うちの子、地元の中学じゃなくて公立中高一貫校に通わせたいと考えてるんだけど合格するためには、いつから?どんな準備をすれば良いのかしら…?
2022年に娘が公立中高一貫校に合格し通いはじめました。
2024年に公立中高一貫校受検を考えている次男のために整理した公立中高一貫校に合格するための受検スケジュールを大公開します。
受検学年になる(受検365日前)までにやっておきたいこと
都道府県によって受検日は異なります。
なので、受検365日前は受検する学校によって違います。
ここでは受検本番の1年前までにやっておこたいことを整理します。
ちなみに次男が約1か月後に受検365日前をむかえます。
1.学校見学
1年に何回か一般の人でも学校に入れる機会(文化祭、体育祭、体験授業など)があるので受検資格がある学校には是非、足を運びましょう。
娘の時はコロナ禍だったので文化祭、体育祭は一般公開がありませんでした。
ただ体験授業は実施されたので参加しました。
情報は各学校のホームページにアップされるので、こまめにチェックしましょう!
娘の時は、ある学校は学校説明会をオンラインで実施してくれました。在校生や卒業生も参加してくれて、学校の雰囲気を感じることが出来ました。最近だとYouTubeで学校紹介動画をアップしている学校も多いのでチェックすると良いと思います。
各校ともオンラインなどを活用して情報発信をしてくれていますが、チャンスがあれば1度は学校に足を運べると良いと思います。
2.小学校の勉強をしっかりやる
公立中高一貫校の適性検査は、小学校で習う範囲から応用した問題が出題されます。
そのため、まずは教科書の内容を徹底的に勉強して深く理解する必要があります。私立中学受験と違って知識をそのまま問われることは少ないので、暗記ではなく理解の質が重要です。
また、公立中高一貫校の選考は適性検査の得点だけでなく、小学校の成績(報告書点)との総合点で決められます。報告書点は学校によって対象学年が違いますが多くは小5、小6の9科目の成績を点数化して算出されます。これは小学校で期ごとに配布される通知表(あゆみ)がそのまま適用されるのではなく、学年教科ごとに三段階の点数を小学校の先生に改めて作成してもらいます。
報告書は密封された状態で各学校へ提出をしますので、受検生自身や保護者は、何点だったのかを知ることはできません。
密封された封筒を受け取って透かしてみましたが、見えませんでした…
授業態度や忘れ物に気をつける
小学校のテストが全て満点だとしても調査書が良いとは限りません。テストで良い点を取るのは当然として、授業中の態度(しっかり聞く、ノートをとる、発言を積極的にするなど)、忘れ物をしない、提出物は期限内に出すなどが重要です。
学校活動にも積極的に
委員会活動やクラブ活動にも積極的に参加し、学業以外にも力を入れるように心がけると先生の印象も良くなるのではないかと思います。娘の場合は少し「引っ込み思案」なところがあるので、「面接などのことなども考えて積極的にやっておいた方が良いよ」と伝えていたところ小5、小6とクラスの代表委員やクラブの部長などをやっていました。
調査書に効果があったかはわかりませんが、少し積極性が芽生えたような気がするので良かったなと感じています。
教科書の内容をしっかり理解する
私の会社に都立中高一貫校から東京大学に進学した後輩がいたので、話を聞いたことがあるのですが、彼は、1度も塾に通ったことがないとのことでした。
読書が好きで、教科書も隅から隅まで何度も読んだとのことでした。
彼曰く、「教科書を隅から隅まで読んで理解すれば中学受検は満点狙いますよ」とのこと。
また彼と同じように塾などに通わずに東大に進学した同級生が何人かいたようですが、共通しているのは教科書の活用度で、擦り切れるまで教科書を読み演習問題を解いたそうです。
ちなみに娘の時は、教科書を擦り切れるまで読ませるイメージが出来なかったので小学校低学年は「進研ゼミ」、中学年から「スマイルゼミ」に切り替えてタブレット型の通信教育で勉強していました。
