2024年2月3日の適性検査から1ヶ月半が経過しました。
残念ながら息子は志望していた公立中高一貫校にはご縁を頂くことが出来ませんでした。
この記事を書くかは本当に悩みました。
「結果が出せなかったからクレームを言ってるだけだろ」と思われる方もいるでしょうし、なにより志望校にご縁を頂けなかったことは親子で本当にショックで…あまり思い出したくない気持ちもあります。
ただ息子は既に前を向いており今週から塾の春期講習に参加して高校受験で難関高校に合格することを目指しています。
また姉の受検後に、合格したにもかかわらず「ぶっちゃけトーク」をさせて頂き、「参考になった」と多くの声を頂いていたので、今回も合格して「ぶっちゃけトーク」してやろうと心にとどめてきた思いを残念な「ぶっちゃけ」になってしまいましたが「ぶっちゃけ」させていただきます。
これから都立中高一貫校受検塾enaへの通塾を検討されている方にリアルな口コミとして参考にしていただけたら幸いです。
※この記事はリアルな体験を生徒・保護者視点で赤裸々に書かせて頂きました。もちろんenaの全教室で授業を受けたことがないので全ての教室に該当しない部分もあると思います。ただ、たまたまですが2教室は実情を見させて頂いていますので、全く的外れな内容でもないと思います。あくまで1組の親子の体験談としてご理解下さい。
都立中高一貫校受検塾enaのリアルな口コミ
息子が通っていた教室での体験をもとに書いています。全ての教室に共通する点もあると思いますし、逆に息子の通っていた教室に限った部分もあると思います。
- テキストのクオリティーが高い
- カリキュラムの質も高い
- オンライン授業が見放題で、オンライン授業の質も高い
- 教室長が受検学年に2回も変更して、2回目は他の教室と兼任の方で週に1回しかいない…
- 教室の人員が不足している:授業を担当する先生以外には事務職員の方が1名いるだけ(事務の方がいない時間も)
- ただですら教室の人員が不足しているのに事務職員の方から営業電話がかかってくる…(むしろ営業電話以外の連絡はない…)
ネット上の口コミや評判を見ると、やはりenaは校舎により当たり外れが多い塾と言うのは正しい様です。私は2校舎見学して決めましたが最初に伺った校舎は学級崩壊状態でした。。。
あと受検学年で担当講師が辞めてしまうのも珍しいことではないようです(ここまでは事前の情報収集でわからなかった…)
そして人手不足は全校舎共通の課題なのではないでしょうか?
公立中高一貫校受検塾の検討
姉の公立中高一貫校受検がおこなわれた2022年2月、受検から1週間後の合格発表では「ダメかもな…」と思いながら学校のサイトを開くと、なんとご縁を頂けました。
季節講習で体験
娘の受検を終えた2022年2月に、息子は小学校4年生でした。
娘の受検で「塾選びに失敗した」と思っていたので、とにかく体験授業などを受けたり、授業の様子を見学させて頂いて、「後悔のない塾を選ぶぞ」と考えていました。
最初にenaの春期講習を受講しました
実は最初にenaの春期講習を受講しました。
小4と小5の間の春休みにenaの春期講習を受講しました。
もともと「公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか」で紹介されていたenaに興味を持っていたからです。
しかし、春期講習を受講する前に家から一番近い教室で体験授業を受けると「教室は学級崩壊状態」でした。
でも、隣の駅にあったenaの別の教室を見学させて頂いたところ、とても良い先生だったので春期講習を受講しました。
夏期講習は地元の臨海セミナーで受講
enaの春期講習には満足したものの、他の塾も見て比較してから決めようと思っていたので、5年生の夏休みに地元の「臨海セミナー」の夏期講習を受講しました。
ちなみに「臨海セミナー」は志望していた公立中高一貫校で高い合格実績だったものの、通おうと思っていた教室で教室長に「この教室からは何名が合格したんですか?」とお聞きしたところ、とっても少なくて、びっくりしました。
「この教室からは何名受検したんですか?」と確認すると志望校の全体の合格倍率を下回る実績でした。
この実績を聞いて、息子も「臨海は違うな…」と言い出しました。
冬期講習は栄光ゼミナールで受講
5年生の2月から「新6年生コース」がはじまるので、冬期講習を受けて1番良いと感じる塾に決めようということで冬期講習は栄光ゼミナールで受講しました。
栄光ゼミナールでの冬期講習を終えて、どの塾が良かったか息子に確認すると「enaの授業が1番わかりやすかった」とのことで、私も教室長の先生と話した印象が1番良かったのでenaで新6年生コースがはじまるタイミングからお世話になるべくご相談しました。
5年生の2月からenaに通塾
