公立中高一貫校の合格最低点(合格ライン)の調べ方

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公立中高一貫校受検マニュアル

2022年に娘が公立中高一貫校受検に挑戦しましたが、私立中学受験と比べると情報が少なく苦労しました。

過去問や模試などを受けるにあたって志望校の合格最低点(合格ライン)を知りたかったのですが、公立中高一貫校は公式には公開していないケースが多く特に苦労しました。

アニーパパ
アニーパパ

過去の合格ラインを知っても、あくまで過去のデータなので受検本番では役に立ちませんが、模試や過去問での目標点として設定したいなと思い知りたいと思いました。

今回は公立中高一貫校の合格最低点(合格ライン)の調べ方をご紹介します。

この記事を書いた人

管理人の"アニーパパ"と申します。 神奈川県在住40代です。2022年に長女が公立中高一貫校に無事に合格することができました。
私は東証一部上場企業の子会社で教育事業の責任者を2年ほどやっていました。当時、公立中高一貫校受検の専門家や国際バカロレア(IB)の専門家の方々に、取材や対談でお会いして公立中高一貫校や英語教育に魅力を感じました。
このブログでは子供たちの中学受検体験記的な内容から仕事も含めて情報収集して集めた受検・教育情報なども紹介していこうと思います。ちなみに2024年には次男の中学受検を予定しています。
また、娘が中高一貫校に通うことになり中高一貫校の多くで使用されている検定外教科書「体系数学」と「New Treasure(ニュートレジャー)」に苦戦しました。そこで多くの専門家の方々に相談してオンラインスクールを開校しました。このような経験から得られたことも発信しています。

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適性検査の得点開示について

適性検査の得点は、合格発表後に希望者に対して開示されます。

開示されるのは本人の適性検査の点数のみになります。娘の学校では適性検査の合計点のみが開示されるのみでした。

学校によっては適性検査Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの各得点までは開示されるケースもあるようですが各問題が正解していたのかどうかもわかりませんし、私立中学などでは開示されるケースもある合格最低点や平均点などの詳細は開示されません。

アニーパパ
アニーパパ

娘が合格した学校では、入学同意書を提出しに行った時に、希望者は本人にのみ得点が開示されました。受検票で本人確認されて保護者は廊下で待たされました💦

娘の適性検査の得点は

私もインターネットで公立中高一貫校に合格した方のブログやインターエデュなどで合格最低点(合格ライン)を調べていたので

ママ
ママ

で、おたくの娘さんは何点だったの?

と言う声が聞こえていそうですが、公立中高一貫校は1学年の生徒数も限られるため、学校名や詳細な得点などは開示しないことにしています。

詳細はお伝え出来ませんが適性検査の合計点が総得点の何%くらいだったのかお伝えします。

結論的には69%でした。

アニーパパ
アニーパパ

この程度の情報開示で申し訳ないです。。。

でも、ここから詳細な情報を得るための方法をお伝えするので、最後まで読んでもらえればと💦

ちなみに受検当日に自己採点した時には適性検査Ⅰが8割に対して適性検査Ⅱは5割の得点でした。厳しめに採点すると6割を割り込むんじゃないかと不安でした。

公立中高一貫校の合格最低点(合格ライン)の調べ方

では、私が実際に調べた方法と信用度に関してお伝えしていきます。

1.インターネットで調べる

私が最初に合格最低点(合格ライン)が気になった時に調べた方法がインターネットで調べる方法でした。

Google

まずはGoogleで「志望校名+合格ライン」とか「志望校名+合格最低点」などで検索しました。

学校によっては、合格最低点(合格ライン)が掲載されたサイトが直ぐに見つかるケースもありますし、検索結果ページで「次へ」と何ページかページ送りしても情報に辿り着かないケースもあります。

インターエデュ

インターエデュは、受験にまつわるさまざまな悩みや疑問の解決をしたり、学校・塾の評判を知ることができる「掲示板」を中心に、月間100万人を超えるユーザーが利用している同分野最大級のサービスです。学校ごと/受検年ごとの掲示板があり、志望校の合格最低点(合格ライン)が掲載されている可能性があります。

ちなみにインターエデュは東京都の都立・区立中高一貫校の合格実績No.1である進学塾enaを運営している株式会社学究社が主要株主となっています。

ブログ・Twitter

Googleで「志望校名+ブログ」などで検索したり、Twitterで「志望校名」などを検索して志望校を受けた保護者のブログやアカウントを探します。

過去に志望校を受検した保護者のブログやTwitterの投稿の中には、合格した人だけでなくご縁がなかった方の情報があります。中には適性検査の得点開示結果を投稿しているケースもあるので過去の投稿まで探していました。

インターネットで調べる特徴
  • 調べやすさ:☆☆☆☆☆(5)
  • 情報の信頼性:☆★★★★(1)

