今回は私の住んでいる神奈川県の公立中高一貫校の1つである横浜市立南高等学校附属中学校の「偏差値」「受検倍率」「進学実績」「塾の合格実績」「合格ライン(合格予想得点)」などをまとめました。
本記事の初投稿は2020年ですが2021、2022、2023、2024年受検も振り返りながら追記しています。 最新では2026年受検(令和8年度)の志願倍率、2025年受検の各塾合格実績・進学実績まで振り返りながら追記しています。
- 横浜市立南高等学校附属中学校のことを知りたい方
- 小5、小6で横浜市立南高等学校附属中学校の受検を検討しはじめた方
- 横浜市立南高等学校附属中学校に強い塾を知りたい方
- 横浜市立南高等学校附属中学校の合格ライン(合格予想得点)を知りたい方

南高校附属中とは?
横浜市立南高等学校附属中学校(横浜市立南高等学校附属中学校)は、神奈川県横浜市(神奈川県)にある公立(神奈川県横浜市港南区東永谷二丁目1-1)の中高一貫校。私立中学に比べ学費が安いこと、高い進学実績を誇ることなどから人気がある公立中高一貫校。
横浜市立南高等学校附属中学校の教育理念は「知性・自主自立・創造」で教育目標は下記の3つを掲げている。
- 学びへの飽くなき探究心を持つ人材の育成
- 自ら考え、自ら行動する力の育成
- 未来を切り拓く力の育成
また目指す学校像は下記4点を掲げ
- 国際社会で活躍するリーダーの育成を目指す学校
- 6年間の一貫教育で健全な心身をはぐくむ学校
- 質の高い学習により、高い学力を習得できる学校
- 生徒が互いに切磋琢磨し、常に活気に溢れている学校
下記のような生徒を育てたい生徒像としています。
- 高い志を持ち、国際社会の発展に貢献する生徒
- 幅広い知識を活用して、自ら課題解決を図る生徒
- 自他の在り方を尊重し、健康で豊かな生活を創造する生徒
- 自己の生き方を探求し、自分の進路を主体的に実現する生徒
また南高等学校附属中は高校でも生徒募集をおこなう「併設型の中高一貫校」で中学から160名(男女 各80名)の募集を行います。ちなみに高校からは38名(1クラス?)の募集をしています。
学校概要
名称
横浜市立南高等学校附属中学校
住所
神奈川県横浜市港南区東永谷二丁目1-1
南高等学校附属中の偏差値/受検倍率/合格予想得点(合格ライン)
南高等学校附属中の偏差値、受検倍率は
南高等学校附属中の偏差値は?
南高等学校附属中の偏差値は男子61、女子62(四谷大塚の80偏差値)と言われています。同じくらいの偏差値の学校を探すと、
- 東京学芸大学附属世田谷中学校
- 東京都立桜修館中等教育学校
- 東京農業大学第一高等学校中等部
- 横浜共立学園中学校
- 昭和学院秀英中学校
- 桐朋中学校
- 東邦大学付属東邦中学校
- 明治大学付属明治中学校
などがあります。
南高校附属中の倍率は?
