公立中高一貫校受検塾のぶっちゃけ体験談 栄光ゼミナール/中萬学院/臨海セミナー

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公立中高一貫校

昨日は娘の第一志望校である公立中高一貫校の合格発表でした。

2月3日の受検当日におこなった自己採点では例年の合格ラインに対してギリギリだったので、本当にドキドキしましたが、無事に合格することができました。

今回は塾の”ぶっちゃけ体験談”をご紹介します。

この記事を書いた人

管理人の"アニーパパ"と申します。 神奈川県在住40代です。2022年に長女が公立中高一貫校に無事に合格することができました。
私は東証一部上場企業の子会社で教育事業の責任者を2年ほどやっていました。当時、公立中高一貫校受検の専門家や国際バカロレア(IB)の専門家の方々に、取材や対談でお会いして公立中高一貫校や英語教育に魅力を感じました。
このブログでは子供たちの中学受検体験記的な内容から仕事も含めて情報収集して集めた受検・教育情報なども紹介していこうと思います。ちなみに2024年には次男の中学受検を予定しています。
また、娘が中高一貫校に通うことになり中高一貫校の多くで使用されている検定外教科書「体系数学」と「New Treasure(ニュートレジャー)」に苦戦しました。そこで多くの専門家の方々に相談してオンラインスクールを開校しました。このような経験から得られたことも発信しています。

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塾選びは、とても重要です

公立中高一貫校受検を開始したころに塾選びの秘訣をご紹介しました。

公立中高一貫校受検 塾の選び方
公立中高一貫校の適性検査対策塾にはいつから通うべきか? 結論から言えば、小学校5年生2月からの1年間で合格することは可能です。あとは塾選びの秘訣もご紹介しています。重要なのは『近くの教室に行って直接話を聞いてみる』、できれば『体験授業を受けたり、授業を見学させてもらう』ことです。

今回は、実際に公立中高一貫校受検を終えて感じた塾選びの重要性と塾選びの秘訣を改めてご紹介しようと思います。

塾選びに失敗…

あまりブログではお伝えしてきませんでしたが、娘の塾選びには失敗したなと感じています。

今回は個人情報が特定できない範囲で、できるだけ具体的に体験談をご紹介したいと思います。

これから塾を選ぼうとしている方の少しでもお役に立てば嬉しいです。

私の住んでいるエリアの公立中高一貫受検対策塾の状況

私が住んでいる神奈川県では公立中高一貫校受検対策をおこなっている塾に下記のようなところがあります。

  • 臨海セミナー
  • 中萬学院
  • 栄光ゼミナール
  • 湘南ゼミナール

神奈川県下の公立中高一貫校の塾ごとの合格実績を見ると「四谷大塚」「日能研」「早稲田アカデミー」「SAPIX」などでも合格実績が掲載されていますが、基本的に「四谷大塚」「日能研」「早稲田アカデミー」「SAPIX」などは難関国私立中学受験が目標で、公立中高一貫校の受検対策をおこなうコースなどを持っていない(私が問い合わせした時には四谷大塚の一部の教室で公立中高一貫校対策コースがあるようなことも行っていましたが)ので、結果「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」「湘南ゼミナール」の四択でした。

ちなみに東京都の塾も調べたことがありますコチラ

東京はenaが全ての学校で実績1位でした。

エリアごとに強い塾の違いは、ありますが良い塾選びのコツは前回の「公立中高一貫校受検 塾の選び方」で紹介した選び方が間違っていなかったなと思います。

簡単に要点だけお伝えすると

公立中高一貫校受検対策塾の選び方
  • 志望校での実績があるか?(しかも教室単位で実績があるか)
  • 講師の方や教室長の指導力や熱意

詳しくはコチラ

塾探し体験談

私は娘に合う塾をしっかり選びたかったので公立中高一貫校で合格実績がある塾への問い合わせをおこないました。「SAPIX」は難関国私立受験塾だとわかっていたので、「四谷大塚」「日能研」「早稲田アカデミー」「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」「湘南ゼミナール」に問い合わせをしました。

「日能研」は公立中高一貫受検専門のカリキュラムはないとのことでした「四谷大塚」と「早稲田アカデミー」は公立中高一貫受検専門のカリキュラムを持っているようでしたが、限られた教室でしか提供しておらず、通える範囲には対象の教室がありませんでした。

