東京都立南多摩中等教育学校は、東京都立の中等教育学校で後期課程(高等学校に相当)からの入学者は募集しない完全中高一貫校です。通称は「南多摩(なんたま)」です。
この記事はもともと2022年4月に執筆したものです。当時の受験の温度感や雰囲気を参考情報として残しつつ、最新の学校情報、倍率、進学実績などのデータを随時追記してアップデートしています。
- 東京都立南多摩中等教育学校のことを知りたい方
- 小5、小6で南多摩中等教育学校の受検を検討しはじめた方
- 南多摩中等教育学校に強い塾を知りたい方
- 南多摩中等教育学校を併願先として検討しはじめた方
都立南多摩中とは?
都立南多摩中(東京都立南多摩中等教育学校)は、東京都八王子市(東京都八王子市明神町4-20-1)にある公立の中高一貫校です。
都立南多摩中の学校目標
心・知・体の調和から生まれる人間力を育みイノベイティブなグローバル人材を育てる
教育目標
- 心を拓く
「心」とは、特に人間に顕著な精神作用を総合的にとらえた称。
「拓く」とは、努力していい状態に変えること。 - 知を極める
「知」とは、情勢の変化に応じて的確に判断・処理できる、頭の働き。知恵。
「極める」とは、それ以上は望めないところまで達すること。 - 体を育む
「体」とは、意識・思考・活動をする主体としての肉体。
「育む」とは、親鳥がひなを羽に包んで育てること。
WWLコンソーシアム構築支援事業
開校以来フィールドワーク(探究学習)を柱に6年間の多様な教育活動を展開しております。また、平成31年度(令和元年度)に文部科学省からWWLコンソーシアム構築支援事業の拠点校として指定を受け、国内外の大学、グローバル企業、国際機関等と協働し、生徒へより高度な学びを提供する仕組みを構築するとともに、その輪を広げていく取組を推し進めています。
東京都立南多摩中等教育学校のグローバル教育
Global Education Network 20
東京都立南多摩中等教育学校も東京都教育委員会からGlobal Education Network 20に指定されています。英語教育や国際交流等のグローバル人材育成に関する取組を推進しています。
WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)
高等学校等と国内外の大学、企業、国際機関等が協力してより高度な学びを提供する仕組みにより、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育成します。
海外研修旅行
過去の海外研修旅行
海外研修旅行: 後期課程(高校段階)では、探究活動の集大成として海外研修旅行を実施しています。コロナ禍の一時的な休止を経て研修旅行は再開され、直近でも南半球のオーストラリアなどでホームステイや現地の学校との交流、テーマ別体験学習を積極的に行っており、生徒の国際感覚を磨く貴重な機会となっています。
- 令和元年度(2019年度)
4年生(7/20 ~ 7/26) オーストラリア研修旅行(「南多摩トピック」へのリンク) - 平成30年度(2018年度)
4年生(7/21 ~ 7/27) オーストラリア研修旅行(「南多摩トピック」へのリンク) - 平成29年度(2017年度)
4年生(7/21 ~ 7/27) オーストラリア研修旅行(「南多摩トピック」へのリンク) - 平成28年度(2016年度)
4年生(7/21 ~ 7/27) オーストラリア研修旅行
5年生(7/20 ~ 7/26) オーストラリア研修旅行(研修旅行の紹介 / 「南多摩トピック」へのリンク)
都立南多摩中の偏差値、受検倍率
都立南多摩中の偏差値、受検倍率は
都立南多摩中の偏差値は?
