期末テストは中間テストより科目数が多く、提出物も多くなります。だからこそ、「いつから、何を、どれくらいやるか」がとても大切だと感じています。
さらに中高一貫校は授業の進みが速く、独自の教材を使っている学校も多いので、テスト範囲が広くなりがちです。
娘は中1の頃、試験範囲の勉強が終わらないままテストを受けたことがあり、結果もさんざんでした。数学・理科・社会は平均点に届いていませんでした。
そこでオンライン家庭教師の先生に相談し、テストの学習範囲をもとに、毎回の定期テストの勉強を余裕をもって終わらせられる計画を立ててもらうことにしました。
実際には、学校のワークなどを試験の2週間前までに1周終わらせました。そのあと間違えた問題に絞って2周目、さらに3周目と、教科書とワークの問題に何度も取り組みました。
2週間前までにワークを1周終わらせるには、テストの1ヵ月前ごろには勉強を始める必要があります。今回は娘の経験と、オンライン家庭教師の先生や、教育事業に関わっていた頃に専門家の方々から伺った話をもとに、中高一貫校生の期末テスト勉強を1ヵ月前から始めるスケジュールとして学年別にまとめました。
あわせて、最近は勉強に取り入れる人が増えているAIの活用法と、暗記に役立つ暗記カードアプリ「Anki(アンキ)」の使い方もご紹介します。
- 中高一貫校に通うお子さんの期末テスト対策を、いつから何をすればいいのか知りたい方
- 試験範囲の勉強が間に合わず、テスト前に慌ててしまうお子さんの計画づくりを手伝いたい方
- 学年が上がって、テスト勉強のやり方を見直したいと考えている方
なお、テストの時期や範囲、提出物のルールは学校によってかなり違います。この記事のスケジュールは「たたき台」として、お子さんの学校に合わせて調整してみてください。
中高一貫校の期末テストは、なぜ「1ヵ月前」から始めるのが良いのか
「2週間前に1周目を終える」から逆算すると1ヵ月前になる
わが家で一番効果があったのは、「2週間前までにワークの1周目を終わらせる」というやり方でした。
最後の2週間を「間違えた問題の2周目・3周目」にあてるには、その前の2週間で1周目を終わらせておく必要があります。逆算すると、テストの1ヵ月前には始めておきたいということになります。
期末テストは科目数も提出物も多い
期末テストは中間テストに比べて、音楽・美術・保健体育・技術家庭などの実技教科が加わるので、科目数が増える学校がほとんどです。ワークやノートなどの提出物も増え、これも成績に関わります。
提出物を「テスト勉強とは別の作業」にしてしまうと、直前に提出物を仕上げるだけで時間がなくなってしまいます。ワークの1周目を、提出物の準備も兼ねて早めに進めておくのがおすすめです。
中高一貫校は授業の進みが速く、範囲が広くなりやすい
ここに、中高一貫校ならではの事情も加わります。
中高一貫校の多くは、高校受験がないぶん授業の進みが速く、1回のテスト範囲が広くなりがちです。また、「体系数学」や「New Treasure(ニュートレジャー)」「プログレス」など独自の教材を使っている学校が多く、市販の問題集では範囲が合わないこともあります。
そのため、学校のワークや教科書、プリントを何度も繰り返すのが基本になります。科目数が多い期末テストで何周も回すには、それだけの時間が必要です。

オンライン家庭教師の先生に計画を立ててもらう前は、試験範囲の勉強が終わらないままテストを受けたこともありました。2週間前にワークを1周終わらせる計画にしてからは、間違えた問題を2周目、3周目と繰り返す時間が取れるようになりました。
中高一貫校でも定期テストが大切な理由
高校受験がないので、「定期テストはそこそこでいいのでは?」と考えるご家庭もあるかもしれません。
ただ、内部進学や学校推薦型選抜、総合型選抜では、定期テストを中心とした校内の成績(評定)が重視されます。また、中学の内容が理解できていないと、高校の内容に入ったときにつまずきやすくなります。中学の定期テストは、6年間の土台づくりと考えるのが良いと思います。
1ヵ月の基本スケジュール(全学年共通)
まずは、学年に関係なく使える1ヵ月の大まかな流れです。
