今回は私の住んでいる神奈川県の公立中高一貫校の1つである神奈川県立相模原中等教育学校の「偏差値」「受検倍率」「進学実績」「塾の合格実績」などをまとめました。
本記事の初投稿は2020年ですが2021、2022、2023年受検も振り返りながら追記しています。
最新では2024年受検も振り返りながら2024年3月に追記しています。
うちの娘が中学受験に挑戦したいと言い出したのが小5の頃でした。塾に通って本格的に公立中高一貫校の適性検査対策を開始したのは小5の終わりからです。
公立中高一貫校の受検は倍率も高く簡単な受検ではありません。しかし小5、小6からの準備でも十分に合格することが可能な検査だと感じています。
そして娘の受検に伴走して感じたのは「公立中高一貫校受検に挑戦させて良かった」ということです。
神奈川県立相模原中等教育学校とは?
相模原中等(神奈川県立相模原中等教育学校)は、神奈川県相模原市(神奈川県相模原市南区相模大野4丁目1番1号)にある公立(神奈川県立)の中高一貫校です。私立中学に比べ学費が安いこと、高い進学実績を誇ることなどから人気がある公立中高一貫校です。
相模原中等の教育目標は「人格の完成を目指し、高い知性と豊かな人間性をそなえ、心身ともに健全な、次世代を担う人材を育成する。」で次世代を担うリーダーを育成することを目指しており具体的には
- これからの国際社会に対応する幅広い教養と社会性・独創性を備える生徒
- 豊かな人間性とリーダーシップを備える生徒
- よりよい社会の構築に貢献できる生徒
を育成したい生徒像としています。相模原中等は高校から生徒募集をしない「中等教育学校」で毎年160名(男女 各80名)の募集を行います。
学校概要
名称 | 神奈川県立相模原中等教育学校 |
位置 | 神奈川県相模原市南区相模大野4丁目1番1号 |
開校年度 | 平成21年度(平成25年度までは県立相模大野高等学校と併設) |
校種 | 6年制による中等教育学校 |
課程・学科 | 前期課程(中学校相当3年)及び後期課程(高等学校相当3年) 後期課程は、単位制による全日制の課程 |
学校規模 | 960名(各学年4学級160名(男女各80名)・全24学級規模) ※今年度は、1年生・2年生については5学級・全26学級 |
学期 | 2学期制 |
授業時間 | 45分7校時を基本とした弾力的運用(前期課程) 100分授業を基本とした弾力的運用(後期課程) |
相模原中等教育学校の偏差値は?
相模原中等教育学校の偏差値は男子も女子も61(四谷大塚の80偏差値)です。同じくらいの偏差値の学校を探すと、(この記事を執筆した2020年には男女ともに偏差値61でしたが2023年3月に確認してみると男子61、女子62と偏差値が上がっていました)
- 青山学院横浜英和中学高等学校
- 法政大学第二中・高等学校
- 神奈川大学附属中・高等学校
- 山手学院中学校・高等学校
- 桐蔭学園中等教育学校
- 昭和学院秀英中学校
- 桐朋中学校
- 東邦大学付属東邦中学校
- 明治大学付属明治中学校
- 横浜市立南高等学校附属中学校
などがあります。
公立中高一貫校の適性検査という特殊な方法で選考を行うので一般的な偏差値があまり参考にならないと塾の先生も言っていました。ただ同じような偏差値の私立中学を受験する生徒が併願で受けてくるので、併願者のレベルとして参考にしてくださいと言っていました。
相模原中等教育学校の倍率は?
2024年
~2023年
神奈川県立相模原中等教育学校の2023年の倍率は6.14倍とここ数年では最も低くなっています。ただし募集定員160人に対し、志願者数は982人ですから依然として難易度の高い受検だと覚悟して挑戦する必要があると思います。
入試の倍率(実質倍率)は2020年で6.88倍、その前年は7.68倍でした。ここ数年は7倍前後で推移しています。
- 2020年:6.88倍
- 2019年:7.68倍
- 2018年:7.76倍
ちなみに2020年は志願者数1,145人のうち1,101人(男子534人・女子567人)が受検。倍率は男子6.68倍(前年度7.11倍)、女子7.09倍(同8.24倍)、平均6.88倍(同7.68倍)で募集定員が男女 各80名と決まっていて女子の受検者の方が多いので女子の倍率が高い傾向にあるようです。
相模原中等教育学校の評判は?
相模原中等教育学校の「みんなの中学情報」に記載されている評判を見ると神奈川県内462校中34位と非常に評価が高い学校です。特に「進学実績/学力レベル」(神奈川県内462校中11位)、「学習環境」(同24位)、「いじめの少なさ」(同8位)、「治安/アクセス」(同26位)などが高い評価です。逆に「先生」(同245位)、「施設」(同146位)や「制服」(同189位)などは少し低めです。
相模原中等教育学校の紹介動画
新型コロナウィルスの蔓延で学校説明会や文化祭などの行事が中止になったり、非公開になったりしました。受検者がモチベーションを上げる機会を奪われてしまっていることに配慮してのことだと思いますがYouTubeに学校紹介動画がアップされていました。
相模原中等教育学校の進学実績は?