都立南多摩中の偏差値は、中学受験の模試において以下のように評価されています。
- 四谷大塚(Aライン80%偏差値): 男女ともに 58
- 首都圏模試センター(合格率80%偏差値): 男女ともに 65
都立南多摩中の偏差値は男女ともに偏差値58(四谷大塚の偏差値)です。
公立中高一貫校は記述問題(作文含む)が多い適性検査であることや小学校から提出される報告書などで選考されるため、偏差値だけでは合格できるか判断できない面があります。
ただ四谷大塚の偏差値からは私立中学受験をしている受検者の併願校のレベルを知る上で参考になります。
偏差値が同じくらいの学校は私立中学では
- 青山学院中等部(東京都)
- 学習院女子中等科(東京都)
- 暁星中学校(東京都)
- 中央大学附属中学校(東京都)
などです。
国公立中学では
- 千代田区立九段中等教育学校(東京都)
- 東京都立三鷹中等教育学校(東京都)
- 東京学芸大学附属竹早中学校(東京都:国立)
- さいたま市立浦和中学校(埼玉県)
- 千葉市立稲毛高等学校附属中学校(千葉県)
などです。
都立南多摩中の受検倍率は?
都立南多摩中等教育学校の一般枠募集における倍率は、近年は4倍を下回る水準で、安定した人気を保ちながら推移しています。
- 2025年度(令和7年度)入試: 募集160名、出願者599名、受検者586名、実質倍率 3.69倍(応募倍率3.74倍)
- 2026年度(令和8年度)入試: 募集152名、出願者575名、受検者561名、実質倍率 3.69倍(応募倍率3.78倍)
東京都の男女枠緩和・撤廃などの入試制度改革が進む中でも、3.7倍前後の高い競争率を維持しており、確実な対策が求められる難関校です。
東京都立南多摩中等教育学校の応募倍率は2022年4.24倍、2023年4.14倍となっています。
都立南多摩中の評判は?
「みんなの中学情報」に記載されている評判を見ると東京都内777校中79位となっています。特に「学習環境」東京都内777校中14位、「進学実績/学力レベル」同45位、「学費」「部活」が同40位と高い評価です。逆に「施設」同239位と若干低めです。
都立南多摩中の学校紹介動画
都立南多摩中の進学実績
11期生(2026年3月卒業生)大学合格実績
都立南多摩中等教育学校は、1学年約140〜160名規模ながら、極めて高い国公立大学への現役合格率を誇ります。2026年春(11期生・卒業生146名)の現役合格実績は以下の通り、目覚ましい成果を残しています。
- 国公立大学(現役のみ): 合計 63名 が現役合格。卒業生に対する国公立大現役合格率は 43.2% に達しています。
- 東京大学:現役3名
- 東北大学:現役5名
- 東京科学大学(旧東京工業大学・東京医科歯科大学):現役6名(理工学系4名・医歯学系2名)
- 一橋大学:現役2名
- 横浜国立大学:現役4名
- 東京都立大学:現役10名 など
- 難関私立大学(現役のみ):
- 早稲田大学:現役26名
- 慶應義塾大学:現役18名
- 上智大学:現役21名
- 東京理科大学:現役23名
- 明治大学:現役43名
- 青山学院大学:現役20名
- 中央大学:現役28名
- 法政大学:現役35名 など
- 海外大学(現役のみ):
- ブリストル大学(イギリス):1名
- アーカンソー大学(アメリカ):1名
現役志向が非常に強く、国公立大学だけでなく早慶上理やGMARCHなどの難関私立大学、さらには海外の有名大学まで、幅広い進路に対応した指導体制が確立されています。
令和3年度 大学合格実績
東京都立南多摩中等教育学校の令和3年度の大学合格実績としては東京大学に現役2名、京都大学に現役3名など国公立大学に現役60名が合格しています。
私立大学でも慶応義塾大学に現役で18名、早稲田大学に現役で38名、上智大学に現役で22名などが合格しています。
2021年度 大学合格実績
2021年度は卒業生の40.3%が国公立大に現役合格しています。
都立南多摩中への各塾の合格実績
都立南多摩中への各塾の合格実績
塾別の合格者数(2022年〜2026年の推移)
東京都立南多摩中等教育学校の塾別の合格者数の推移をまとめました。
