2022年に長女の公立中高一貫校受検を無事に合格して終えることができました。
長女の中学進学準備も忙しくなってきましたが、2つ下の弟の公立中高一貫受検準備(2024年入試)も開始しようと思っています。
この1年半、長女の公立中高一貫校受検に伴走して得た経験と知識を弟の受検にも活かしていこうと思います。この記事では公立中高一貫校受検塾には、いつ頃から通えば良いのか?塾以外にどんな対策をしておけば良いのか?などをご紹介していこうと思います。
公立中高一貫受検塾にはいつから行くのがベスト?
娘の公立中高一貫受検では5年生の夏休み、冬休みに「臨海セミナー」「中萬学院」で夏期講習・冬期講習を1ヵ月強体験受講しました。5年生の春休みから「栄光ゼミナール」に約1年間通いました。
公立中高一貫受検コースがある塾に5年生から3つ通いましたが、5年生の間は公立中高一貫受検特有の適性検査対策ではなく、私立中学受験用の「国語」「算数」「理科」「社会」の授業でした。
逆に公立中高一貫受検の適性検査対策が本格的にスタートしたのは6年生の夏期講習からでした。
つまり公立中高一貫受検の塾には夏期講習から通い始めても十分に合格することが可能だと思います。
難関私立中/国立中受験対策のための入塾が比較的早いのに対して、公立中高一貫校の入塾が遅くてもいいのには理由があります。
それは、公立の中高一貫校の適性検査の出題範囲が「小学校で習ったこと」となっているからです。
そのため、小学6年生になってから適性検査対策を始めても間に合う可能性が十分あるのです。
ただし、下記の点からも基礎学力が定着していることが前提となります。
- 報告書(調査書)=小学校の成績が選考に使われる
- 適性検査の問題は小学校で習う全教科の「横断型」問題や、深い思考力を求める問題が出題される
なので適性検査対策であれば6年生の夏休みからで十分ですが報告書(調査書)対策は小4、小5から開始する必要があります。
ちなみに東京都の公立中高一貫校だと報告書(調査書)と適性検査の選考時の比率は下記の比率で使用されます。比重は、学校によって異なりますが都立桜修館中、都立富士中などは報告書(調査書)の比率が3割になります。