「ena」「臨海セミナー」「栄光ゼミナール」と3校の季節講習を受講させてもらい、息子に「どの塾の授業が一番わかりやすかった?」と確認しました。
娘の経験から、実際の授業を体験して息子と相性が良い塾を選ぶべく慎重におこないました。
体験授業を受けるだけでなく、私も各教室に伺って教室長の先生などのお話も伺いました。
その上で、親子ともにenaがわかりやすく、適性検査対策の質も高く、先生も熱心だと感じたのでenaを選びました。
ただenaを選ぶにあたって最も近い駅にあるenaではなく、2番目に近い教室に通うことにしました。
というのも最初に見学した教室では「授業中に歩き回っている生徒はいるし(もちろん、ずっとじゃないですけど授業中に教室内を歩いてるのは驚きでした)、授業中に話をしている生徒も多い印象でした。」
下記は、その時に書いた記事からの抜粋ですが、正直驚きました。
ただ、実際に通うことにした教室の教室長は、とても熱心で息子に聞くと教室長が担当している文系授業は、「面白くわかりやすい」とべた褒め。
私も、この教室長に受検学年の1年間をお任せしようとenaに決めました。
実ははじめて見学させてもらった教室は、授業中に歩き回っている生徒はいるし(もちろん、ずっとじゃないですけど授業中に教室内を歩いてるのは驚きでした)、授業中に話をしている生徒も多い印象でした。
事前に電話で相談していたのに来校することを把握していないし、「大丈夫か?」と不安になりました。
そこで、隣の駅にもenaの教室があったので、最寄り駅ではなかったのですが電話で相談したところ「それは、酷いですね。。。うちの教室も見学して決めてください」とのことだったので、隣の駅のena教室にも見学しに行きました。
こちらの教室は、歩き回っている生徒や授業中に話しているような生徒はいませんでした。
で授業中に演習問題をしている時も先生が生徒の解いているところを回って声をかけていました(はじめに行った教室では、この演習中に生徒が歩いたり、喋ったりしていました)
と言うわけで、少し遠くなってしまいますが2つ目の教室で春期講習をうけさせてもらうことになりました。
あと印象と言う意味では、enaは教室のスタッフが少ないと感じました。
私は2つの教室を見学しましたが、ともに教室には授業を担当する先生と事務員さん1名だけでした。
事務員さんも接客中でも電話がかかってくる度に、電話に出てしまうし、事務員さんは授業の内容などは質問をしても、わからないようで、授業中の先生が子供たちが演習中に呼び出されて、私の質問に答えてくれる場面もありました💦
春期講習前後?(入塾して1ヶ月くらい)に教室長が退職
enaを選んだのは、教室長の熱意と授業の質に親子ともに「この先生に教えて欲しい」と思ったからでした。
しかし、入塾して1ヶ月が経過したころに教室長から連絡があり「この度、enaを退社することになり次回の授業を最後に後任の教室長に引き継ぐことになりました」
との連絡を頂きました。
お電話を頂き「受検学年を任せていただいたのに最後まで指導できず申し訳ございません」とお詫びもいただき、「ただ後任の教室長は日曜特訓では都立最難関校の指導を担当している経験・実績ともに申し分ない優秀な先生なのでご安心ください」とのことでした。
親子ともに最初の教室長に教えて欲しいと思い選んだ塾だったので非常に残念ではありましたが、優秀な後任者を当ててくれているとのことだったので次の先生にも期待していました。
秋には2人目の教室長が退職
2人目の教室長から着任の挨拶メールが届きました。
授業ノートのとり方や予習・復習のやり方などをメール内でも指導してくれて、前任者の先生の言う通り、熱心で優秀な先生のようでした。
作文の授業で書いた作文の添削を見て愕然…
新任の教室長は、前任の先生と同じく文系(作文)をメインで指導してくれるとのことでした。
娘の受検時に栄光ゼミナールの作文添削が雑で、直前期は妻と私で添削しました。
息子の受検塾を探すにあたって「作文添削」の質を気にしていました。enaでも前任の先生に確認したところ「先生が実際に添削した添削のサンプル」を見せてくれました。
とても丁寧に添削されていて、この添削を確認させて頂いたのもenaを選んだ理由の1つでした。
しかし新任の先生の作文添削では
- 誤字に×が書いてある
だけでした。
春期講習は湘南ゼミナールで受講
enaが大丈夫か心配になったので、神奈川県の公立中高一貫校対策に詳しい塾への転塾も選択肢にしたく「湘南ゼミナール」の春期講習を受講しました。
「湘南ゼミナール」の授業は、とても良かったのですが、対策授業が出来る教室は乗換をして通塾に30分はかかる駅にしかなかったので、日常的に通う塾としては選択するのが難しいと判断して、4月以降もenaに通塾することにしました。
enaの作文添削では作文力の向上は無理…?
