今回は私の住んでいる神奈川県の公立中高一貫校の1つである横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の「偏差値」「受検倍率」「進学実績」「塾の合格実績」「合格ライン(合格予想得点)」などをまとめました。
本記事の初投稿は2020年ですが2021、2022、2023年受検も振り返りながら追記しています。
2024年受検も振り返りながら2024年3月、2025年と2026年受験も振り返って2026年7月に追記しています。

この記事は2020年に書いて以降、毎年少しずつ追記してきました。最後の加筆から時間が経ち、後輩の受検生ご家庭からのご相談も続いているので、2025年・2026年受検の最新データを追記しました。これまでの2020〜2024年の記述は、当時の受検の空気を残す意味でそのまま残しています。数字は新しくなっても、受検に向き合う気持ちや準備の本質は変わらないと感じています。
- 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校のことを知りたい方
- 小5、小6で横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の受検を検討しはじめた方
- 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校に強い塾を知りたい方
- 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の合格ライン(合格予想得点)を知りたい方

※横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校ホームページより
横浜サイフロ中とは?
横浜サイフロ中(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)は、神奈川県横浜市(神奈川県横浜市鶴見区小野町6)にある公立の中高一貫校。私立中学に比べ学費が安いこと、高い進学実績を誇ることなどから人気がある公立中高一貫校。
横浜サイフロ中は教育目標として下記の5つを掲げている。
- 広い視野、高い視点、多面的な見方を身に付けさせ、ものごとに対する柔軟な思考力・解析力を培い、論理的頭脳を養う。
- 旺盛な探究力、豊かな創造力、世界に通じるコミュニケーション能力、自立力を培うことによって、よりよく生きる智恵を養う。
- 社会における己の使命を自覚し、積極的に社会に貢献しようとする志を養う
- 人格を陶冶し、社会の形成者としての品格を養う。
- 幅広い知識と教養を身に付け、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな心身を養う。
また育てる生徒像は下記3点を掲げています。
- 「サイエンスの考え方」を身に付けた生徒
- 豊かな社会性や人間性を身に付けた生徒
- 次代を担うグローバルリーダーの素養を身に付けた生徒
また横浜サイフロ中は高校でも生徒募集をおこなう「併設型の中高一貫校」で中学から80 名(男女各 40 名)の募集を行います。ちなみに高校からは男女合計で158名の募集をしています。
学校概要
| 学校名 | 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 |
|---|---|
| 創立 | 平成29年4月1日 |
| 住所 | 横浜市鶴見区小野町6 |
|---|---|
| 交通 | 【電車】JR鶴見線 鶴見小野駅 下車 徒歩3分 |
横浜サイフロ中の偏差値/受検倍率/合格予想点(合格ライン)
横浜サイフロ中の偏差値は?
横浜サイフロ中の偏差値は男子63、女子65(四谷大塚の80偏差値)と言われています。同じくらいの偏差値の学校を探すと、
- 青山学院中等部
- 浦和明の星女子中学校
- 洗足学園中学校
- 千葉県立千葉中学校
- 東京都立武蔵高等学校附属中学校
- フェリス女学院中学校
- 鎌倉学園中学校
- 攻玉社中学校
- 芝中学校
- 早稲田大学高等学院中学部
- 早稲田実業学校中等部
などがあります。
横浜サイフロ中の倍率は?
2026年
2026年(令和8年度)の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の志願倍率は4.85倍となりました。募集定員80名に対し、志願者数は388名。前年度より志願者数は33名増、志願倍率は0.41ポイント上昇しました。
2025年
2025年(令和7年度)の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の志願倍率は4.44倍となりました。前年度より1.19ポイント下がり、開校以来では比較的落ち着いた倍率となりました。
※2022年:6.51倍 → 2023年:5.84倍 → 2024年:5.63倍 → 2025年:4.44倍 → 2026年:4.85倍(いずれも志願倍率)
2024年
2024年の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の倍率は5.36倍となりました。

