子供に公立中高一貫校を受検させようと思うんだけど塾なしでも合格できるのかな…
国立中学や私立中学受験で受験塾に通わずに受験するお子さんは、ほとんどいないと思います。しかし、公立中高一貫校受検の場合は塾なしで受検して合格するお子さんも一定数いらっしゃいます。
でも、塾なし受検は記念受検的な子が多いって聞くし…やっぱり対策コースがある塾に行かせた方が良いのかな?
確かに適性検査対策コースを持つ専門塾に通わせた方が有利ではあると思います。
ただ逆に、専門塾に通わせれば合格できるかと言うと、そうでもないと言うのが私の実感です。
娘が2022年の公立中高一貫校受検に挑戦した経験からすると「専門塾に通塾させることは有利ではあるものの」、家庭でしっかりサポートすれば「塾なし」で合格することも十分に可能だと感じます。
2024年に弟も公立中高一貫校受検に挑戦する気でいますが、うちでは専門塾も活用するつもりですが、塾任せにせずに家庭でしっかりサポートするつもりです。
この記事の最初に結論をお伝えします。
「塾なしで公立中高一貫校受検が可能か?」については、以前にも同じ内容の記事を書いたことがあります。この記事を書いたのが2020年10月8日のことだったようなので1年半前です。
娘が「中学受験に挑戦したい」と言い出したのが小学校5年生の夏休み前後だったと思うので、それから数か月後に書いた記事です。たまたま仕事で公立中高一貫校に関して取材する機会などもあり一般の方よりも情報を多く持っていましたが、今にして思えば机上の空論的な記事だったなと思います。
しかし、この「塾なしで公立中高一貫校受検が可能か?」という記事は投稿から1年半が経過しているにも関わらず、いまだに閲覧数が増えている記事です。
そこで2022年2月3日に娘の公立中高一貫校受検を終えた今、改めて「塾なしで公立中高一貫校受検が可能か?」について改めて私の持論をご紹介しようと思います。
この記事を書いてから数か月が経過し娘も公立中高一貫校に慣れてきました。実際に公立中高一貫校に娘を通わせて感じたことを今回は加筆・修正することにしました。
- 塾なしで公立中高一貫校に合格することは可能?
- 塾に行っても、塾に行かなくても難易度は高い
- 塾なしで公立中高一貫校に合格できる子の条件
- 公立中高一貫校受検対策塾では何がおこなわれているのか?
- 塾なしで公立中高一貫校受検に挑戦するなら
- 適性検査の対策
- 合格するために最も大切な教材
塾なしで公立中高一貫校に合格することは可能?
この1ヵ月、娘の作文添削を100本近くやったと思うので、適性検査の作文問題風に私の「意見」「理由」「体験」「まとめ」の順に書かせてもらいます。
適性検査についてご存じない方には固い文章だなと感じられるかもしれませんが、適性検査の作文では小学生の子供たちに、このような固い文章を書くことが求められます。
内容は私が感じたことを、そのまま書きましたので是非ご参考にしていただければと思います。
懐かしい…適性検査直前は、妻と私で100本前後の作文添削に取り組みました。あれから数か月が経過していますが、内容は正しい内容だと思います。
私は、塾に通わずに公立中高一貫校に合格することは可能だと考える。なぜなら公立中高一貫校の適性検査は小学校で習う以上の知識を求められず、学校では習わない特殊算などの解法テクニックがないと解けない問題などもないからだ。
例えば、SDGsに関する問題なども適性検査では頻繁に出題される。小学校でSDGsについての学習は、おこなわれるようだが適性検査で問われる内容は、かなり高度だ。小学校の授業を普通に受けていただけでは答えられないような内容だ。
しかし、公立中高一貫校で求められる能力は、そのような部分で判断されていると感じた。授業でSDGsについて習ったら、世界の課題に関心を持ち、自分事として課題を解決するための行動が行えているか?そのようなことを問われていたのだ。
また適性検査で出題されるテーマは、SDGsについて問われることもあれば、日本の移民受け入れに関する意見や、クラスのコミュニケーションを円滑にするにはどうすれば良いのかなどを問われたりする。社会科に関連するような問題ばかりでなく、教科で言えば音楽や家庭科などの分野から出題されたこともある。
