東京都立白鷗高等学校・附属中学校は東京都内では初の公立中高一貫校として2005年に誕生しました。
1期生が東京大学に5名合格したことは教育業界で「白鷗ショック」と呼ばれ大きな衝撃を与えました。

この記事はもともと2022年4月に執筆したものです。当時の受検の温度感や雰囲気を参考情報として残しつつ、最新(2025年度・2026年度)の学校情報、倍率、進学実績、塾別合格者数などのデータを随時追記してアップデートしています。
- 東京都立白鷗高等学校・附属中学校のことを知りたい方
- 小5、小6で白鷗高等学校・附属中学校の受検を検討しはじめた方
- 白鷗高等学校・附属中学校に強い塾を知りたい方
- 白鷗高等学校・附属中学校を併願先として検討しはじめた方
都立白鷗附属中とは?
都立白鴎高校附属中(東京都立白鴎高校・附属中学校)は、東京都台東区(東京都台東区元浅草3丁目12番12号)にある公立の中高一貫校です。
教育方針

東京都立白鴎高校・附属中学校は、明治21年に創立された都立白鴎高等学校を母体とする、都内初の公立中高一貫教育校です。
東京都立白鴎高校・附属中学校の教育理念「開拓精神」のもと、
- 自らの意志と努力をもって自己を開発していく精神
- いかなる苦難にも耐えて自己の人生を切り開いていく力
- 社会の進展に寄与する旺盛な意欲
を持つ、社会でリーダーとして活躍できる、チャレンジ精神溢れる生徒の育成を目指しています。

上の画像は、白鷗附属中のホームページからお借りしたものですが右から左に書かれていて、初見では読めませんでした。歴史を感じますね。
都立白鷗附属中の特徴
伝統文化教育
白鴎では授業、行事、部活動において日本の伝統文化を積極的に取り入れています。中学校での授業における地域めぐりや高校での教科「人間と社会」における地元の伝統的行事への参加など、その内容は多彩です。
学校設定科目『日本文化概論』の学習、和太鼓や長唄三味線などの部活動、音楽授業での三味線演奏などのほか、伝統ある白鴎周辺地域との強い連携により特色ある伝統・文化に触れる機会、地域行事に参加する機会があります。
高校1年の教科「人間と社会」の実施により、地域清掃活動の他に、地域の伝統行事(浅草流鏑馬、時代祭等)に参加し貴重な体験をしています。
国際理解教育
Global Education Network 20
都立白鷗高等学校も東京都教育委員会からGlobal Education Network 20に指定されています。英語教育や国際交流等のグローバル人材育成に関する取組を推進しています。
課題解決型学習
「競争」と「協働」のできるイノベーティブなグローバル人材の育成をめざし、「総合的な探求(学習)の時間」を中心に、課題解決型学習に体系的に取り組んでいます。5年生(高校2年生)で各自のテーマに基づく日本語論文、6年生では英語論文を作成します。
ダイバーシティ教育
Diversity(ダイバーシティ・多様性)を尊重し、日本の伝統文化の理解を通じて世界の文化を知り、海外研修・海外修学旅行や本校独自の海外短期留学プログラム、次世代リーダー育成道場、校内での留学受け入れプログラムを通じて、国際感覚を身に着け、世界視野で考え行動できる人材の育成を目指した様々な取り組みを行っています。
海外研修旅行
中学3年生はアメリカ合衆国西海岸にて研修旅行を実施します。現地ではスタンフォード大学校内での研修や、シリコンバレー訪問等、中学3年間で学習した内容を存分に活用する内容となっています。
オーストラリア短期留学
7月から8月にかけての16日間、オーストラリアのクイーンズランド州に赴き、現地の高校で探究学習を行います。また、大学での研究活動に参加するプログラムにも参加します。
海外修学旅行
5年生は3泊4日の旅程で海外修学旅行を行います。平成31年度よりシンガポールを訪問し、コース別に分かれて様々な体験活動を行ったり、領国文化および英語交流をテーマとして、現地の同年代の生徒と学校紹介やパフォーマンスを行います。
留学生の受け入れ
海外からの短期留学生の受け入れや、学校見学、生徒交流等を積極的に取り組んでいます。留学生は白鷗高等学校・附属中学校生徒の家庭にてホームステイし、学校では一緒に授業を受けます。令和元年度は、オーストラリア、フランス、中国からの留学生を受け入れました。
都立白鷗附属中の学校紹介動画

