息子が今週からenaの春期講習に参加しています。
息子は2024年の公立中高一貫校入試に挑戦しようと考えている新小学5年生です。
これまで「学習教室ガウディア」に通っていましたが新小5と言うことで、本格的な受検塾での勉強を開始したいと思いenaに通わせてみることにしました。
今回は、息子が通うことになった都立中高一貫校受検で合格実績圧倒的No.1の塾「ena」に関して私が調べたことをご紹介しようと思います。
はじめに
うちは長女が2022年に公立中高一貫校受検をしまして、無事に合格することができました。
姉の「受験勉強に頑張る姿」と「合格して喜ぶ姿」をみて弟も「俺も受けたい」と言い出しました。
お姉ちゃんの中学受験(第一志望は公立中高一貫校)に伴走してみて、公立中高一貫校の魅力を肌で感じていたので、私も妻も弟の公立中高一貫校受検には大賛成でした。
ただ、お姉ちゃんの受検では塾選びに失敗したとの思いが強かったので、今回改めて公立中高一貫校受検コースを持っている塾を調べてみました。
うちは神奈川県なのでお姉ちゃんの時は神奈川県の公立中高一貫校受検で実績のある塾から選びましたが、隣の駅は東京都なので都立中高一貫校受検で実績のある塾も対象にすることにしました。
お姉ちゃんの受検の時から気になっていたのが都立中高一貫校受検で合格実績圧倒的No.1の塾「ena」でした。
と言うことで、息子の最初の受検塾は「ena」とすることにしたのです。
お姉ちゃんの時も中学受験本番では公立中高一貫校以外に私立中学も併願受験をしました。併願受験ではアクセスを考えると東京都の中学の方が通いやすいところが多かったので東京にある私立中学で適性検査型試験をしている学校を数校受験しました。
娘が受験した私立中学の説明会などにも行きましたが「近くの東京都立桜修館中等教育学校の適性検査問題と近い問題となっている」との説明があり過去問なども購入して都立中の問題対策もしました。
都立中高一貫校(公立中高一貫校)とは?
公立中高一貫校(都立中高一貫校)の目的
公立中高一貫校は1999年に文部科学省が学校教育法を一部改正して誕生しました。東京都では白鷗高校附属中学校が2005年に東京都初の公立中高一貫校として誕生しました。
中高一貫教育は6年間の計画的・継続的な教育指導により個性や創造性を伸ばし、幅広い年齢層の生徒が6年間一緒に学校生活を送る中で社会性や豊かな人間性を育む教育を進めることができます。
1999年までは私立の中高一貫校に行くことでしか受けられなかった中高一貫教育を経済的負担が比較的少ない公立校でも受けられるようになりました。
都立中高一貫校の教員は公募制による精鋭が集い、私立の有名校に負けない確かな指導を展開しています。
公立中高一貫校公立中高一貫校(都立中高一貫校)の目的の理念
公立中高一貫校の教育の基本理念として「未来を切り開くリーダーの育成」が掲げられており、単なる知識の詰め込みではなく、自分で問題を解決できる能力を持ち、リーダーシップを発揮できる子どもたち、すなわち将来の日本を担っていくリーダー人材の育成を公立中高一貫校は担っているのです。
例えば東京都立小石川中等教育学校の「育てたい生徒像」は下記の3つとなっており、親としてそんな中高生になって欲しいと思いませんか?
娘の受検に立ち会うまでは公立中高一貫校のことは知っていましたが「学費が安くて、でも高い進学実績があるお得な学校」くらいにしか思っていませんでしたが、学校の説明会などに参加して、どこの学校も理念が素晴らしいなと感じて、益々通わせたいなと思うようになりました。
東京都立小石川中等教育学校の「育てたい生徒像」
- 現状に満足せず、高い志をもち、自らの個性と能力を自ら開拓する生徒
- 国際社会に生きる日本人として、幅広い教養と豊かな感性及び高い語学力を身に付けた生徒
- 自然科学など様々な場面・分野で活躍できるリーダーを目指す志の高い生徒
公立中高一貫校(都立中高一貫校)の選抜方法は?