2026年(令和8年度)※志願倍率
2026年(令和8年度)の志願倍率は4.89倍(前年比 −0.04ポイント)でした。募集定員160名に対し、志願者数783名・受検者数747名という状況です。
2025年(令和7年度)
2025年(令和7年度)の志願倍率は4.93倍でした。募集定員160名に対し志願者数788名(学区内719名・学区外69名)で、前年比では志願者数98名・志願倍率0.62ポイント増と、大きく志願者を減らした前年からの反動で県内公立中高一貫校5校の中でもっとも志願者を増やしました。
ここ数年は5倍前後で推移していた倍率がやや落ち着き、直近2年は5倍を下回る4.9倍前後となっています。とはいえ、定員160名に対して700名以上が受検する非常に難易度の高い受検であることには変わりありません。
※開校当初(平成24年度・1期生)は10.61倍という高倍率でした。その後、少子化や男女別定員の廃止(2023年度入試から男女合同定員に変更)などの影響もあり、近年は落ち着いた倍率で推移しています。
2024年

~2023年
開校初年度は10倍を超える高倍率でしたが直近の2023年は5.41倍でした。
ここ5年は5倍前後で推移しています。
開校当初と比べると落ち着いた様にも感じますが定員160名に対して800名以上が受検しているので、非常に難易度の高い受検だと言えます。

令和4年度(11期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 860 | 824 | 160 | 5.15 | 150 | 10 |
| 男 | 353 | 334 | 80 | 78 | 2 | |
| 女 | 507 | 490 | 80 | 72 | 8 |
令和3年度(10期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 921 | 890 | 160 | 5.56 | 146 | 14 |
| 男 | 392 | 382 | 80 | 75 | 5 | |
| 女 | 529 | 508 | 80 | 71 | 9 |
令和2年度(9期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 827 | 789 | 160 | 4.93 | 134 | 26 |
| 男 | 328 | 321 | 71 | 61 | 10 | |
| 女 | 499 | 468 | 89 | 73 | 16 |
平成31年度(8期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 821 | 781 | 160 | 4.88 | 139 | 21 |
| 男 | 348 | 330 | 76 | 67 | 9 | |
| 女 | 473 | 451 | 84 | 72 | 12 |
平成30年度(7期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 855 | 825 | 160 | 5.16 | 139 | 21 |
| 男 | 352 | 342 | 70 | 63 | 7 | |
| 女 | 503 | 483 | 90 | 76 | 14 |
平成29年度(6期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,025 | 986 | 160 | 6.16 | 14 | 17 |
| 男 | 423 | 408 | 75 | 65 | 9 | |
| 女 | 602 | 578 | 85 | 78 | 8 |
平成28年度(5期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,279 | 1,219 | 160 | 7.62 | 143 | 17 |
| 男 | 542 | 524 | 74 | 65 | 9 | |
| 女 | 737 | 695 | 86 | 78 | 8 |
平成27年度(4期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,304 | 1,250 | 160 | 7.81 | 149 | 11 |
| 男 | 563 | 536 | 73 | 69 | 4 | |
| 女 | 741 | 714 | 87 | 80 | 7 |
平成26年度(3期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,338 | 1,265 | 160 | 7.91 | 153 | 7 |
| 男 | 632 | 596 | 78 | 75 | 3 | |
| 女 | 706 | 669 | 82 | 78 | 4 |
平成25年度(2期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,593 | 1,520 | 160 | 9.50 | 148 | 12 |
| 男 | 686 | 653 | 70 | 64 | 6 | |
| 女 | 907 | 867 | 90 | 84 | 6 |
平成24年度(1期生)
| 募集定員 | 志願者数 | 受検者数 | 合格者数 | 競争率 | 学区内 | 学区外 |
| 160 | 1,767 | 1,696 | 160 | 10.6 | 154 | 6 |
| 男 | 815 | 789 | 78 | 75 | 3 | |
| 女 | 952 | 907 | 82 | 79 | 3 |
横浜市立南高等学校附属中学校の合格ライン情報
2024年度の合格ライン
2024年度の合格ライン情報を探しましたが2月3日(土)15:37現在、見当たりません。
2月4日に某塾(ライトハウス・アカデミー)のホームページに合格予想得点を発見しました。
適性検査Ⅰ:72点/100点満点 適性検査Ⅱ:62点/100点満点 総合計:134点/200点満点
だそうです。詳細はコチラ
公中検模試の情報(2023年)
息子が受検した公中検模試の保護者説明会で公中検模試受検者を追跡調査した結果「合格最高点」「合格最低点」「不合格最高点」を教えてもらいました。
「合格最低点」よりも「不合格最高点」が高いのは、調査書の影響だと思われます。
横浜市立南高校附属中学校の配点(満点)
400点
横浜市立南高校附属中学校の合格最高点
370点(正答率92.5%は神奈川県内の5校で最も高い合格最高点です)
横浜市立南高校附属中学校の合格最低点
226点(正答率56.5%)
横浜市立南高校附属中学校の不合格最高点
235点
令和4年度(2022年度)の横浜市立南高等学校附属中学校の合格ラインを調べました。
令和4年度(2022年度)合格予想得点
237点/400点(適性検査Ⅰ+適性検査Ⅱ)

「横浜市立南高等学校附属中学校+合格ライン」で検索したところ某塾のホームページに合格予想得点が掲載されていました。
南高等学校附属中の評判は?