コロナ禍で学校見学や行事参加(体育祭・文化祭など)、学校説明会などの開催などがおこなえなかったこともあり多くの都立中が学校紹介動画を公開しています。都立白鷗高校の学校紹介動画がありました。中学についての紹介もあるので見てみてください。
都立白鷗附属中の偏差値は?
東京都立白鴎高校・附属中学校の偏差値(四谷大塚)は男子57、女子59です。

公立中高一貫校は記述問題(作文含む)が多い適性検査であることや小学校から提出される報告書などで選考されるため、偏差値だけでは合格できるか判断できない面があります。
ただ四谷大塚の偏差値からは私立中学受験をしている受検者の併願校のレベルを知る上で参考になります。
偏差値が同じくらいの学校は私立中学では
- 開智日本橋学園中学校
- 中央大学附属中学校
- 田園調布学園中等部
- 東京都市大学等々力中学校
- 法政大学中学校
などです。
国公立中では
- 東京都立立川国際中等教育学校
- 東京都立富士高等学校附属中学校
- 東京都立三鷹中等教育学校
- 東京学芸大学附属竹早中学校
- 茨城県立並木中等教育学校
- 神奈川県立平塚中等教育学校
- さいたま市立浦和中学校
- 千葉市立稲毛高等学校附属中学校
などです。
都立白鷗附属中の応募倍率は?
都立白鷗附属中の受検倍率は?
都立白鷗の受検は「一般募集枠」のほか、「特別枠(伝統文化・お囃子など)」や「海外帰国・在京外国人生徒枠」などが設けられているのが特徴です。男女枠の完全撤廃以降、受検倍率は以下のように推移しています。
- 2021年度(一般枠): 受検倍率 6.02倍
- 2022年度(一般枠): 応募倍率 5.43倍
- 2023年度(一般枠): 応募倍率 4.45倍
- 2025年度(一般枠): 応募倍率 3.90倍
- 2026年度(一般枠): 応募倍率 3.96倍
近年は以前ほどの過熱した超高倍率からは落ち着きを見せていますが、一般募集定員(2026年度は136名)に対して依然として4倍近い競争率となっており、難関校であることに変わりはありません。
東京都立白鷗高等学校・附属中学校の応募倍率は2022年は5.43倍、2023年は4.45倍でした。

受検倍率だと2021年6.02倍、2022年は5.43倍となっています。

都立白鷗附属中の評判は?
都立白鷗附属中の評判は「みんなの中学情報」に記載されている評判を見ると東京都内777校中115位です。「学習環境」は東京都内777校中15位、「進学実績/学力レベル」は同36位、「いじめの少なさ」同49位などが高い評価です。逆に「施設」同708位、「制服」同524位、「校則」同402位などが低めです。
施設紹介動画

施設紹介動画がありました。
歴史ある学校なので歴史を感じる施設ですね。
制服

女子の制服は府立第一高等女学校の時代(大正14年)に制定された東京下町のシンボル的存在であったボレロ型上着、男子は昭和24年の男女共学となったときの詰め襟型の制服を長期間にわたり愛しつづけてきたものを、中高一貫教育校となった平成17年4月より附属中学校とともに制服を一新したのが、現行の制服です。
伝統を残しつつ、6年間同じスタイルと品位性・規律性・機能性を重視したシックで落ち着きのある濃紺を基調としたデザインとなっています。
女子の制服は、中学と高校でリボンの色が変わります。