enaの作文授業は週に1回あったのですが、作文添削はまともにおこなわれていたのを見たことがありません。
そこで息子にはオンラインの先生に作文添削をお願いして、enaでは適性検査の専門塾として知識のインプットをしてもらうことを期待して受講しました。
秋以降は隣接教室の責任者が教室長を兼務…
そして驚くべきことに教室長をしていた先生が秋に退職するとの連絡が来ました。
受検直前に2回目の教室長の退職。
しかも教室長の後任は近隣教室の教室長が兼務するとの説明がありました。
教室長が週に1日しかいない…
後任の教室長は、あくまで別教室の教室長なので週に1回しか教室に来ません。
なにか相談したいと思っても「いつも不在」とのことでした。
金本演習用に合格ラインを確認しても…
直前期は金本(都立中過去問)の演習をオンライン家庭教師の先生にお願いして指導してもらいました。しかし、オンライン家庭教師だと公立中高一貫校・都立中高一貫校に関する情報が不足しているので通っているenaに「合格ラインってどれくらいですか?」と相談しました。
すると事務職員の方からお電話があり
合格ラインは
- 企業秘密なので開示できない
- 個人情報なので開示できない
とのこと。
各受検塾が翌年以降の指導に役立てるために通塾していた生徒に得点開示をさせて情報収集していることをなんとなく知っていたので、「enaでも得点開示情報を集めていますよね?」と確認すると事務員の方は、「情報は集めていますが企業秘密なので開示できない」の1点張りでした。
ちなみに、入塾時の教室長からは「秋以降は土曜日に過去問演習会をやるのですが、神奈川県の過去問演習もサポートするので安心してください」とのことでしたが、教室長が変わり引継ぎもされず、各教科の先生にお電話で確認しても「教室長の判断なので…」とサポートする気がなさそうなので、オンライン家庭教師に指導してもらうことにしました。
そんな中で、金本演習の参考に合格ラインの点数などを確認しても開示してもらえないなら、なんで情報収集してるんだと本当に不快でした。
直前期に高校受験コースの勧誘…
直前期に事務員の方から何度か電話がありました。
基本的にはenaから電話があるのは営業電話のみでした。。。
そして勧誘してきたのが「都立中高一貫校受検に上手くいかなかった場合の中学コース」の勧誘でした。
「なぜ今、中学コースの勧誘なんだ?」と思いましたが、公立中高一貫校に合格しても引き続き通塾して欲しいとの勧誘なのかなと思い「中学コースでは中高一貫校で使用されている「体系数学」や「NEW TREASURE(ニュートレジャー)」にも対応しているコースなのか確認すると事務職員の方は「私は詳細はわかりません…」とのこと。
確認して回答しますとのことでしたが数日後に電話があり
「中学コースは高校受験コースなので、「体系数学」や「NEW TREASURE(ニュートレジャー)」には対応していないと」の説明でした。
また、この時には兼務の教室長なのですが、何度連絡しても連絡してくるのは事務職員の方からのみ。
直前期の学習計画に関して
直前期の学習に関して相談をしたいと相談した際にも複数教室の教室長を兼務しているのでメールで相談をして、電話での相談時間の候補日時が提示されたので(夕方の時間だったので)仕事の予定を空けて電話できるようにしました。
しかし直前に教室長からメールがあり、模試などを確認して現状の課題を確認してから面談させて欲しいと連絡がありました。