みんなの中学情報に記載されている評判を見ると神奈川県内462校中13位と高い評価となります。特に「学費」神奈川県内462校中1位、「施設」同8位、「学習環境」同14位、「進学実績/学力レベル」同20位、「校則」同14位、「いじめの少なさ」18位などで高い評価です。逆に「先生」同317位、「部活」同296位、「治安/アクセス」同278位などは低めです。アクセスは市営地下鉄ブルーライン 上永谷駅から徒歩で15分なのでアクセスは良くないですね。部活は「部活が週3~4回なので、他の学校にくらべると少ない。遠くから通っている子もいるため朝練もないので部活を思い切りやりたい子には物足りないかもしれない」ってコメントがありましたが部活で活躍したいってタイプは別の学校を選ぶんでしょうね。
南高等学校附属中の進学実績
最新の大学合格実績(2025年3月卒業/2026年3月卒業)
南高附属中の進学実績は、公立中高一貫校の中でも神奈川県トップクラスを維持しています。学校やスタディ等のデータをもとにまとめると、以下のような推移です。
| 年度(卒業年) | 東大・京大 | 一橋・東京科学大・旧帝大 | 国公立大学 | 早慶上智 | GMARCH |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 13(東大12・京大1) | — | 約76 | — | — |
| 2024年 | 6(東大5・京大1) | — | 約77 | — | — |
| 2025年 | 3(東大3) | — | 約77 | 83 | 190 |
| 2026年 | 6(東大6) | 15 | 77 | 76 | 179 |
※東京科学大学は、2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した大学です。
2023年3月卒業では東京大学に12名という非常に高い実績を出しており、その後も東大に毎年安定して合格者を輩出しています。国公立大学へは毎年70名以上、早慶上智・GMARCHにも多数の合格者を出しており、公立中高一貫校としての進学実績の高さが際立っています。また、南高附属中は英語(国際教育)にも力を入れており、海外大学へも卒業生を輩出しています。
(※合格者数は過年度生を含む数字や調査時期により変動します。最新かつ正確な数字は必ず横浜市立南高等学校附属中学校のホームページでご確認ください。)
令和4年は東京大学に6名、横浜国立大学に16名など国公立大学に79名が合格しています。
また私立大学でも慶応義塾大学に29名、早稲田大学に58名、上智大学24名などの合格者を輩出しています。


南高等学校附属中の進学実績は同校がホームページで公表しています。公立中高一貫校の評価軸の目安が国公立大学への進学実績で東京大学、京都大学などにも毎年合格者を出していますが南高等学校附属中は英語にも力を入れており海外大学にも数名の卒業生を輩出しています。
| 横浜市立南高校附属中 | |
| 東大・京大 | 6 |
| 一橋・東工大・旧5帝大 | 11 |
| 国公立大学 | 48 |
| 早稲田・慶應・上智 | 77 |
| GMARCH | 210 |
| 海外大 | 5 |
| 年度 | 2019年度卒業生 |
※ 旧5帝大とは:北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学を意味する GMARCHとは:学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を意味する語 国公立大学は大学校、準大学含む 各学校の発表データをもとに作成。調査時期により数字が異なることがあります。 上記は過年度生を含まない数です。
南高等学校附属中の募集概要
1 募集定員、志願等
(1) 募集定員
横浜市立南高等学校附属中学校 160 名(男女 各 80 名)
(2) 志願資格
横浜市立南高等学校附属中学校(以下「附属中学校」という。)に入学を志願しようとする者(以下「志願者」という。)は、次のアからウのいずれかに該当する者であって、かつ、志願者本人及びその保護者(親権者又は未成年後見人をいう。)が神奈川県内に住所を有する者とする。
ただし、後記3(1)に定める横浜市教育委員会教育長(以下「教育長」という。)の承認を必要とする者であって、その承認を受けた者は、県内に住所を有する者とみなす。
ア 小学校若しくはこれに準ずる学校若しくは義務教育学校の前期課程(以下「小学校等」という。)を令和3年3月 31 日までに卒業する見込み又は修了する見込みの者
イ 文部科学大臣が小学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設(日本人学校)の当該課程を令和3年3月 31 日までに修了する見込みの者