「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」「湘南ゼミナール」は公立中高一貫専門のカリキュラムがあるとのことで体験授業をうけさせてもらうことに。

小学校5年生から各塾の授業を体験

「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」「湘南ゼミナール」の4塾では早いところでは小4から、遅いところでも小5から公立中高一貫受検コースを用意していました。

実際には「国語」「算数」「理科」「社会」の4教科を私立中学受験のカリキュラムで提供している感じでした。

「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」「湘南ゼミナール」の4塾では季節講習(夏期講習、冬期講習、春期講習など)の無料体験ができたので、小学校5年生の夏休み、冬休み、春休みに各塾の体験授業を受けさせてもらいました。

臨海セミナー

まず夏期講習は家から一番近い(自転車で5分)ところに教室がある「臨海セミナー」に行きました。

臨海セミナーは神奈川県内の公立中高一貫校受検で高い実績のある塾です。

娘が体験授業を受けさせてもらった教室の教室長さんも公立中高一貫校受検に対する知識も豊富で、その教室からの合格実績も高かったです。

体験授業も面白かったようで、臨海セミナーで決まりかなと思いましたが1点問題がありました。

「苦手な男子がいる…」

家から近いこともあり同じ小学校の同級生もいたようです。

1人とても苦手な男子がいるとのことで、他の塾も見てから決めようということになりました。

中萬学院

次に冬期講習で「中萬学院」の体験授業を受けました。

冬期講習は冬休み中だったので問題ありませんでしたが、中萬学院は電車で30分(乗り換え1回)+駅から徒歩10分弱くらいのところに教室があったので学校がある日に通塾出来るかが不安でした。

しかし、こちらも教室長の方も熱心で、志望校の合格実績もあります。

娘に聞いたらところによると授業もわかりやすく先生もフレンドリーなものの、授業のペースが少し速くて授業についていくのが大変だったとのこと。

私も見学しましたが1教室あたりの生徒数も多いため丁寧な指導をして欲しい場合は厳しいかもしれないなと思いました。

うちの場合は、やはり塾が遠いことが課題かなと思い保留としました。

栄光ゼミナール

次に「栄光ゼミナール」の体験授業を5年生の春休みに春期講習を受講しました。

栄光ゼミナールは通える範囲に2教室あって、どちらも体験授業を受けさせてもらいました。

1つ目の教室は電車で10分(乗り換えなし)+徒歩5分、2つ目の教室は電車で15分(乗り換え1回)+駅ビル直結で、どちらも比較的アクセスはしやすい立地でした。

1つ目の教室は教室長が、少し圧迫感のあるコミュニケーションをしてくる印象があり気になりましたが、授業を担当するのは文系の先生も理系の先生も、若くて明るい感じの先生。

娘に聞いても授業はわかりやすかったとのこと。比較的少人数で授業進度も中萬学院と比較すると、ゆっくりだったとのこと。

2つ目の教室は教室長は腰の低い丁寧な対応で好感が持てましたが、実際の授業を担当していただいたのが、少しご年配の先生で社会の鎌倉時代を体験授業で教えてもらいましたが、娘は「授業が少し退屈だった」との感想でした。

結局、栄光ゼミナールへ入塾

春期講習から、そのまま栄光ゼミナールへ入塾しました。

体験授業も含めて、しっかり比較して入塾したつもりでしたがベストな選択だったとは思っていません。

栄光ゼミナールに入塾した理由
  • 電車で通塾しなければならないものの乗り換えなしで行ける
  • 適性検査Ⅰ、Ⅱの先生が2人とも良い(授業がわかりやすい、明るい雰囲気、優しい)