| 塾名 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年(最新) |
|---|---|---|---|---|---|
| ena | 96名 | 98名 | 103名 | 120名 | 112名 |
| 栄光ゼミナール | 21名 | 13名 | 8名 | 4名 | 9名 |
| 日能研 | 5名 | 1名 | 6名 | 3名 | 5名 |
| 四谷大塚 | 2名 | 12名 | 3名 | 4名 | 2名 |
| SAPIX | 0名 | 1名 | 0名 | 1名 | 1名 |
| 早稲田アカデミー | 1名 | 4名 | 3名 | 1名 | 1名 |
【追記】現在の状況(2026年最新) 2026年現在もその傾向は変わるどころか、さらに強まっています。2026年度入試では募集定員が152名に微減した中、enaが112名の合格者を輩出し、合格占有率はなんと 73.7% に達しています(前年2025年度は定員160名中120名で占有率75.0%)。南多摩中を本気で目指す場合、enaでの対策、もしくはenaの各種模試・模試対策の活用は実質的に必須の選択肢と言えます。一方で、2026年は栄光ゼミナールが9名と復調を見せているのもポイントです。
2023年 塾別の合格者数
東京都立南多摩中等教育学校の塾別の合格者数だと
1位:ena(98名)
2位:栄光ゼミナール(13名)
3位:臨海セミナー(5名)
となっています。
2022年 塾別の合格者数
1位:ena(96名)
2位:栄光ゼミナール(21名)
3位:臨海セミナー(9名)
です。
都立南多摩中への合格実績では、enaが募集定員の占有率が60%と非常に高いのが特徴です。
都立南多摩中へのZ会/進研ゼミの合格実績
通信教育を利用して合格を勝ち取る受検生も一定数存在します。2025年度の合格実績は以下の通りです(※塾と通信教育を併用した合格者も含まれます)。
- 進研ゼミ(小学講座): 10名
- Z会: 9名(※Z会の教室本科生等の実績を含む)
自主学習の習慣が身についている生徒や、適性検査対策の添削指導を受けたい生徒にとって、質の高い通信教育も有効な手段となっています。
ちなみに通信教育でもZ会から39名、進研ゼミから26名の合格者が出ています(塾と併用して合格した人も含まれると思われます)
2022年4月時点では2021年実績しか掲載がないのですが下記が合格実績です。
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都立南多摩中の過去問・受験対策ガイド
集団塾だけに頼らない ― 「集団塾+個別指導」という選択肢
最後に、2人の子どもの受検を経験した今だからこそ言える「集団塾との付き合い方」について書いておきたいと思います。
我が家は、娘が栄光ゼミナール、息子がenaという集団塾に通いました。結論から言うと、集団塾に通わせたこと自体は間違いではありませんでした。適性検査対策のカリキュラムや情報量という点で、専門コースを持つ集団塾は非常に頼りになります。公立中高一貫校を目指すなら、まずはこうした集団塾を軸に据えるのが王道だと思います。ただ、「塾に任せきり」ではうまくいかなかったのも事実です。
集団塾で得たものを「どう自分のものにするか」でつまずきかけました。ここを個別のサポートで補うという考え方に、最終的にたどり着きました。
季節講習は「受けっぱなし」が一番もったいない
娘は栄光ゼミナールで夏期講習・冬期講習・春期講習といった季節講習や「栄光の森」(夏合宿)に参加しました。まず、これら季節講習そのものは受けて良かったと思っています。各塾がそれまでに培ってきたノウハウが凝縮されていて、短期間で一気に力を伸ばせる貴重な機会です。ここは集団塾の強みが最も発揮される場面だと感じます。
ただ、一つだけ強く言いたいのは、季節講習を「受けっぱなし」にしないことです。授業を受けただけで満足してしまうと、せっかくのノウハウも定着しません。大事なのは、その日にやった内容をしっかり復習して、自分のものにすること。これができるかどうかで、季節講習の成果は大きく変わってきます。