| 時期 | テーマ | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前(4週間前) | 計画づくりと1周目スタート | 授業で習った学習範囲を確認/提出物・日程の確認/計画づくり/ワーク・教科書の問題の1周目開始 |
| 3週間前 | 1周目を進める | ワークの1周目を進める/間違えた問題に印をつける/わからない問題はその都度質問 |
| 2週間前 | 1周目完了・2周目 | この時点でワークの1周目を終わらせる/間違えた問題に絞って2周目/暗記科目を本格的に開始 |
| 1週間前 | 3周目と仕上げ | 2周目でも間違えた問題に絞って3周目/提出物の仕上げ/暗記科目の総仕上げ |
| 前日・テスト期間中 | 確認と体調管理 | 次の日の科目の見直し/睡眠時間の確保 |
ポイントは、「2週間前までに1周目を終える」ことと、「2周目・3周目は間違えた問題に絞る」ことです。
1ヵ月前:範囲の発表を待たずに始める
1ヵ月前の時点では、まだテスト範囲が発表されていないことがほとんどだと思います。
でも、前回のテスト以降に授業で習ったところは、ほとんどがそのまま次のテストの範囲になります。範囲表を待たずに、授業で習った学習範囲から始めて大丈夫です。範囲が発表されたら、足りない部分を付け足して計画を調整しましょう。
計画を立てるときは、次の3つを書き出すと整理しやすくなります。
- テストの日程(どの日にどの科目があるか)
- 提出物の一覧と締め切り
- 部活や習い事など、勉強できない時間
ここから「1日に使える勉強時間」を出して、科目ごとに割り振っていきます。
学校によっては、中間テストが終わってから期末テストまで1ヵ月ちょっとしかないこともあります。その場合は、中間テストが返ってきて解き直しが終わったら、すぐ期末テストの準備に入るくらいの気持ちでいると、無理なく進められます。
3週間前:1周目を進め、間違えた問題に印をつける
この時期は、ワークや教科書の問題の1周目を計画どおりに進めます。
間違えた問題や、自信がなかった問題には必ず印をつけておきましょう。この印が、2周目・3周目で取り組む問題のリストになります。
授業はまだ進んでいるので、新しく習ったところもその都度ワークを進めておくと、2週間前に1周目を終わらせやすくなります。
2週間前:1周目を終えて、間違えた問題に絞って2周目
2週間前までに1周目を終わらせたら、印をつけた問題だけを解き直す2周目に入ります。全部を解き直すわけではないので、1周目よりずっと短い時間で終わります。
自分で調べても解けない問題は、この時期のうちに先生や友達に質問しておきましょう。テスト直前は質問に来る生徒が増えるので、早めに聞いた方がじっくり教えてもらえます。
暗記中心の科目(社会、理科の用語、古文単語など)も、この時期から本格的に始めます。
1週間前:3周目と仕上げ
多くの学校では、テスト1週間前ごろから部活動が停止になると思います。ここでは、2周目でも間違えた問題に絞って3周目に取り組みます。
- 2周目でも間違えた問題を、何も見ずに解けるか確認する
- 提出物を仕上げる(ワークの1周目が終わっていれば、ほとんど整っているはずです)
- 暗記科目を何度も繰り返して、しっかり覚える
1週間前から新しい問題集に手を出すのは、あまりおすすめしません。学校の教材を確実に解けるようにする方が、点数につながりやすいと思います。
前日・テスト期間中
テスト期間中は、翌日の科目の見直しに集中します。印をつけた問題や暗記した内容の確認が中心です。
そして意外と大切なのが睡眠です。夜遅くまで詰め込んでも、当日に頭が働かなければもったいないので、睡眠時間は削らないように声をかけてあげてください。
学年別|1ヵ月前からの期末テスト勉強スケジュール
ここからは、学年ごとの特徴と1ヵ月のスケジュール例をご紹介します。平日の勉強時間はあくまで目安なので、お子さんの部活や通学時間に合わせて調整してください。
中学1年生|「テスト勉強のやり方」を身につける学年