しかし途中で先生が1人異動になり、教室長が代わりに担当することになりました。

この教室長の先生が事前の面談で私が感じていた違和感の通り不満の原因となりました。

不満に感じたこと

オプションコースを勧めてくるが勧めっぱなしでほったらかし

春期講習と同時にオプションの「資料問題の読み取り講習」を勧められました。

公立中高一貫校の適性検査では資料問題が頻出なのは知っていたので勧められるままに受講しました。

春期講習とは別の日に数回「資料問題の読み取り講習」を受けました。

授業が終わって帰宅した娘に感想を聞きましたが「わかりやすかった」とのこと。

この時はオプションコースを受けて良かったと思っていました。

6年生になってからも「グラフ問題特別講習」などオプションコースを勧めてくるので、参加させました。

しかし、この「グラフ問題特別講習」は全3回くらいのオプションコースだったと思うのですが、全3回の授業が終わってから教室長から連絡があり

「グラフ問題特別講習の宿題は全てやってきていたものの、途中式などの記入がないので、本当に自分で解いたのか疑わしいと思っている」とのこと。

まず、犯罪者でも見つけたかのような言い方に腹が立ちました。

そして、「宿題を毎回チェックして初回から怪しいなと思っていたが確信が持てなかったので様子を見ていました」とのこと。

この教室長はオプション講習の費用を何だと思っているのでしょうか?

グラフ問題の攻略は公立中高一貫校の適性検査では極めて重要都のことでオプションコースを受けさせました。仮に娘が宿題を答えなどを見ながらやっていたとしたら、少しでも、そんな疑いがあるなら保護者に「もしかしたら宿題を答えを見ながらやってしまっているかもしれないから、それとなく宿題をする時は見てあげてください」など声をかけてくれれば注意しておくこともできます。

しかし教室長は、疑いの眼差しを向けながら3回の授業が全て終わってから「確信を持ちましたのでご報告します」と自信満々に電話してきました。

「宿題をしっかりしていなくてもグラフ問題特別講習はしっかり受けられていたんですか?」と聞くと「宿題を自分でやったかわからないので、どこまで力が身に付いたか疑問ですが…」とのこと。

「何のために特別講習を受けさせたの?」と悲しくなったのを覚えています。

夏の志望校特別特訓

また夏休みには夏期講習とは別に「栄光の森」という志望校特別特訓にも参加しました。

この「栄光の森」は神奈川県内の全ての栄光ゼミナールの教室で参加資格がある生徒だけを横浜に集めて志望校別に数日間の特別講習を受けるものです。

朝から夕方まで1日中、講習がおこなわれます。

「栄光の森」自体は、同じ志望校の生徒が集まり授業を受けることでライバルたちの存在を意識して受検モードを高めるのにも良いイベントだと思いました。

長時間の授業を受け続けるので大変そうでしたが、全ての講習が終わった時には本人も満足そうでした。

しかし「栄光の森」が終わって通っている教室に、受講状況はどうだったのか?課題などがわかったりしているなら教えて欲しいと電話をしたところ、教室長から「教室側ではわかりません」と言われました。

しかも「栄光の森は参加している生徒も多いので1人1人の状況まで把握していません」的なことを言われたと記憶しています。

いやいや実際に把握できていないとしても「把握していません」って言いきっちゃう神経が信じられませんでした。

コロナウィルス感染対策意識も低い

通塾時に体温を計ったり、消毒をしてから教室に入るなどマニュアル的なことはじっかりおこなわれていたようですが、保護者説明会や授業のオンライン受講などには、とても消極的でした。

保護者会にオンラインで参加したいと伝えても「オンラインを希望するんですか?可能かどうか確認します」と言われました。とても迷惑そうな対応でコロナウィルス感染対策への意識が薄いなと感じました。

また授業に関してもオンラインで受講したいと伝えたところ「コロナに感染した場合は、濃厚接触者はオンライン受講を認めていますが、それ以外は認めません」とのことでした。

濃厚接触者になったことがあってオンライン授業を受講したこともありました。授業の様子を横から見ましたが、オンラインで授業は受講できるものの、ただ撮影された授業を見れるだけで、オンラインで受講している生徒に声をかけることは1度もなく、リアルタイムに授業を受けた感じがしなかったとのことです。

普段の授業でも生徒に目を配るような授業はできていないのだろうなと感じました。

志望校別ゼミも…

秋から志望校に一番近い教室に普段は別々の教室に通っている生徒を集めて「志望校対策ゼミ」が開講されました。うちからだと電車で30分程度かかる場所にあるため「コロナ感染も心配…」と伝えると、「わかりました」とのことでした。

