この記事は娘が公立中高一貫校受検に挑戦することを決めた2020年10月に書いた記事です。あれから2年、無事に第一志望の公立中高一貫校に合格することが出来た2022年12月に改めて(でも、この記事を書いた2020年当時の気持ちなどは、そのまま残すことを意識しました)加筆修正してみました。
長女が2022年に中学受験(正確には公立中高一貫校受検予定なので中学受検)を計画しています。
前回は公立中高一貫校について調べたことをご紹介しましたが今回は私が住んでいる神奈川県の公立中高一貫校情報をご紹介します!
神奈川県の公立中高一貫校情報
神奈川県には2009年に開校した県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、2012年に開校した横浜市立南高校附属中学校、2014年に開校した川崎市立川崎高校附属中学校、2017年に開校した横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の5校の公立中高一貫校があります。
県立相模原中等教育学校
- 募集地域:神奈川県内全域
- 募集定員:160名(男女 各80名)
- 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・グループ活動(2021年度は中止)
- 開校年:2009年(2013年度までは県立相模大野高等学校と併設)
- 所在地:神奈川県相模原市南区相模大野4-1-1
- アクセス:相模大野駅徒歩10分
偏差値:
女子62:男子61(四谷大塚:合格可能性80%偏差値)
受験倍率:
6.35倍(2022年度(令和4年度)神奈川県教育委員会発表)
6.71倍(2021年度(令和3年度)神奈川県教育委員会発表)
6.88倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)
難関大学進学実績
相模原中等教育学校からは8期生(令和3年度卒業(令和4年3月卒業))から東京大学に5名(過年1名)、東京工業大学5名、横浜国立大学5名など計63名が国公立大学に合格しています。
また私立大学でも早稲田大学27名、慶應義塾大学19名、上智大学22名と難関私立大学に多くの合格者を輩出しています。
主要塾の合格実績
神奈川県立相模原中等教育学校に合格者を輩出している塾としては3年前は栄光ゼミナールが1位でしたが一昨年から臨海セミナーが1位になり、昨年も臨海セミナーが合格者を増やしています。
また適性検査対策コースを持たないSAPIXも13名の合格者を輩出しているのも特徴です。
塾名 | 合格者数(昨年比) |
臨海セミナー | 40(+2) |
栄光ゼミナール | 29(-8) |
中萬学院 | 24(+6) |
日能研 | 17(-3) |
STEP | 16(+5) |
SAPIX | 13(+6) |
早稲田アカデミー | 10(-6) |
湘南ゼミナール | 4(-5) |
栄光ゼミナール | 42 |
四谷大塚 | 38 |
臨海セミナー | 32 |
STEP | 18 |
中萬学院 | 17 |
日能研 | 17 |
湘南ゼミナール | 13 |
早稲田アカデミー | 10 |
SAPIX | 3 |
神奈川県公立中高一貫校の塾ごとの合格者数比較や塾選びの方法などは下記の記事でご紹介しています。
過去問
県立平塚中等教育学校
- 募集地域:神奈川県内全域
- 募集定員:160名(男女 各80名)
- 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・グループ活動(2021年度は中止)
- 開校年:2009年(設立告示2008年11月1日)
- 所在地:神奈川県平塚市大原1-13
- アクセス:JR平塚駅北口から徒歩で約30分
- ※その他バスもご利用いただけます
偏差値:
女子59、男子57(四谷大塚:合格可能性80%偏差値)
受験倍率:
4.71倍(2022年度(令和4年度)神奈川県教育委員会発表)
5.53倍(2021年度(令和3年度)神奈川県教育委員会発表)
5.14倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)
難関大学進学実績
平塚中等教育学校からは8期生(令和3年度卒業(令和4年3月卒業))から京都大学に1名、東京工業大学5名、横浜国立大学3名、横浜市立大学5名、一橋大学3名など計50名が国公立大学に合格しています。
また私立大学でも早稲田大学6名、慶應義塾大学3名、上智大学1名など難関私立大学にも合格者を輩出しています。私立だとGMARCHへの合格者数が多いです。
主要塾の合格実績
2022年の実績では中萬学院の1強です。
- 中萬学院:99名
- STEP:18名
- 臨海セミナー:17名
過去問
横浜市立南高校附属中学校
- 募集地域:横浜市内全域(※学区外は定員の30%の範囲内)
- 募集定員:160名(男女 各80名)
- 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ
- 開校年:2012/04/01
- 所在地:横浜市港南区東永谷二丁目1-1
- アクセス:上大岡駅からバス約10分「南高校前」下車
- 港南中央駅からバス約7分「南高校前」下車
- 上永谷駅から徒歩15分
偏差値:
女子62、男子61(四谷大塚:合格可能性80%偏差値)
受験倍率:
5.15倍(2022年度(令和4年度)神奈川県教育委員会発表)
5.56倍(2021年度(令和3年度)神奈川県教育委員会発表)
4.93倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)
難関大学進学実績