~2023年
2023年の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の倍率は5.84倍となりました。


入試の倍率(実質倍率)は2020年で5.79倍、その前年は6.13倍でした。ここ数年は5倍弱で推移しています。
- 2020年:5.79倍
- 2019年:6.13倍
2020年では志願者数485人のうち463人(男子264人・女子199人)が受検。倍率は男子6.60倍(前年度7.13倍)、女子4.98倍(同5.13倍)、平均5.79倍(同6.13倍)であった。
横浜市立南高校附属中学校の合格ライン
公中検模試の情報(2023年)
息子が受検した公中検模試の保護者説明会で公中検模試受検者を追跡調査した結果(2023年)「合格最高点」「合格最低点」「不合格最高点」を教えてもらいました。
「合格最低点」よりも「不合格最高点」が高いのは、調査書の影響だと思われます。
横浜サイフロ中の配点(満点)
200点
横浜サイフロ中の合格最高点
160点(正答率80%が合格最高点なんだそうです)
横浜サイフロ中の合格最低点
98点(正答率49%)
横浜サイフロ中の不合格最高点
111点
令和4年度(2022年度)の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校付属中学校の合格ラインを調べました。
令和4年度(2022年度)合格予想得点
128点/200点(適性検査Ⅰ+適性検査Ⅱ)