しかし志望校に特化したカリキュラムは受講しておいた方が良いかなと思い「やはり志望校対策ゼミは受講したいと思う」と電話で伝えると「志望校対策ゼミは定員になっちゃいました…」とのこと。

「志望校対策ゼミを受けられないとしたら志望校対策はどうすればいいんですかね?」と相談すると「個別指導でも受けたらどうですか?」とのことで「一応、定員を増やせないか相談してみます」と言われました。

翌日だったと思いますが「定員を増やすことができました」と恩着せがましい電話がかかってきました。

不信感も頂点に達していましたし、定員を増やしても夏の「栄光の森」みたいに1人1人の把握もできていない講習なんだろうなと思い、「コロナが心配なので個別指導で志望校指導を受けたい」と伝えました。

栄光のビザビを紹介してもらうも、栄光のビザビの担当者は「第一志望校である公立中高一貫校の指導経験がある講師はいない」とのこと。

教室長個人の問題なのか栄光ゼミナールの問題なのかはわかりませんが、栄光ゼミナールの志望校対策は受けないことに決めました。

また直前期のオプション講習も受けませんでした。

授業中に見せしめ的に罵倒

娘に塾での様子を聞いていると教室長が担当している授業では1人の男の子が、見せしめ的に怒られているとのことでした。授業中に話をしている男子グループがいたようです。教室長は男子グループのリーダー的な存在の男の子を罵倒していたようです。

それ以来、何かといえば、そのリーダー的な男の子が罵倒されていたとのこと。

私が中学生だった時にも、そんな先生がいました。その先生はリーダー的な存在の生徒に圧力をかけることでクラスを掌握していると思っている先生でした。

怒られるのが嫌だから宿題をする

受検直前期のことです。娘とその日にやるべきことを決めていました。

でも1回、やるべきことが終わらないことがありました。

話を聞いてみると「塾の宿題を終わらせないと先生に怒られるから…」と、一緒に決めた勉強よりも塾の宿題を優先していました。

宿題自体は直前期にやるべきことでもあったため、予定していた勉強を削って塾の宿題の時間を組み込みました。ただ嫌だったのが子供に「怒られるのが嫌だから勉強をする」という姿勢を持たせることでした。

塾を無断で休んだこともありました…

年末ぐらいだったと思いますが、家を出たものの塾には行かずに家の周りをウロウロしていたことがありました。2時間くらい家の周りをフラフラしていたようです。

たまたま長男が見つけて連れ帰ってきましたが理由を聞くと「先生が怖いから…」

今にして思うと先生が怖かっただけではなく受検自体が不安だったり、いろいろな思いがあったのでしょうが、教室長に生徒に寄り添う様子はなく、妻と娘と私の3人で話し合いをしてメンタルケアをして欠席は1回のみで終わりました。

そんなことがあり親としても不安でしたが、特に何のフォローもありませんでした。

受検まで残り5か月で転塾もできず…

不信感が固まったのが夏期講習後だったと思いますが受検まで5か月となっており、転塾もリスクがあるなと思い通塾を続けました。

今回は不満を吐き出しましたが、全てが全て悪かったわけではなく合格できたのは栄光ゼミナールの専門的な授業のおかげだとも思います。

しかし改めて塾選びでは講師の方や教室長の指導力や熱意が大切だなと感じました。

追加するなら教室長と親との相性も重要なんではないでしょうか?

公立中高一貫校受検対策塾の選び方
  • 志望校での実績があるか?(しかも教室単位で実績があるか)
  • 講師の方や教室長の指導力や熱意

直前期は親子ともに不安もありましたが塾には一切相談もできず残念でした。

まとめ

娘は高倍率の公立中高一貫校受検を成功させてくれました。

しかし塾選びは、はっきり言えば失敗だったと思います。

季節講習(夏期講習、冬期講習、春期講習)を体験して、じっくり選んだつもりでしたが不十分でした。

娘が合格してくれたので良かったですが、合格できていなかったら塾選びを悔いていたと思います。

今回は、私の反省を多くの保護者の方々に役立ててもらえればと思い、私が感じたことを正直に書きました。もちろん私の視点で一方的に書いていますので、教室長にも言い分はあると思います。

なので偏った意見だという前提で参考にしてもらえればと思います。

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