ちなみに弟も小学校低学年は「進研ゼミ」でしたが1年「Z会」のタブレットに切り替えて、その後「東進オンライン小学校」で2年間勉強していました。
基礎力を磨く
計算力、漢字力など基礎が非常に重要です。
うちでは毎朝ドリルをやるようにしていました。これは勉強習慣を付ける意味でも非常に良かったと思っています。
うちでは「朝5分ドリル シリーズ」をやらせていました。
実際には5分もかからないので学校に行く前に”ササっ”とやってました。
苦手意識がある場合には1つ前の学年からはじめるのも良いとい思います。
あと娘の場合はカタカナの「ツ」「シ」、「ソ」「ン」に変な癖があることが課題となりました。
6年生の冬休みに塾の先生から指摘されて気をつけていましたが時間がない適性検査で、早く書こうとすると、ついつい癖が出てしまっていました。
娘は小1から4年生まで習字を習っていて段を持っているので字には自信があったようですが筆と鉛筆では違いもあるのかもしれません。習字だとカタカナはあまり書きませんし…
癖のない綺麗な字は採点者も読みやすいので作文で有利だと思います。
実際に保護者が作文の添削をしてみれば、この意味をご理解いただけると思います。
癖のある字、雑な字は添削していて不快とまでは言いませんが採点者の先生も大変だろうな…と感じます。
受検学年になる前に字の練習をしておくことは、合格への近道だと思います。
3.担任の先生に公立中高一貫校を受検することを伝える
志望校の調査書対象学年になったら、小学校の担任の先生に「公立一貫校を受検する予定であること」を伝えましょう。
通知表に「もう少し」などがある場合は、「何が足りなかったのか?どうすれば上がるのか?」を担任の先生に相談してみましょう。
4.公立中高一貫校の適性検査対策コースのある塾の活用を検討する
塾の入試報告会に行ってみる
入試報告会とは、塾が保護者向けに、今年の公立中高一貫校受検の状況や振り返り、出題傾向の分析といった受検情報を説明する会のことです。多くの塾が2月後半に開催しています。
塾によって名称や開催時期、会場(教室、ホテルや貸会議室など)は異なりますが基本的には、無料で通塾していなくても参加できる形式です。
各塾ともに、各公立中高一貫校の対策コースを担当するエース級講師の方々が、各校の適性検査を分析して特徴的な検査問題について解説してくれたり、各校の在校生(その塾から合格した生徒さん)のインタビューがあったり、親子で情報と刺激がもらえることと思います。
塾の体験授業を受けてみる
塾に通わなくても合格を勝ち獲ることは可能だと思います。
しかし、適性検査対策コースを持つ塾に通うことで、効率的に適性検査で求められる能力を育成することが可能になります。
公立中高一貫校受検で塾に通い始める最適な時期の1つは新6年生のカリキュラムがはじまる「受検365日前」頃かなと思います。
ちなみに私が住んでいる神奈川県では、各塾が初回参加者に限定して季節講習を無料(教材費のみ負担)で受けさせてくれます。
娘の時は「臨海セミナー」「中萬学院」「栄光ゼミナール」の夏期講習、冬期講習、春期講習を無料で体験させてもらって最終的には「栄光ゼミナール」に入塾しました。
あれだけ体験をして塾選びをしましたが、結果的には娘に合った塾を選べたとは言い難い塾でした。
あとは、息子の体験授業で都立中高一貫校の合格実績No.1のenaの春期講習を受けさせてもらったのですが、教室によっても大きな差がありました。
同じブランドの塾でも、教室によって差があります。合格実績などだけで決めずに、教室に足を運んで塾/教室を選ぶことをお薦めします。
出来れば季節講習などで1か月程度の体験ができると、かなり塾/教室のことを理解できると思います。
5.志望校の過去問を保護者が解いて分析してみる
受検学年になるタイミングから本格的な適性検査対策がはじまります。
出来れば、これから子供が挑戦することになる志望校の過去問を保護者が取り組んでみることをお薦めします。
実際の試験時間で、実際の過去問に取り組んでみると問題量の多さにビックリするのではないでしょうか?