「横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校付属中学校+合格ライン」で検索したところ某塾のホームページに合格予想得点が掲載されていました。
横浜サイフロ中の評判は?
みんなの中学情報に記載されている評判を見ると神奈川県内462校中1位と非常に評判が高いです。特に「学習環境」神奈川県内462校中1位、「いじめの少なさ」同1位、「施設」同2位、「校則」同3位など全般的に高い評価です。逆に「部活」同139位、「治安/アクセス」同125位などが少し低めです。アクセスはJR鶴見線 鶴見小野駅 下車 徒歩3分なので最寄り駅からはアクセスが良いですが横浜市全域からのアクセスが良くないってことなのでしょうか?部活動は運動部は5部活しかなく盛んではないようですが逆に文化部は11部活と盛んなようです。理科調査研究部航空宇宙工学部とかサイエンスフロンティア中らしい文化部が充実しています。ただ部活動は平日週3回、休日は土・日のどちらか半日で、年間を通して18時までとルールがあることも部活動の評価が高くない要因なのかもしれません。
平成30年度は横浜サイエンスフロンティア高等学校にある部活動の中から運動部5部活(テニス部、バドミントン部、水泳部、陸上部、男子バレーボール部)文化部11部活(英語部、音楽部、茶道部、天文部、写真部、文芸部、数学・物理部、理科調査研究部航空宇宙工学部、情報工学部、棋道部)を開設しました。(部活動は1年ごとに更新するので、毎年同じではありません。)写真部には入部希望者はいませんでした。平日週3回、休日は土・日のどちらか半日で、年間を通して18時までの活動です。
横浜サイフロ中の進学実績
横浜サイフロ中は平成29年4月1日に設立された新しい学校なので進学実績はまだありません。ただ併設校である横浜サイエンスフロンティア高等学校からは毎年、東京大学に卒業生を送り出していますし優秀な生徒さんたちを集めていますので高い進学実績が出ることが期待されます。
【追記】 上記は2020年時点の記述です。附属中の第1期生は2017年に入学し、2023年春に初めて大学受験を迎えました。現在は併設の横浜サイエンスフロンティア高等学校としての大学合格実績が毎年出ています。以下では、附属中生と高校からの入学生を合わせた「学校全体」の大学合格実績を、学校公式サイトが公表しているデータをもとにまとめました。
難関大学 合格実績サマリー(横浜サイエンスフロンティア高校・過去3年)
| 区分 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | 4名 | 2名 | 8名 |
| 京都大学 | 2名 | 5名 | 3名 |
| 国公立大学(合計) | 120名 | 112名 | 133名 |
| うち現役合格 | 103名 | 98名 | 103名 |
| 早稲田・慶應・上智 | 99名 | 60名 | 63名 |
| 東京理科大学 | 88名 | 83名 | 86名 |
| 医学部医学科(合計) | 8名 | 20名 | 20名 |
| 卒業生数 | 230名 | 233名 | 228名 |
※横浜サイエンスフロンティア高等学校 公式サイト「進路状況/大学入試学部別合格状況」(各年度4月3日判明分)より作成。合格者数は現役・既卒(過年度生)を含む延べ人数で、1人が複数大学・複数学部に合格した場合は重複してカウントされます。国公立大学合計と現役合格数は公式PDFに明記された数値、その他の区分は公式PDFの大学別数値を合算したものです。
数字を見ると、東京大学は年度によって2〜8名と波がありますが、2026年度は8名(過年度生2名を含む)と過去最多水準になりました。国公立大学全体では毎年110〜130名台で推移しており、卒業生約230名に対して国公立の現役合格が毎年100名前後という、理系進学校として非常に高い水準を保っています。
主な国公立大学の合格者数(現役・既卒合計)
とりわけ地元の横浜国立大学や、東京科学大学(旧・東京工業大学/東京医科歯科大学が2024年に統合)、東京理科大学など、理工系・研究系の大学に強いのが特徴です。主な国公立大学の合格者数は次の通りです。
| 大学名 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | 4名 | 2名 | 8名 |
| 京都大学 | 2名 | 5名 | 3名 |
| 東京科学大学(旧東工大) | 10名 | 8名 | 15名 |
| 一橋大学 | 2名 | 2名 | 1名 |
| 北海道大学 | 7名 | 8名 | 5名 |
| 東北大学 | 7名 | 5名 | 7名 |
| 筑波大学 | 3名 | 6名 | 5名 |
| 横浜国立大学 | 17名 | 18名 | 26名 |
| 横浜市立大学 | 8名 | 9名 | 6名 |
| 東京都立大学 | 9名 | 4名 | 11名 |
※同上。東京科学大学は、2024年度までは「東京工業大学」名義の実績、2025年度以降は「東京科学大学」名義の実績を記載しています。
医学部医学科・海外大学への合格
理系に強い学校らしく、医学部医学科への合格も継続して出ています。国公立・私立を合わせた医学部医学科の合格者数は、2025年度・2026年度ともに20名にのぼりました(2026年度は国公立8名・私立11名・大学校1名)。国公立では東京科学大(医)、横浜市立大(医)、北海道大(医)、新潟大(医)、防衛医科大学校(医)など、私立では順天堂大(医)、日本医科大(医)、北里大(医)、東邦大(医)、国際医療福祉大(医)などへの合格が公表されています。
また海外大学への進学志向も見られ、年度によってアメリカ(カリフォルニア大学、コロラド大学ボルダー校、ペンシルベニア州立大学、ワシントン州立大学など)、カナダ(トロント大学)、韓国(中央大学、崇実大学)の大学への合格者が出ています。これは「次代を担うグローバルリーダーの素養を身に付けた生徒」を育てるという同校の育てる生徒像とも重なる特徴です。
進学実績の見方について
一点補足すると、ここで紹介した実績は横浜サイエンスフロンティア高等学校としての数字であり、附属中からの内部進学生と高校からの入学生を合わせたものです。附属中単独での大学進学実績は学校からは切り分けて公表されていません。また合格者数は現役と既卒(浪人)の合計で、延べ人数のため、実際の進学者数とは一致しない点にも注意が必要です。
進学実績は年度によって変動しますので、最新かつ正確な数値は横浜サイエンスフロンティア高等学校の公式サイト「進路状況」のページで必ずご確認ください。
横浜サイフロ中の募集概要
1 募集定員
80 名(男女各 40 名)
2 志願資格
志願者本人及びその保護者が横浜市内に住所を有する者で、次のいずれかに該当する者とします。(保護者とは親権者又は未成年後見人のことをいいます。)
ア 小学校若しくはこれに準ずる学校若しくは義務教育学校の前期課程(以下「小学校等」という。)を令和2年3月 31 日までに卒業する見込み又は修了する見込みの者
イ 文部科学大臣が小学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設(日本人
学校)の当該課程を令和2年3月 31 日までに修了する見込みの者
ウ 外国において、学校教育における6年の課程を令和2年3月 31 日までに修了する見込みの者
※受検時に日本の学齢で中学生相当の者には志願資格はありません。
3 通学区域(学区)
横浜市内全域
4 志願資格について教育長の承認が必要な者
(申請方法については 10 ページ~11 ページを参照してください)
次のいずれかに該当する者は、事前に横浜市教育委員会教育長(以下「教育長」という。)の承認が必要となります。
ア 令和2年4月1日までに、横浜市外から横浜市内に転居を予定している者
イ その他、特別な事情がある者願書受付期間 令和2年1月7日(火)~1月9日(木)【期間内の消印有効】
出願方法
本冊子に挟み込まれている出願用封筒に、「2 出願書類等」に記載し
ている書類等を入れて、(封筒裏面のチェックリストも御利用くださ
い)郵便局の窓口で簡易書留扱いにして送付してください。郵送以外
での出願は受け付けません。
※書留郵便物受領証の控えを必ず受け取り、受検票が届くまで保管し
ておいてください。
詳細は横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校のホームページをご覧下さい
横浜サイフロ中の各塾の合格実績
2026年
湘南ゼミナール:42名 臨海セミナー:16名 日能研:8名 中萬学院:6名 栄光ゼミナール:6名 早稲田アカデミー:3名 SAPIX:1名
※各社ホームページより (中萬学院は啓明館神奈川・CG中萬学院・CGパーソナルの合計)
2026年は湘南ゼミナールが42名と大きく数字を伸ばし、公式サイトでも「各塾中10年連続No.1」とうたっています。定員80名の学校で1塾から42名というのは非常に高いシェアで、サイフロ附属中に強い塾としての存在感が改めて際立った年になりました。臨海セミナーは16名で2位につけています。
2025年
湘南ゼミナール:24名 臨海セミナー:24名 四谷大塚:10名 日能研:10名 中萬学院:9名 SAPIX:6名 早稲田アカデミー:1名
※各社ホームページより (中萬学院は啓明館神奈川・CG中萬学院・CGパーソナルの合計)
2025年は湘南ゼミナールと臨海セミナーが24名で並んだ点が、これまで湘南ゼミナールが単独首位だった年との違いです。
2024年
- 湘南ゼミナール:35名
- 臨海セミナー:19名
- 中萬学院:13名