最終的に退塾するまで面談することはなく、模試結果を確認した上で長文のメールが送られてきました。。。
その後も、何度か相談したいと伝えましたが最後までメールが送られてくるだけで電話での相談にのってもらえることはありませんでした。
3人の教室長を経験させてもらいましたが、最後の兼務での教室長は「教室長」としての役割はこなせていなかったと感じます。※前任の2人は、相談をしたいと伝えると電話で相談に乗ってくれました。
最後の数か月に、生徒のことをほぼ理解していない状態で兼務での教室長を任された先方の心情も想像は出来ますが、受検直前期で最も相談したい時に、相談する相手がいないのは厳しかったです。。。
enaは適性検査対策の情報収集目的での活用に限定
最終的にはenaは適性検査対策の情報収集目的での活用に限定されました(とは言え週4日は通塾していた訳ですが…)
あとはオンライン家庭教師の先生に、文系も理系も指導してもらっていました。
またenaのオンライン授業は毎日視聴させてもらいました。
オンライン授業の質は高く、アップされている動画なども十分にありました。
また金本の解説や、模範解答なども質は高く満足できるものでした。
しかし、教室には自習室などもなく自習の場合は空いている教室を使用していたり、そもそも教室に職員数が圧倒的に不足しており、電話などがあると授業を中断して先生が電話を取っているのを見かけたこともあります。
あくまで、息子が通っていた教室に限定した話しな部分もあると思います。
でも、隣の教室では学級崩壊しているような教室もあったので、enaの先生にレベルは高い先生ばかりではないのだと思います。
そして教室運営をおこなうのに十分な人員が配置されていないのも印象としては強いです。
enaのリアルな口コミ
enaの良い点、悪い点をまとめると
- テキストのクオリティーが高い
- カリキュラムの質も高い
- オンライン授業が見放題で、オンライン授業の質も高い
- 教室長が受検学年に2回も変更して、2回目は他の教室と兼任の方で週に1回しかいない…
- 教室の人員が不足している:授業を担当する先生以外には事務職員の方が1名いるだけ(事務の方がいない時間も)
- ただですら教室の人員が不足しているのに事務職員の方から営業電話がかかってくる…(むしろ営業電話以外の連絡はない…)
まとめ
今回は、息子が受検学年に1年間通塾したenaに関して、感じたことを「ぶっちゃけ」させて頂きました。
約半年の間に2人の教室長が退職されたのは不運だったのかもしれません。
しかし2024年も全都立中で合格者数、全塾中No.1の実績でした。
しかし、各教室ごとの合格率などは非開示でしたし、かなり低いのではないかとの印象を持ちました。
むしろ教室数が多いので受検者数が多いのが全塾中No.1の実績の要因なのではないかと感じました。
※息子は都立中受検ではないので受講しませんでしたが日曜特訓のレベルは高いとの噂は聞きます。
enaはここ数年、全都立中で合格者数、全塾中No.1の実績を続けています
- 全塾中No.1の実績を上手にプロモーションしている
- オンライン授業なども上手に活用している
でもenaに頼り過ぎるのは危険だなと感じました。
これから都立中受検、公立中高一貫校受検を検討している皆さんの参考になれば幸いです。
そして息子よ、高校受験がんばってね!これまで以上に全力で応援するよー!