ウ 外国において、学校教育における6年の課程を令和3年3月 31 日までに修了する見込みの者
(3) 通学区域
ア 通学区域(以下「学区」という。)は、横浜市内全域とする。
イ 現に在籍している小学校等の校長の同意を得たもので、附属中学校の校長(以下「附属中学校長」という。)が入学を認めた場合には、学区外から就学することができる。この場合において入学を許可される者の数は、募集定員の 30 パーセントの範囲内とする。
(4) 志願手続
ア 他の公立の中等教育学校又は併設型の中高一貫教育校の中学校に志願した者又は志願予定の者の志願は認めない。
イ 志願者は、「入学願書(第1号様式)」及び「調査書(第2号様式)」を、受検票返送用封筒とともに所定の封筒に入れて、附属中学校長に簡易書留により郵送しなければならない。なお、一度郵送された出願書類等は、いかなる事情があっても返還しない。
ウ 志願者は、横浜市教育委員会が別に定める入学選考手数料を、市が指定する金融機関において事前に納付し、その収入済証明書を入学願書に貼付する。なお、一度納入された入学選考手数料は、いかなる事情があっても返還しない。
エ 入学志願資格について、教育長の承認を受けた場合、志願の際には「入学志願資格承認書及び学区確認結果通知書(第4号様式)」を入学願書と併せて郵送しなければならない。
オ 学区確認について、教育長の承認を受けた場合、志願の際には「学区確認結果通知書(第6号様式)」を入学願書と併せて郵送しなければならない。
カ 海外から移住してきた者及び永住するために海外から引き揚げてきた者(以下「海外からの移住者等」という。)を保護者とする志願者(前記(2)に該当する者であって、かつ、原則として、令和3年2月1日現在で移住後又は引き揚げ後3年以内の者)のうち受検方法等について教育長の承認を受けようとする者は、「海外からの移住者等を保護者とする志願者の受検方法等申請書
(第7号様式)」を入学願書と併せて郵送しなければならない。
キ 障害等のある志願者のうち、受検方法等について教育長の承認を受けようとする者は、「受検方法等申請書(第8号様式)」を入学願書と併せて郵送しなければならない。
ク 受付期間は、令和3年1月6日(水)から1月8日(金)までとする。(当該期間内の消印有効。)
(5) 受検票の郵送
ア 附属中学校長は、郵送された入学願書等の内容を速やかに審査し、所要の事項を記入したうえで、受検票の受付確認印欄に押印し、簡易書留により志願者に受検票を郵送する。
イ 受検票は、令和3年1月 22 日(金)までに到着するよう志願者に郵送する。
4
2 検査の方法等
(1) 検査
附属中学校長は、適性検査を行う。
(2) 検査日時等
適性検査は、令和3年2月3日(水)に行う。検査会場は、附属中学校とする。ただし、志願者数により会場を追加・変更する場合がある。また、内容及び時間は、次のとおりとする。なお、志願者に郵送する受検票に、検査会場及び集合時間を明記する。
詳細は横浜市立南高等学校附属中学校ホームページをご覧下さい
南高等学校附属中の各塾の合格実績
2026年
2026年の実績では、下記が合格者数TOP3でした。臨海セミナーが引き続きトップで、64名と前年よりさらに合格者を伸ばしています。
- 臨海セミナー:64名
- 湘南ゼミナール:43名
- 中萬学院:34名
- 日能研:9名/SAPIX:9名
- 栄光ゼミナール:7名
2025年
2025年の実績では、下記が合格者数TOP3でした。
- 臨海セミナー:54名
- 中萬学院:45名
- 湘南ゼミナール:32名
- 日能研:16名/四谷大塚:16名
- SAPIX:8名
(※中萬学院はCG中萬学院・啓明館・CGパーソナルの合計。数字は各塾のホームページより。繰上げ合格などで調査時期により変動する場合があります。)
2022年の実績では下記3塾が合格者数TOP3でした。
- 臨海セミナー:70名
- 中萬学院:40名
- 湘南ゼミナール:31名

2023年
2022年の実績では下記3塾が合格者数TOP3でした。
- 中萬学院:68名
- 臨海セミナー:47名
- 湘南ゼミナール:34名

2022年
2022年の実績では下記3塾が合格者数TOP3でした。
- 臨海セミナー:53名
- 中萬学院:49名
- 湘南ゼミナール:30名


ちなみに2020年に調べたときには
- 臨海セミナー:54名
- 四谷大塚:44名
- 中萬学院:42名
でした。
| 横浜市立南高校附属中 | |
| 臨海セミナー | 54 |
| 四谷大塚 | 44 |
| 中萬学院 | 42 |
| 湘南ゼミナール | 35 |
| 日能研 | 20 |