中1は、まだ定期テストそのものに慣れていない時期です。小学校のテストとは範囲も難しさもまったく違うので、まずは「テスト勉強の進め方」を覚えることが目標になります。
特に1学期の期末テストは、中学に入って初めての定期テストという学校もあると思います。保護者が一緒に計画を立てるくらいでちょうど良いと思います。
| 時期 | 平日の目安 | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前 | 30分〜1時間 | 親子で授業の学習範囲・提出物を確認/計画表を一緒に作る/数学・英語のワーク1周目開始 |
| 3週間前 | 1時間程度 | 数学・英語のワーク1周目を進める/理科・社会のワーク1周目開始 |
| 2週間前 | 1〜1.5時間 | 全科目のワーク1周目を終える/間違えた問題の2周目/わからない問題を先生に質問 |
| 1週間前 | 2〜3時間 | 間違えた問題の3周目/暗記科目の仕上げ/実技教科の確認/提出物の最終確認 |
中1のポイント
- 計画表は「1日ごとにやるページを書く」くらい具体的にすると、迷わずに進められます
- 実技教科を後回しにしないこと。中1は実技教科の対策を忘れがちです
- 結果が良くなくても、「どこでつまずいたか」を一緒に振り返れれば十分です

娘は中1の頃、数学・理科・社会で平均点に届きませんでした。中1の夏休みからオンライン家庭教師に数学と英語をお願いし、テストのたびに計画を立ててもらうようになって、ようやく「何をどの順番でやればいいのか」がわかったようです。
中学2年生|内容が難しくなり、差がつき始める学年
中2になると、数学は関数や図形の証明、英語は文法が一気に増えるなど、内容が難しくなります。学校によっては高校の内容に入り始める時期です。
学校生活に慣れて部活も忙しくなり、いわゆる「中だるみ」が起きやすい学年とも言われます。
| 時期 | 平日の目安 | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前 | 1時間程度 | 自分で計画を立てて保護者が確認/数学・英語のワーク1周目開始/苦手単元の洗い出し |
| 3週間前 | 1〜1.5時間 | 主要5教科のワーク1周目を進める/苦手単元は教科書に戻って確認 |
| 2週間前 | 1.5〜2時間 | 全科目のワーク1周目を終える/間違えた問題の2周目/暗記科目を本格的に開始 |
| 1週間前 | 3時間程度 | 間違えた問題の3周目/教科書本文の音読・暗記の仕上げ/提出物の最終確認 |
中2のポイント
- 計画づくりは少しずつ子ども自身に任せて、保護者は確認役に回るのがおすすめです
- 数学と英語は積み上げの科目なので、中1の内容でつまずいている場合は、さかのぼって復習する必要があります
- 部活が忙しい場合は、平日は「数学・英語を毎日少しずつ」、週末に「理科・社会をまとめて」という分け方もできます

わが家では中1の夏休みからオンライン家庭教師にお願いして、中2になってからは全教科で平均点を取れるようになりました(平均点を下回ることもありましたが)。2週間前までにワークを1周終わらせる流れが、本人の中で当たり前になってきたのが大きかったと思います。
中学3年生|高校の内容に入る「準備」の学年
中3では、多くの学校で高校の内容を本格的に学び始めます。高校受験がないぶん緊張感が下がりやすいのですが、中3の内容は高校の勉強の土台そのものです。
学校によっては、中3の成績が高校のクラス分けやコース選択に関わることもあります。
| 時期 | 平日の目安 | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前 | 1〜1.5時間 | 自分で計画を立てる/数学・英語のワーク1周目開始/前回のテストの解き直しを確認 |
| 3週間前 | 1.5時間程度 | 全科目のワーク1周目を進める |
| 2週間前 | 2時間程度 | 全科目のワーク1周目を終える/間違えた問題の2周目/わからない問題を質問して解決 |
| 1週間前 | 3〜4時間 | 間違えた問題の3周目/苦手科目に時間を多めに配分/提出物の最終確認 |