制服も歴史を感じるデザインです💦
都立白鷗附属中の進学実績は?
都立白鷗は2023年春から「高校からの募集を停止」し、完全中高一貫校へと移行しました。この完全一貫化に伴い、卒業生数は約220名規模から130名規模へとスリム化していますが、1人あたりの進学クオリティはさらに向上しています。
2026年春(卒業生130名)大学合格実績
- 主要国公立大学:
- 東京大学:3名(現役2名)
- 京都大学:1名
- 一橋大学:1名(現役1名)
- 東京科学大学(旧東工大・東京医科歯科大):3名(現役3名)
- 筑波大学:2名(現役2名)
- 千葉大学:6名(現役5名)
- 東京都立大学:5名(現役5名) など
- 主要私立大学:
- 慶應義塾大学:21名(現役21名)
- 早稲田大学:26名(現役20名)
- 上智大学:22名(現役22名)
- 東京理科大学:29名(現役25名)
- 明治大学:43名(現役40名)
- 立教大学:29名(現役26名)
- 中央大学:24名(現役23名)
- 法政大学:27名(現役20名) など
2025年春(卒業生218名)大学合格実績
- 主要国公立大学:
- 東京大学:2名(現役1名)
- 一橋大学:1名(現役1名)
- 東京科学大学:2名(現役2名)
- 千葉大学:7名(現役4名)
- 筑波大学:8名(現役8名) など
- 主要私立大学:
- 慶應義塾大学:17名(現役14名)
- 早稲田大学:42名(現役36名)
- 上智大学:22名(現役21名)
- 明治大学:69名(現役64名)
- 立教大学:63名(現役63名) など
定員が大きく減ったにもかかわらず、東大合格者を毎年複数名輩出し、早慶上理やGMARCHなどの難関大学へ非常に高い現役合格率を維持している点が白鷗の強みです。
令和4年度 大学合格実績
東京都立白鷗高等学校・附属中学校の令和4年度の大学合格実績としては東京大学に現役2名、既卒1名の計3名など国公立大学に現役58名、既卒7名の計65名が合格しています。
私立大学でも慶応義塾大学に現役で19名、既卒1名の計20名、早稲田大学に現役で22名、既卒2名の計24名、上智大学に現役で14名、既卒2名の計16名が合格しています。

令和3年度 大学合格実績
東京都立白鷗高等学校・附属中学校の令和3年度の大学合格実績としては東京大学に現役3名、既卒0名の計3名など国公立大学に現役63名、既卒10名の計73名が合格しています。
私立大学でも慶応義塾大学に現役で19名、既卒3名の計22名、早稲田大学に現役で40名、既卒1名の計41名、上智大学に現役で24名、既卒0名の計24名が合格しています。

都立白鷗附属中への各塾の合格実績
塾別の合格者数(2022年〜2026年の推移)
東京都立白鷗高等学校・附属中学校への合格実績は、都立対策に専門性を持つ「ena」が群を抜いています。
| 塾名 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年(最新) |
|---|---|---|---|---|---|
| ena | 73名 | 111名 | 108名 | 113名 | 93名 |
| 栄光ゼミナール | 20名 | 14名 | 18名 | 18名 | 17名 |
| 日能研 | 1名 | 11名 | 5名 | 11名 | 5名 |
| 早稲田アカデミー | 1名 | 3名 | 3名 | 13名 | 3名 |
| 四谷大塚 | 2名 | 12名 | 6名 | 12名 | 調査中 |
【追記】現在の状況(2026年最新) 2026年度も enaが93名 の合格者を出しており、トップシェアは揺るぎません(一般枠・特別枠などを合わせた全体の定員が減ったため、合格数自体の数値は変動しています)。 また、2番手の 栄光ゼミナールも17名 と、毎年極めて安定した実績を残しています。
2023年 塾別合格実績
2023年の都立白鷗附属中への合格実績では
- ena:111名
- 栄光ゼミナール:14名
- 日能研:11名
とenaが圧倒的に合格者数No.1です。