| 栄光ゼミナール | 15 |
| SAPIX | 4 |
| 早稲田アカデミー | 1 |
| STEP | 0 |
南高等学校附属中の過去問


受検ガイド

※本記事は横浜市立南高等学校附属中学校のホームページや各塾のホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
集団塾だけに頼らない ― 「集団塾+個別指導」という選択肢
ここまで塾別の合格実績を見てきましたが、最後に、2人の子どもの受検を経験した今だからこそ言える「集団塾との付き合い方」について書いておきたいと思います。
我が家は、娘が栄光ゼミナール、息子がenaという集団塾に通いました(息子のenaは、我が家が東京都との県境に住んでいて、隣駅の東京側にenaがあったためです。息子も神奈川県の公立中高一貫校を受検しました)。結論から言うと、集団塾に通わせたこと自体は間違いではありませんでした。適性検査対策のカリキュラムや情報量という点で、専門コースを持つ集団塾は非常に頼りになります。公立中高一貫校を目指すなら、まずはこうした集団塾を軸に据えるのが王道だと思います。ただ、「塾に任せきり」ではうまくいかなかったのも事実です。

集団塾で得たものを「どう自分のものにするか」でつまずきかけました。ここを個別のサポートで補うという考え方に、最終的にたどり着きました。
季節講習は「受けっぱなし」が一番もったいない
娘は栄光ゼミナールで夏期講習・冬期講習・春期講習といった季節講習や「栄光の森」(夏合宿)に参加しました。まず、これら季節講習そのものは受けて良かったと思っています。各塾がそれまでに培ってきたノウハウが凝縮されていて、短期間で一気に力を伸ばせる貴重な機会です。ここは集団塾の強みが最も発揮される場面だと感じます。
ただ、一つだけ強く言いたいのは、季節講習を「受けっぱなし」にしないことです。授業を受けただけで満足してしまうと、せっかくのノウハウも定着しません。大事なのは、その日にやった内容をしっかり復習して、自分のものにすること。これができるかどうかで、季節講習の成果は大きく変わってきます。
これは我が家の正直な感想ですが、高額な合宿に参加するくらいなら、その費用と時間を「季節講習の復習」に充てたほうが効果は高いのではないか、とも思っています。合宿には合宿にしか得られない良さ(受検生としての自覚や仲間との刺激など)もありますが、こと「学力を伸ばす」という一点で見れば、家庭教師などにマンツーマンで復習・定着させてもらうほうが、費用対効果は高いと感じました。つまり、集団塾で得たインプットを、いかにして自分のものにするか。ここに個別のサポートを組み合わせるのが、私がたどり着いた考え方です。
集団塾に通うだけで安心してはいけない ― 「補完」の視点
実際に2人の受検を経験して痛感したのは、集団塾には構造的にどうしても手が届きにくい領域がある、ということです。大きく3つあります。
一つ目は「一人ひとりのつまずきの分析」です。集団授業ではクラス全員に同じ解説をするため、「自分の子がどこでつまずいているのか」を個別に特定してもらうのは難しいのが実情です。
二つ目は「記述・作文の添削の量と深さ」です。適性検査は記述式が中心ですが、集団塾では一人あたりの添削にかけられる時間に限りがあります。娘が通った栄光ゼミナールも、息子が通ったenaも、作文添削が「誤字に×が書いてあるだけ」だったように、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、第三者に細かく見てもらわないと客観視できません。
三つ目は「過去問演習期(小6秋以降)のピンポイントなフォロー」です。志望校の傾向に合わせた苦手分野の集中対策は、どうしても個別対応が必要になります。直前期の過去問演習は、娘の時は私と妻でサポートしましたし、息子の時はオンライン家庭教師の先生にお願いしました。
こうした「集団塾では補いきれない部分」を埋める手段として、近年は集団塾と個別指導・家庭教師を併用するご家庭が増えています。以下、私が実際に話を聞いたり運営したりしている2つの選択肢を紹介します。
「東大家庭教師友の会」を運営する株式会社トモノカイのPersonal Education(PE)部門(帰国子女やインターナショナルスクール生向けオンライン家庭教師「EDUBAL」(業界シェアNo.1)や、「東大家庭教師友の会」を運営する部門)で「オンライン東大家庭教師友の会」を担当されている方とお話させていただく機会がありました。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでフォローしてくれるサービスもおこなっているとのことです。東京都最難関校「小石川中等教育学校」、国立の東大教育学部附属中、筑波大附属中などへの合格サポート実績があるとのことで、集団塾のカリキュラムと並行して弱点部分だけを補強したいご家庭に向いていると思います。