相模原中等の進学実績は同校が公表しています。公立中高一貫校の評価軸の目安が国公立大学への進学実績ですが、相模原中等は毎年卒業生の1/3が国公立大学に進学しています。
↑相模原中等、平塚中等は令和2年度、その他は令和3年の実績です。
県立相模原中等教育学校 | |
東大・京大 | 4 |
一橋・東工大・旧5帝大 | 11 |
国公立大学 | 38 |
早稲田・慶應・上智 | 55 |
GMARCH | 18 |
海外大 | 0 |
年度 | 2018年度卒業生進路決定状況 |
※ 旧5帝大とは:北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学を意味する GMARCHとは:学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を意味する語 国公立大学は大学校、準大学含む 各学校の発表データをもとに作成。調査時期により数字が異なることがあります。 上記は過年度生を含まない数です。
相模原中等教育学校の募集概要
令和5年度(第15期生)入学者の募集および決定について
募 集 定 員 | 160名(男女 各80名) |
出願期間 | 令和4年12月26日(月曜日)から令和5年1月6日(金曜日) |
出願書類 提出期間 | 令和5年1月10日(火曜日)から同月12日(木曜日)まで (当該期間内の消印があるものを受け付ける) |
検 査 方 法 | 適性検査及びグループ活動による検査 |
検 査 期 日 | 令和5年2月3日(金曜日) |
合 格 発 表 | 令和5年2月10日(金曜日) |
相模原中等教育学校の各塾の合格実績
ここ数年、急速に合格者を増やしているのが「STEP」です。神奈川県の公立高校の合格実績では高い成果を出しており社員講師比率が高く、講師の高い指導力には定評があり公立中高一貫校受検でも実績が出てきた状態かと思います。
県立中等教育学校を受検するなら体験授業は受けておきたいところです。
2024年
2024年の相模原中等教育学校への各塾の合格実績としては
- 1位:臨海セミナー:43名
- 2位:STEP:31名
- 3位:中萬学院25名
となりました。
2023年
- 臨海セミナー:33名
- 栄光ゼミナール:27名
- STEP:26名
2022年
- 臨海セミナー:40名
- 栄光ゼミナール:29名
- 中萬学院:24名
公立中高一貫校受検ではZ会や進研ゼミにも適性検査対策のオプション講座があり、相模原中等中等教育学校に21年はZ会32名、進研ゼミ20名が合格しています。
Z会や進研ゼミの単体受講だけでなく塾との併用も含まれるのではないかと思いますが、Z会や進研ゼミでも相模原中等中等教育学校へ多くの合格者を出しています。Z会では2022年からリニューアルで東京都立中(全校)や千葉県立中(千葉・東葛飾)などで出題される「長文読み取り問題」「複数の資料の読み取り問題」に対応する特別回も追加。志望校にあわせた対策が可能です。難解な出題形式に慣れ、限られた時間で正答にたどり着くためのトレーニングを行います。※5年生の8・12・3月号、6年生の10~12月号で出題します。
2023年 Z会、進研ゼミの合格実績
2023年度 Z会員公立中高一貫校合格実績
相模原中等教育学校 27名
2023年度 進研ゼミ小学講座 公立中高一貫校合格実績
神奈川県立相模原中等教育学校 12名
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相模原中等の過去問
※声教の中学過去問シリーズの出版予定日は2023年8月21日です。
神奈川県立相模原中等教育学校の合格ライン
公中検模試の情報(2023年)
息子が受検した公中検模試の保護者説明会で公中検模試受検者を追跡調査した結果「合格最高点」「合格最低点」「不合格最高点」を教えてもらいました。
「合格最低点」よりも「不合格最高点」が高いのは、調査書の影響だと思われます。
相模原中等教育学校の配点(満点)
600点
相模原中等教育学校の合格最高点
470点(78.3%の正答率で合格最高点なんだそうです)
相模原中等教育学校の合格最低点
310点(正答率51.6%)
相模原中等教育学校の不合格最高点
340点(合格最低点よりも30点も高くて不合格なのには驚きです…)
まとめ
今回は神奈川県立相模原中等教育学校の「偏差値」「受検倍率」「進学実績」「塾の合格実績」などをご紹介しました。
※本記事は神奈川県立相模原中等教育学校のホームページや各塾のホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
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東京女子大学卒業。出版社に勤務し、書籍編集に携わる経験を持つ。その後、大学院に進学し、経営を学ぶ。一方、プライベートでは中学受験に取り組む小学生の子供を持つ母でもある。
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