このようなことから、小学校での学習はもちろんニュースなどで取り上げられる社会課題などにも興味を持ち、自分の考えや意見を持つことで、塾に行かなくても公立中高一貫校に合格することは可能だと考える。
適性検査では文字数制限や条件指定などもあり、しかも限られた時間内に作文以外の問題も解かなければならないので小学生には難易度の高い検査です。
ですから公立中高一貫校受検の専門的な授業を実施している塾に行くことは有利にはなると感じます。
しかし、塾に通っているだけで合格を掴みとるのは難しいと思います。
塾に行かなくても公立中高一貫校に合格することは可能だと考えていますが、塾だけに任せて合格することは逆に難しいのではないかと感じます。
基塾にお任せしていた時期もありましたが、失敗だったなと感じた時に書いた「ぶっちゃけ体験談」は参考にしてもらえると思います。
つまり本人の適性と意欲、家庭でのサポートの質などが合格の条件なのではないかと言うのが1年半、娘の公立中高一貫校受検を伴走してきた私の実感です。
塾関係者の方々ともお話をする機会が多かったのですが、難関私立や難関国立中学の受験と比較すると公立中高一貫校受検は塾なしで合格する確率は高いとのことでした(逆に難関私立や国立中学受験では専門的な教育を塾で受けないと合格するのは難しいとのことでした)
塾に行っても、塾に行かなくても難易度は高い
ここまで塾に行かなくても公立中高一貫校に合格する可能性があることをお伝えしてきました。しかし塾に行っても、塾に行かなくても難易度の高い受検ではあると思います。
2022年の都立中高一貫校10校の倍率は4.40倍で、もっとも倍率が高かった三鷹中等教育学校は5.71倍と4人~5人に1人しか合格することはできません。
東京都教育委員会が2月3日に発表した受検状況によると、都立中高一貫校10校の一般枠募集には、募集人員1,544人に対して、6,789人が受検。平均倍率は、前年度比0.47ポイント減の4.40倍となった。学校別の受検倍率は、三鷹中等教育の5.71倍がもっとも高く、白鷗高等学校附属4.98倍、立川国際中等教育4.88倍、桜修館中等教育4.81倍、両国高等学校附属4.57倍、大泉高等学校附属4.28倍、小石川中等教育4.15倍、南多摩中等教育4.14倍、富士高等学校附属3.68倍、武蔵高等学校附属2.94倍。男女別でみると、男子は三鷹中等教育の5.49倍、女子は白鷗の5.98倍がもっとも高かった。前年度と比べて受検倍率が増加したのは、富士高等学校附属、立川国際中等教育、三鷹中等教育の3校だった。
ヤフーニュースより
受検倍率が高いのは東京だけではありません2022年の受検倍率は
首都圏だと「東葛飾中学校」の10.64倍を筆頭に受検倍率が5倍前後となります。
首都圏以外でも茨城県は全国最多の13校の公立中高一貫校が誕生しており、茨城県のトップ高校である水戸第一高等学校や土浦第一高校も附属中学校を併設しました。
関東圏以外でも
塾なしで公立中高一貫校に合格できる子の条件
このように難易度の高い公立中高一貫校受検ですが、塾なしで合格する条件は、どのようなものなのでしょうか?立中高一貫校受検の専門家や在校生などへのインタビューから私が導き出した答えが下記の2点となります。
1.親がしっかりサポート出来る
公立中高一貫受検では私立中学受験同等もしくは、それ以上に親のサポートを必要とします。なぜなら公立中高一貫校対策の塾は小学校5年生の間は週1回、6年生になっても週2回(多くても3回程度)ってところが多いです。
なので塾での学習だけでは合格する力を身に付けることは難しいと思います。
家庭学習の質が非常に重要となります。
塾に行っている場合の親のサポート
塾に行っていても
- スケジュール管理(宿題の進捗管理や直前期は過去問演習スケジュール管理などなど)
- 作文などの添削(塾にもよるのでしょうが…)
- 学習の見守りや励まし
- 健康管理(食事、睡眠時間管理など)
などをしてあげる必要があります。