2023年
- 湘南ゼミナール:37名
- 臨海セミナー:33名
- 日能研:10名

2022年
- 湘南ゼミナール:35名
- 臨海セミナー:16名
- 日能研:11名

2020年
| 横浜市立南高校附属中 | |
| 湘南ゼミナール | 30 |
| 栄光ゼミナール | 14 |
| 四谷大塚 | 11 |
| 中萬学院 | 10 |
| 日能研 | 10 |
| 臨海セミナー | 9 |
| SAPIX | 8 |
| 早稲田アカデミー | 1 |
2023年 Z会、進研ゼミの合格実績
2023年度 進研ゼミ小学講座 公立中高一貫校合格実績
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 9名
2023年度 Z会員公立中高一貫校合格実績
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 7名
神奈川県立相模原中等教育学校 12名
\ 無料資料請求はコチラ /
\ 無料体験教材・資料請求はコチラから /
横浜サイフロ中の過去問・受験対策ガイド




※本記事は横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校のホームページや各塾のホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
集団塾だけに頼らない ― 「集団塾+個別指導」という選択肢
ここまで塾別の合格実績を見てきましたが、最後に、2人の子どもの受検を経験した今だからこそ言える「集団塾との付き合い方」について書いておきたいと思います。
我が家は、娘が栄光ゼミナール、息子がenaという集団塾に通いました(息子のenaは、我が家が東京都との県境に住んでいて、隣駅の東京側にenaがあったためです。息子も神奈川県の公立中高一貫校を受検しました)。結論から言うと、集団塾に通わせたこと自体は間違いではありませんでした。適性検査対策のカリキュラムや情報量という点で、専門コースを持つ集団塾は非常に頼りになります。公立中高一貫校を目指すなら、まずはこうした集団塾を軸に据えるのが王道だと思います。ただ、「塾に任せきり」ではうまくいかなかったのも事実です。