中3のポイント
- 計画づくりから実行まで、基本的に子ども自身で回せる状態を目指します
- 「テストの点数」だけでなく、高校の勉強につながる理解ができているかを意識したいところです
- 英検などの検定と時期が重なる場合は、どちらを優先するかを1ヵ月前の計画の段階で決めておくと慌てずにすみます
高校1年生|評定が進路に直結し始める学年
高校1年生からの成績は、学校推薦型選抜や総合型選抜、内部進学で使われる「評定平均」に含まれます。中学の成績とは重みが変わるので、ここで意識を切り替えたいところです。
科目数も増え、数学がⅠとA、理科が物理基礎・化学基礎・生物基礎と細かく分かれる学校が多くなります。
| 時期 | 平日の目安 | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前 | 1.5〜2時間 | 全科目の学習範囲・提出物を一覧にする/科目ごとの優先順位を決める/数学・英語の1周目開始 |
| 3週間前 | 2時間程度 | 全科目の1周目を進める/古文・漢文の単語や文法の暗記を開始 |
| 2週間前 | 2〜3時間 | 全科目の1周目を終える/間違えた問題の2周目/理科・社会の暗記を本格化 |
| 1週間前 | 4時間程度 | 間違えた問題の3周目/苦手科目を重点的に/提出物の最終確認 |
高1のポイント
- 科目が多いので、全科目に同じ時間をかけるのではなく、配点や得意・不得意で配分を変えることが大切です
- 「この科目は捨てる」は評定に響くので、苦手科目でも最低限の点数を取る計画にします
- テスト勉強を「大学受験の基礎固め」とつなげて考えられると理想的です
高校2年生・高校3年生|テスト勉強と受験勉強を両立させる時期
高2からは文系・理系に分かれ、内容もさらに難しくなります。高3の1学期(前期)までの成績が評定平均に含まれることが多いので、推薦や内部進学を考えている場合は、最後まで定期テストが大切です。
一方で、一般選抜を目指す場合は受験勉強との両立が課題になります。1ヵ月前から少しずつ進めておくと、直前に受験勉強を完全に止めずにすみます。
| 時期 | 平日の目安 | やること |
|---|---|---|
| 1ヵ月前 | 受験勉強+1時間程度 | 受験勉強とテスト勉強の時間配分を決める/主要科目の1周目開始 |
| 3週間前 | 受験勉強+1.5時間程度 | 全科目の1周目を進める |
| 2週間前 | 3時間程度 | 全科目の1周目を終える/間違えた問題の2周目/受験勉強は単語・計算など毎日の習慣だけ続ける |
| 1週間前 | 4〜5時間 | テスト勉強を優先/間違えた問題の3周目/提出物の最終確認 |
高2・高3のポイント
- 定期テストの範囲は、受験でもそのまま使う内容です。テスト勉強を受験勉強の一部と考えると、気持ちの面でも取り組みやすくなります
- テスト期間中も、英単語や計算練習など「毎日少しずつ」の受験勉強は止めない方が、テスト後にペースを戻しやすくなります
- 進路によって、定期テストにどれくらい力を入れるかの考え方が変わります。担任の先生と相談しながら決めるのが安心です
教科別|期末テスト勉強のポイント
教科ごとの勉強法は別の記事でも詳しくご紹介しているので、ここでは1ヵ月のスケジュールに組み込むときのポイントに絞ってお伝えします。
数学:ワークを3周、2周目からは間違えた問題に絞る
数学は演習量が点数に直結します。体系数学などのワークやプリントは、1ヵ月前から1周目を始めて、2週間前までに終わらせるのが目標です。
2周目・3周目は間違えた問題に絞り、数字や条件が変わっても解ける状態を目指します。解説を読んでわかった問題も、何も見ずにもう一度解けるか確認しましょう。
英語:教科書本文の音読を毎日続ける
ニュートレジャーやプログレスなど、どの教材でも教科書本文からの出題が多いのが特徴です。1ヵ月前から、毎日少しずつでも本文の音読を続けるのがおすすめです。
単語や熟語は量が多いので、直前にまとめて覚えるのではなく、1ヵ月かけて少しずつ覚えていきます。