先日、このサービスで都立中高一貫校の適性検査対策を担当されている方から、対策のポイントを詳しくお聞きする機会がありました。以下は東京都立中を目指すご家庭に向けたお話で、神奈川の受検とは志望校が異なりますが、「記述力」「勉強の型」といった適性検査対策の勘所そのものは神奈川の公立中高一貫校受検にもそのまま通じる内容でした。長くなりますが、非常に参考になったので共有します。
公立中高一貫校の適性検査対策 ― 合否を分ける「記述力」と「勉強の型」
公立中高一貫校の受検は、かつての爆発的な人気に沸いた時期と比べると、近年は倍率が明確に落ち着いてきています。
制度が始まった当初(都立の適性検査は2005年スタート)は、対策法が確立しておらず「とりあえず受けてみよう」という記念受験組も多かったため、倍率は非常に高いものでした。都立第一号として2005年に中学入試を実施した白鷗高校附属中の初年度倍率は、実に13.21倍に達しています。その後も人気は続き、2015年前後の都立各校の受検倍率は6〜8倍台がずらりと並んでいました(2015年は白鷗8.32倍、両国7.18倍、桜修館6.76倍など)。
しかし、受検対策のノウハウが各塾で確立され、「相応の準備をしなければ受からない」というハードルの高さが広く知られるようになったこと、いわゆる記念受験層が減ったことなどから、倍率はここ数年で着実に低下してきました。2024年度には都立各校の受検倍率は最も高い九段でも4.58倍、平均では3.5〜3.6倍程度まで下がり、2025年度・2026年度も一般枠の応募倍率は平均3.5倍前後で推移しています。
ただし、この「倍率低下」は必ずしも合格しやすくなったことを意味しません。むしろ、記念受験の層が抜けて、しっかり準備してきた受検生が残るようになった結果でもあり、実質的な競争の質は下がっていないとも言われます。しかも公立中高一貫校は原則として一校しか受検できず、検査はすべて同日に実施されるため、限られたチャンスで確実に力を発揮する準備が欠かせません。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導で多くのご家庭に選んでいただいてきました。
この記事では、これまでの指導で見えてきた適性検査対策の勘所を、具体的なエピソードを交えてお伝えします。
まず押さえたい ― 適性検査は「私立入試」とはまったく別物
都立中受検対策をご説明する前に理解していただきたいのが、適性検査は私立中学の教科型入試とは求められる力が根本的に異なる、という点です。私立入試が国語・算数・理科・社会の教科ごとの知識と処理力を問うのに対し、公立一貫校の適性検査は、会話文や資料・グラフを読み取り、複数教科の知識を総合して「自分の考えを筋道立てて説明する」教科横断型の出題が中心になります。
多くの都立校では、検査が次の3つに分かれています。
適性検査Ⅰ
適性検査Ⅰは主に文章読解と400字前後の作文で、読み取る力と自分の考えを表現する力が問われます。
適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは表・グラフ・会話文など複数の資料を読み解き、理由を述べたり数値で裏付けたりする論理的思考の問題です。
適性検査Ⅲ
そして適性検査Ⅲ(実施校は一部)は、複雑な条件設定の中で図や計算を使って考える数理・条件整理の力を問います。小石川中等のように理数系の独自問題に強い学校、桜修館のように適性Ⅰの作文の比重が大きい学校など、学校ごとに配点や傾向が大きく異なるため、志望校の出題傾向を早めに把握することが第一歩となります。
いずれの検査に共通するのは、私立入試のような単純な○×の知識問題がほぼないということです。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を、言葉や図で採点官にわかりやすく伝える記述力こそが合否を分けます。
適性検査Ⅰ(文系・表現分野)― 「構成メモ」の確立とケアレスミス対策
文章を読んで自分の意見をまとめる作文は、多くの受検生が最初につまずくところです。ある生徒も、当初はアイデア出しや文章の組み立てに苦戦していました。加えて、国語の長文読解の「抜き出し問題」で、細かい誤字・脱字による失点が課題になっていました。
このとき担当教師がまず徹底したのが、集団塾の模試をベースにした「作文の構成メモ」の書き方です。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモの段階でアイデアを整理してから書く習慣をつけました。あわせて、文章の趣旨を正確につかむために「文章の中で一番言いたい一文に線を引く練習」を繰り返し行いました。