これは我が家の正直な感想ですが、高額な合宿に参加するくらいなら、その費用と時間を「季節講習の復習」に充てたほうが効果は高いのではないか、とも思っています。合宿には合宿にしか得られない良さ(受検生としての自覚や仲間との刺激など)もありますが、こと「学力を伸ばす」という一点で見れば、家庭教師などにマンツーマンで復習・定着させてもらうほうが、費用対効果は高いと感じました。つまり、集団塾で得たインプットを、いかにして自分のものにするか。ここに個別のサポートを組み合わせるのが、私がたどり着いた考え方です。
集団塾に通うだけで安心してはいけない ― 「補完」の視点
実際に2人の受検を経験して痛感したのは、集団塾には構造的にどうしても手が届きにくい領域がある、ということです。大きく3つあります。
一つ目は「一人ひとりのつまずきの分析」です。集団授業ではクラス全員に同じ解説をするため、「自分の子がどこでつまずいているのか」を個別に特定してもらうのは難しいのが実情です。
二つ目は「記述・作文の添削の量と深さ」です。適性検査は記述式が中心ですが、集団塾では一人あたりの添削にかけられる時間に限りがあります。娘が通った栄光ゼミナールも、息子が通ったenaも、作文添削が「誤字に×が書いてあるだけ」だったように、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、第三者に細かく見てもらわないと客観視できません。
三つ目は「過去問演習期(小6秋以降)のピンポイントなフォロー」です。志望校の傾向に合わせた苦手分野の集中対策は、どうしても個別対応が必要になります。直前期の過去問演習は、娘の時は私と妻でサポートしましたし、息子の時はオンライン家庭教師の先生にお願いしました。
こうした「集団塾では補いきれない部分」を埋める手段として、近年は集団塾と個別指導・家庭教師を併用するご家庭が増えています。以下、私が実際に話を聞いたり運営したりしている2つの選択肢を紹介します。
「東大家庭教師友の会」を運営する株式会社トモノカイのPersonal Education(PE)部門(帰国子女やインターナショナルスクール生向けオンライン家庭教師「EDUBAL」(業界シェアNo.1)や、「東大家庭教師友の会」を運営する部門)で「オンライン東大家庭教師友の会」を担当されている方とお話させていただく機会がありました。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでフォローしてくれるサービスもおこなっているとのことです。東京都最難関校「小石川中等教育学校」、国立の東大教育学部附属中、筑波大附属中などへの合格サポート実績があるとのことで、集団塾のカリキュラムと並行して弱点部分だけを補強したいご家庭に向いていると思います。
先日、このサービスで都立中高一貫校の適性検査対策を担当されている方から、対策のポイントを詳しくお聞きする機会がありました。以下は東京都立中を目指すご家庭に向けたお話で、神奈川の受検とは志望校が異なりますが、「記述力」「勉強の型」といった適性検査対策の勘所そのものは神奈川の公立中高一貫校受検にもそのまま通じる内容でした。長くなりますが、非常に参考になったので共有します。
公立中高一貫校の適性検査対策 ― 合否を分ける「記述力」と「勉強の型」
公立中高一貫校の受検は、かつての爆発的な人気に沸いた時期と比べると、近年は倍率が明確に落ち着いてきています。
制度が始まった当初(都立の適性検査は2005年スタート)は、対策法が確立しておらず「とりあえず受けてみよう」という記念受験組も多かったため、倍率は非常に高いものでした。都立第一号として2005年に中学入試を実施した白鷗高校附属中の初年度倍率は、実に13.21倍に達しています。その後も人気は続き、2015年前後の都立各校の受検倍率は6〜8倍台がずらりと並んでいました(2015年は白鷗8.32倍、両国7.18倍、桜修館6.76倍など)。
しかし、受検対策のノウハウが各塾で確立され、「相応の準備をしなければ受からない」というハードルの高さが広く知られるようになったこと、いわゆる記念受験層が減ったことなどから、倍率はここ数年で着実に低下してきました。2024年度には都立各校の受検倍率は最も高い九段でも4.58倍、平均では3.5〜3.6倍程度まで下がり、2025年度・2026年度も一般枠の応募倍率は平均3.5倍前後で推移しています。