塾に行かない場合の親のサポート
塾に行かない場合は上記のサポートに加えて「カリキュラム作成/スケジュール管理」をしてあげる必要があります。
受検までにやっておかなければならないことがあります。志望校の過去問を分析して例えば理科なら「振り子」「梃」などの問題が定番だから類題を解かせておこうとか、算数なら「等差数列」を使うような問題で解法を教えてあげるとか志望校の過去問に取り組むのはもちろん出題傾向が近い他の学校の過去問にも取り組ませてみるとか、またそれらをいつやるのか?などを親が作成・管理してあげる必要があります。
2.地頭が良い
塾の講師の方に聞くと入塾した時点で合格しそうな子はわかると言っていました(つまり地頭が良いタイプですね)
地頭ってなんなんだろうと同じ塾講師の方に話を聞いたところ
日常の現象について「なぜ?」と疑問を持ち、仮説を立てて検証する癖があるようなタイプ
例えば、ニュースでミャンマーでの軍によるクーデターを知った時に、「なぜクーデターが発生したのか?」に疑問をもちミャンマーの歴史などを調べ、自分なりの意見を持ったり、解決策を考えて大人に自分の意見を伝えてフィードバックをもらうような子ですかね…そんな子いるんですかね?(苦笑)
この記事を書いた当時は「そんな子いるんですかね?(苦笑)」と思っていましたが現在小5の息子とは世の中で起こっていることに関して親子で話をすることを大切にしています。
例えば「ロシアのウクライナ侵攻」など難しいニュースに関しても、「なぜロシアはウクライナに侵攻してしまったのか?」を第二次世界大戦以降のヨーロッパの歴史を一緒に調べて話し合ったりしました。
また、ロシアのウクライナ侵攻が世界に与える影響に関しても「資源や食料問題」「物価高騰」「ドル高」など話をします。
「読売KODOMO新聞」を購読するようにしたのですが、「読売KODOMO新聞」を読むようになってテレビのニュースなどにも興味を持つようになり親子で話をする機会が増えました。
「読売KODOMO新聞」は週に1回新聞が配達されます。20ページある紙面はオールカラーで、イラストや写真を大きく使ったビジュアルなレイアウトでニュースや社会の仕組みを楽しく、 わかりやすく理解できます。新聞だと1冊まるまる読むよりも負担も軽いですし、社会的な課題に対する興味を持たせたり意見を持たせるのにも適しているのではないかと思いました。
文章を読む習慣があり筆者の考えと自分の考えを比較するような子
娘は読書好きでハリーポッターなども小4くらいの時に全巻購入して読破していました。しかし公立中高一貫校の適性検査では、論説文などを読んで自分の意見を言う問題がほとんどです。
小学生で読書が好きでも、ほとんどのケースは物語が好きなケースだと思います。
筆者の考えと自分の考えを比較するような子は、かなり希少だと思いますが、保護者が環境を用意してあげることで確率は高まるかなと思います。
読書
小学校の低学年からできる対策の1つとして読書があると思います。
本を読むのが好きな子は、大量の文章や図、グラフなどを読みこなさなければいけない適性検査では、非常に有利です。
うちでは、娘も息子も本が大好きです。特に物語文が大好きで小5で「ハリー・ポッターシリーズ」を読破していました。
ハリーポッターはDVDでハマって原作本があることを教えてあげると「買って~」とせがまれて全巻購入したところ姉弟で何度も読んでいました。
うちでは子供が保育園の頃から月に1冊は好きな本(小さい頃は絵本)を購入してあげました。
月に何冊も読みたい時は、図書館なども活用していますが、好きな本・興味がある本が、いつでも手に取れる環境を与えてあげたくて本は沢山購入してあげました。
適性検査対策になる読書
適性検査対策として「読む力」の育成は重要です。
好きな本を読ませて、とにかく読書を好きにさせることが重要です。しかし適性検査で物語文が出題されるのはレアケースです。
最終的に適性検査で活用できる読書と言うことでお薦めなのは適性検査で出題される頻度の高い「説明文」/論説文」の書籍を読むことです。
公立中高一貫校受検対策塾では何がおこなわれているのか?