報告書(調査書)対策
報告書(調査書)対策としては、まずは小学校の勉強をしっかりやることです。
専門的な塾などでの対策を受けるというよりも
- 授業態度
- 忘れ物
などにも気をつけることが意外に重要です。
※成績だけでは報告書(調査書)で高い評価を得るのは難しいです。
また小学校低学年から中学年までは「基礎をしっかり身に付けること」「勉強の習慣を付けること」が重要だと思います。
塾に通うまでのやっておきたいこと
学校の授業をしっかりやっておくことが重要です。
通信教育/オンライン教育
うちでは娘は小1~小3は【進研ゼミ小学講座】をやっていて
小4~小5はスマイルゼミをやっていました。
娘はスマイルゼミのゲームにハマって毎日勉強する習慣が身に付いていました。
※しかもスマイルゼミは専用端末でゲームなどを利用できる時間を親が設定できる機能がありした。うちでは1日30分までに設定して、その時間内は遊んでました。
ちなみに弟は小3から「国語」と「算数」の塾に通っています。
また小1~小2はお姉ちゃんと一緒に【進研ゼミ小学講座】をやっていて
小3~1年間だけZ会 小学生向け講座をやっていましたが、同時期にお姉ちゃんが始めたスマイルゼミと比較するとエンタメ要素が少ないので「俺もスマイルゼミにしたい…」と言い出す感じでした。
弟は小4からスマイルゼミに変更するのかと思いましたが鬼滅の刃の企画に惹かれて【進研ゼミ小学講座】に戻ることになりました。
【進研ゼミ小学講座】もエンタメ要素があるので、楽しくやっています。また赤ペン先生で記述問題も添削してくれるので適性検査対策に良いのかもしれません。
あと弟は小3から東進オンライン学校 小学部で算数をやっています。飛び級をして現在4年生ですが5年生のカリキュラムが終わってしまった状況です。授業が面白いらしく楽しくやっているので、5年生からは「国語」「理科」「社会」もやらせようかなと考えています。
自宅学習教材
適性検査を終えて低学年/中学年からやっておけば良かったと思っているのが「きれいな字」の練習をもっとしておけば良かったということです。
娘は習字をやっていて9段を持っているので字には、特に不安はなかったのですが適性検査の限られた時間内に作文などを書こうとすると、雑な字が多くなり減点対象になるのではと思える字が多かったです。
特に直前期にカタカナの「ツ」「シ」と「ソ」「ン」の書き方に変な癖があることがわかり矯正しました。カタカナを誤字扱いされて減点で不合格なんてことにならないように早めに字の書き方は良い癖をつけてあげたいものです。
■小学生のためのきれいな字になるワーク ひらがな・カタカナ・漢字
あとは、毎朝ドリルをやらせていました。これは受検の直前期も続けました。試験も朝おこなわれるので朝の時間に勉強する習慣はとってもオススメです。
うちでは早ね早おき朝5分ドリルを使っていました。
計算
漢字
などの定番ドリルから
文章読解
なぞとき文章読解
ことわざ 慣用句
むずかしい言葉
都道府県と世界の国
など、いろいろな種類のドリルがあり、娘は「表紙の絵がかわいい」と気にいって毎朝取り組んでいました。
適性検査対策
本格的な適性検査対策は6年生になってからでも遅くはないと思いますが4年生、5年生から作文対策だけは、やっていました。
実際に本番の適性検査でも適性検査Ⅰ(作文が含まれる文系の問題)では、自己採点では8割くらいの得点ができていました。逆に適性検査Ⅱは5割くらいしか出来ていなかったので作文含む文系対策で合格できたと感じています。適性検査当日のことはコチラ
本格的な作文対策は6年生になってから塾などに通えばやりますし、最後の3か月は最低でも毎日1本は作文を書いていました。
適性検査では
- 指定された文字数で書けている
- 主張が明確になっている
- 主張が明確で同じ事を繰り返していたり、まとまりがない状態になっていない
- 出題の意図通りに論点をずらさず書けている
ことなどが求められます。
娘は塾に入った時点で「指定された文字数で書く」ことは出来ていたと思います。

ただ6年生の夏休みごろまでは同じことを繰り返したり、出題意図とズレた内容で書かれていたりしましたが、作文を書き、添削を繰り返した結果、年末年始頃には、なんとか納得できる作文が書けるようになりました。
4年生くらいから、繰り返しやっていたのが
- 過去の適性検査とオリジナル問題から、適性検査によく出るテーマが厳選されている
- 実際に小学生(合格者や小学6年生)が書いた作文を使って解説しているので 参考にしやすい
- 作文が苦手な読者向けへの書き方、読解力をつける本の選び方など丁寧なアドバイスされています。

小学生が書いた解答例の作文が参考になります。言い回しなど真似させてもらうことで大人っぽい文章を身に付けることができます。
6年生になって塾に入ってからも自宅学習として作文対策は続けました。
■公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題 トレーニング編
そして、この作文対策で重要なのが添削です。
塾などでもやってくれていましたが、添削にモレがあると感じたので妻と2人で試行錯誤しながら添削能力を高めていきました。
大人の目線で子供の書いた作文と解答例の作文などを比較しながら、「ここは、こうした方が良いんじゃないか?」を繰り返していくことで、子供の作文力と同時に親の添削力を上げていくことで、合格に近づけるんではないかと思います。
社会のことに興味を持つ
あと社会のことに興味を持ち、自分の意見を持つことが求められます。
うちでは新聞は日本経済新聞しか購読していませんでしたが、公立中高一貫受検を考えはじめてから読売KODOMO新聞を購読しました。
読売KODOMO新聞は、読売新聞が毎週木曜日に発行する小学生向けの新聞でサイズは、小学生が手に取りやすいタブロイド判です。 また20ページある紙面は、オールカラーでイラストや写真を大きく使ったレイアウトで小学生でもニュースや社会の仕組みに興味が持てるように工夫されています。
まとめ
今回は公立中高一貫校受検塾には、いつ頃から通えば良いのか?塾以外にどんな対策をしておけば良いのか?などをご紹介しました。
私立中学受験のように小学校低学年から通塾する必要がないのも公立中高一貫受検の魅力の1つだと感じました。
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