集団塾で得たものを「どう自分のものにするか」でつまずきかけました。ここを個別のサポートで補うという考え方に、最終的にたどり着きました。
季節講習は「受けっぱなし」が一番もったいない
娘は栄光ゼミナールで夏期講習・冬期講習・春期講習といった季節講習や「栄光の森」(夏合宿)に参加しました。まず、これら季節講習そのものは受けて良かったと思っています。各塾がそれまでに培ってきたノウハウが凝縮されていて、短期間で一気に力を伸ばせる貴重な機会です。ここは集団塾の強みが最も発揮される場面だと感じます。
ただ、一つだけ強く言いたいのは、季節講習を「受けっぱなし」にしないことです。授業を受けただけで満足してしまうと、せっかくのノウハウも定着しません。大事なのは、その日にやった内容をしっかり復習して、自分のものにすること。これができるかどうかで、季節講習の成果は大きく変わってきます。
これは我が家の正直な感想ですが、高額な合宿に参加するくらいなら、その費用と時間を「季節講習の復習」に充てたほうが効果は高いのではないか、とも思っています。合宿には合宿にしか得られない良さ(受検生としての自覚や仲間との刺激など)もありますが、こと「学力を伸ばす」という一点で見れば、家庭教師などにマンツーマンで復習・定着させてもらうほうが、費用対効果は高いと感じました。つまり、集団塾で得たインプットを、いかにして自分のものにするか。ここに個別のサポートを組み合わせるのが、私がたどり着いた考え方です。
集団塾に通うだけで安心してはいけない ― 「補完」の視点
実際に2人の受検を経験して痛感したのは、集団塾には構造的にどうしても手が届きにくい領域がある、ということです。大きく3つあります。
一つ目は「一人ひとりのつまずきの分析」です。集団授業ではクラス全員に同じ解説をするため、「自分の子がどこでつまずいているのか」を個別に特定してもらうのは難しいのが実情です。
二つ目は「記述・作文の添削の量と深さ」です。適性検査は記述式が中心ですが、集団塾では一人あたりの添削にかけられる時間に限りがあります。娘が通った栄光ゼミナールも、息子が通ったenaも、作文添削が「誤字に×が書いてあるだけ」だったように、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、第三者に細かく見てもらわないと客観視できません。
三つ目は「過去問演習期(小6秋以降)のピンポイントなフォロー」です。志望校の傾向に合わせた苦手分野の集中対策は、どうしても個別対応が必要になります。直前期の過去問演習は、娘の時は私と妻でサポートしましたし、息子の時はオンライン家庭教師の先生にお願いしました。
こうした「集団塾では補いきれない部分」を埋める手段として、近年は集団塾と個別指導・家庭教師を併用するご家庭が増えています。以下、私が実際に話を聞いたり運営したりしている2つの選択肢を紹介します。
「東大家庭教師友の会」を運営する株式会社トモノカイのPersonal Education(PE)部門(帰国子女やインターナショナルスクール生向けオンライン家庭教師「EDUBAL」(業界シェアNo.1)や、「東大家庭教師友の会」を運営する部門)で「オンライン東大家庭教師友の会」を担当されている方とお話させていただく機会がありました。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでフォローしてくれるサービスもおこなっているとのことです。東京都最難関校「小石川中等教育学校」、国立の東大教育学部附属中、筑波大附属中などへの合格サポート実績があるとのことで、集団塾のカリキュラムと並行して弱点部分だけを補強したいご家庭に向いていると思います。
先日、このサービスで都立中高一貫校の適性検査対策を担当されている方から、対策のポイントを詳しくお聞きする機会がありました。以下は東京都立中を目指すご家庭に向けたお話で、神奈川の受検とは志望校が異なりますが、「記述力」「勉強の型」といった適性検査対策の勘所そのものは神奈川の公立中高一貫校受検にもそのまま通じる内容でした。長くなりますが、非常に参考になったので共有します。
公立中高一貫校の適性検査対策 ― 合否を分ける「記述力」と「勉強の型」
公立中高一貫校の受検は、かつての爆発的な人気に沸いた時期と比べると、近年は倍率が明確に落ち着いてきています。
制度が始まった当初(都立の適性検査は2005年スタート)は、対策法が確立しておらず「とりあえず受けてみよう」という記念受験組も多かったため、倍率は非常に高いものでした。都立第一号として2005年に中学入試を実施した白鷗高校附属中の初年度倍率は、実に13.21倍に達しています。その後も人気は続き、2015年前後の都立各校の受検倍率は6〜8倍台がずらりと並んでいました(2015年は白鷗8.32倍、両国7.18倍、桜修館6.76倍など)。
しかし、受検対策のノウハウが各塾で確立され、「相応の準備をしなければ受からない」というハードルの高さが広く知られるようになったこと、いわゆる記念受験層が減ったことなどから、倍率はここ数年で着実に低下してきました。2024年度には都立各校の受検倍率は最も高い九段でも4.58倍、平均では3.5〜3.6倍程度まで下がり、2025年度・2026年度も一般枠の応募倍率は平均3.5倍前後で推移しています。
ただし、この「倍率低下」は必ずしも合格しやすくなったことを意味しません。むしろ、記念受験の層が抜けて、しっかり準備してきた受検生が残るようになった結果でもあり、実質的な競争の質は下がっていないとも言われます。しかも公立中高一貫校は原則として一校しか受検できず、検査はすべて同日に実施されるため、限られたチャンスで確実に力を発揮する準備が欠かせません。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導で多くのご家庭に選んでいただいてきました。
この記事では、これまでの指導で見えてきた適性検査対策の勘所を、具体的なエピソードを交えてお伝えします。
まず押さえたい ― 適性検査は「私立入試」とはまったく別物
都立中受検対策をご説明する前に理解していただきたいのが、適性検査は私立中学の教科型入試とは求められる力が根本的に異なる、という点です。私立入試が国語・算数・理科・社会の教科ごとの知識と処理力を問うのに対し、公立一貫校の適性検査は、会話文や資料・グラフを読み取り、複数教科の知識を総合して「自分の考えを筋道立てて説明する」教科横断型の出題が中心になります。
多くの都立校では、検査が次の3つに分かれています。
適性検査Ⅰ
