これまで中学受験を勝ち抜き、高い学費を払わなければ受けられなかった中高一貫教育。
難関大学への合格者数を見ても中高一貫校が上位を独占してきました。
そんな実績がある中高6年間の一貫教育を一般の公立中学に通うのと大差のない費用で受けられる公立中高一貫校。
今回は2020年に5校、2021年に3校、2022年に2校が開校し公立中高一貫校が合計13校になった茨城県の公立中高一貫校全13校の偏差値ランキングや受検の特徴などをご紹介します。
茨城県 公立中高一貫校 偏差値ランキング【全13校】
茨城県にある公立中高一貫校の偏差値を四谷大塚、首都模試の偏差値で比較したのが下の表です。
首都模試には全ての学校の偏差値が掲載されていましたが四谷大塚は「県立水戸第一高等学校附属中学校」「県立土浦第一高等学校附属中学校」「県立並木中等教育学校」「県立日立第一高等学校附属中学校」の4校しか掲載されていませんでした。どちらの偏差値でも「県立水戸第一高等学校附属中学校」「県立土浦第一高等学校附属中学校」の2校が同じ偏差値で1位となっています。
ちなみに四谷大塚では、「県立並木中等教育学校」も含めた3校が同じ偏差値となっています。
偏差値から見る難易度
四谷大塚の偏差値で見ると茨城県内で最難関私立の「江戸川学園取手中」よりも「県立水戸第一高等学校附属中学校」「県立土浦第一高等学校附属中学校」「県立並木中等教育学校」の3校の方が高い偏差値となっています。
ちなみに首都模試の偏差値でも「江戸川学園取手中」は男女ともに64~70なので同レベルの偏差値と言えます。
また「江戸川学園取手中」も四科(国数社理)受験以外に適性検査型入試も実施していて公立中高一貫校を意識しているのではないでしょうか?
応募倍率から見る難易度
茨城県の公立中高一貫校の受検倍率は最も高い「県立水海道第一高等学校附属中学校」でも4.18倍と全国の公立中高一貫校と比較すると高くはありません。
ただし「県立水海道第一高等学校附属中学校」を例に募集定員と受検者を見てみると募集定員40人に対し受検者167人なので合格者が40人に対して127人がご縁がないという難しさがあります。
公立中高一貫校の「入学者選抜」とは
同じ中学受験でも、公立中高一貫校と私立中高一貫校の入試とは大きく異なります。
「入学者選抜」と呼ばれる公立中高一貫校の入試では学力テストではなく、小学校の成績や活動の記録を反映させた「報告書」、筆記テストの「適性検査」で合否が判定されます。
ちなみに学力による選抜でなく、あくまで各校との適性を検査する選抜なので漢字も「受験」ではなく「受検」と書きます。
「適性検査」は、教科横断型で思考力や表現力を問う問題が多いのが特徴です。
文章(会話文が多いのも特徴です)やグラフ、資料などを読み、そこから思考をまとめて自分の言葉で表現する記述式の問題が多く出題されています。
公立中高一貫校受検では偏差値は参考程度に
公立中高一貫校の「入学者選抜」では、ペーパーテストである適性検査以外に小学校の成績や活動の記録を反映させた「報告書」が使用されます。
小学校の成績は「テストの結果(カラーテスト)」の結果から理解度なども見られますが「宿題や提出物」「授業態度」など結果だけでなく過程も見られています。
そのような「報告書」が選抜結果に影響を与えるわけです。
また、公立中高一貫校のペーパーテストである適性検査は作文をはじめとした記述問題が多いのが特徴です。適性検査の模試でも記述問題が出題されますが、記述問題は部分点もあるため模試を受ける度に偏差値が乱高下しました。
適性検査では読解力、思考力、問題解決能力、文章力などが問われます。これらは国数社理の教科テストと比べて数値化しづらい能力と言えます。
なので、偏差値は参考程度に考えるのが公立中高一貫校受検では良いと思います。
茨城県の公立中高一貫校の過去問
茨城県にある公立中高一貫校全13校の詳細ページ
まとめ
今回は茨城県にある公立中高一貫校全13校の「偏差値ランキング」や「各校の過去問」などをご紹介しました。
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