ただし、この「倍率低下」は必ずしも合格しやすくなったことを意味しません。むしろ、記念受験の層が抜けて、しっかり準備してきた受検生が残るようになった結果でもあり、実質的な競争の質は下がっていないとも言われます。しかも公立中高一貫校は原則として一校しか受検できず、検査はすべて同日に実施されるため、限られたチャンスで確実に力を発揮する準備が欠かせません。
「オンライン東大家庭教師友の会」では、都立中高一貫校(白鷗、両国、小石川、桜修館、武蔵など)や、適性検査型入試を導入している国立中高一貫校(東京大学教育学部附属中等教育学校など)の受検を目指す小学5年生〜6年生を数多く指導してきました。公立一貫校に特化した大手進学塾(enaなど)の集団授業や合判模試のフォロー、そして「過去問演習期(小6の秋以降)」における記述・算数・作文のピンポイント添削・苦手分析指導で多くのご家庭に選んでいただいてきました。
この記事では、これまでの指導で見えてきた適性検査対策の勘所を、具体的なエピソードを交えてお伝えします。
まず押さえたい ― 適性検査は「私立入試」とはまったく別物
都立中受検対策をご説明する前に理解していただきたいのが、適性検査は私立中学の教科型入試とは求められる力が根本的に異なる、という点です。私立入試が国語・算数・理科・社会の教科ごとの知識と処理力を問うのに対し、公立一貫校の適性検査は、会話文や資料・グラフを読み取り、複数教科の知識を総合して「自分の考えを筋道立てて説明する」教科横断型の出題が中心になります。
多くの都立校では、検査が次の3つに分かれています。
適性検査Ⅰ
適性検査Ⅰは主に文章読解と400字前後の作文で、読み取る力と自分の考えを表現する力が問われます。
適性検査Ⅱ
適性検査Ⅱは表・グラフ・会話文など複数の資料を読み解き、理由を述べたり数値で裏付けたりする論理的思考の問題です。
適性検査Ⅲ
そして適性検査Ⅲ(実施校は一部)は、複雑な条件設定の中で図や計算を使って考える数理・条件整理の力を問います。小石川中等のように理数系の独自問題に強い学校、桜修館のように適性Ⅰの作文の比重が大きい学校など、学校ごとに配点や傾向が大きく異なるため、志望校の出題傾向を早めに把握することが第一歩となります。
いずれの検査に共通するのは、私立入試のような単純な○×の知識問題がほぼないということです。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を、言葉や図で採点官にわかりやすく伝える記述力こそが合否を分けます。
適性検査Ⅰ(文系・表現分野)― 「構成メモ」の確立とケアレスミス対策
文章を読んで自分の意見をまとめる作文は、多くの受検生が最初につまずくところです。ある生徒も、当初はアイデア出しや文章の組み立てに苦戦していました。加えて、国語の長文読解の「抜き出し問題」で、細かい誤字・脱字による失点が課題になっていました。
このとき担当教師がまず徹底したのが、集団塾の模試をベースにした「作文の構成メモ」の書き方です。いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、メモの段階でアイデアを整理してから書く習慣をつけました。あわせて、文章の趣旨を正確につかむために「文章の中で一番言いたい一文に線を引く練習」を繰り返し行いました。
抜き出しミスや誤字ミスについては、教師が一方的に注意するのではなく、「ミスを無くすために自分でリマインドのルールを決めてもらう」というアプローチを取りました。ミスを他人に指摘されて直すのではなく、自分でチェックの仕組みを持つことで、本番でも再現できる自立的な意識が育ちます。
構成メモがすっかり板についたことで、「メモを元にスムーズに書き切る型」が確立され、これが本人の大きな自信になりました。塾の日曜特訓の適性Ⅰでは「60点(誤字がなければ70点)」という高得点を獲得し、合判模試でも手応えを実感できるレベルまで文系の表現力が引き上がりました。
適性検査Ⅱ・Ⅲ(理系・融合分野)― 問題文の読み取りと「部分点をもぎ取る記述のコツ」