保護者が志望校の適性検査の傾向を知る
過去問を保護者が取り組んでみる目的は
- 子供が挑戦する適性検査の難易度を保護者が感じること
- 志望校の適性検査の特徴を理解/把握すること
「子供が挑戦する適性検査の難易度を保護者が感じること」は1回、時間を計って過去問に取り組めば感じることが出来ると思います。
保護者自身が難易度を感じることで、お子さんを応援してあげたいと思う気持ちが強くなるのではないでしょうか。
「志望校の適性検査の特徴を理解/把握すること」は1回過去問に取り組むだけでは理解/把握することはできません。
「中学別 入試問題シリーズ」など数年分の過去問が掲載されている問題集を購入して適性検査Ⅰ、Ⅱ(学校によってはⅢ)の
- 大問は何問あるのか?
- 大問に小問は何問あるのか?
- 各問題は記述問題なのか?選択問題なのか?
- 各記述問題の指定文字数は何文字なのか?
- 選択問題の選択肢は何個あるのか?
- 問題文に会話文が多いのか?論説文が多いのか?グラフなどが多いのか?などの傾向
などを保護者が把握しておくと、1年間のサポートの質が高まります。
小6の夏休みまでにやっておきたいこと
学習習慣をつける
塾に通いはじめている場合は、授業の復習や宿題をやる習慣をつけましょう。
通塾の曜日に合わせて、何曜日の何時~何時に復習や宿題をやるなどの計画を立てると良いでしょう。
塾に通っていない場合も、何曜日の何時~何時に何をやるか計画を立てる必要があると思います。
また、塾の復習や宿題以外に「作文対策」や「志望校の適性検査に頻出するような問題で弱い部分の対策」が出来ると理想的です。
作文対策
合格レベルの作文を書けるようになる手順としては下記のような流れとなります。
夏休みが終わるまでに3の「作文の型」を身に付けるまでにしておきたいところです。
ちなみに、娘と息子の公立中高一貫校受検では「ena」「栄光ゼミナール」「臨海セミナー」「湘南ゼミナール」「中萬学院」など適性検査対策コースがある近所の塾はほとんど体験授業を受けさせてもらいました。
どの塾も15人~25人くらいの集団塾なので、塾の授業だけで合格力が付けられるのは、もともと適性検査への適性がある生徒だと感じます。
2022年に公立中高一貫校受検に挑戦した、うちの娘は6年生の秋の模試まで、合格圏外でした。(つまり6年生秋までは適性がなかったと言えると思います)そこから「このまま塾任せにしていたら合格できない…」と妻と私で過去問演習や作文の添削をして課題を1つ1つ潰していきました。
娘の経験から、2024年に公立中高一貫校受検に挑戦する息子も「塾任せ」にはせずに(ただし塾選びも体験授業などを複数校で受けて相性なども加味して、こだわって選びました)、適性検査で求められる能力を1つ1つ丁寧に身に付けさせるためにオンライン家庭教師を小5の秋から開始しました。
そして小6の4月から「読解力育成授業と作文添削講座」を開始しました。
2023年4月8日(土)に開講しましたが、生徒さんたちの反応も想定以上でした。
現在は、講師1名で3名の生徒さん(内1名は息子)を指導してもらっていますが最大でも1クラスは5名までの少人数クラスです。
6月末から7月まで「はじめての論理国語(小6レベル)」を使用して読解力を基礎から育成します。また宿題として「作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集」で毎週作文を書いてもらい、先生が1つ1つ添削してくれます。
この授業を受ければ夏までに適性検査で求められる読解力と記述力の基礎がしっかり身に付いた状態になるカリキュラムとなっています。
夏以降は、「中学入試 でる順過去問 公立中高一貫校 適性検査 合格への126問 首都圏版」や「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」を使用して、より実践的な適性検査対策を少人数で実施していきます。
ちなみに1対1でのオンライン家庭教師も試しましたが、適性検査対策には少人数(5名程度まで)が最も指導効果が高まると講師の皆さんも感じられています。