2022年 塾別合格実績

2022年の都立白鷗附属中への塾別合格実績では
- ena:73名
- 栄光ゼミナール:20名
- 早稲田進学会:7名
となっています。
都立白鷗附属中へのZ会/進研ゼミの合格実績
- Z会(会員全体): 36名(2021年) ➔ 26名(2026年最新)
- 進研ゼミ(小学講座): 12名(2021年) ➔ 10名(2025年実績)
都立中受検ではZ会や進研ゼミにも適性検査対策のオプション講座があり21年はZ会36名、進研ゼミ12名が白鷗附属中に合格しています。

Z会や進研ゼミの単体受講だけでなく塾との併用も含まれると思いますがZ会では2022年からリニューアルで東京都立中(全校)や千葉県立中(千葉・東葛飾)などで出題される「長文読み取り問題」「複数の資料の読み取り問題」に対応する特別回も追加。志望校にあわせた対策が可能です。難解な出題形式に慣れ、限られた時間で正答にたどり着くためのトレーニングを行います。※5年生の8・12・3月号、6年生の10~12月号で出題します。

\ 無料資料請求はコチラ /
\ 無料体験教材・資料請求はコチラから /
都立白鷗附属中の過去問・受験対策ガイド


集団塾だけに頼らない ― 「集団塾+個別指導」という選択肢
最後に、2人の子どもの受検を経験した今だからこそ言える「集団塾との付き合い方」について書いておきたいと思います。
我が家は、娘が栄光ゼミナール、息子がenaという集団塾に通いました。結論から言うと、集団塾に通わせたこと自体は間違いではありませんでした。適性検査対策のカリキュラムや情報量という点で、専門コースを持つ集団塾は非常に頼りになります。公立中高一貫校を目指すなら、まずはこうした集団塾を軸に据えるのが王道だと思います。ただ、「塾に任せきり」ではうまくいかなかったのも事実です。