適性検査Ⅰは主に文章読解と400字前後の作文で、読み取る力と自分の考えを表現する力が問われます。
適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは表・グラフ・会話文など複数の資料を読み解き、理由を述べたり数値で裏付けたりする論理的思考の問題です。
適性検査Ⅲ
そして適性検査Ⅲ(実施校は一部)は、複雑な条件設定の中で図や計算を使って考える数理・条件整理の力を問います。小石川中等のように理数系の独自問題に強い学校、桜修館のように適性Ⅰの作文の比重が大きい学校など、学校ごとに配点や傾向が大きく異なるため、志望校の出題傾向を早めに把握することが第一歩となります。
いずれの検査に共通するのは、私立入試のような単純な○×の知識問題がほぼないということです。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を、言葉や図で採点官にわかりやすく伝える記述力こそが合否を分けます。
適性検査Ⅰ(文系・表現分野)― 「構成メモ」の確立とケアレスミス対策
文章を読んで自分の意見をまとめる作文は、多くの受検生が最初につまずくところです。ある生徒も、当初はアイデア出しや文章の組み立てに苦戦していました。加えて、国語の長文読解の「抜き出し問題」で、細かい誤字・脱字による失点が課題になっていました。
このとき担当教師がまず徹底したのが、集団塾の模試をベースにした「作文の構成メモ」の書き方です。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモの段階でアイデアを整理してから書く習慣をつけました。あわせて、文章の趣旨を正確につかむために「文章の中で一番言いたい一文に線を引く練習」を繰り返し行いました。
抜き出しミスや誤字ミスについては、教師が一方的に注意するのではなく、「ミスを無くすために自分でリマインドのルールを決めてもらう」というアプローチを取りました。ミスを他人に指摘されて直すのではなく、自分でチェックの仕組みを持つことで、本番でも再現できる自立的な意識が育ちます。
構成メモがすっかり板についたことで、「メモを元にスムーズに書き切る型」が確立され、これが本人の大きな自信になりました。塾の日曜特訓の適性Ⅰでは「60点(誤字がなければ70点)」という高得点を獲得し、合判模試でも手応えを実感できるレベルまで文系の表現力が引き上がりました。
適性検査Ⅱ・Ⅲ(理系・融合分野)― 問題文の読み取りと「部分点をもぎ取る記述のコツ」
算数・理数分野の適性検査(適Ⅱ・適Ⅲ)に強い苦手意識を持つ受検生は少なくありません。ある生徒も、問題文の量が多く一見難しそうに見える立体図形や条件整理の問題で、問題文を正確に読み解けずに記述で苦戦していました。集団塾では一人ひとりが「どこでつまずいているか」の分析まで手が回りにくいため、教師は次のような個別対策を行いました。
まず、夏期講習でわからなかった問題を徹底的に洗い出し、「グラフや表の数値を式に書き換えていく作業」を隣で一緒に実践しました。一見難解に見える問題も、「落ち着いて条件を読み解けば難しくない」ことを体感させるのが狙いです。
そのうえで、理数の記述で確実に部分点をもぎ取るために、教師が汎用的な「実験系記述のコツ」を伝えました。ポイントは次の3つです。
- 数字(実験結果)や、上下左右・東西南北などの客観的な情報を用いて説明する
- 変化を説明するときは「変化前 → 変化後 → 前後の差と理由」の3ステップの順序で書く
- 一文を短く簡潔にし、書いた図には必ず言葉で説明を加える
授業では、解説をただ聞く受け身の姿勢にさせず、「どうしてこの解き方になるのか、口頭で説明してみて?」と問いかけ、能動的な思考プロセス(言語化)を徹底させました。自分の言葉で説明できることは、記述で採点官に伝わる答案を書けることと直結します。
「グラフと表」の演習を徹底的に3周やりきったことで計算速度が劇的に向上し、一つ教えればすぐに本質を理解できるまで理系脳が覚醒。苦手意識のあった算数分野を「楽しい!」と感じられるまでマインドが変化しました。本番直前には、レベルの高い「サイコロの立体図形問題」のような実戦的な初見問題に対しても、持ち前の空間想像力を発揮して短時間で自力で解き明かせるほど、思考力・記述力が大きく開花しました。
総括 ― 高倍率を突破するための「正しい勉強のやり方」
これまでの指導から見えてきた、公立・国立一貫校の適性検査対策における最大の注意点は2つあります。
一つは、集団塾のカリキュラムをこなすだけで満足せず、解いた過去問を「その日中」に必ず復習・解き直しすること。もう一つは、記述のプロセスを第三者に細かく添削してもらうことです。適性検査は記述式が中心である以上、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、自分一人ではなかなか客観視できません。
前述のとおり、適性検査には単純な知識問題がほぼありません。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を言葉や図でわかりやすく伝える記述力が合否を分けます。だからこそ、夏休みのうちに自分なりの「勉強ルーティン」を確立し、10月・11月の綿密な学習計画を先回りで立てておくことが重要になります。
集団塾での学びを土台にしながら、一人ひとりのつまずきに合わせて「正しい勉強のやり方の型」を授け、受け身ではない能動的な思考力を育てること。これこそが、高倍率の公立・国立一貫校受検を突破する最大の鍵です。
指導・合格実績
これまで、東京都立小石川中等教育学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、筑波大学附属中学校をはじめとする公立・国立一貫校への合格をサポートしてきました。集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」の部分を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでお手伝いします。適性検査対策にお悩みのご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。
\まずは70分体験授業がオススメ!/
70分体験授業の予約 資料請求は公式サイトから
ここまで「集団塾+個別指導」の有効性についてお話ししてきましたが、実は私自身も、自分の娘や息子の公立中高一貫校受検をサポートした実体験をもとに、「オンライン適性検査対策コース」を開設し運営しています。