インターネットの情報は簡単に調べられる反面で、情報の信頼性は低いです。特に得点の情報は参考程度に見ることをおすすめします。

アニーパパ
アニーパパ

ただしブログやTwitterで見つけた先輩保護者の経験談などは非常に参考になったのも事実です。何記事も読み込んでいけば、その投稿者が信用できる情報を発信しているのかがわかってくると思うので信頼できる投稿者の情報は、結構参考にさせてもらいました。

2.塾で聞く

インターネットで合格最低点(合格ライン)を調べましたが志望校の信頼できる情報は、あまり見つかりませんでした。

公立中高一貫校全般的な傾向としては適性検査で6割程度の得点を取れると合格する確率が高いとの情報が多く見られました。

ただ学校の難易度や、その年の問題の難易度や受検倍率などにより変動して正答率が5割でも合格することもあれば正答率7割でも不合格になることがあるなど「本当はどうなの?」と混乱しました。

そこで塾の先生に聞いてみることにしました。

アニーパパ
アニーパパ

志望校の合格最低点を知りたいんですけど教えてもらえませんか?

塾の先生
塾の先生

その年の問題の難易度や受検倍率などにより変動するんで、一概に合格ラインはないんですよね…

はじめは、若干渋られたんですが粘りました。

アニーパパ
アニーパパ

もちろん年によって合格ラインが違うのは理解してるんですが模試とか過去問を解く時の目標ラインにしたいので最近の合格者の最低得点などを把握されてる範囲で教えてもらえませんか?

志望校に複数の合格者を出している塾なら、確実に合格ラインの情報を持っています。開示できない塾は情報収集・分析不足だと思います。

ちなみに、なぜ塾が合格ラインを把握しているかと言うと、通塾していた生徒が「適性検査の得点開示」をした得点をヒアリングして合格者の得点の最低点と不合格だった生徒の最高得点を把握します。

そして特に重要なのが、繰り上げ合格になった生徒の得点です。

繰り上げ合格になった生徒の得点が、合格ラインとなるわけです。

ちなみに塾側から、この合格ラインの情報を伝えてくることは少ないと思います。

なぜなら、この合格ラインは毎年変わるのです。去年は5割の得点でも合格できたのに今年は7割の得点でも不合格になる可能性もあるわけです。同じ年でも、適性検査以外に報告書などの点数も選考に使用される※ため、塾も何点なら合格できるとは断定できないので、あまり伝えたがらないのかなと思いました。

また、この過去の合格ラインを正確に把握したところで、適性検査の点数はあがりません。なので塾側は生徒や保護者を混乱させる可能性のある合格ラインの情報を積極的には出さないのだろうなと思いました。

※東京都の公立中高一貫校の選考時の「適性検査」と「報告書」の比率

なので、「模試とか過去問を解く時の目標ラインにしたい」と目的をしっかり伝えた上で「最近の合格者の最低得点などを把握されてる範囲で教えてもらえませんか?」と合格ラインではなくて、あくまで合格した生徒さんの最低得点などを把握している範囲で教えてください(意味としては、合格した生徒さんの最低点だけ教えてもらえれば、解釈はこちらの責任でします)と伝えました。

すると

塾の先生
塾の先生

わかりました。では直近3年分の塾が把握している合格者の適性検査の得点をお伝えしますね。

2021年は●●●点がうちの塾の生徒の合格最低点でした。2021年は繰り上げ合格者はいなかったので実際の合格最低点は、もう少し低いと思います。

2020年は●●●点が合格最低点でした。この生徒さんは繰り上げ合格だったんですが合格発表直後に繰り上げになっているので、実際の合格最低点は、もう少し低いと思います。

逆に2019年は●●●点が合格最低点でした。この子は合格発表の翌日に繰り上げになっているので合格最低点にかなり近いと思います。

こんな感じで詳細の情報を教えてくれました。

この合格最低点の情報は、志望校に多くの受検者を出している大手塾ほど多くの情報を持っています。

このような情報が得られるのも塾に入るメリットかもしれませんね。

塾で聞く情報の特徴
  • 調べやすさ:☆☆★★★(2)
  • 情報の信頼性:☆☆☆☆☆(5)
アニーパパ
アニーパパ

私の印象では塾の先生と、ある程度関係を構築しないと、なかなか聞きずらい印象があります。ただ情報の信頼性は大手塾なら間違いないかなと思います。

3.ママ友・パパ友などから聞く

これは交友関係が広い方にお薦めなのですが、お知り合いに志望校にお子さんが通っている方がいれば、聞いてみると良いと思います。

うちの娘の学校では入学後に友達同士で「適性検査は何点だった?」と言うのが自己紹介の一部だったようです。合格して入学してきた生徒さんの多くが「適性検査の得点開示」をしており、「何点だったよー」と情報交換していました。