集団塾で得たものを「どう自分のものにするか」でつまずきかけました。ここを個別のサポートで補うという考え方に、最終的にたどり着きました。
季節講習は「受けっぱなし」が一番もったいない
娘は栄光ゼミナールで夏期講習・冬期講習・春期講習といった季節講習や「栄光の森」(夏合宿)に参加しました。まず、これら季節講習そのものは受けて良かったと思っています。各塾がそれまでに培ってきたノウハウが凝縮されていて、短期間で一気に力を伸ばせる貴重な機会です。ここは集団塾の強みが最も発揮される場面だと感じます。
ただ、一つだけ強く言いたいのは、季節講習を「受けっぱなし」にしないことです。授業を受けただけで満足してしまうと、せっかくのノウハウも定着しません。大事なのは、その日にやった内容をしっかり復習して、自分のものにすること。これができるかどうかで、季節講習の成果は大きく変わってきます。
これは我が家の正直な感想ですが、高額な合宿に参加するくらいなら、その費用と時間を「季節講習の復習」に充てたほうが効果は高いのではないか、とも思っています。合宿には合宿にしか得られない良さ(受検生としての自覚や仲間との刺激など)もありますが、こと「学力を伸ばす」という一点で見れば、家庭教師などにマンツーマンで復習・定着させてもらうほうが、費用対効果は高いと感じました。つまり、集団塾で得たインプットを、いかにして自分のものにするか。ここに個別のサポートを組み合わせるのが、私がたどり着いた考え方です。
集団塾に通うだけで安心してはいけない ― 「補完」の視点
実際に2人の受検を経験して痛感したのは、集団塾には構造的にどうしても手が届きにくい領域がある、ということです。大きく3つあります。
一つ目は「一人ひとりのつまずきの分析」です。集団授業ではクラス全員に同じ解説をするため、「自分の子がどこでつまずいているのか」を個別に特定してもらうのは難しいのが実情です。
二つ目は「記述・作文の添削の量と深さ」です。適性検査は記述式が中心ですが、集団塾では一人あたりの添削にかけられる時間に限りがあります。娘が通った栄光ゼミナールも、息子が通ったenaも、作文添削が「誤字に×が書いてあるだけ」だったように、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、第三者に細かく見てもらわないと客観視できません。
三つ目は「過去問演習期(小6秋以降)のピンポイントなフォロー」です。志望校の傾向に合わせた苦手分野の集中対策は、どうしても個別対応が必要になります。直前期の過去問演習は、娘の時は私と妻でサポートしましたし、息子の時はオンライン家庭教師の先生にお願いしました。
こうした「集団塾では補いきれない部分」を埋める手段として、近年は集団塾と個別指導・家庭教師を併用するご家庭が増えています。以下、私が実際に話を聞いたり運営したりしている2つの選択肢を紹介します。
「東大家庭教師友の会」を運営する株式会社トモノカイのPersonal Education(PE)部門(帰国子女やインターナショナルスクール生向けオンライン家庭教師「EDUBAL」(業界シェアNo.1)や、「東大家庭教師友の会」を運営する部門)で「オンライン東大家庭教師友の会」を担当されている方とお話させていただく機会がありました。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでフォローしてくれるサービスもおこなっているとのことです。東京都最難関校「小石川中等教育学校」、国立の東大教育学部附属中、筑波大附属中などへの合格サポート実績があるとのことで、集団塾のカリキュラムと並行して弱点部分だけを補強したいご家庭に向いていると思います。
先日、このサービスで都立中高一貫校の適性検査対策を担当されている方から、対策のポイントを詳しくお聞きする機会がありました。以下は東京都立中を目指すご家庭に向けたお話で、神奈川の受検とは志望校が異なりますが、「記述力」「勉強の型」といった適性検査対策の勘所そのものは神奈川の公立中高一貫校受検にもそのまま通じる内容でした。長くなりますが、非常に参考になったので共有します。
公立中高一貫校の適性検査対策 ― 合否を分ける「記述力」と「勉強の型」
公立中高一貫校の受検は、かつての爆発的な人気に沸いた時期と比べると、近年は倍率が明確に落ち着いてきています。
制度が始まった当初(都立の適性検査は2005年スタート)は、対策法が確立しておらず「とりあえず受けてみよう」という記念受験組も多かったため、倍率は非常に高いものでした。都立第一号として2005年に中学入試を実施した白鷗高校附属中の初年度倍率は、実に13.21倍に達しています。その後も人気は続き、2015年前後の都立各校の受検倍率は6〜8倍台がずらりと並んでいました(2015年は白鷗8.32倍、両国7.18倍、桜修館6.76倍など)。