適性検査で求められる読解力・記述力を基礎から身に付けたい方には最適なコースとなっています。現在は土曜日の20時~の1講座のみですが、ニーズが高ければ理系コース同様に講座数を増やしていく予定です。
現在、モニター生を、あと2名募集しています。
モニター生として受講する前に体験授業を1回無料で受講していただくことも可能です。
無料※体験授業も受付中です!※複数名コースのみ
そうすることで夏休み明けから「作文を書く」→「添削する」を繰り返すことで合格レベルの作文を書けるようになります。
適性検査頻出問題対策
夏休み前までには、志望校の適性検査を分析して、頻出している分野や出題方法などを把握したうえで、お子さんが苦手な分野などを把握しましょう。
塾などに通っている場合は塾の先生に相談してみるのも良いでしょう。
また、模擬テストなどを受ける機会があれば「強い分野/弱い分野」を把握するのに活用しましょう。
その上で、夏休みは塾の夏期講習などと合わせて自宅学習で「強い分野の強化」と「弱い分野のリカバリー」を意識して取り組むと良いと思います。
算数分野の数や図形などの分野
・倍数、約数、比、割合
・道のり・速さ・時間
・平面図形、立体図形
・規則性、場合の数
・単位量
グラフや資料などを読み取る分野
・グラフ、表を読みとる
・地図を読みとる
・実験・観察結果から考える
・写真・イラスト、メモなどから考える
・話し合い・発表のまとめをもとに考える
理科系の問題
・生物と環境
・電気・物の性質
・地球と宇宙
・実験・観察のしかた
夏休みの学習計画を立てる
受験全般で「夏を制する者は受験を制す」などとも言われますが、公立中高一貫校受検でも小学校6年生の夏休みの過ごし方は受検の結果に大きな影響があると言えると思います。
『受検の天王山』といわれる夏の猛暑の中、長い夏休みに自分の弱さに負けずに受検勉強し抜いた人が、受験で勝利するのは今も通じる勝利の方程式だと思います。
夏休みまでは、受検生としての自覚が弱いお子さんが多い気がしますが、塾などでは夏期講習や夏合宿などで気持ちを高めはじめます。
また、多くの塾では夏休みまでは「過去問(銀本など)」などに取り組むことを控えて欲しいと言われますが、夏休みからは逆に「過去問(銀本など)」に計画的に取り組んで欲しいと言われます。
ちなみに志望校の過去問(「中学別 入試問題シリーズ」など)は、夏休み時期は3年前以前の問題で問題の傾向などを把握させる程度にとどめるめることをお薦めします。
適性検査直前に何周もしてしまっていたので、実力が付いてきたのか?問題/答えを憶えてしまったからなのか?判断が出来なくなり困りました…
受検本番で使う腕時計や文房具を選ぶ
夏休みが終わると適性検査本番まで残り半年程度になります。
受検本番で使用する腕時計や文房具は、夏休みくらいまでには選んで夏以降は使い慣れておくと本番に使い慣れた腕時計や文房具で臨めます。
特に鉛筆やシャープペンシル、消しゴムなどは何種類か使って子供自身が「使いやすい」と感じるものを見つけてあげたいところです。
小6の冬休みまでにやっておきたいこと
「作文を書く」→「添削する」を本格的に開始
夏休みが終わるまでに「作文の型」を身に付けたら夏休み明けからは、「作文を書く」→「添削する」を繰り返しましょう。
娘の時は、夏休み明けから塾の宿題などとは別に「週に1本」から開始して、徐々に「週2本→週3本→週4本」と書く本数を増やしました。冬休みからは毎日1本ペースで「作文を書く」→「添削する」を繰り返しました。
このころから本人が大変なのはもちろんですが、保護者の負担もかなりのものです。
まずは「作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集」や「作文力で合格! 2 公立中高一貫校適性検査対策問題集」のように解答例が掲載されている問題で作文を書かせて、解答例や解説を見ながら添削のコツを掴んでいきました。
その上で、「過去問(銀本など)」などで実際の適性検査での作文演習を行うようにしました。