娘は神奈川県の公立中高一貫校を受検しました。小学校5年生の時に公立中高一貫校受検対策コースがある地元も塾の体験授業を受けて、その中の1つの塾に適性検査直前の1月末まで通塾しました。
中には小4から公立中高一貫校受検コースがある塾もありましたが小4、小5は私立中学受験コースと同じ教材で国語、算数、社会、理科を習う内容でした。
本格的に適性検査対策が開始されたのは小6からでした。
ちなみに弟は、都立中高一貫校受検で合格実績圧倒的No.1の塾「ena」の季節講習を体験させてもらいましたが、「ena」でも小5は本格的な適性検査対策ではありませんでした。
塾での適性検査対策授業は
塾では、秋までは適性検査対策テキストを使って、大問単位で分類された過去問や類題を解いて、解説してもらうような授業だったようです。また秋以降は過去問の演習と解説がおこなわれる授業だったようです。
適性検査対策のテキストなども出版されているので、解説などを読んで内容が理解できるなら市販のテキストをしっかりやりきれば十分に合格できる力を付けることが出来ると思います。
塾なしで公立中高一貫校受検に挑戦するなら
保護者が公立中高一貫校受検を知るべし
中学受験(受検)は親が主導する受験だと思います。公立中高一貫校の受検は子供から希望するケースもありますが(うちの娘が小5の時に挑戦したいと言い出しました)、親がサポートしてあげないと難しいと思います。
まずは親が公立中高一貫校受検について知っておく必要があると思います。
公立中高一貫校合格バイブル (受検500日前~本番まで「いつ/何を」するべきか)
公立中高一貫校に合格できる7つのルール
塾不要 親子で挑んだ公立中高一貫校受験
公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか
適性検査の対策
公立中高一貫校受検では「国語」「算数」「理科」「社会」などの教科ごとの出題はありません。適性検査では科目の垣根を越えた教科複合型の出題となっています。
また出題範囲は「小学校6年間の学習内容」となります。あとはそれらを複合して考える「思考力、判断力、表現力」などが問われます。
適性検査の対策(作文編)
公立中高一貫校の適性検査では作文問題が多くの学校で出題されます。
適性検査の作文問題では、指定の文章を読んだうえで自分の体験や考えをまとめる400字前後の課題作文が出題されます。
適性検査での作文は、課題文を読んでから書くケースが多いです。限られた時間の中で文章の内容を正しく読み取り、自分の考えを論理的に表現する力が求められます。
そして公立中高一貫校の適性検査では、作文問題の配点が高い傾向があり、作文問題以外にも記述式の問題が多いことから作文力・記述力は適性検査では、とても強力な武器になります。
作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集
多くの公立中高一貫校で出題される作文問題。算数や理科系の問題は難しい問題が多いため、作文で高得点を取れるかどうかが合否の分かれ目となります。
この本の特徴は3つ。
- 過去の適性検査とオリジナル問題から、検査によく出る21テーマを厳選
- 実際に子ども(合格者や小学6年生)が書いた作文を使って解説しているので 参考にしやすい
- 作文が苦手な読者向けへの書き方、読解力をつける本の選び方など丁寧なアドバイス
この1冊を解けば、作文問題で求められる読解力、思考力、構成力、表現力が身につきます。
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題 書きかた編
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けて、じっくり解法を身につける
- 作文問題が苦手な人が、適性検査の作文が書けるようになるために必要な力をじっくりしっかり身につけられる
- 出題者、作問者が求めている作文とは!? 採点者目線での書きかたを指導
- 作文の書きかたをまず知り、文章を書くのに慣れるためのトレーニングをする
- 適性検査作文問題の分析、問題文の読み解きかたを身につけ、実際に書く際の手順をマスター
- 最後に演習問題で実際の作文力を試そう
- 保護者のかたへの「サポートのポイント」つき
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題 トレーニング編
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けた問題集
- 6つのテーマ、56の良問…バラエティー豊かな題材と手応えのある問題量で力をつける! !
- 大問1題あたり小問3〜4問。チャレンジしやすい問題構成
- 書く作文問題の解答欄、そして解答例とも実戦的な仕様
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 作文問題編
- 公立中高一貫校適性検査に頻出の「文章を読んで書く作文」攻略に向けた問題集
- 6つのテーマ、48のトピック、56の良問…バラエティー豊かな題材と手応えのある問題量で力をつける! !
- 大問1題あたり小問3~4問。チャレンジしやすい問題構成
- 書く作文問題の解答欄、そして解答例とも実戦的な仕様
公立中高一貫校 合格をつかむ作文トレーニング:考え方が分かる! 書く力がつく!
公立中高一貫校に進学したいけど、適性検査の作文課題は難問ぞろい。
作文が苦手な子でも家庭学習で効果的に力を伸ばすコツを、大手学習塾で長年作文指導を行ってきた講師が伝授します。
実戦的な過去問題と日常的な思考能力をやしなう《とまつ式》トレーニングで、志望校合格はもちろん、世界で活躍できる本当の「書く」力を身につけよう!