近年は積極的な生徒募集は行っていませんが、少数精鋭でじっくり向き合った結果、昨年は指導した2名がともに最難関である都立中高一貫校に見事合格を果たしてくれました! 毎年2月中には満席となってしまう非常に人気の高い個別指導コースのため、基本的にはキャンセル待ちとなってしまうのですが、「どうしても指導して欲しい!」という熱意のある方がいらっしゃれば、講師の先生と相談のうえで受け付けられるかもしれません。ご興味をお持ちいただけましたら、お早めにお問合せください。
公立中高一貫校受検対策 | 読解力育成と記述問題対策コース
当コースでは、公立中高一貫校の適性検査(特に適性検査Ⅱや作文)で求められる以下の3つの力を徹底的に育成します。
- 読解力・理解力
- 論理的思考力
- 記述力・語彙力
具体的には、「はじめての論理国語」などのテキストを活用して、読解力と記述力の基礎から丁寧に指導します。また、毎週の宿題として適性検査型の「課題作文」を出題します。生徒一人ひとりのレベルに合った課題を出し、プロの講師がその作文を丁寧に添削してお戻しします。
最初は「作文が苦手」「作文が嫌い」というお子さんも丁寧な指導と添削で少しづつ「作文が得意分野となり」合格を勝ち取る生徒も多いです。