算数・理数分野の適性検査(適Ⅱ・適Ⅲ)に強い苦手意識を持つ受検生は少なくありません。ある生徒も、問題文の量が多く一見難しそうに見える立体図形や条件整理の問題で、問題文を正確に読み解けずに記述で苦戦していました。集団塾では一人ひとりが「どこでつまずいているか」の分析まで手が回りにくいため、教師は次のような個別対策を行いました。
まず、夏期講習でわからなかった問題を徹底的に洗い出し、「グラフや表の数値を式に書き換えていく作業」を隣で一緒に実践しました。一見難解に見える問題も、「落ち着いて条件を読み解けば難しくない」ことを体感させるのが狙いです。
そのうえで、理数の記述で確実に部分点をもぎ取るために、教師が汎用的な「実験系記述のコツ」を伝えました。ポイントは次の3つです。
- 数字(実験結果)や、上下左右・東西南北などの客観的な情報を用いて説明する
- 変化を説明するときは「変化前 → 変化後 → 前後の差と理由」の3ステップの順序で書く
- 一文を短く簡潔にし、書いた図には必ず言葉で説明を加える
授業では、解説をただ聞く受け身の姿勢にさせず、「どうしてこの解き方になるのか、口頭で説明してみて?」と問いかけ、能動的な思考プロセス(言語化)を徹底させました。自分の言葉で説明できることは、記述で採点官に伝わる答案を書けることと直結します。
「グラフと表」の演習を徹底的に3周やりきったことで計算速度が劇的に向上し、一つ教えればすぐに本質を理解できるまで理系脳が覚醒。苦手意識のあった算数分野を「楽しい!」と感じられるまでマインドが変化しました。本番直前には、レベルの高い「サイコロの立体図形問題」のような実戦的な初見問題に対しても、持ち前の空間想像力を発揮して短時間で自力で解き明かせるほど、思考力・記述力が大きく開花しました。
総括 ― 高倍率を突破するための「正しい勉強のやり方」
これまでの指導から見えてきた、公立・国立一貫校の適性検査対策における最大の注意点は2つあります。
一つは、集団塾のカリキュラムをこなすだけで満足せず、解いた過去問を「その日中」に必ず復習・解き直しすること。もう一つは、記述のプロセスを第三者に細かく添削してもらうことです。適性検査は記述式が中心である以上、自分の答案が採点官にどう伝わるかは、自分一人ではなかなか客観視できません。
前述のとおり、適性検査には単純な知識問題がほぼありません。「なぜその式になるのか」「なぜその実験結果になるのか」を言葉や図でわかりやすく伝える記述力が合否を分けます。だからこそ、夏休みのうちに自分なりの「勉強ルーティン」を確立し、10月・11月の綿密な学習計画を先回りで立てておくことが重要になります。
集団塾での学びを土台にしながら、一人ひとりのつまずきに合わせて「正しい勉強のやり方の型」を授け、受け身ではない能動的な思考力を育てること。これこそが、高倍率の公立・国立一貫校受検を突破する最大の鍵です。
指導・合格実績
これまで、東京都立小石川中等教育学校、東京大学教育学部附属中等教育学校、筑波大学附属中学校をはじめとする公立・国立一貫校への合格をサポートしてきました。集団塾の授業や模試だけでは補いきれない「苦手分析」「記述添削」「勉強の型づくり」の部分を、東大生・難関大生教師がマンツーマンでお手伝いします。適性検査対策にお悩みのご家庭は、ぜひ一度ご相談ください。
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ここまで「集団塾+個別指導」の有効性についてお話ししてきましたが、実は私自身も、自分の娘や息子の公立中高一貫校受検をサポートした実体験をもとに、「オンライン適性検査対策コース」を開設し運営しています。
近年は積極的な生徒募集は行っていませんが、少数精鋭でじっくり向き合った結果、昨年は指導した2名がともに最難関である都立中高一貫校に見事合格を果たしてくれました! 毎年2月中には満席となってしまう非常に人気の高い個別指導コースのため、基本的にはキャンセル待ちとなってしまうのですが、「どうしても指導して欲しい!」という熱意のある方がいらっしゃれば、講師の先生と相談のうえで受け付けられるかもしれません。ご興味をお持ちいただけましたら、お早めにお問合せください。