作文力で合格! 2 公立中高一貫校適性検査対策問題集
適性検査の対策(資料・グラフ編)
適性検査の定番問題には資料や表、グラフなどを読み取る問題があります。
でる順グラフ問題 公立中高一貫校対策
公立中高一貫校の適性検査(入学試験)に出題されるグラフ問題を「よくでる順」に11分野掲載。基礎知識の解説+問題という構成で、テストで戦える実践力を身につけられる。
グラフ問題特別ゼミ 公立中高一貫校対策-24日間で完成!
公立中高一貫校の9割以上(2012年度)で出題される「グラフ問題」対策に特化した問題集!
●入門編→中級編→上級編の3段階で実力をつけられます
●24日間で基礎から難関校レベルの対策までおこなえます
●くわしい解き方・解説で、考え方がしっかり身につきます
●朝日学生新聞社出版部のウェブサイト「あさがく・ジェーピー」で無料ビデオ講義(合計8時間半)が見られます
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 資料問題編
- 公立中高一貫校適性検査必須の出題形式「資料を使って解く問題」を完全攻略
- 実際の出題から良問を精選
- 資料をもとにした問題を選び、10パターンに分類
- 例題で考え方・解法を身につけ、豊富な練習問題で実戦力を養う
- 複合問題にも対応できる力を養う
適性検査の対策(算数編)
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 数と図形編
- 公立中高一貫校適性検査対策に欠かせない数や図形に関する問題を徹底練習
- 実際の出題から良問を精選
- 数や図形に関する問題を選び、10パターンに分類
- 例題で考え方・解法を身につけ、豊富な練習問題で実戦力を養う
- 他教科を含む複合問題にも対応できる力を養う
思考力で合格! 公立中高一貫校適性検査対策問題集 算数的分野
算数分野の適性検査では、ものごとを数理的に分析・考察し、課題を解決する能力の基礎が問われます。問題を解くためには、次のような力が必要となります。
- 問題文を正確に読む力
- 条件を整理し分析する力
- 問題の本質や着眼点を見つける力
- 解き方を工夫する力
- なぜ、そのような考え方、解き方で答えを求められるのか、理論的に説明する力
この本では、全国の適性検査から厳選した過去問をもとに、分野ごとに系統立てて、頻出問題の傾向を知って対策できます。
中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集 算数
適性検査の対策(理科編)
考察力で合格! 公立中高一貫校適性検査対策問題集 理科的分野
理科分野の「適性検査」では、身の回りの現象やものごとのしくみを題材とした実験や
観察の問題を通して、さまざまな状況を整理・分類して細かく分析し原因や問題点を発見する力、
科学的に考察し課題を解決する力の基礎が問われます。「適性検査」の問題を解くためには、
次のような力が必要となります。
- 実験の結果を整理・分類する力
- 実験結果を考察し、判断する力
- ものごとのしくみを理解する力
この本では、実験・観察を分析・考察する問題、もののしくみを考える問題を中心に、全国の公立中高一貫校の過去問からよく出題されるパターンの問題を集めてあります。一つひとつの問題にていねいに取り組むことで、分析力、考察力を身につけることができます。
公立中高一貫校 適性検査対策問題集 生活と科学編
公立中高一貫校 適性検査の理科分野(生活と科学)の問題集。
生物・電気・地球と宇宙・実験などの基礎チェックから適性検査へのチャレンジと攻略まで。
解き方と答えだけでなく、着目点やヒント、問題内容に関する用語解説も豊富に掲載しています。
- 理科分野に関する問題を徹底トレーニング! !