enaだけに頼らない ― 「集団塾+個別指導」という選択肢
ここまで、息子が1年間通ったenaへの「ぶっちゃけ」を書いてきました。最後に「enaに頼り過ぎるのは危険だな」と書きましたが、では実際どうすればよかったのか。娘と息子、2人の受検を経験した今だからこそ見えてきた「集団塾+α」という考え方について、最後に書き残しておきたいと思います。
集団塾に通うだけで安心してはいけない ― 「補完」の視点
ここまで紹介してきたenaや栄光ゼミナールなどの集団塾は、適性検査対策のカリキュラムや情報量という点で非常に頼りになる存在です。都立中を目指すなら、まずはこうした専門コースを持つ集団塾を軸に据えるのが王道だと思います。
ただ、実際に娘・息子の受検を経験して痛感したのは、集団塾には構造的にどうしても手が届きにくい領域がある、ということです。
一つ目は「一人ひとりのつまずきの分析」です。集団授業では、クラス全員に同じ解説をするため、「自分の子がどこでつまずいているのか」を個別に特定してもらうのは難しいのが実情です。
二つ目は「記述・作文の添削の量と深さ」です。適性検査は記述式が中心ですが、集団塾では一人あたりの添削にかけられる時間に限りがあります。息子のenaでの作文添削が「誤字に×が書いてあるだけ」だったように、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、第三者に細かく見てもらわないと客観視できません。
三つ目は「過去問演習期(小6秋以降)のピンポイントなフォロー」です。志望校の傾向に合わせた苦手分野の集中対策は、どうしても個別対応が必要になります。息子の場合も、直前期の金本(都立中過去問)演習は、結局オンライン家庭教師の先生にお願いしました。
こうした「集団塾では補いきれない部分」を埋める手段として、近年は集団塾と個別指導・家庭教師を併用するご家庭が増えています。以下、私が実際に話を聞いたり運営したりしている2つの選択肢を紹介します。
選択肢A:オンライン東大家庭教師友の会(東大生・難関大生によるマンツーマン)
集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでフォローしてくれるサービスです。小石川中等、東大教育学部附属中、筑波大附属中などへの合格サポート実績があるとのことで、集団塾のカリキュラムと並行して、弱点部分だけを補強したいご家庭に向いていると思います。
実は先日、「オンライン東大家庭教師友の会」で都立中高一貫校の適性検査対策を担当されている方から、対策のポイントを詳しくお聞きする機会がありました。長くなりますが、非常に参考になる内容だったので、以下に共有します。
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「東大家庭教師友の会」を運営する株式会社トモノカイのPersonal Education(PE)部門(帰国子女やインターナショナルスクール生向けオンライン家庭教師「EDUBAL」(業界シェアNo.1)や、「東大家庭教師友の会」を運営する部門)で「オンライン東大家庭教師友の会」を担当されている方とお話させていただく機会がありました。
お話した際に「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきた実績があることを教えてもらいました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導などで数多くの実績があるとのことでした。
そこで、今回は「オンライン東大家庭教師友の会」で都立中高一貫校の適性検査対策などを担当されている方から「都立中高一貫校の適性検査対策」に関して教えてもらいました。
公立中高一貫校の適性検査対策 ― 合否を分ける「記述力」と「勉強の型」
公立中高一貫校の受検は、かつての爆発的な人気に沸いた時期と比べると、近年は倍率が明確に落ち着いてきています。
制度が始まった当初(都立の適性検査は2005年スタート)は、対策法が確立しておらず「とりあえず受けてみよう」という記念受験組も多かったため、倍率は非常に高いものでした。都立第一号として2005年に中学入試を実施した白鷗高校附属中の初年度倍率は、実に13.21倍に達しています。その後も人気は続き、2015年前後の都立各校の受検倍率は6〜8倍台がずらりと並んでいました(2015年は白鷗8.32倍、両国7.18倍、桜修館6.76倍など)。
しかし、受検対策のノウハウが各塾で確立され、「相応の準備をしなければ受からない」というハードルの高さが広く知られるようになったこと、いわゆる記念受験層が減ったことなどから、倍率はここ数年で着実に低下してきました。2024年度には都立各校の受検倍率は最も高い九段でも4.58倍、平均では3.5〜3.6倍程度まで下がり、2025年度・2026年度も一般枠の応募倍率は平均3.5倍前後で推移しています。
ただし、この「倍率低下」は必ずしも合格しやすくなったことを意味しません。むしろ、記念受験の層が抜けて、しっかり準備してきた受検生が残るようになった結果でもあり、実質的な競争の質は下がっていないとも言われます。しかも公立中高一貫校は原則として一校しか受検できず、検査はすべて同日に実施されるため、限られたチャンスで確実に力を発揮する準備が欠かせません。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導で多くのご家庭に選んでいただいてきました。
