神奈川県の公立中高一貫校を徹底解説~偏差値・倍率・進学実績・塾・口コミなど~

※当サイトはアフィリエイトプログラムを利用して商品等を紹介しています。

神奈川県

神奈川県には2つの県立中高一貫校(県立相模原中等、県立平塚中等)と3つの市立中高一貫校(川崎市立川崎高附属中、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中、横浜市立南高附属中)の計5つの公立中高一貫校があります。

県立と横浜市立南高附属中は神奈川県在住、川崎市立川崎高附属中と横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附属中各市に住所を有するご家庭のみが受検でき、公立中高一貫同市の併願はできません。各学校ごとに適性検査にも特色があり、学校ごとの対策が必要になります。
※横浜市立南高附属中は受検資格は神奈川県在住で、学区は横浜市内全域です。ただし募集定員の 30%(48 名)を上限として市外からも入学を許可しています。

2022年の受検当日から2か月が経過したと言うことで2022年の最新の受検倍率などを改めて分析しました。そちらの記事も是非ご覧ください。

この記事を書いた人

管理人の"アニーパパ"と申します。 神奈川県在住40代です。2022年に長女が公立中高一貫校に無事に合格することができました。
私は東証一部上場企業の子会社で教育事業の責任者を2年ほどやっていました。当時、公立中高一貫校受検の専門家や国際バカロレア(IB)の専門家の方々に、取材や対談でお会いして公立中高一貫校や英語教育に魅力を感じました。
このブログでは子供たちの中学受検体験記的な内容から仕事も含めて情報収集して集めた受検・教育情報なども紹介していこうと思います。ちなみに2024年には次男の中学受検を予定しています。
また、娘が中高一貫校に通うことになり中高一貫校の多くで使用されている検定外教科書「体系数学」と「New Treasure(ニュートレジャー)」に苦戦しました。そこで多くの専門家の方々に相談してオンラインスクールを開校しました。このような経験から得られたことも発信しています。

アニーパパをフォローする
この記事を読んで欲しい方
  • 神奈川県の公立中高一貫校のことを知りたい方
  • 神奈川県の公立中高一貫校の偏差値、受検倍率、進学実績、過去問のことなどを知りたい
  • 神奈川県の公立中高一貫校への塾ごとの合格実績を知りたい方

公立中高一貫校とは?

公立中高一貫校の目的

公立中高一貫校は1999年に文部科学省が学校教育法を一部改正して誕生しました。
中高一貫教育は6年間の計画的・継続的な教育指導により個性や創造性を伸ばし、幅広い年齢層の生徒が6年間一緒に学校生活を送る中で社会性や豊かな人間性を育む教育を進めることができます。
公立中高一貫校が開校するまでは私立の中高一貫校に行くことでしか受けられなかった中高一貫教育を経済的負担が比較的少ない公立校でも受けられるようにしました。

公立中高一貫校の3つの設置形態

公立中高一貫校の設置形態は「中等教育学校」「併設型」「連携型」の3つのがあります。ただし適性検査などで生徒の選抜を行うのは主に「中等教育学校」「併設型」の2つなので、公立中高一貫受検の対象になるのは「中等教育学校」「併設型」の2つです。

神奈川県だと相模原中等教育学校、平塚中等教育学校の2校が「中等教育学校」で川崎市立川崎高附属中、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中、横浜市立南高附属中の3校が「併設型」になります。

公立中高一貫校の理念

公立中高一貫校の教育の基本理念として「未来を切り開くリーダーの育成」が掲げられており、単なる知識の詰め込みではなく、自分で問題を解決できる能力を持ち、リーダーシップを発揮できる子どもたち、すなわち将来の日本を担っていくリーダー人材の育成を公立中高一貫校は担っています。

神奈川県の5校の公立中高一貫校も日本はもちろん、神奈川県や各市の「未来を切り開くリーダーの育成」が教育目標や育てたいわかります。

公立中高一貫校の選抜方法は?

神奈川県の公立中高一貫校では基本的に「適性検査(作文含む)」「報告書」で選考されています。

※県立中等2校は「グループ活動」、市立川崎は「面接」や「二次検査」も行われますが2021年、2022年は新型コロナウィルスの影響で実施されませんでした。
ちなみに「適性検査」と呼ばれるペーパーテストは建前上、学力を問う試験は行ってはならないことになっているため「試験」ではなく「検査」という名称になっています。

適性検査では「読解力」や「仮説思考力」などが試されているようです。
「読解力」は文章を読んで理解する力も必要ですが、それだけではなくて出題者の意図を読み取ることも含めた力が求められるようです。また「仮説思考力」に関しては、日常の現象について、「なぜ」と疑問を持ち、仮説を立てる力などが重要なようです。