- 実際の問題から、多く出題される生活と科学に関する問題を選び、13パターンに分類
- 例題で考え方・解法を身につけ、豊富な練習問題で入試問題での実戦力を養う
- 理科の基礎知識を確認し、適性検査の問題形式に慣れることができる
中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集 理科
合格するために最も大切な教材
そして、合格するための力を身に付けるのに最も重要な教材が過去問です。
公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 (公立中高一貫校適性検査問題集シリーズ)
まずは「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 (公立中高一貫校適性検査問題集シリーズ)=通称:銀本」です。銀本には入学者選抜が行われる全国の公立中高一貫校と一部の私立中学の前年度の適性検査問題を1冊にまとめた問題集です。
この銀本から志望校の類題を探して練習していました。うちでは前年分だけでなく4年分揃えて類題を沢山練習させました。
前年分だけでなく4年分揃えて類題に取り組みましたが、「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」は1年分(多くても直近の2-3年分)で十分だと思います。
志望校の過去問
「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」には全国の適性検査が掲載されていますが志望校の過去問も1年分しか掲載されていません。なので志望校に関しては過去の過去問が10年もしくは全て掲載されている過去問を揃えることをオススメします。
ただ、志望校の過去問を早くに取り組んでしまうと最直前期に予行演習として志望校の過去問に取り組む効果が薄れてしまいます。そこで活用して欲しいのが全国の公立中高一貫校の過去問ダウンロードページです。詳しくは「公立中高一貫校 過去問ダウンロードページガイド」で紹介しています。
都立小石川中等教育学校 2024年度 【過去問10年分+2年】
都立桜修館中等教育学校 2024年度版 【過去問10+2年分】
都立大泉高校附属中学校 2024年度用 10年間スーパー過去問
都立立川国際中等教育学校 2024年度版 【過去問10+2年分】
都立白鷗高校附属中学校 2024年度用 10年間スーパー過去問
県立平塚・相模原中等教育学校 2024年度版 【過去問10+2年分】
横浜市立南高等学校附属中学校 2024年度 【過去問9+2年分】
横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 2024年度版 【過去問7+1年分】
川崎市立川崎高校附属中学校 2024年度 【過去問8+2年分】
塾や書籍以外の適性検査対策
進研ゼミ 小学講座トップ有料オプション講座
進研ゼミ小学講座のオプション講座受講者の2021年の実績では全国の公立中高一貫校に1,634名が合格しています。首都圏の難関公立中高一貫校にも多くの合格者がいます。
Z会小学生コース専科
Z会小学生コース専科には「公立中高一貫受検対策講座」があります。2021年の実績では全国の公立中高一貫校に943名が合格しています。首都圏の難関公立中高一貫校にも多くの合格者がいます。
e点ネット塾【公立中高一貫受検対策】
自宅学習システム「e点ネット塾」が公立中高一貫校受検対策向けに「Plus」を展開しています。 人気急の公立中高一貫校への受検対策として講義映像を使った学習スタイルで配信しています。
模試
公立中高一貫校を志望する上で、欠かせないのが「模試」です。
塾なしで公立中高一貫校を目指すとしても「模試」は受けた方が良いと思います。
主な模試としては
- 公立中高一貫校模試(首都圏模試センター)
- 公立中高一貫校適性検査対策模試(日本教材出版)
- 公立中高一貫オープン(栄光ゼミナール)
- 公立中高一貫校対策テスト(日能研)
- 公立中高一貫校対策一貫模試オープン(早稲田アカデミー)
- 都立中学校別合判(ena)
- そっくり模試(早稲田進学会)
- SOKKURIテスト(大原予備校)
- 志望校別 都立・公立中高一貫校オープン模試(臨海セミナー)
などがあります。
塾の模試は志望校を受検できるエリアに教室がある塾の模試を受けると良いと思います。
まとめ
実際に公立中高一貫校に塾なしで合格しているお子さんはいるようです。
娘が通う公立中高一貫校の保護者会で同級生のご両親と話しました「塾なしで合格しているお子さん」も数人いました。
あと、兄弟姉妹で同じ公立中高一貫校に通う子も多いです。
通わせてみると「やっぱり良い学校だな」と感じます、なので下に子供がいる場合は、下の子にも挑戦させるご家庭が多いのだと思います。
あとは、合格させるための保護者のサポートを理解していることも大きいと思います。
公立中高一貫校をはじめて知った時には、塾なしで合格できる子は地頭が良い特別なお子さんだと思っていました。
公立中高一貫校が誕生して20年以上が経過して、適性検査の傾向もはっきりしてきました。過去問をしっかりやりこんで適性検査で求められる能力を開発すれば、地頭が特別に良くなくても塾なしで合格することは十分に可能だと感じます。
そして倍率が高いので残念な結果に終わるお子さんが多い受検であることも事実ですが、適性検査のための受検勉強は残念な結果になってしまったとしても得るものが多いと思います。
公立中高一貫校の目的
公立中高一貫校は1999年に文部科学省が学校教育法を一部改正して誕生しました。
中高一貫教育は6年間の計画的・継続的な教育指導により個性や創造性を伸ばし、幅広い年齢層の生徒が6年間一緒に学校生活を送る中で社会性や豊かな人間性を育む教育を進めることができます。
公立中高一貫校が開校するまでは私立の中高一貫校に行くことでしか受けられなかった中高一貫教育を経済的負担が比較的少ない公立校でも受けられるようにしました。
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