「銀本」の課題としては、作文問題の回答例が掲載されていないので、「作文力で合格! 公立中高一貫校 適性検査対策問題集」や「作文力で合格! 2 公立中高一貫校適性検査対策問題集」などで良い作文に沢山触れてからでないと、「これで良いのか?」となってしまう気がします。
志望校対策を開始しよう
夏休みまでは志望校の過去問(「中学別 入試問題シリーズ」など)は、問題の傾向などを把握させる程度にとどめるめることをお薦めしましたが、秋からは志望校の過去問(「中学別 入試問題シリーズ」など)も、本番の試験と同じ時間で演習して現在の実力を把握しておくと良いと思います。
ただし、志望校の過去問をこの時期にやりすぎてしまうのは控えたいところです。
例えば1年前の問題だけは、直前期まで触れないなど直前期の予行演習を意識しておくと良いと思います。
志望校の過去問(「中学別 入試問題シリーズ」など)を解いてみて、間違った問題を把握して弱い分野の問題を「銀本」などで探して、そればかり解いたりしていました。
受検直前に「学校を休むべきか?」「行くべきか?」話合う
受検直前期に「学校を休むべきか?」「行くべきか?」も冬休みまでには親子で話し合っておくべきだと思います。
直前期に学校を休ませることにはメリット・デメリットがあるので、メリットもデメリットも子供に伝えて、あとは親子で悔いの残らない直前期を過ごせるようにしておきましょう。
また冬休み前に小学校の担任の先生との面談などがあれば、その面談で相談してみると良いと思います。
娘の時は、保護者面談で担任の先生に聞いてみたところ
と、とても協力的な先生だったので(先生も中学受験経験者の若い先生でした)迷わず、直前期は休ませる決断が出来ました。
願書を入手して出願準備
願書の受け取り
公立中高一貫校は、都道府県や市など管轄する自治体から募集要項が発表されます。
募集要項では「募集定員」「志願受付期間」「検査日」「合格発表日」などが掲載されます。
時期としてはゴールデンウィーク前後だったと思います。
願書は11月初旬に学校で開催された入試説明会で受け取りました。
※入試説明会に参加しない場合は、管轄する教育委員会の事務局に受け取りにいくことになっていました。
調査書の作成を小学校の担任の先生に依頼する
小6のはじめの面談で担任の先生から「中学受験はしますか?」と聞かれました。
「はい、予定しています」と伝えると「調査書の作成依頼は余裕をもって依頼してください」と言われました。
調査書は、学校ごとに指定された記載事項で作成してもらうことになるので、先生の手間や負担は小さくないと思います。また、担任の先生が作成した後に複数の先生が内容を確認するルールになっているようなので、こうした事情を考慮して、調査書作成の依頼はできるだけ時間にゆとりを持ってお願いする必要があります。
私立中学を併願する場合は、私立中学も学校によっては調査書が必要になるようなので事前に確認しておくようにしましょう。
先生への配慮が大切
見本や予備書類も渡す
調査書は学校ごとに指定された記載事項で作成してもらうことになるので、志望校ごとにファイルを分けたり、参考書類として見本を添付したりするなど、先生が作業しやすいよう配慮しました。
書き損じに備えて、予備も合わせて2部印刷して渡しておくなども良いと思います。
依頼はまとめる
公立中高一貫校は基本的に調査書が必要になると思いますが、私立中学も併願する場合は、事前に候補になっている学校で調査書が必要なのかを調べておきましょう。
複数の志望校で迷っている時は、受験(受検)を検討していることを、事前に担任の先生に相談しておくようにしましょう。
できるだけ全ての学校の調査書を、まとめて依頼するようにしましょう。
英検や漢検の合格実績などを伝えておく
学校によっては、調査書の中で総合所見として生徒の特色などを求められるケースもあります。子供が英検や漢検に合格している場合などは、先生に伝えておくと良いと思います(先生に調査書へ記載する内容を依頼することはできませんが)
調査書に「書く」「書かない」は先生の判断となりますが、資格などは伝えない限り先生も知らないと思いますので面談などで伝えておくと先生も書きやすいと思います。