基本的に小学校で学ぶレベルの知識を元に思考力を試されるような検査なので多くの私立中学受験で求められる「深い知識」を前提とした暗記的な勉強が必要な受験ではないのも私的には魅力的に感じました。

神奈川県 公立中高一貫校の偏差値

公立中高一貫校の場合は作文を含む適性検査で検査されるのと報告書も合否の判定に使用されるため、偏差値だけで判断できない部分があります。四谷大塚の偏差値では横浜サイエンスフロンティア中が最も高いです。

神奈川県 公立中高一貫校の倍率

神奈川県教育委員会は2022年2月10日、2022年度公立中高一貫校の入学者の募集に係る合格者数集計結果を公表した。募集実施校2校の受験者1,770人に対し合格者は320人で、競争率は前年度比0.59ポイント減の5.53倍だった。

相模原中等教育学校6.35倍(前年:6.71倍)
平塚中等教育学校4.71倍(前年:5.53倍)
川崎市立川崎高附属中3.92倍(前年:3.93倍)
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中6.20倍(前年:6.44倍)
横浜市立南高附属中5.15倍(前年:5.56倍)
2022年実績

神奈川県 公立中高一貫校の進学実績

相模原中等教育学校国公立51名(東京大学5名)、慶應大29名、早稲田大41名など令和2年度進路決定状況
平塚中等教育学校国公立43名(東京大学2名、京都大学1名)、慶應大7名、早稲田大26名など令和2年度合格者数一覧
川崎市立川崎高附属中国公立30名(東京大学1名)、慶應大6名、早稲田大17名などR2年度大学合格情報
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中横浜サイフロ中は平成29年4月1日に設立された新しい学校なので進学実績はまだありません。ただ併設校である横浜サイエンスフロンティア高等学校からは毎年、東京大学に卒業生を送り出していますし優秀な生徒さんたちを集めていますので高い進学実績が出ることが期待されます。最近3年間の合格状況
横浜市立南高附属中国公立57名(東京大学1名、京都大学2名)、慶應大27名、早稲田大58名など最近3年間の合格状況
2022年実績

神奈川県 公立中高一貫校の塾/通信教育ごとの合格者数

神奈川県の公立中高一貫校に合格実績がある塾は主に下記の塾になります。
※小規模塾などでも合格実績を持っている塾もあります。

塾以外にも進研ゼミやZ会などの通信教育受講者でも合格実績が掲載されています。

 【速報】2022年合格実績県立相模原中等教育学校県立平塚中等教育学校横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中横浜市立南高校附属中川崎市立川崎高校附属中
栄光ゼミナール28名5名3名6名14名
四谷大塚
※2022年データがまだ開示されていないため2021年実績
15名6名14名17名6名
臨海セミナー40名16名16名53名47名
STEP16名18名
中萬学院24名99名9名49名12名
日能研17名8名11名16名16名
湘南ゼミナール4名1名35名30名12名
早稲田アカデミー10名2名1名1名
SAPIX13名9名9名
進研ゼミ20名19名9名15名19名
Z会
※2022年データがまだ開示されていないため2021年実績
32名21名16名25名13名
※各塾の公式ウェブページより

塾の合格者数の発表を見る時の注意点

合格者数の集計方法が違うケースも

ただ注意が必要なのが各塾が発表している合格者数には集計方法に差があって、親が普通にイメージする「その塾に1年とか2年とか通って合格した生徒」だけでなく塾によっては「季節講習(夏期講習とか冬期講習とか)だけ受講した生徒」も対象にしていたり、酷いケースでは「各塾が主催している模試を受けた生徒」まで合格実績の対象にしているケースもあるようです。

合格者数の合計数でしかない

また各塾が発表している数字は各塾の基準で集計した合格者数の合計でしかありません。例えばA塾で相模原中等教育学校を受験した生徒が100人いて合格者が15人、B塾は受験した生徒が10人いて8人合格だとすると、みなさんならA塾とB塾のどちらにお子さんを通わせたいと思いますか?

多くの方がB塾に通わせたいと思うのではないでしょうか?(だって合格率8割ですからね)

でも多くの塾は合格者数は発表しますが母数は出していないので下記のような数字で比較することになります。A塾15人、B塾8人だとするとどちらにお子さんを通わせたいと思いますか?

多くの方がA塾に通わせたいと思うのではないでしょうか?