この記事では、これまでの指導で見えてきた適性検査対策の勘所を、具体的なエピソードを交えてお伝えします。
まず押さえたい ― 適性検査は「私立入試」とはまったく別物
都立中受検対策をご説明する前に理解していただきたいのが、適性検査は私立中学の教科型入試とは求められる力が根本的に異なる、という点です。私立入試が国語・算数・理科・社会の教科ごとの知識と処理力を問うのに対し、公立一貫校の適性検査は、会話文や資料・グラフを読み取り、複数教科の知識を総合して「自分の考えを筋道立てて説明する」教科横断型の出題が中心になります。
多くの都立校では、検査が次の3つに分かれています。
適性検査Ⅰ
適性検査Ⅰは主に文章読解と400字前後の作文で、読み取る力と自分の考えを表現する力が問われます。
適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは表・グラフ・会話文など複数の資料を読み解き、理由を述べたり数値で裏付けたりする論理的思考の問題です。
適性検査Ⅲ
そして適性検査Ⅲ(実施校は一部)は、複雑な条件設定の中で図や計算を使って考える数理・条件整理の力を問います。小石川中等のように理数系の独自問題に強い学校、桜修館のように適性Ⅰの作文の比重が大きい学校など、学校ごとに配点や傾向が大きく異なるため、志望校の出題傾向を早めに把握することが第一歩となります。
いずれの検査に共通するのは、私立入試のような単純な○×の知識問題がほぼないということです。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を、言葉や図で採点官にわかりやすく伝える記述力こそが合否を分けます。
適性検査Ⅰ(文系・表現分野)― 「構成メモ」の確立とケアレスミス対策
文章を読んで自分の意見をまとめる作文は、多くの受検生が最初につまずくところです。ある生徒も、当初はアイデア出しや文章の組み立てに苦戦していました。加えて、国語の長文読解の「抜き出し問題」で、細かい誤字・脱字による失点が課題になっていました。
このとき担当教師がまず徹底したのが、集団塾の模試をベースにした「作文の構成メモ」の書き方です。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモの段階でアイデアを整理してから書く習慣をつけました。あわせて、文章の趣旨を正確につかむために「文章の中で一番言いたい一文に線を引く練習」を繰り返し行いました。
抜き出しミスや誤字ミスについては、教師が一方的に注意するのではなく、「ミスを無くすために自分でリマインドのルールを決めてもらう」というアプローチを取りました。ミスを他人に指摘されて直すのではなく、自分でチェックの仕組みを持つことで、本番でも再現できる自立的な意識が育ちます。
構成メモがすっかり板についたことで、「メモを元にスムーズに書き切る型」が確立され、これが本人の大きな自信になりました。塾の日曜特訓の適性Ⅰでは「60点(誤字がなければ70点)」という高得点を獲得し、合判模試でも手応えを実感できるレベルまで文系の表現力が引き上がりました。
適性検査Ⅱ・Ⅲ(理系・融合分野)― 問題文の読み取りと「部分点をもぎ取る記述のコツ」
算数・理数分野の適性検査(適Ⅱ・適Ⅲ)に強い苦手意識を持つ受検生は少なくありません。ある生徒も、問題文の量が多く一見難しそうに見える立体図形や条件整理の問題で、問題文を正確に読み解けずに記述で苦戦していました。集団塾では一人ひとりが「どこでつまずいているか」の分析まで手が回りにくいため、教師は次のような個別対策を行いました。
まず、夏期講習でわからなかった問題を徹底的に洗い出し、「グラフや表の数値を式に書き換えていく作業」を隣で一緒に実践しました。一見難解に見える問題も、「落ち着いて条件を読み解けば難しくない」ことを体感させるのが狙いです。
そのうえで、理数の記述で確実に部分点をもぎ取るために、教師が汎用的な「実験系記述のコツ」を伝えました。ポイントは次の3つです。
- 数字(実験結果)や、上下左右・東西南北などの客観的な情報を用いて説明する
- 変化を説明するときは「変化前 → 変化後 → 前後の差と理由」の3ステップの順序で書く
- 一文を短く簡潔にし、書いた図には必ず言葉で説明を加える
授業では、解説をただ聞く受け身の姿勢にさせず、「どうしてこの解き方になるのか、口頭で説明してみて?」と問いかけ、能動的な思考プロセス(言語化)を徹底させました。自分の言葉で説明できることは、記述で採点官に伝わる答案を書けることと直結します。
「グラフと表」の演習を徹底的に3周やりきったことで計算速度が劇的に向上し、一つ教えればすぐに本質を理解できるまで理系脳が覚醒。苦手意識のあった算数分野を「楽しい!」と感じられるまでマインドが変化しました。本番直前には、レベルの高い「サイコロの立体図形問題」のような実戦的な初見問題に対しても、持ち前の空間想像力を発揮して短時間で自力で解き明かせるほど、思考力・記述力が大きく開花しました。
総括 ― 高倍率を突破するための「正しい勉強のやり方」