アニーパパ
アニーパパ

うちの娘からは「●●ちゃんは適性検査〇〇点、▲▲ちゃんは△△点だったんだって」とクラスメイトの適性検査の点数を教えてもらいました。

また保護者同士でランチなどに行きましたが「うちは●●点でした」とか聞く機会もありました。皆さん秘密にしているというより雑談のネタ程度に点数を言い合っていました。

ママ友/パパ友に聞く情報の特徴
  • 調べやすさ:☆☆☆★★(3)
  • 情報の信頼性:☆☆☆☆★(4)
アニーパパ
アニーパパ

ママ友/パパ友の交友関係が広ければ比較的聞きやすいのではないでしょうか。

また、情報源もしっかりしているので比較的信用できる情報だと思います。

ただ塾などのように合格ラインを把握するための情報収集ではないので、繰り上げ合格になった方の得点とかは特に入ってきませんでした。

でも合格者の得点も娘やママ友から聞いた範囲では30点くらいの差がありました。

私が同級生のママ友から直接聞いた範囲では得点率60%弱くらいが最低点でした。

4.志望校の説明会などで聞く

私は塾で合格最低点のイメージができたので説明会などでは聞きませんでした。

アニーパパ
アニーパパ

ちなみに私が参加した説明会では、質疑応答もありましたが合格最低点や合格ラインなどを聞いている方はいませんでした。

説明会後に個別に先生と話をする時間があったので、聞く人は説明会後に聞いていたのかもしれませんね。

ざっくりとした合格ラインは、教えてくれる学校もあるようです。

個別に先生と話す機会があったら聞いてみましょう。

志望校の説明会などで聞く情報の特徴
  • 調べやすさ:☆☆☆★★(3)
  • 情報の信頼性:☆☆☆☆☆(5)
アニーパパ
アニーパパ

学校で合格最低点や合格ラインなどを開示してくれるかどうかは学校によって違うと思います。ただ、開示してもらえた場合は最も信頼性の高い情報だと思います。

5.模試などの保護者説明会で情報を得る※2023年12月追記

2023年10月、12月に受検した公中検模試の保護者説明会で参加会場の都道府県内(私が参加したのは神奈川県)の公立中高一貫校の「合格者の月別平均偏差値の推移」「偏差値別の合格者数」「合格ライン(合格最高点、合格最低点、不合格者最高点)」などが公中検の追跡調査の得点開示情報として紹介されていました。

模試などの保護者説明会での情報の特徴
  • 調べやすさ:☆☆☆☆★(4)
  • 情報の信頼性:☆☆☆☆☆(5)
アニーパパ
アニーパパ

公中検模試は10月、12月と2回受検しました。※ちなみに9月、11月は首都模試を受検したんですが首都模試ではデータなどの開示はありませんでした。

公中検模試は、「合格者の月別平均偏差値の推移」「偏差値別の合格者数」「合格ライン(合格最高点、合格最低点、不合格者最高点)」などを確認するだけでも価値があると感じました。

私が調べた公立中高一貫校の合格最低点(合格ライン)

学校名を開示できないので参考程度にしてもらえればと思いますが

適性検査の合計点が総得点の何%くらいだったのかをお伝えします。

私が塾の先生に聞いた3年分では

最も低かったのが55%でした。

逆に最も高かったのが62%でした。

なので、過去問や模試では60%の正答率を目標としました。

直前期でも60%前後の正答率で、「ギリギリなんだろーなー」と不安な毎日を過ごしました。

特に作文や記述で誤字・脱字で減点になるのが怖くてカタカナの練習もしたくらいです💦

まとめ

今回は、公立中高一貫校受検で調べるのに苦労した『合格最低点(合格ライン)の調べ方』をご紹介しました。

ただ、合格最低点(合格ライン)は過去のデータってだけで、問題の難易度や受検者数は毎年変わるので合格最低点(合格ライン)も毎年変わります。

何点取れば絶対に合格できるという確証はありませんので模試や過去問を解く際に目標として参考にする程度に、とらえてもらえればと思います。

公立中高一貫校の適性検査専門のオンラインスクールを開校予定

娘と息子の公立中高一貫校受検では「ena」「栄光ゼミナール」「臨海セミナー」「湘南ゼミナール」「中萬学院」など適性検査対策コースがある近所の塾はほとんど体験授業を受けさせてもらいました。
どの塾も15人~25人くらいの集団塾なので、塾の授業だけで合格力が付けられるのは、もともと適性検査への適性がある生徒だと感じます。
2022年に公立中高一貫校受検に挑戦した、うちの娘は6年生の秋の模試まで、合格圏外でした。(つまり6年生秋までは適性がなかったと言えると思います)そこから「このまま塾任せにしていたら合格できない…」と妻と私で過去問演習や作文の添削をして課題を1つ1つ潰していきました。

娘の経験から、2024年に公立中高一貫校受検に挑戦する息子も「塾任せ」にはせずに(ただし塾選びも体験授業などを複数校で受けて相性なども加味して、こだわって選びました)、適性検査で求められる能力を1つ1つ丁寧に身に付けさせるためにオンライン家庭教師を小5の秋から開始しました。

2023年より「読解力育成・作文添削講座(文系)」と「思考力育成講座(理系)」のオンライン少人数講座を開講しました。

無料体験授業も受付中です!※複数名コースのみ

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