国語:暗記で取れるところを確実に
漢字や古文単語、文法など、暗記で対応できる問題を落とさないことが基本です。授業で扱った文章は、先生が説明したポイントをノートで見直しておきましょう。
理科・社会:ワークの1周目は早めに、暗記は繰り返し
理科・社会は範囲が広いので、ワークの1周目は3週間前ごろから進めておくと安心です。暗記は一度に覚えようとせず、2週間前から少しずつ、何度も繰り返す方が身につきます。
実技教科:1週間前には必ず手をつける
音楽・美術・保健体育・技術家庭なども、期末テストでは評定に関わります。授業プリントの内容から出題されることが多いので、1週間前には一度目を通しておきましょう。
AIとAnkiを期末テスト勉強に取り入れる方法
ここまでのスケジュールは、紙のワークと教科書が中心です。そのうえで、暗記にはAnki、「わからない」を減らすためにはAIを使うと、1ヵ月の勉強をより効率よく進められます。
ただし、主役はあくまで学校のワークと教科書です。AIやアプリは、その勉強を助ける道具として考えるのが良いと思います。
暗記は「Anki」で1ヵ月前から少しずつ
Ankiは、パソコンやスマホで使える暗記カードアプリです。表に問題、裏に答えを書いたカードを作って覚えていきます。
普通の単語帳と違うのは、覚えたかどうかを自分で答えると、次にそのカードを出すタイミングをアプリが自動で決めてくれるところです。忘れかけたころに復習できるように、「すぐ忘れたカードは早めに、覚えているカードは間をあけて」出してくれます。
この仕組みは、時間をあけて何度か繰り返すほど効果が出やすいので、テスト直前より1ヵ月前から始める方が向いています。この記事の「1ヵ月前から始めるスケジュール」とも相性が良いツールです。
期末テストでAnkiが使いやすいもの
- 英語:教科書(ニュートレジャーやプログレスなど)の新出単語・熟語
- 国語:漢字、古文単語、文法
- 理科:用語、化学式、元素記号
- 社会:用語、年号、人物名
- 実技教科:授業プリントの重要語句
Ankiを使うときのポイント
- カードは学校の教材から自分で作る。Ankiには他の人が作ったカードの束(共有デッキ)もありますが、学校の教科書と範囲や訳が合わないことがあります
- 間違えた問題をカードにする。ワークの1周目で間違えた用語や単語をカードにしておくと、2周目・3周目の暗記がスムーズになります
- 1枚のカードには1つのことだけ。答えが長いカードは覚えにくく、復習もつらくなります
- 毎日の復習を続ける。Ankiはその日に復習するカードを出してくれるので、通学時間や寝る前の10〜15分など、短い時間でも毎日続けることが大切です
- カード作りに時間をかけすぎない。きれいに作ることより、覚えることが目的です
Ankiは、パソコン(Windows・Mac)、Android、ブラウザ版は無料で使えますが、iPhone・iPad用の公式アプリ「AnkiMobile」は有料です Source。AndroidはAnkiDroidという無料アプリが用意されています Source。iPhoneでの購入を検討する場合は、まずパソコン版やブラウザ版で試してみて、続けられそうか確認してからでも良いと思います。
AIは「わからない」を減らす相談相手として使う
ChatGPTなどの生成AIは、うまく使うと、夜など先生にすぐ質問できない時間の相談相手になります。期末テスト勉強では、次のような使い方ができます。
①テスト勉強の計画づくり
テストの日程、科目ごとの範囲、提出物の締め切り、部活の予定などを伝えて、「2週間前までにワークの1周目が終わる計画を立てて」と頼むと、計画のたたき台を作ってくれます。そのまま使うのではなく、本人の予定に合わせて手直しするのがポイントです。
②解けなかった問題のヒントをもらう
ワークで解けなかった問題を、解説を読んでもわからないときに使います。このとき、いきなり答えを聞くのではなく、ヒントを1つずつ出してもらうのがおすすめです。
例:「中学2年生です。この問題の解き方がわかりません。答えはまだ言わずに、最初のヒントだけ教えてください」