公立中高一貫校は基本的に「適性検査(作文含む)」と「報告書」で選考されています。
ちなみに神奈川県だと下記の表のとおり面接やグループ活動もおこなわれる学校があります。
※2021年、2022年は新型コロナウィルスんも影響で全ての学校で中止されていましたが…
神奈川県の公立中高一貫校の選考配分
適性検査では「読解力」や「仮説思考力」などが試されます。
「読解力」は文章を読んで理解する力だけではなく、出題者の意図を読み取る力も求められていると感じました。また「仮説思考力」に関しては、日常の現象について、「なぜ」と疑問を持ち、仮説を立てて検証する思考力が求められていると感じました。
基本的に小学校で学ぶレベルの知識を元に思考力を試されるような検査です。
例えば野菜を洗うとき、ピーマンやきゅうり、キャベツなどは水に浮きますが、じゃがいもやにんじんなどは水に沈みます。なぜ違いが生まれるのか、浮いたり沈んだりするのかに関した問題が適性検査では問われます。
水に浮くか沈むかは、体積と重さの関係=「密度」で決まります。
密度・ 浮力については中学校で習う内容なので必要な情報は問題文の中にあり、与えられた情報をもとに仮説をたてて自分の意見をまとめる力が求められます。
都立中高一貫校受検合格実績圧倒的No.1の塾「ena」とは?
ena(エナ)とは
ena(エナ)は、株式会社学究社(がっきゅうしゃ)が運営している公立中高一貫校・都立高校受験、私立中学・私立高校受験、大学受験などの対策をおこなう進学塾です。
株式会社学究社は、東証一部上場企業で単独で売上高約100億円、利益約11億円と教育産業を代表する会社です。ちなみに受験と教育の情報サイト「inter edu.com(インターエデュ・ドットコム)」を運営する株式会社インターエデュ・ドットコムの親会社も株式会社学究社です。
ena(エナ)の公立中高一貫コースの特徴
圧倒的な実績
最大の特徴は都立中高一貫校の合格実績が圧倒的な合格実績ではないでしょうか。
都立中高一貫校の募集定員1,760名(区立九段中含む)のうちenaからの合格者が956名です。
なんと募集定員の54%がenaからの合格者だったことになります。
合格者の半分以上がena生ですからね。
最も比率が高い立川国際中に至っては募集定員160名に対して122名(76%)がena生です。
すごいですよね。
ただし「enaでは10時間以上の指導実績のある生徒のみを合格実績にカウントしています。個別enaからの合格者も含みます。」という注記があるので、全てが全てenaの実績ではないかもしれませんが。
都立中対策に適したオリジナルテキスト
enaのオリジナルテキストは、小5・小6では文系・理系・作文に分かれ、適性検査や作文でしっかりと得点するためのポイントがわかりやすくまとめられています。
文系・理系はカラーで見やすく、都内公立中高一貫校の過去問やその類題が効果的に組み込まれています。enaの教務力を結集せた、合格へと直結するテキストです。
理解度を確認しながらすすめられる授業
通常の授業で「理系」「文系」「作文」で適性検査に特化した対策授業が行われている他、日曜特訓や直前特訓、対策合宿などの特別講座、enaオリジナルの各種模試、作文添削などが実績されています。
私が見学した教室では1クラス10人~15人くらいで問題演習中には先生が生徒が解いているところを回って、簡単なアドバイスなどをしていました。
ena小学部の口コミ
塾に入る前から聞いていた噂通りの、とてもいい先生でした!その先生に教えてもらうことができたので、うちの娘はとてもラッキーだったかもしれません。最初は、塾に通うことをとても嫌がっていたのに、途中からとても楽しそうに通うようになって、その変化に私自身が一番驚いています。
ベテランの先生が担当してくださり、面談以外でもいろいろと相談に乗ってくれて、アドバイスも的確なので参考になります。親も受検間近になると不安にかられるため、どのように子供と接したらよいのかなどをアドバイスくれて、とても頼れる心強い存在でした。
enaを選んだ経緯
弟の公立中高一貫校受検をサポートしてもらう塾を検討する中で「電車の乗り換えなし」で「乗車時間10分以内」の2つを条件として公立中高一貫校受検の対策コースを持っている塾をピックアップしました。
- 臨海セミナー
- 栄光ゼミナール
- STEP
- ena
の4校でした。
乗り換えをすれば
- 中萬学院
- 湘南ゼミナール
などにも公立中高一貫校コースがあるのですが。
お姉ちゃんの時に臨海セミナーは体験をしたことがありましたし、栄光ゼミナールはお姉ちゃんが通いましたが、あまり良い印象がなかったので、まずはenaとSTEPのどちらかで体験授業を受けさせたいなと思いました。
ただSTEPは神奈川県立中(相模原中等と平塚中等)用のコースしかないので、まずはenaで適性検査の基礎を体験してみることにしました。
enaの印象
enaの教室に通うことに決めて最寄りの教室に問い合わせをしました。
授業の様子を見学させてくれると言うので息子と見学に行きました。
ちなみに春期講習を受けた息子の感想は
すごく授業はわかりやすい!