併願受験先を検討する
私の住んでいる神奈川県や隣の東京都などは2月3日が公立中高一貫校の受検日です。
同じく神奈川県、東京都の私立中学受験が本格的にスタートする2月1日から併願受験をするか検討します。
最近は適性検査型の入試を実施する私立中学も多いので本番の受検の練習として私立中学の適性検査型入試を受験しておくのは良いと思います。
私立併願受験のメリットとしては
- 公立中高一貫校受検の予行練習ができる
- 私立中学は受験当日に合否が出る学校も多いので合格して自信をもって公立中高一貫校受検に臨める
冬休み前後に説明会(子供は模擬試験も受けられました)などにも参加しました。
模擬試験は本番と同じ会場で行われるので予行演習にもなると思います、また私立併願校の説明会では出題傾向などを教えてもらえたりするので私立併願する場合は参加すると良いと思います。
受験当日に道に迷う不安もなくなりますし参加しておくことをお薦めします。
正月特訓は参加すべき?
うちは正月特訓には参加させませんでした。
理由は、本人が参加したくないと言っていたからです。
夏合宿は、本人が参加したいとのことだったので参加させましたが、正月特訓は本人の意思を尊重して参加させませんでした。
ただ、この直前期におこなわれる志望校別の講習を受講しない決断は勇気がいるものでした。
ただ、本人が参加意欲が弱いのに行かせても効果は限定的だなということで自宅で学習することにしました。
参加しなかった理由
- 本人が行きたがらなかった
- 新型コロナウイルス、インフルエンザなどへの感染リスクがある
- 移動時間がかかる
- 費用がかかる
本人が行きたがらなかった
1番の理由は「本人が行きたがらなかった」ことです。
合格したいと強く思っていたと思いますが「行きたくない」と言うので、正月特訓の時間は自宅でしっかり過去問演習をすることを約束して不参加を決まました。
新型コロナウイルス、インフルエンザなどへの感染リスクがある
うちは受検直前2週間は学校を休ませることにしました。
最大の理由は「新型コロナウイルス、インフルエンザなどへの感染リスク」を少しでも減らすことでした。
それなのに、「塾の正月特訓に参加させるのはどうかな?」と思いました。
直前期の正月特訓は、志望校対策をみっちりやることが想定できたので参加させたいと思いましたが、本人が嫌がっていたことと感染症対策で参加させないことにしました。
移動時間がかかる
正月特訓は志望校別に実施されるとのことで、実施場所が志望校の最寄り駅にある教室でした。
うちからだと往復2時間弱かかるので、その時間で過去問演習をおこなうことにしました。
費用がかかる
正直、この時期は費用のことはあまり気にしていませんでした。
少しでも合格の可能性を高められるなら参加して欲しいと思っていました。
腕時計での時間測定に慣れる
小学生で腕時計に慣れているお子さんは多くないと思います。
夏休みくらいまでに腕時計を選んで模試などで使い慣らしましょう。
そして冬休みくらいからは、過去問演習なども腕時計で時間を計るようにすると本番で困らないと思います。
志望校・併願校に足を運ぶ
学校見学や説明会、文化祭などのイベントで志望校や併願校に足を運んだ人が多いと思いますが、まだ行ったことがない場合は冬休みくらいまでにはお子さんと一緒に足を運ぶようにしましょう。
イベントなどにタイミングが合わなければ、日常の通学風景を見るのも良いと思いますし、適性検査当日の集合時間に合わせて行ってみるのも良いと思います。
併願校だとしても、1度も足を運ばずに受検(受験)当日を迎えるのは避けましょう。
当日に小6の冬休みが終わってからやるべきこと
冬休みが終わると、受検本番まで1ヵ月を切っています。
受検本番を意識した生活リズムにする
うちは受検会場である学校まで1時間弱かかるので、受検当日は6時に起床する必要がありました。
そこで冬休み明けからは、毎日6時に起床することにしました。
また休日や、学校を休み始めてからは受検当日の適性検査開始時間に合わせて過去問に取り組みました。
作文を仕上げる
受検本番まで約1か月です。