③似た問題(類題)を作ってもらう
2周目・3周目で「答えを覚えてしまって、本当に理解できているかわからない」というときに、数字や条件を変えた問題を作ってもらうと、理解できているか確かめられます。
④教科書の内容から確認テストを作ってもらう
理科や社会の授業ノートの内容をもとに、一問一答の確認テストを作ってもらうこともできます。英語では、教科書本文の文法のポイントを説明してもらうのにも使えます。
AIとAnkiを組み合わせる
AIとAnkiは、組み合わせて使うこともできます。
たとえば、ワークで間違えた用語や単語をAIに伝えて、「Ankiに取り込める形(表と裏をタブで区切った形式など)で一問一答を作って」と頼むと、カード作りの手間を減らせます。Ankiには、こうしたテキストファイルを読み込む機能があります。
ただし、AIが作った問題や答えには間違いが混ざることがあります。取り込む前に、教科書やノートと照らし合わせて確認するようにしましょう。
AIを使うときに気をつけたいこと
AIはとても便利ですが、テスト勉強に使うときには気をつけたい点もあります。
- AIの答えは間違っていることがある。特に数学の計算や、学校独自の教材の内容は、AIが間違えることも珍しくありません。必ずワークの解答や教科書で確認しましょう
- 提出物の答えをAIに書かせない。提出物は、自分で解いて理解するためのものです。答えだけ写しても、テストでは解けません
- 学校のルールを確認する。課題やレポートでのAIの使い方について、学校ごとにルールが決められていることがあります
- 年齢制限と保護者の同意を確認する。たとえばChatGPTは13歳以上が対象で、18歳未満の場合は保護者の許可が必要とされています Source。サービスによっては18歳以上でないと使えないものもあるので、利用規約を確認してから使い始めてください Source
- 個人情報を入力しない。名前や学校名、写真など、個人が特定できる情報は入力しないように、親子で確認しておきましょう
文部科学省も、学校での生成AIの使い方について「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」をまとめています Source。家庭でのルールを考えるときの参考になると思います。
AIを使う一番の目的は、自分で考えて解けるようになることです。「答えを出してもらう道具」ではなく、「わからないところを一緒に考えてもらう相談相手」として使うのが、テストの点数にもつながる使い方だと思います。
保護者ができるサポートと、ほどよい距離感
中高一貫校のテスト勉強に保護者がどこまで関わればいいのか、悩む方も多いと思います。学年ごとに関わり方を変えていくのが良いと感じています。
学年が上がるほど「見守る」側へ
| 学年 | 保護者の関わり方の目安 |
|---|---|
| 中1 | 一緒に学習範囲を確認し、計画表を作る |
| 中2 | 子どもが作った計画を一緒に確認する |
| 中3以降 | 計画を見せてもらい、困ったときに相談に乗る |
| 高校生 | 体調管理や生活面のサポートが中心 |
最終的には、子ども自身が計画を立てて実行できるようになることが目標です。中1のうちは手厚くサポートして、少しずつ手を離していくイメージです。
保護者ができる具体的なサポート
- テストの日程と提出物の締め切りを共有してもらう(カレンダーに書き込むなど)
- 「2週間前にワークの1周目が終わっているか」を一緒に確認する
- 勉強しやすい環境を整える(リビング学習か自室かなど、本人に合う方法で)
- 生活リズムと睡眠時間を守る声かけをする
- 結果だけでなく、取り組んだ過程を認める
計画づくりを家庭だけで続けるのが難しい場合は、わが家のように塾や家庭教師の先生に計画づくりを手伝ってもらうのも一つの方法です。
避けたい声かけ
「もっと勉強しなさい」「なんでこんな点数なの」といった言葉は、つい言いたくなってしまいますが、子どものやる気を下げてしまうことが多いです。
それよりも、「今日はどこまでやる予定?」「どこが難しかった?」と中身について聞く方が、子どもも話しやすいと思います。