しかし、受検対策のノウハウが各塾で確立され、「相応の準備をしなければ受からない」というハードルの高さが広く知られるようになったこと、いわゆる記念受験層が減ったことなどから、倍率はここ数年で着実に低下してきました。2024年度には都立各校の受検倍率は最も高い九段でも4.58倍、平均では3.5〜3.6倍程度まで下がり、2025年度・2026年度も一般枠の応募倍率は平均3.5倍前後で推移しています。
ただし、この「倍率低下」は必ずしも合格しやすくなったことを意味しません。むしろ、記念受験の層が抜けて、しっかり準備してきた受検生が残るようになった結果でもあり、実質的な競争の質は下がっていないとも言われます。しかも公立中高一貫校は原則として一校しか受検できず、検査はすべて同日に実施されるため、限られたチャンスで確実に力を発揮する準備が欠かせません。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導で多くのご家庭に選んでいただいてきました。
この記事では、これまでの指導で見えてきた適性検査対策の勘所を、具体的なエピソードを交えてお伝えします。
まず押さえたい ― 適性検査は「私立入試」とはまったく別物
都立中受検対策をご説明する前に理解していただきたいのが、適性検査は私立中学の教科型入試とは求められる力が根本的に異なる、という点です。私立入試が国語・算数・理科・社会の教科ごとの知識と処理力を問うのに対し、公立一貫校の適性検査は、会話文や資料・グラフを読み取り、複数教科の知識を総合して「自分の考えを筋道立てて説明する」教科横断型の出題が中心になります。
多くの都立校では、検査が次の3つに分かれています。
適性検査Ⅰ
適性検査Ⅰは主に文章読解と400字前後の作文で、読み取る力と自分の考えを表現する力が問われます。
適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは表・グラフ・会話文など複数の資料を読み解き、理由を述べたり数値で裏付けたりする論理的思考の問題です。
適性検査Ⅲ
そして適性検査Ⅲ(実施校は一部)は、複雑な条件設定の中で図や計算を使って考える数理・条件整理の力を問います。小石川中等のように理数系の独自問題に強い学校、桜修館のように適性Ⅰの作文の比重が大きい学校など、学校ごとに配点や傾向が大きく異なるため、志望校の出題傾向を早めに把握することが第一歩となります。
いずれの検査に共通するのは、私立入試のような単純な○×の知識問題がほぼないということです。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を、言葉や図で採点官にわかりやすく伝える記述力こそが合否を分けます。
適性検査Ⅰ(文系・表現分野)― 「構成メモ」の確立とケアレスミス対策
文章を読んで自分の意見をまとめる作文は、多くの受検生が最初につまずくところです。ある生徒も、当初はアイデア出しや文章の組み立てに苦戦していました。加えて、国語の長文読解の「抜き出し問題」で、細かい誤字・脱字による失点が課題になっていました。
このとき担当教師がまず徹底したのが、集団塾の模試をベースにした「作文の構成メモ」の書き方です。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモの段階でアイデアを整理してから書く習慣をつけました。あわせて、文章の趣旨を正確につかむために「文章の中で一番言いたい一文に線を引く練習」を繰り返し行いました。
抜き出しミスや誤字ミスについては、教師が一方的に注意するのではなく、「ミスを無くすために自分でリマインドのルールを決めてもらう」というアプローチを取りました。ミスを他人に指摘されて直すのではなく、自分でチェックの仕組みを持つことで、本番でも再現できる自立的な意識が育ちます。
構成メモがすっかり板についたことで、「メモを元にスムーズに書き切る型」が確立され、これが本人の大きな自信になりました。塾の日曜特訓の適性Ⅰでは「60点(誤字がなければ70点)」という高得点を獲得し、合判模試でも手応えを実感できるレベルまで文系の表現力が引き上がりました。
適性検査Ⅱ・Ⅲ(理系・融合分野)― 問題文の読み取りと「部分点をもぎ取る記述のコツ」
算数・理数分野の適性検査(適Ⅱ・適Ⅲ)に強い苦手意識を持つ受検生は少なくありません。ある生徒も、問題文の量が多く一見難しそうに見える立体図形や条件整理の問題で、問題文を正確に読み解けずに記述で苦戦していました。集団塾では一人ひとりが「どこでつまずいているか」の分析まで手が回りにくいため、教師は次のような個別対策を行いました。
まず、夏期講習でわからなかった問題を徹底的に洗い出し、「グラフや表の数値を式に書き換えていく作業」を隣で一緒に実践しました。一見難解に見える問題も、「落ち着いて条件を読み解けば難しくない」ことを体感させるのが狙いです。