抜き出しミスや誤字ミスについては、教師が一方的に注意するのではなく、「ミスを無くすために自分でリマインドのルールを決めてもらう」というアプローチを取りました。ミスを他人に指摘されて直すのではなく、自分でチェックの仕組みを持つことで、本番でも再現できる自立的な意識が育ちます。
構成メモがすっかり板についたことで、「メモを元にスムーズに書き切る型」が確立され、これが本人の大きな自信になりました。塾の日曜特訓の適性Ⅰでは「60点(誤字がなければ70点)」という高得点を獲得し、合判模試でも手応えを実感できるレベルまで文系の表現力が引き上がりました。
適性検査Ⅱ・Ⅲ(理系・融合分野)― 問題文の読み取りと「部分点をもぎ取る記述のコツ」
算数・理数分野の適性検査(適Ⅱ・適Ⅲ)に強い苦手意識を持つ受検生は少なくありません。ある生徒も、問題文の量が多く一見難しそうに見える立体図形や条件整理の問題で、問題文を正確に読み解けずに記述で苦戦していました。集団塾では一人ひとりが「どこでつまずいているか」の分析まで手が回りにくいため、教師は次のような個別対策を行いました。
まず、夏期講習でわからなかった問題を徹底的に洗い出し、「グラフや表の数値を式に書き換えていく作業」を隣で一緒に実践しました。一見難解に見える問題も、「落ち着いて条件を読み解けば難しくない」ことを体感させるのが狙いです。
そのうえで、理数の記述で確実に部分点をもぎ取るために、教師が汎用的な「実験系記述のコツ」を伝えました。ポイントは次の3つです。
- 数字(実験結果)や、上下左右・東西南北などの客観的な情報を用いて説明する
- 変化を説明するときは「変化前 → 変化後 → 前後の差と理由」の3ステップの順序で書く
- 一文を短く簡潔にし、書いた図には必ず言葉で説明を加える
授業では、解説をただ聞く受け身の姿勢にさせず、「どうしてこの解き方になるのか、口頭で説明してみて?」と問いかけ、能動的な思考プロセス(言語化)を徹底させました。自分の言葉で説明できることは、記述で採点官に伝わる答案を書けることと直結します。
「グラフと表」の演習を徹底的に3周やりきったことで計算速度が劇的に向上し、一つ教えればすぐに本質を理解できるまで理系脳が覚醒。苦手意識のあった算数分野を「楽しい!」と感じられるまでマインドが変化しました。本番直前には、レベルの高い「サイコロの立体図形問題」のような実戦的な初見問題に対しても、持ち前の空間想像力を発揮して短時間で自力で解き明かせるほど、思考力・記述力が大きく開花しました。
総括 ― 高倍率を突破するための「正しい勉強のやり方」
これまでの指導から見えてきた、公立・国立一貫校の適性検査対策における最大の注意点は2つあります。
一つは、集団塾のカリキュラムをこなすだけで満足せず、解いた過去問を「その日中」に必ず復習・解き直しすること。もう一つは、記述のプロセスを第三者に細かく添削してもらうことです。適性検査は記述式が中心である以上、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、自分一人ではなかなか客観視できません。
前述のとおり、適性検査には単純な知識問題がほぼありません。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を言葉や図でわかりやすく伝える記述力が合否を分けます。だからこそ、夏休みのうちに自分なりの「勉強ルーティン」を確立し、10月・11月の綿密な学習計画を先回りで立てておくことが重要になります。
集団塾での学びを土台にしながら、一人ひとりのつまずきに合わせて「正しい勉強のやり方の型」を授け、受け身ではない能動的な思考力を育てること。これこそが、高倍率の公立・国立一貫校受検を突破する最大の鍵です。
指導・合格実績
これまで、東京都立小石川中等教育学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、筑波大学附属中学校をはじめとする公立・国立一貫校への合格をサポートしてきました。集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」の部分を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでお手伝いします。適性検査対策にお悩みのご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。
\まずは70分体験授業がオススメ!/
70分体験授業の予約 資料請求は公式サイトから
















コメント