適性検査では作文は確実に得点が取れるため、どれだけ得点につなげられるかが重要です。
娘の時も、作文は最低でも1日1本、多い日は2~3本は書いては添削を繰り返しました。
ちなみに娘の時は受検6日前に目に見えて作文が良くなりました。
最後まで諦めずに書き続けたことが合格につながったと思います。
体調を整えることを優先する
風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス対策
これは、皆さん意識していると思いますが「手洗い、うがい、マスクの着用 」など基本対策を家族全員で徹底しました。うちでは不織布マスクは清潔を意識して、外出から帰ったら捨てることを徹底してました。
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入浴でリラックス
うちの娘は入浴が大好きで歌いながら長風呂していました。しかし受検直前は入浴時間が遅くなってしまった影響でリラックスタイムも激減してしまっている状況でした。
そこでSNSでもバズっていた世界的に希少な「中性重炭酸泉」を家庭でも楽しめるように配合された中性重炭酸入浴剤ブランド「BARTH(バース)」の入浴剤を購入してリラックスタイムをプレゼントしました。
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睡眠の質を上げる
ここ数年、私自身が仕事が忙しくて睡眠不足が続いていたことと、睡眠時間が短いにも関わらず、深夜に急に目覚めてしまうことがあったので睡眠の質を高めたいと思いベストセラーの「スタンフォード式 最高の睡眠」を読みましたし、著者の西野先生の講演にも参加していました。
西野精治(にしの・せいじ)
スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCN ラボ)所長。精神保健指定医、日本睡眠学会認定医、医学博士 。米国睡眠学会学会誌「Sleep」編集委員, 日本睡眠学会学会誌 「Biological Rhythm and Sleep」 編集委員
この書籍や講演の中でも、就寝時間の90分前に入浴をすることと、 炭酸泉への入浴が推奨されています。 勉強を20時には終わるように設定し、入浴して22時に就寝できるように計画を立てたのは 「スタンフォード式 最高の睡眠」を参考にしました。
質の高い睡眠を実現するために西野先生の講演で教えていただいたのが入浴と枕でした。枕にこだわるならオーダーメイド枕をつくれるお店もありますが、私は評価も高いテンピュールの枕を使っています。
受検10日前~本番直前にやっておきたいこと
受検当日を意識した生活を送る
うちでは受検当日と同じ時間に起きて、食事をして、移動しているであろう時間は運動不足解消も兼ねて近所を散歩して、受検当日と同じ時間に過去問を解きました。
過去問演習で仕上げ
とにかく時間を計って「過去問(銀本)」で演習をしました。
間違えた問題は何を間違えたのか確認して、しっかり解き直ししました。
また作文も「過去問(銀本)」で書いて、添削しました。
ちなみに志望校の過去問(「中学別 入試問題シリーズ」など)は何周もして問題や答えを憶えてしまったとのことで、私立併願校の過去問にも取り組みました。
私立併願受験
東京都、神奈川県だと2月1日から私立中学の受験が本格化します。
公立中高一貫校受検の場合は併願受験をする場合は2月1日、2日に受験することになると思います(4日以降も受験できる学校はあります、うちは4日、5日も受験しました)
1日、2日の受験結果は当日中にWebで確認できたので確認しました。
娘は、私立併願校で特待生合格を狙っていましたが残念ながら通常合格でした。
本人は特待生合格の手ごたえがあったようで少しショックを受けていました。
私立併願校の結果は保護者だけが確認して良かった場合だけ本人にも伝える(事前に結果がすぐにわかることは本人には伝えない)のが良いかなと思います。
私立併願校で適性検査型入試を受けた場合は、結果は置いておいて解き直しをすることをお薦めします。最後まで、実力を伸ばし続けましょう!