これまでの指導から見えてきた、公立・国立一貫校の適性検査対策における最大の注意点は2つあります。
一つは、集団塾のカリキュラムをこなすだけで満足せず、解いた過去問を「その日中」に必ず復習・解き直しすること。もう一つは、記述のプロセスを第三者に細かく添削してもらうことです。適性検査は記述式が中心である以上、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、自分一人ではなかなか客観視できません。
前述のとおり、適性検査には単純な知識問題がほぼありません。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を言葉や図でわかりやすく伝える記述力が合否を分けます。だからこそ、夏休みのうちに自分なりの「勉強ルーティン」を確立し、10月・11月の綿密な学習計画を先回りで立てておくことが重要になります。
集団塾での学びを土台にしながら、一人ひとりのつまずきに合わせて「正しい勉強のやり方の型」を授け、受け身ではない能動的な思考力を育てること。これこそが、高倍率の公立・国立一貫校受検を突破する最大の鍵です。
指導・合格実績
これまで、東京都立小石川中等教育学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、筑波大学附属中学校をはじめとする公立・国立一貫校への合格をサポートしてきました。集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」の部分を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでお手伝いします。適性検査対策にお悩みのご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。
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選択肢B:当スクールのオンライン個別指導(読解力育成・記述/作文添削)
生徒募集中
公立中高一貫校受検対策 | 読解力育成と記述問題対策コース
少人数制の指導コースです。募集定員に達し次第、キャンセル待ちとなります。非常に人気が高く毎年2月中には満席となるケースが多いです。ご興味をお持ち頂けましたら早めにお問合せ下さい。
「公立中高一貫校受検対策 | 読解力育成と記述問題対策コース」では公立中高一貫校の適性検査で求められる下記の力を育成します。
- 読解力・理解力
- 論理的思考力
- 記述力・語彙力
具体的には「はじめての論理国語」などのテキストを活用して読解力、記述力の基礎から丁寧に指導します。また、毎週宿題として適性検査型「課題作文」を出します。生徒に合ったレベルの課題を出しますし、1人1人の作文を丁寧に添削してお戻しします。
最初は「作文が苦手」「作文が嫌い」というお子さんも丁寧な指導と添削で少しづつ「作文が得意分野となり」合格を勝ち取る生徒も多いです。
マナミ先生
東京女子大学卒業。出版社に勤務し、書籍編集に携わる経験を持つ。その後、大学院に進学し、経営を学ぶ。一方、プライベートでは中学受験に取り組んだ中学生の子供を持つ母でもある。
作文に、苦手意識を持っていませんか?
大丈夫。コツをつかんでしまえばカンタンです。
それはたった2つのポイント。
1つ目は、文章を短くすること。
2つ目は相手が誰かを設定すること。
…「そんなこと分かっているよ!」って?
では、クラスで上手なポイントの使い方をお伝えしましょう!
一緒に、楽しみながら前に進んでいきましょうね。
受講までの流れ
少人数制オンライン国語指導とオンライン作文添削コースの開講に合わせて特別料金で受講いただけるモニター生を募集させていただきます。
1.問い合わせ
まずは、下記よりお問い合わせをお願いします。
※本スクールはプライベートスクールのため事前に面談をさせていただきお申し込みをしていただいております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみに参加していただいています。オンラインスクールは子供たちと講師だけの空間です、安心して受講していただくためにも、ご理解のほど、宜しくお願い致します。
※また問い合わせいただいたとしても営業活動などはおこなっておりませんので、ご安心ください。
2.事前面談
受講前に保護者の方との面談をお願いしております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えします。
3.お申込み
本スクールの理念や考え、コースの概要にご納得いただけましたらお申込みをお願いします。(本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみオンラインでお申込みしていただけます)まずはコチラより問合せしてください。
4.オンライン授業
参加用URLをお伝えしますのでオンライン授業にご参加ください。
マナミ先生の作文添削例
実際の添削原稿を掲載します。
具体的に、どこをどうすれば良いかを指摘して頂けて助かっています。
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