公立中高一貫校受検対策 | 読解力育成と記述問題対策コース
当コースでは、公立中高一貫校の適性検査(特に適性検査Ⅱや作文)で求められる以下の3つの力を徹底的に育成します。
- 読解力・理解力
- 論理的思考力
- 記述力・語彙力
具体的には、「はじめての論理国語」などのテキストを活用して、読解力と記述力の基礎から丁寧に指導します。また、毎週の宿題として適性検査型の「課題作文」を出題します。生徒一人ひとりのレベルに合った課題を出し、プロの講師がその作文を丁寧に添削してお戻しします。
最初は「作文が苦手」「作文が嫌い」というお子さんも丁寧な指導と添削で少しづつ「作文が得意分野となり」合格を勝ち取る生徒も多いです。
マナミ先生
東京女子大学卒業。出版社に勤務し、書籍編集に携わる経験を持つ。その後、大学院に進学し、経営を学ぶ。一方、プライベートでは中学受験に取り組む小学生の子供を持つ母でもある。
作文に、苦手意識を持っていませんか?
大丈夫。コツをつかんでしまえばカンタンです。
それはたった2つのポイント。
1つ目は、文章を短くすること。
2つ目は相手が誰かを設定すること。
…「そんなこと分かっているよ!」って?
では、クラスで上手なポイントの使い方をお伝えしましょう!
一緒に、楽しみながら前に進んでいきましょうね。
受講までの流れ
1.問い合わせ
まずは、下記よりお問い合わせをお願いします。
※本スクールはプライベートスクールのため事前に面談をさせていただきお申し込みをしていただいております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみに参加していただいています。オンラインスクールは子供たちと講師だけの空間です、安心して受講していただくためにも、ご理解のほど、宜しくお願い致します。
※また問い合わせいただいたとしても営業活動などはおこなっておりませんので、ご安心ください。
2.事前面談
受講前に保護者の方との面談をお願いしております。
保護者の方の教育に対する考え方などを確認させていただくとともに事前に本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えします。
3.お申込み
本スクールの理念や考え、コースの概要にご納得いただけましたらお申込みをお願いします。(本スクールの理念や考え、コースの概要をお伝えしてご納得いただけた方のみオンラインでお申込みしていただけます)まずはコチラより問合せしてください。
4.オンライン授業
参加用URLをお伝えしますのでオンライン授業にご参加ください。
マナミ先生の作文添削例
実際の添削原稿を掲載します。
具体的に、どこをどうすれば良いかを指摘して頂けて助かっています。
まとめ
今回は、東京都立南多摩中等教育学校の「特徴」「 偏差値」「進学実績」「塾や通信教育ごとの合格実績」などをご紹介しました。
進学後を見据えて
都立中高一貫校受検はゴールではありません。合格したら南多摩中での生活がスタートします。
小学生のうちから準備できること
都立中高一貫校では、中3までに英検準2級~2級程度取得を目標としている学校が多いようです。もちろん中学入学時点では英語力は問われていない訳ですが、小学生のうちから準備しておくことをオススメします。
都立中高一貫校入学準備の英語対策は小学生英検®対策講座Sounds Fun!がオススメ!
4技能をバランス良く鍛える双方向オンライン授業
SoundsFun!は、学研グループの学習塾である株式会社創造学園が開発した小学生向けの英検®対策講座です。楽しみながら英語4技能の根幹となる「聞く」力に「読む・話す・書く」力の4技能をバランス良く鍛える双方向オンライン授業です。無料体験授業が受けられるので、まずは無料体験を受けてみましょう!
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※本記事は東京都立南多摩中等教育学校や各塾などのホームページなどの情報をもとに作成しています。受検をご検討の方々はご自身で各ホームページの情報もご確認下さい。
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