そのうえで、理数の記述で確実に部分点をもぎ取るために、教師が汎用的な「実験系記述のコツ」を伝えました。ポイントは次の3つです。
- 数字(実験結果)や、上下左右・東西南北などの客観的な情報を用いて説明する
- 変化を説明するときは「変化前 → 変化後 → 前後の差と理由」の3ステップの順序で書く
- 一文を短く簡潔にし、書いた図には必ず言葉で説明を加える
授業では、解説をただ聞く受け身の姿勢にさせず、「どうしてこの解き方になるのか、口頭で説明してみて?」と問いかけ、能動的な思考プロセス(言語化)を徹底させました。自分の言葉で説明できることは、記述で採点官に伝わる答案を書けることと直結します。
「グラフと表」の演習を徹底的に3周やりきったことで計算速度が劇的に向上し、一つ教えればすぐに本質を理解できるまで理系脳が覚醒。苦手意識のあった算数分野を「楽しい!」と感じられるまでマインドが変化しました。本番直前には、レベルの高い「サイコロの立体図形問題」のような実戦的な初見問題に対しても、持ち前の空間想像力を発揮して短時間で自力で解き明かせるほど、思考力・記述力が大きく開花しました。
総括 ― 高倍率を突破するための「正しい勉強のやり方」
これまでの指導から見えてきた、公立・国立一貫校の適性検査対策における最大の注意点は2つあります。
一つは、集団塾のカリキュラムをこなすだけで満足せず、解いた過去問を「その日中」に必ず復習・解き直しすること。もう一つは、記述のプロセスを第三者に細かく添削してもらうことです。適性検査は記述式が中心である以上、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、自分一人ではなかなか客観視できません。
前述のとおり、適性検査には単純な知識問題がほぼありません。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を言葉や図でわかりやすく伝える記述力が合否を分けます。だからこそ、夏休みのうちに自分なりの「勉強ルーティン」を確立し、10月・11月の綿密な学習計画を先回りで立てておくことが重要になります。
集団塾での学びを土台にしながら、一人ひとりのつまずきに合わせて「正しい勉強のやり方の型」を授け、受け身ではない能動的な思考力を育てること。これこそが、高倍率の公立・国立一貫校受検を突破する最大の鍵です。
指導・合格実績
これまで、東京都立小石川中等教育学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、筑波大学附属中学校をはじめとする公立・国立一貫校への合格をサポートしてきました。集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」の部分を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでお手伝いします。適性検査対策にお悩みのご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。
\まずは70分体験授業がオススメ!/
70分体験授業の予約 資料請求は公式サイトから
進学後を見据えて
都立中高一貫校受検はゴールではありません。合格したら白鴎高校附属中学校での生活がスタートします。
小学生のうちから準備できること
東京都立白鴎高校附属中学校では、中学校卒業時に英検準2級合格者が90%を超えるとともに、他の級でも高い合格率だそうで日本英語検定協会より優秀団体賞が贈られていたこともあるようです。
都立中高一貫校では、中3までに英検準2級から2級取得を目標としている学校が多いようです。もちろん中学入学時点では英語力は問われていない訳ですが、小学生のうちから準備しておくことをオススメします。
英検専門でオンライン1対1指導を受けるなら「スタスタLIVE英検」
英作文の添削だけでなく、4技能をバランスよく、しかも「合格から逆算して」対策を進めたいご家庭には、英検専門のオンライン個別指導サービス「スタスタLIVE英検」という選択肢もあります。
一般的な英会話スクールや総合英語塾との一番の違いは、英検合格に必要な対策へ絞ってオンライン1対1で指導する「英検専門」という点です。目標級・受験時期・現在の英語力に合わせて、優先度の高い対策から個別に進めてくれるため、遠回りせずに合格を目指せます。
マンツーマン授業(1回55分)でReading・Listening・Writing・Speakingの4技能を実践的に指導。定期テストや部活と両立しながら学習を進められるよう、平日と休日の学習量を分けた週単位のスケジュールも設計してくれます。対応級は3級から準1級まで。今の級から次の級へ段階的に到達できるよう、級ごとの壁(語彙・長文・英作文・リスニング)を可視化して改善順序を固定してくれる点も、中高一貫校で先取り学習をしている中学生に向いています。