でも5時間は長い…
enaの春期講習費用
学年 | コース | 日数 | 時間 | 料金(税込) |
小3 | コース2科 | 5日 | 1時間45分 | 14,300円 |
小4 | コース4科 | 5日 | 2時間40分 | 22,770円 |
小5 | 適性検査対策コース | 10日 | 5時間5分 | 52,800円 |
小5 | 適性検査・私立中併願コース | 10日 | 5時間5分 | 61,380円 |
小5 | 私立中コース | 10日 | 4時間10分 | 52,800円 |
小6 | 適性検査対策コース | 10日 | 6時間 | 70,950円 |
小6 | 適性検査・私立中併願コース | 10日 | 6時間 | 91,850円 |
小6 | 私立中コース | 10日 | 5時間5分 | 70,950円 |
小6 | 春期合宿 | 3日 | 2泊3日 | 55,000円 |
小6 | 春期セミナー | 2日 | 8時間30分 | 30,800円 |
小6 | スタートアップチャレンジ | 全2回 | 適性検査演習 (自宅) | 19,800円 |
ちなみに春期合宿以外には映像授業の提供もあり、予習・復習も可能です。
流石にクタクタで予習・復習をする余裕はありませんが…
でも出された宿題は頑張ってやっていました。
ちなみにenaにはじめて通塾する場合は特典適用講習料ということで教材費のみで受講できました。
塾選びのポイント
ここまでenaに関して詳しくご紹介してきましたが、長女の塾選びで失敗をした私が導き出した塾選びのポイントをご紹介します。
大前提としては「志望校の選抜検査(適性検査や面接)に精通しており適切なカリキュラムを提供している」ことです。
この精通していることを計る指標が合格実績だったりしますが、塾が出している数字を鵜呑みにしない方が良いと言うことを理解してください。
同じ軸で比較検討をする必要があるのですが塾が出す都合の良い数字ではなく下記を確認してください。
- その教室で本科コースを受講している生徒で志望校を受けた人数と合格した人数
- 塾全体で本科コースを受講している生徒で志望校を受けた人数と合格した
この2つの数字は、塾に実際に行って教室長さんなりに聞けば教えてくれます。
私が行った塾で教えてくれなかった塾/教室はありませんでした。
ちなみに塾のホームページやチラシで志望校に合格者数が50名とか掲載されていても、実際には、その教室からは合格している生徒がいなかったり、逆に合格者も多いけど受検者数を考えると合格率では、あまり芳しくないなどのことがわかります。
あと「本科コースに通っている生徒」に限定して合格実績を聞くのも重要です。enaの場合も「enaでは10時間以上の指導実績のある生徒のみを合格実績にカウントしています。個別enaからの合格者も含みます。」となってます。また塾によっては模試だけ受けただけで合格実績にしてしまっているような塾もあるようなので注意しましょう。
詳しくは
娘の塾選び失敗で学んだこと
この教室ごとの合格実績の確認は娘の塾選びでもおこないました。
なので完璧な
でも、実際に通わせてみると合格実績よりも重視することがあると感じました。
私が思う塾選びで最も重視すべき点は
実際に授業をしてくれる先生と教室長だと思います。
実際に通塾する前に確認したいのが
- 教室長の熱意や保護者対応の丁寧さ
- 実際に授業をしてくれる先生の指導力や熱意
が重要だと思います。
そこで今回は春期講習を受講する前に教室に見学に行きました。
1つ目の教室の先生は、教えていることは2つ目の教室の先生と同じレベルだと思いますが、生徒の演習中に次の解説用にホワイトボードに問題文などを書いてばかりいました。
逆に2つめの教室の先生は生徒に演習をさせる時に、必ず教室中を歩いて、生徒が解けているかチェックしていました。
ちょっとした差ですが、1つ目の教室では演習中に生徒が歩き回ったり、生徒同士が話してしまったりしていました。
もちろん生徒さんの問題もあると思いますが、先生が生徒1人1人に目を配っているのを2つ目の教室の先生からは感じました。
実際に見ると同じ塾でも教室によって、また先生によって大きな差があると感じました。
授業の見学をさせてくれる塾は多くないかもしれませんが、子供の進路に関わる重要な選択ですので、出来るだけ教室に足を運んで教室長や先生から話を聞いたり、できるなら授業の様子を見学させてもらうと良いと思います。
まとめ
今回は、息子が通うことになったenaに関して調べたことや、教室に見学に行った時に感じたことなどをご紹介しました。
また娘の塾選びを失敗してしまったと感じている私が塾選びの極意を考えて整理してみました。
少しでも塾選びに「失敗した…」と感じる人が少なくなれば嬉しいです。
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