計画どおりに進まないときの立て直し方
1ヵ月の計画を立てても、部活の大会や学校行事、体調不良などで予定どおりに進まないことはよくあります。そんなときの考え方をまとめておきます。
「全部やる」から「優先順位をつける」に切り替える
計画が遅れたときは、すべてを取り戻そうとするよりも、優先順位をつけて取り組む方が現実的です。
- 提出物(出さないと評定に直接響くため)
- 数学・英語のワークやプリント(積み上げの科目で、次の単元にも影響するため)
- 暗記科目(直前でもある程度は取り戻せるため)
2週間前の時点で見直しをする
「2週間前にワークの1周目が終わっているか」は、計画を見直す良い目安になります。終わっていない場合は、残りの日数でできることを書き出して計画を立て直しましょう。1周目が終わっていない科目は、2周目・3周目の回数を減らしてでも、まず1周目を最後までやりきることを優先します。
授業についていけていない場合は、早めに相談を
テストのたびに同じ科目で苦戦している場合は、テスト勉強の量ではなく、普段の授業の理解でつまずいている可能性があります。
まずは学校の先生に相談して、補習や質問の機会があれば活用しましょう。それでも難しい場合は、中高一貫校の教材に対応した塾や家庭教師を検討するのも一つの方法です。塾選びのポイントは、下記の記事で詳しくご紹介しています。
中高一貫校の定期テスト対策・勉強法・塾に通うべき生徒や塾の選び方
テストが終わったら|次につなげる振り返り
期末テストが終わると、夏休みや冬休み、春休みに入る学校が多いと思います。長期休みの前に振り返りをしておくと、休み中に何をすべきかがはっきりします。
振り返りでは、次のような点を確認するのがおすすめです。
- 2週間前までにワークの1周目を終えられたか(終わらなかったなら、どこで遅れたか)
- 点数が取れなかった問題は「わからなかった」のか「ケアレスミス」なのか
- 次のテストで変えたいことは何か
間違えた問題の解き直しは、テストが返ってきたらできるだけ早めにやっておきたいところです。中高一貫校の内容は積み上げなので、ここでわからないところを残さないことが、次のテストの1ヵ月を楽にしてくれます。
振り返りの内容は、計画表の余白などに書き残しておくと、次のテストの計画を立てるときに見返せて便利です。
まとめ
期末テストは科目数も提出物も多く、さらに中高一貫校は範囲が広く独自教材も使うため、1ヵ月前から計画的に始めるのがおすすめです。
- 1ヵ月前:範囲の発表を待たずに、授業で習った学習範囲から計画を立てて1周目を始める
- 3週間前:1周目を進め、間違えた問題に印をつける
- 2週間前:ワークの1周目を終わらせ、間違えた問題に絞って2周目
- 1週間前:2周目でも間違えた問題に絞って3周目、提出物の仕上げ
- 前日・テスト期間中:翌日の科目の見直しと睡眠を大切に
学年によって、意識したいポイントも変わります。
- 中1:テスト勉強の「型」をつくる
- 中2:難しくなる内容と中だるみに早めに対応する
- 中3:高校の内容につながる理解を意識する
- 高1:評定が進路に関わることを意識する
- 高2・高3:受験勉強と両立させる
AIとAnkiは、学校のワークと教科書を中心にした勉強を助ける道具です。暗記はAnkiで1ヵ月前から少しずつ、わからない問題はAIにヒントをもらって自分で考えるという使い方なら、テスト勉強の強い味方になると思います。
娘も、試験範囲の勉強が終わらずにテストを受けていた頃から、オンライン家庭教師の先生に計画を立ててもらい、2週間前にワークを1周終わらせる流れを続けたことで、少しずつ結果がついてくるようになりました。
中高一貫校は6年間あるので、1回のテスト結果で焦る必要はないと思います。テストのたびに少しずつやり方を見直していけば、着実に力はついていきます。
この記事が、お子さんのテスト勉強の計画づくりの参考になればうれしいです。







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