\まずは無料相談・受講相談がオススメ!/
英検特化・合格保証で安心の1対1オンライン指導
スタスタLIVE英検の中学生・先取り層の合格事例
実際に、中学生本人が学校生活と両立しながら上位級を取得した実例が公開されています。
【中2で1級・準1級のW合格(中学2年生/1級・準1級)】
得意な英語を強みにしたい一方、1級・準1級は形式も語彙量も重く、どの技能から直すべきか整理が必要だったケースです。単語→復習→音読→過去問の順で学習の型を固定し、約3か月・毎日2時間を基本に学習して1級・準1級のW合格を達成しました。海外在住の環境でも、受講時間・教材・連絡方法を柔軟に調整しながら、やる順番と量を崩さず積み上げたことが結果につながったそうです。
受講生本人は「苦手に合わせて優先順位をはっきり示してもらえたので、遠回りせずに進められた」「相談できる環境があったので、つまずいても立て直しが早かった」と振り返っています。保護者の方も「本人の得意不得意に合わせたきめ細かな指導」「海外からの受講でも柔軟に対応してもらえた点」が決め手になったとのことです。
【リスニング克服で準1級合格(高校2年生/準1級)】
リスニングに苦手意識があり、複数の先生に教わってもスコアが伸びなかったケース。授業でリスニングのコツをつかみ、4回目の挑戦で準1級に合格しました。「どの技能から直すか」を先に決める進め方は、中学生の先取り相談でも同様です。
【部活と両立して2級・準2級に連続合格(高校2年生/準2級・2級)】
運動部に所属し、学校生活と英検対策の両立に不安があったケース。忙しい中でも続けられる学習計画を立て、2か月で準2級・2級に連続合格しました。ライティングの細かいアドバイスと新形式の要約対策を組み合わせたのがポイントです。
※生徒・保護者の声は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。上記は実例ですが、中学生全員に上位級の受験を勧めるものではなく、学校生活・現在級・学習時間を見て目標級を相談する形になっています。
中学生・高校生の英検対策が「止まる」よくある理由
「スタスタLIVE英検」では、中学生・高校生の英検対策でつまずきやすいポイントとして、次の3つを挙げています。
ひとつ目は「自習の限界」。単語は進んでも、長文・英作文・面接で止まってしまう原因を一緒に分解します。
ふたつ目は「学校との両立」。定期テスト・部活・習い事を前提に、平日と休日の学習量を分けて設計します。
三つ目は「継続の不安」。今日やることが決まっている状態を作り、保護者にも進捗を共有する仕組みがあります。
指導実績は指導人数1,000人以上・指導時間10,000時間以上、英検準1級以上の講師体制で、初回はプロコーチが現在級・目標級・学習量を確認し、どの技能から直すかを整理してくれます。
料金・コース
料金は学年ではなく、受験する英検級とコースで決まります(すべて月額・税込表記)。
| 受験級 | ライトコース (4回/月・1次対策) | スタンダードコース (6回/月・1次2次完全対策) | スタンダードコースプラス (8回/月) | プレミアムコース (12回/月・合格保証付き) |
|---|---|---|---|---|
| 5/4/3級 | 20,000円/月 | 29,500円/月 | 39,000円/月 | 58,000円/月 |
| 準2級 | 22,000円/月 | 32,500円/月 | 43,000円/月 | 64,000円/月 |
| 2級・準2級+ | 24,000円/月 | 35,500円/月 | 47,000円/月 | 71,000円/月 |
| 準1級 | 30,000円/月 | 44,500円/月 | 59,000円/月 | 88,000円/月 |
合格保証は12回/月のプレミアムコース限定で、条件を満たした場合のみ12コマ無償サポートの対象となります。別途、入会金30,000円(税込)が必要です。初月費用は「入会金+選択コースの月額」で事前に確認できます。
無料相談では、今の弱点・学校と両立する進め方・次の4週間の学習計画まで具体化してくれます。受講判断はその場で決めなくてよく、料金を確認してから家庭に持ち帰って検討できます。
\まずは無料相談・受講相談がオススメ!/
英検特化・合格保証で安心の1対1オンライン指導
まとめ
今回は、東京都立白鴎高校・附属中学校の「特徴」「 偏差値」「進学実績」「塾や通信教育ごとの合格実績」などをご紹介しました。
※本記事は東京都立白鴎高校・附属中学校や各塾などのホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。




























コメント