マナミ先生
東京女子大学卒業。出版社に勤務し、書籍編集に携わる経験を持つ。その後、大学院に進学し、経営を学ぶ。一方、プライベートでは中学受験に取り組む小学生の子供を持つ母でもある。
作文に、苦手意識を持っていませんか?
大丈夫。コツをつかんでしまえばカンタンです。
それはたった2つのポイント。
1つ目は、文章を短くすること。
2つ目は相手が誰かを設定すること。
…「そんなこと分かっているよ!」って?
では、クラスで上手なポイントの使い方をお伝えしましょう!
一緒に、楽しみながら前に進んでいきましょうね。
受講までの流れ

1.問い合わせ
まずは、下記よりお問い合わせをお願いします。
※本スクールはプライベートスクールのため事前に面談をさせていただきお申し込みをしていただいております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみに参加していただいています。オンラインスクールは子供たちと講師だけの空間です、安心して受講していただくためにも、ご理解のほど、宜しくお願い致します。
※また問い合わせいただいたとしても営業活動などはおこなっておりませんので、ご安心ください。

2.事前面談
受講前に保護者の方との面談をお願いしております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えします。

3.お申込み
本スクールの理念や考え、コースの概要にご納得いただけましたらお申込みをお願いします。(本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみオンラインでお申込みしていただけます)まずはコチラより問合せしてください。

4.オンライン授業
参加用URLをお伝えしますのでオンライン授業にご参加ください。
マナミ先生の作文添削例

実際の添削原稿を掲載します。
具体的に、どこをどうすれば良いかを指摘して頂けて助かっています。

























コメント