながら大学や地域の企業と連携するなど地域連携も重視した科学教育を進めています。
科学教育4つのポイント
1.富中サイエンス
生徒の「科学をもっと知りたい」という知的好奇心を育み、学習意欲を高めるため、中学理科の枠を超えたサイエンスの深さ、面白さを学びます。大学の先生や科学関係施設の専門員、高校教員等が丁寧に教えてくれます。
2.大学との連携
探究Ⅱの授業では大学との連携を築き、研究室に赴き探究の発表を行って大学の先生方からの指導、助言をしていただいてます。大学との連携によって学会発表できるような高度な内容の探究活動を目指しています。
3.講演会
探究活動の内容と関連の内容と関連の深い分野の研究者の方を招聘し、最先端の研究内容について紹介していただいてます。最先端の科学に触れることで将来の科学技術を担う人材を育成することを目的としています。
4.サイエンスツアー
大学の設置研究所などの科学的施設や自然環境施設を訪問して、講演会や実習を実施していただき、科学的な興味関心を喚起し、科学的素養を育成することを目的としています。
国際交流の取り組み
富田林中学校・高等学校では、中高一貫校という強みを生かし、世界で活躍するグローバルリーダーの人材育成を目指して6年間を見据えたグローバル教育を推進しています。多様性を理解し、課題に対して論理的に考え、解決する力を養うとともに、国際社会に貢献できる人材になるためのコミュニケーション力、プレゼンテーション力を育成します。
グローバル教育
大阪府立富田林中学校の入学者募集・選抜について
応募資格
- 保護者(親権を行う者(親権を行う者のないときは、未成年後見人)をいう。)とともに大阪府内に居住する者又は入学時に居住する見込みの者
- 小学校若しくはこれに準ずる学校を卒業する見込みの者若しくは義務教育学校の前期課程を修了する見込みの者又はこれと同等以上の学力があると認められる者
詳しくはコチラ
募集定員
募集定員は、1学年3学級120人とする。
入学者選考の内容
入学者選考は、創造力やリーダーシップに富んだ人材の育成を念頭に、6年間の中高一貫教育で学ぶ意欲や適性等を、以下により多面的・総合的に判断して行うものとする。
選考の方法
1 入学者の選抜のため、適性検査及び作文を実施する。
2 適性検査及び作文の問題は、大阪府教育委員会(以下「府教育委員会」という。)が作成する。
3 適性検査及び作文の問題は、小学校で習得される基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性等をみることを主なねらいとして作成する。
志願者は、入学志願書を志願先中学校長に提出する。その際、小学校の校長による応募資格の確認を必要とする。
大阪府立富田林中学校の入学者選抜
適性検査等
- 適性検査及び作文を実施する。
- 適性検査は、適性検査Ⅰ(国語的問題)、適性検査Ⅱ(社会・理科的問題)及び適性検査Ⅲ(算数的問題)とする。
- 作文は、400字程度とし、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性及び自らの考えや意見を論理的かつ適切に表現する力をみる。
選抜資料・方法
- 適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ及び作文の成績を選抜の資料とし、その総合点により選抜を行う。
- 合格者の決定に当たっては、次のように行う。
- 総合点の高い者から順に、募集人員を満たすよう合格者を決定する。
- 入学辞退者が生じた場合、「繰上順位」に従い、順次入学の意思を確認する。
出願、適性検査等及び合格者発表の期日(令和5年度)
出 願 | 適 性 検 査 等 | 合 格 者 発 表 |
1月5日(木)及び1月6日(金) | 1月21日(土) | 1月29日(日) |
大阪府立富田林中学校の偏差値は?
大阪府立富田林中学校の偏差値は私が偏差値を確認している四谷大塚、首都圏模試センターのどちらにも掲載がありませんでした。
「能開センター」や「日能研」など関西圏の中学の偏差値表にも公立中高一貫校の偏差値は掲載されていませんでした。
と言うことで日本最大級の私立中学校・国公立中高一貫校情報サイト「シリタス」によると大阪府立富田林中学校の偏差値は64だそうです。
シリタスの偏差値は、根拠になるデータがわからないので、私は参考程度に観ています。
ちなみに公立中高一貫校の受検は作文問題など記述式問題が多いことと報告書(小学校で作成してもらう書類)などで選考されるため、偏差値で合否判定が出しづらいと言われます。