横浜市立南高等学校からは令和3年度卒業(令和4年3月卒業)から東京大学6名(内1名は既卒生)、一橋大学7名、東京工業大学2名、横浜国立大学16名、横浜市立大学12名など計79名が国公立大学に合格しています。
また私立大学でも早稲田大学58名、慶應義塾大学29名、上智大学24名と難関私立大学に多くの合格者を輩出しています。
東大・京大 | 6 |
一橋・東工大・旧5帝大 | 11 |
国公立大学 | 48 |
早稲田・慶應・上智 | 77 |
GMARCH | 210 |
海外大 | 5 |
年度 | 2019年度卒業生 |
主要塾の合格実績
2022年の実績では臨海セミナー、中萬学院、湘南ゼミナールがTOP3でした。
- 臨海セミナー:53名
- 中萬学院:49名
- 湘南ゼミナール:30名
臨海セミナー | 54 |
四谷大塚 | 44 |
中萬学院 | 42 |
湘南ゼミナール | 35 |
日能研 | 20 |
栄光ゼミナール | 15 |
SAPIX | 4 |
早稲田アカデミー | 1 |
過去問
横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
- 募集地域:横浜市内全域
- 募集定員:80名(男女各40名)
- 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ
- 開校年:2017/04/01
- 所在地:横浜市鶴見区小野町6
- アクセス:JR鶴見線 鶴見小野駅 徒歩3分
偏差値:
女子65、男子63(四谷大塚:合格可能性80%偏差値)
受験倍率:
6.20倍(2022年度(令和4年度)神奈川県教育委員会発表)
6.44倍(2021年度(令和3年度)神奈川県教育委員会発表)
5.79倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)
難関大学進学実績
横浜サイエンスフロンティア高等学校からは令和3年度卒業(令和4年3月卒業)から東京大学1名、京都大学3名、東京工業大学8名、横浜国立大学16名、横浜市立大学17名など計116名(現役95名)が国公立大学に合格しています。
また私立大学でも早稲田大学25名、慶應義塾大学15名と難関私立大学にも合格者を輩出しています。
※2017年4月開校のため中高一貫校の実績ではありません。
主要塾の合格実績
2022年の実績では湘南ゼミナール、臨海セミナー、日能研がTOP3でした。
- 湘南ゼミナール:35名
- 臨海セミナー:16名
- 日能研:11名
湘南ゼミナール | 30 |
栄光ゼミナール | 14 |
四谷大塚 | 11 |
中萬学院 | 10 |
日能研 | 10 |
臨海セミナー | 9 |
SAPIX | 8 |
早稲田アカデミー | 1 |
過去問
川崎市立川崎高校附属中学校
- 募集地域:川崎市内全域
- 募集定員:120名
- 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・面接
- 開校年:2014/04/01
- 所在地:川崎市川崎区中島3-3-1
- アクセス:川崎駅から徒歩20分
- 川崎駅からバス10分「市立川崎高校前」下車
- 港町駅から徒歩12分
偏差値:
女子57、男子55(四谷大塚:合格可能性80%偏差値)
受験倍率:
3.92倍(2022年度(令和4年度)神奈川県教育委員会発表)
3.93倍(2021年度(令和3年度)神奈川県教育委員会発表)
4.03倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)
難関大学進学実績
川崎市立川崎高校からは令和3年度卒業(令和4年3月卒業)から京都大学1名、大阪大学1名、九州大学2名、横浜国立大学1名、横浜市立大学1名など計27名(現役22名)が国公立大学に合格しています。
私立大学では、早慶上理47名、MARCH112名の合格者を輩出しています。
東大・京大 | 1 |
一橋・東工大・旧5帝大 | 2 |
国公立大学 | 21 |
早稲田・慶應・上智 | 34 |
GMARCH | 72 |
海外大 | 0 |
年度 | 2019年度卒業生 |
主要塾の合格実績
2022年の実績では臨海セミナー、日能研、栄光ゼミナールがTOP3でした。
臨海セミナー:47名
日能研:16名
栄光ゼミナール:14名
臨海セミナー | 46 |
栄光ゼミナール | 29 |
四谷大塚 | 20 |
湘南ゼミナール | 12 |
中萬学院 | 9 |
日能研 | 4 |
早稲田アカデミー | 1 |
過去問
まとめ
今回は私が住んでいる神奈川県の公立中高一貫校情報をご紹介しました。
どの学校も魅力的ですが受験倍率が高いですね…💦
本当に受検倍率は高いですよね。
適性検査当日に自己採点した時には適性検査Ⅱがかなり厳しくて、ダメかな…とも思いました。
ちなみに公立中高一貫校の適性検査には作文問題が出題される事が多いです。
自分の意見を理路整然と論理的に表現する力が必要になります。
この力は一朝一夕では身につきません。
作文対策として塾の先生から薦められたのが「子供新聞」の購読です。
うちの娘は読書が好きで文章を読む習慣がありますが物語が中心です。新聞を読むことで、普段は興味のない社会情勢に文章で触れる機会を持つ事も出来ます。
しっかり準備して悔いの残らない受験にして欲しいと思います。
まずは公立中高一貫校受検の準備をした1年間は本当に密度の濃い1年でした。
適性検査当日の自己採点で「これは難しいか…」と思った時も公立中高一貫校に挑戦して良かったねと親子で話したほどです。
で、実際に入学してみて改めて入学できて良かったなと感じています。
受検倍率も高く簡単な挑戦ではないですが、有意義な挑戦だと思います!
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