受検日当日
娘の学校では9時から適性検査開始。
8時30分に集合となっていたので、8時20分には学校に着きたい。余裕をもって7時過ぎに家を出ることにしました。
5:40 起床(子供)
適性検査が9時開始なので、受検1週間前から検査時に脳の活動がベストな状態になるように3時間前の6時に起床するようにしていましたが受検当日は、いつもより早く起きてしまったようでシャワーを浴びていました。
- 毎日の日課である愛犬の散歩
- 朝食、トイレ、歯みがき、検温
- ご先祖様の仏壇に手を合わせる
- 持ち物の最終チェック(まとめノートがない…と焦っていました(すぐ見つかりましたが))
5:45 起床(保護者)
天気予報と電車の運行状況をニュースで確認
朝ごはんの用意(娘はパン派なのでスープとベーコンと玉子焼きなどいつも通りの朝食を準備)
7:00 出発
母親が同行
- 電車遅延の場合の別ルートも確認
- 緊急時は学校に連絡できるように連絡先も携帯
7:45 学校の最寄駅に到着
電車遅延などもなく学校の最寄り駅に到着
駅前のタリーズコーヒーで時間をつぶす
学校までは徒歩20分弱と遠いものの軽い運動も兼ねて徒歩で学校へ
8:20 学校到着(受検会場)
私立併願校の受験はリラックスしていましたが本命の「公立中高一貫校」に到着した時には、娘は顔面蒼白だったようです。
それまで人生で1番緊張した英検5級の試験を超える緊張状態だったようです。
試験終了後の待ち合わせ場所を確認して「検査前にトイレに行く」「冷静でいられないだろうけど、深呼吸をして出来るだけ落ち着くことを心掛けるようアドバイス」をして送り出し
2月1日、2日と私立併願校の受験を経験していたことで、試験会場である教室に到着してからは少しづつ落ち着いていったようです。
受検日以降
受検当日
帰宅して一緒にランチをしました。
ランチをしながら感触を聞くと「良くできた」とのこと。
神奈川新聞が問題と解答を掲載してくれたので、こちらを見ながら自己採点しました。
適性検査Ⅰは作文を除いて正答率8割でした。作文も自信があるようなので、これは期待できそうです。しかし適性検査Ⅱの自己採点をしてみると正答率5割でした…。。。
事前に塾から聞いていた合格ラインに照らし合わせると、難しい年の合格ラインだと合格圏ですが、平均点が高かった年の合格ラインだとギリギリ届かない点数です。。。
翌日以降も私立併願校受験
2月4日以降も私立併願校の受験がありましたが、親子で気が抜けてしまっていました。
受検本番でやり切った感もあったので受検日以降の併願校の受験は気が抜けた状態でした。
私は保護者待機室で「家族旅行の計画を立てたり、
合格発表
10時に学校のホームページで合格発表があるとのことで、娘も「気になって授業受けられない…」とのことで発表を確認してから登校しても良いかを担任の先生に相談。
「気になるよね~いいですよ~」とのことで合格発表を見てから登校することにしました。
と言うことで朝から家族でソワソワ…
結果は
まとめ
今回は公立中高一貫校に合格するための1年間の使い方を徹底解説しました。
オンラインスクールを設立
娘の時は適性検査対策コースがある塾に通っていましたが、集団塾で1クラス20名前後を1人の先生が指導されていたので、「聞きに行けば答えてくれたのでしょうが内気な娘は、わからない部分があってもそのまま。。。」最後は妻と私で個別指導して課題をつぶしました。
2024年に弟が受検するにあたり、娘の時と同じレベルでサポートできるかと言われると自信がなかったので指導をしてくれる講師を探しました。
自分の子供たちだけのために先生たちの指導力を活用させてもらうのは、もったいないと思い先生たちとも相談をしてオンラインスクールを設立しました。
公立中高一貫校受検を経験した先輩保護者として、また2024年受検を控える保護者仲間としてご相談お待ちしてます!
無料※体験授業も受付中です!※複数名コースのみ
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