アニーパパ
アニーパパ

塾に通う場合は、しっかり教室に行って教室ごとの受検者数と合格者数を聞くようにしましょう。ちなみに私は各塾で聞きましたが、全ての塾で教えてくれました。

相模原中等教育学校・平塚中等教育学校

県立相模原中等、県立平塚中等は神奈川県内に住所を有するご家庭であれば、だれでも受験できます。選抜方法は調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)・グループ活動(※2022年度は実施なし)で行われ、適性検査は同じ問題が出題されます。

県立相模原中等、県立平塚中等の詳細は下記の記事で紹介しています。

相模原中等教育学校の概要

所在地神奈川県相模原市南区相模大野4-1-1 小田急線 相模大野駅より徒歩10分
形態中等教育学校
選考日程検査2022/2/3(木) 発表2022/2/10(木)※2023年は発表されていませんが、おそらく同じ日程
選抜方法調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)・グループ活動(※2021年度・2022年度は実施なし)
公式サイトhttps://www.pen-kanagawa.ed.jp/sagamihara-chuto-ss/

日本テレビのスッキリの企画であるダンスONEプロジェクトに出ていたようです。校内も映っているので雰囲気は感じられるんじゃないでしょうか!

相模原中等教育学校・平塚中等教育学校の過去問

平塚中等教育学校の概要

所在地神奈川県平塚市大原1-13 JR平塚駅よりバス10分、バス停より徒歩7分
形態中等教育学校
選考日程検査2022/2/3(木) 発表2022/2/10(木)※2023年は発表されていませんが、おそらく同じ日程
選抜方法調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)・グループ活動(※2021年度・2022年度は実施なし)
公式サイトhttps://www.pen-kanagawa.ed.jp/hiratsuka-chuto-ss/

平塚中等は文化祭のエンディングムービーがYouTubeにありました。校内の様子も映っているので雰囲気は感じられると思います。

平塚中等教育学校・相模原中等教育学校の過去問

川崎市立川崎高校附属中学校

川崎市立川崎高校附属中学校の概要

所在地神奈川県川崎市川崎区中島3-3-1 JR川崎駅よりバス10分
形態併設型
選考日程検査2022/2/3(木) 発表2022/2/10(木)※2023年は発表されていませんが、おそらく同じ日程
選抜方法調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)・面接(※2022年度は実施なし)
公式サイトhttp://www.kaw-s.ed.jp/jh-school/

動画がYouTubeにありました。校内の様子も映っているので雰囲気は感じられると思います。

川崎市立川崎高校附属中学校の過去問

もう1冊

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校・横浜市立南高校附属中学校

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校の概要

所在地神奈川県横浜市鶴見区小野町6  JR鶴見小野駅から 徒歩2分
形態併設型
選考日程検査2022/2/3(木) 発表2022/2/10(木)※2023年は発表されていませんが、おそらく同じ日程
選抜方法調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)
公式サイトhttps://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/hs-sf/

YouTubeに横浜サイエンスフロンティア中の学校紹介動画ありました。校内の様子も映っているので雰囲気は感じられると思います。

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中学校の過去問

横浜市立南高校附属中学校の概要

所在地神奈川県横浜市港南区東永谷2-1-1 市営地下鉄 上永谷駅より徒歩15分
形態併設型
選考日程検査2022/2/3(木) 発表2021/2/10(木)※2023年は発表されていませんが、おそらく同じ日程
選抜方法調査書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ)
公式サイトhttps://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/jhs/hs-minami/

新型コロナウィルスの影響で学校説明会などが中止されていたからなのかYouTubeに学校説明動画がアップされていました。

横浜市立南高校附属中学校の過去問

まとめ

今回は神奈川県の公立中高一貫校5校を徹底解説しました。

娘が受検を考えはじめてから約2年で無事に合格することができました。

合格発表前に家族で話していたのは「合格できたとしても、合格できなかったとしても公立中高一貫受検に挑戦したことは本当に良かった」ってことでした。

うちでは、2年後に弟が公立中高一貫校に挑戦すると言っています。

ちなみに公立中高一貫校受検を考えているお子さんをお持ちの方で少人数指導の適性検査対策に興味がある方がいらっしゃれば、息子を指導してくれている知り合いの「なごみ先生」に少人数指導をお願いしたいと思っています。

アニーパパ
アニーパパ

既に1名授業体験に参加していただいたのですが、適性検査型の問題は個別指導よりも少人数での授業で講師と生徒数人でディスカッションしながら進めるのが効果的だと感じました。

  • 対象:小学校5年生で公立中高一貫校受検を検討している
  • エリア:インターネット(Zoom等)が使えれば全国どこでもOK
  • 授業頻度:週1回90分
  • 募集人数:2~3名程度(最大でも4名までの授業です)
  • 費用:2,500円/週1回90分

ご興味がある方がいれば息子の授業を見学してもらうことも可能です。

下記よりお問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました